早速・・・
俺は森の中を散策してると・・・
「キャアーーーーーーーーー!!!」
テンプレですなぁ・・・じゃなくて、助けに行かなきゃ!
声のした方角は・・・あっちか!
・・・美少女がいかにも悪そうな男二人に襲われとる。どうしようか?
「静かにしやがれ!」
「くっ!こいつ、大人しくしやがれ!」
「嫌ですわ!」
「チッ!しょうがねえ」
っ!?男達が、少女を殴ろうとしてる!
これは出ない訳にはいかぬ!
「お前ら!何してる!」
「チィッ!仲間が来やがったか!ずらかるぞっ!」
そう言って、二人ともどっか行った。良かった・・・襲われなくって。
「あ、ありがとうございました!」
「あの、大丈―――」
パァン!
「ぐ、アァァァァァァァアアァァァ!?」
は、腹が痛い!何・・・でだ?何か・・・銃声みたいな音が鳴ったと思ったら・・・
「お前!妙な事をするなよ!」
・・・あれ?背後から声が?
「な、んなんだ?何、が?」
「今アリスに何をするつもりだった!」
「は?何を・・・って?」
「アリス!そいつに近づくんじゃない!」
「でも!早く治療しないと!私を助けてくれたましたのよ!」
・・・助けた少女って、アリスっていうのか?
何て事を激痛の中考える俺も凄いなぁ・・・。
「・・・え?」
「とにかく、治療しないと・・・魔法で傷を塞がなきゃ。フェイト、あなたの銃は魔銃でしたわよね?」
「・・・ああ」
「なら、傷を塞ぐだけでいいですわね。ちょっとごめんなさい」
そう言って、俺は服をたくし上げられて・・・やだ、恥ずかしい。
・・・俺って凄いな。で、俺の服をたくし上げた少女の手は・・・白く光ってる?
あれか?回復魔法って奴。何か、不思議な感覚だ・・・。癒される。
「ふう・・・。終わりましたわ」
おお!痛みが無くなってる!
とりあえず、立ち上がるか・・・おお?
「ああ!危ないですわ!血を流しすぎたんですわね・・・」
めまいがして、バランスが崩れた所をアリス?さんに支えられた。もう、死んでもいい。
・・・フェイト?さんの視線が痛い。さっさと、地面に座ろう。
「ええっと・・・ありがとうございました?」
・・・これでいいのかねぇ?というか、何で俺が礼言ってんだろうか。
「礼を言うのはこちらの方ですの。ありがとうございました」
「・・・間違えて銃を撃ってしまった。すまなかったな」
ええっと?
まあ、落ち着いた?所で・・・
「いえ・・・。それよりもここって何処なんでしょうか?」
「はい?ええっと・・・ここはニムラの森ですが?」
「ニムラの森???」
何で場所なんて聞いたんだ?俺の馬鹿。何て言われても分かる訳無いジャン。もっと別な事聞けばよかったね。
「ニムラの森が分からないのか?この世界に住む人間なら誰もが知ってる場所だぞ」
「・・・まあ!フェイト、良い事を言いましたわ!もしかしたら、違う世界から来たのかもしれませんわ!」
「ああー・・・かもしれねえな。異世界から人間が来るって良くある事だしよ」
おお!その通りです!説明の手間が省けるね!しかし、良くある事・・・?
「それで、本当に異世界人なんですの!?」
「ええ。多分、異世界からここに来たんだと思いますけど・・・。あ、今更ですが、俺の名前は結月 想夢です。あ、結月が名字で名前が想夢です」
「分かりましたわ。結月 想夢さんというお名前ですのね。想夢さんとお呼びしてもよろしいですの?」
「はい。どんな呼び方でも大丈夫です。ええっと、お二人の名前は?」
「ああ!そうでしたわね。私はアリス・ノーリストンですわ」
「俺はフェイト・ケイリッジだ」
「はい。アリスさんにフェイトさんですね。よろしくお願いします」
「あ、俺の事は呼び捨てにしてくれて構わないぞ。というか、そうしてくれ。後、口調も崩してくれ」
「ええっと・・・うん、分かったよ、フェイト。これで良いのか?」
「ああ」
「想夢さん。私にも同じ様な話し方でお願いしますわ!」
「分かったよ、アリス。それで・・・どうやったら人里まで行けるんだ?」
「うーん・・・私達に着いて来るというのはどうでしょう?」
「そうだな。仕事も終わったし、大丈夫だろう」
「ありがとう!所で、仕事って?」
聞かない方が良いかもしれないが、純粋に気になっちゃう。
「薬草集めですのよ!この森にしかない薬草ですの!」
「なるほど、だからこの森って有名なんだな」
「違うぞ」
え?てっきり、この森だけで採れる良い薬草があるからだと・・・
「この森はなぁ・・・盗賊どもの根城だから迂闊にはこれねえんだわ。もし来るなら、身包み剥がれるの覚悟しなきゃならない。俺だって、この依頼には反対だったんだが・・・」
なるほど。そういうねぇ・・・。
「じゃ、じゃあ早くでようよ」
「おお、そうだな。つっても・・・アリス、頼んだ」
「分かりましたの・・・テレポート!」
これは・・・名前の響き的に移動の魔法かな?
とか、考えている内に街に着いた。でかいなぁ・・・外壁が凄い。何か、巨人が出てくるあの漫画みたい。
「ええっと、ここは?」
「ここは王都シニリアだ。じゃあ、行くぞ」
「いやぁ・・・でかいなぁ」
とか呟きながら街に近づいていく。