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東方不老伝 ~呪いを解く物語~  作者: ゼノマル
月移住編
6/19

綿月姉妹と噂話

もうなんか、ハードですね。めちゃ間が空いてしまう.....

場所はある屋敷の剣道場、そこでは勇ましい2人の少年の声が響いていた



「てりゃぁ!!」


「おっと、」


「はっ!おりゃぁ!」


「あらよっと、うぉっと」



声の主は蛍と千景、2人で組手をしていたのだ。



「流石すばしっこいな、おりゃ!」



そういって千景は裏拳を蛍の顔めがけて放つが蛍は後ろに仰け反り避ける。

その流れで千景は体を回転させ更に蹴りを腹に放つ。 蛍は咄嗟にガードしたが、蹴りが強く、バランスを崩してしまい、足が滑る。



「取った!」



勝利を確信した声を上げ、右ストレートを蛍の顔目掛けて放つが



「甘いっての!」



蛍は逆に自分で転けるスピードを早め、地面に両手を付き、体を回転させて千景の足を弾く



「うわっ!?」



当然、千景はバランスを失い重力に従って見事に転けてしまった。



「これで、一本取ったな。俺の勝ちだ」


「また負けか....」



そう言って転んでる千景の手を取り、持ち上げる



「なんで勝てないのかな~」


「それは慢心してしまうからよ」



千景が悩んでいると、出入り口の方からお淑やかな女性の声が聞こえてくる。

2人がそちら側に顔を向けると、扇子を持った金髪ロングの女性が立っていた。



「あっ豊姫さん」


「頑張ってるわね~二人とも」



彼女は 綿月豊姫(わたつきのとよひめ) 此処、綿月家の長女である。

綿月家はこの都市の中でもかなりの権力者で、永琳の親族にあたるのだ。



「蛍君もこんにちは~」


「はいはい、こんにちは~」


「あらあら~無愛想ねぇ」


「元からだよ」



だけど、俺が女嫌いなのを知ってか、わざと絡んでくるのが気に入らない。まぁ、女が気に入らないのは当たり前だけども



「さて、一息ついたところで休憩でもしない? 依姫(よりひめ)も誘う?」


「いいなぁ~!俺も疲れた!」


「依姫?どっちでもいいよ」


「フフッ、蛍君は素直じゃないのね~」


「アンタが言ったらそれっぽくなるからやめろ」



毎回からかってくるから面倒臭い。ターゲット変わってくれないかな。千景



「それじゃあ依姫を読んでくるわね」



そう言って豊姫は来た道を戻って行った。

あのまま帰ってこないといいのに....と、心の声はしまっておこう。



「なぁ、蛍。慢心ってどういう意味だよ」


「あん?あぁ....お前、勝負に勝てそうな時にさ、取った!って言うのが癖になってるだろ?それで勝つ事を確信しちまって警戒心を解いて攻撃に全力を注いじまうんだよ。だから最後に裏返されんの」


「な、なるほど....」


「というか、お前武術のセンス上がったんじゃないか?かなりギリギリまでおされるようになったぜ?」


「まぁな~!定想隊長に教わったからさ....」



そういう千景の顔に疲労感が滲み出ていた。

随分と辛い思いをしたらしいな。

定相隊長、一人一人に感情移入しすぎなんだよな。いつか俺にも来そうだ....

ヤダな、純粋に



「今度さ!武術と剣術を交換してみねぇか?」



いきなり千景が提案してくる。



「交換?俺が武術で千景が剣術ってことか」


「そうそう!」



なるほど、なかなか面白そうだな....

千景の剣さばきってのも見てみたいし



「ってかさ、軍の武術使いってそんなにいないんじゃねぇのか?ナックルとかお前ぐらいしかいなかったりして」


「それがよ。結構いたんだよな、お前ら剣術使いと同じくらい」



まじかよ。何?そんな武術流行ってんの?化学が発展してんのに全く使わないとは....タフな奴らだ



「じゃあ今度やろうぜ!楽しみだなぁ~」


「おう、暇があったらな」



と、丁度話が終わったと同時に豊姫が黄色いリボンをつけたポニーテールの女性と歩いてくる

彼女が 綿月依姫(わたつきのよりひめ)、豊姫の妹だ。天真爛漫な姉とは違い、性格は少し硬い生真面目で誰にでも敬語だったりする



「来てたんですね。貴方達」


「お邪魔してます!依姫さ~ん」


「邪魔してま~す」


「ん?どうしたのですか?蛍。何やら元気がないようですが....」



しかしだ、俺に対してすごく反応が早い。というか敏感というか。まぁ、いつものパターンだ



「なんでもない」


「そういえば貴方、軍隊での武器を刀にしたそうですね。剣術に興味があるのですか?私が教えましょうか?」


「い、いいよ別に」



グイグイ来るなこの人


俺は別に人の気持ちに気付けない程鈍感ではない。だから依姫が何故俺にこんなにお節介なのかわかる。別に恋愛的に俺の事が好きなわけでわない。歳離れてるし


この人、嫌われる事が嫌いなのだ。

だから女嫌いな俺に好かれようと努力するわけだ。正直、普通に真面目な方がマシなんだけどな



「まぁとりあえず、お茶にしましょうね~」



そう言い、豊姫は全員分のお茶を入れていった












「お茶の入れ方だけは上手いな」


「また生意気言っちゃって」



そう言って俺は手に持ってるお茶を口に含む。 お茶は好きだな~、甘い物によく合うし。


そんな事を思っていると、豊姫が何かを思い出した様に口を開く



「そう言えば、最近ツクヨミ様が何やら計画を立てているって話知ってる?」


「計画?」


「姉さん、それってまだ秘密なんじゃ....」



依姫が慌てて注意するも、豊姫は全く動じず、依姫を雑に説得する



「計画名だけなら大丈夫よ~、どんなのかわかんないだろうし」


「そうでしょうか...」



納得するんだ。依姫....

もっと粘れよ



「えっとね、「月移住計画」って言うんだけどね」



しかも計画名でどんな計画か丸わかりなんだけど



「でも、なんでまた月なんかに」


「まだ詳しくは知らないわね~、でも実行するのはそう遠くないって噂よ」


「マジでか」



ツクヨミ様も大胆な事するなぁ~、この都市の人間全員を連れて月に移住だなんて....


妖怪から逃げるためとか?

まぁなんにせよ、近いうちに軍隊にも動きがあるだろうな。


すると、千景がお茶を飲み終わったようで席を立ち上がる



「とにかくよ、今から考えても仕方ないし。今日のところは取り敢えず帰ろうぜ~」


「ん?あぁ、そうだな」



そう言って俺と千景は帰る用意をし始める。



「あっ、家まで送りましょうか?大丈夫ですか?」


「ほんとにお節介だよな依姫。大丈夫だって」


「そ、そうですか」



残念な顔をした依姫を他所に玄関へと向かう



「剣道場、いつでも貸してあげるからね~、お茶も用意するからいつでもいらっしゃい二人とも」


「今度は私が相手になってあげますよ」


「あぁ、また来るよ~」


「気が向いたらな」





そして、俺達は自分達の帰る場所に帰った。















「どうやら我々の計画に妖怪共が気付いたようで、珍しく数を集めているようです。恐らくロケットで飛ぶ瞬間を叩きに来るつもりでしょう」


「今回の計画は都市の住民全員の命がかかっている。軍隊に入ってもらってる者は女の子だろうと子供だろうと戦場に出てもらう」





場所は都市の本部、「月移住計画」は着々と進んでいた。





end


文力が欲しいですよ本当.....

東方は紅魔郷しかやってないにわかなので大体のミスは多めに見てください! あと、東方キャラの性格などはこの小説独自の性格になる場合があるのでご了承ください(*`・ω・)ゞ

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