新隊長とポン酢
最近予定が詰まってあれだったけどやっと投稿出来ました!これから2日に1回のペースでやりたいというのが理想です!それではゆっくりしていってください
「これからお前達特攻部隊の隊長を務める事になった定想だ。よろしくね!」
目の前で元気良く挨拶をするショートカットの紺色の髪の毛の女性が、俺達の新しい隊長らしい。最初見た時思わず舌打ちをしてしまった。
だって、女性だし....
周りの男性陣は見惚れているようだ。確かに美人でスタイルも良い。だけど俺は女ってだけでもうやる気は0に近くなっていた。
そして特攻部隊とは、剣術と格闘、そしてハンドガン等を主に使用している兵士を集めた部隊だ。
「それでは、まずは基礎体力をもう一度作り上げていく!良し、訓練開始!」
熱血なんか....大っ嫌いだ....
「ハード過ぎるんだけど....」
「これなら前のクソ教官の方がマシだった」
あの教官よりもえげつない訓練を終えて、俺と千景は基地にある食堂で昼飯を食べていた
「あの隊長、見た目と違って相当スパルタだぞ~」
「だから女は嫌いなんだ....」
俺は海鮮丼を、千景はカレーうどんを食べながら定想隊長の愚痴をこぼしていた。
「失礼、横に座ってもいいかな?」
「どうぞご勝手に~」
と、いきなり声をかけられたので、反射的にいつもどおり返答してしまった。その人物が誰なのかも知らずに
「ありがとう、蛍君」
「どういたしまし....て...」
「ゲッ!定想隊長....」
「ゲッ!ってなんだよ、失礼だな〜」
まさかの隊長だった....あろうことか女を横に座らせてしまうなんて....
数秒前の自分にヘッドロックをかけてやりたい!
案の定愚痴は聞かれてないらしい。隊長はニコニコしながら俺の横に座り、ステーキをテーブルに置く。
かなりデカいんだけど、ステーキ....
そんなことを気にしていると、早速隊長が話しかけてくる
「君が、蛍君....で合ってるね。君と話がしたかったんだよ」
何故俺個人に....当然疑問が出る。
「なにか御用っすか....」
勿論のことめんどくさいので、適当に受け流そうとする。だが、予想外の名前が出てきて、俺は反応せざるをえなかった。
「私ね、君のお父さん、荒無さんの部下だったんだよ」
「....へぇ〜」
「その刀、荒無さんの刀だよね?私、荒無さんには本当に感謝してるんだ!あの人の訓練のおかげで今日まで家族を守ってこれたしね」
元気いっぱいに親父に感謝する隊長
俺に言ってどうすんだよ。でも、親父が褒められるのはやっぱり嬉しいな...例えどんな人か知らなかったとしても
ってか、苦手な女にこんな間近で喋られちゃストレスが増えていくんだけど....ち、千景!助け....ってアイツいねぇ!?
くそっ、いきなりの空気に耐えられなくなって逃げやがったな....後で締めてやる。
と、その瞬間定想隊長が両手で俺の手を掴んでくる 。そして至近距離で叫んでくる。
「だから!荒無さんに恩返ししたいんだ!でも荒無さんはもういないから....代わりに荒無さんの息子である蛍君を立派な兵士にしてあげるから!安心して私について来てね!」
かなりの大声だった為、食堂いっぱいに隊長の声が響く。
やばい、周りの目線が痛いんだけど....さっき見惚れてた奴らがめっちゃ俺の事睨んでくる。
おい、誰だ今「爆ぜろ」って言った奴。
と、隊長は慌てて俺の手を放す。どうやら自分が何をやったのか分かったらしい
「ごっごめん!蛍君って女の人が苦手なんだっけ?悪い事しちゃった!」
分かってなかった....
「お詫びに″コレ″あげるね、私の大好きなやつだから!それじゃあ私は食べ終わったし行くね〜」
そう言って『ポン酢』と書かれた一つの瓶を渡された。
というか、いつの間に食べ終わったんだ....
取り敢えず、そのポン酢を海鮮丼に少し入れて食べてみる。
なっ!!!何だこれは!!
絶妙な酸味と酸っぱさに加え、喉を刺激するこの味!!つまり言いたい事は!
「旨い!!!!!」
そして、俺はポン酢にはまった。
その日の夜の永琳宅の夕食
「蛍....ご飯にかけてるそれって....」
「オールマイティ調味料、ポン酢だ」
end
蛍の特徴のポン酢ラーが覚醒しました!
でもあれですよ?銀〇の土方よりはマシですよ?