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東方不老伝 ~呪いを解く物語~  作者: ゼノマル
侍誕生編
15/19

辛いおさらい

やっと、続きが....自分の力不足に言葉が出ないそんなゼノマルです

ここ....どこだ.....






俺....確か....妖怪に...あれ





視界が虚ろで何も見えない......何だ.....

あれ....今....声が、声が聞こえた....





いや、声というか....【悲鳴】...!?






重く感じていた瞼が軽くなる。俺は無意識に目を開いていた



すぐに目に写ったのは、







【火】だった






まだ村と認識できる建築物が業火に焼かれて崩れていってる

その燃えているものには、人までもが紛れ込んでいた


死体がそこらに転がってる。自分の足元にも....




「え.....は...?」



現状を把握出来ていない俺とは裏腹に、目の前の景色は次々と変わっていく。子供も女の人も関係なしで死んでいく....いや、殺されていく



なんで.....何見てんだ....なんなんだよこれ...!!



瞬間、見覚えのある人物が目の前を横切り子供を殺す


有り得ないものを見てしまった

事情も、何をしてるのかも訳が分からない


なんで....なんでアンタがそんなことしてんだ.....





「.....つく...よみ?」






月の神。ツクヨミだ....


よく見てみると、他の殺してる奴らはみんな神様のような風貌をしている



そして気付いた。気付いてしまった







《今....村を、神様が襲っているんだ》




「う、あぁ....!!」










......................................................

..............................................

.....................................

.............................

......................

...............

.......

...











「うあぁぁぁッッ!!」



気が付くと、ひんやりとした感覚が肌に伝わってくる。どうやら洞窟の中らしい

岩の無機質の感触が火照った体を冷ましてくれる



「......ハァ....ハァ....」



寝ていたのにも関わらず、乱れていた息を正そうと俺はゆっくりと深呼吸する

どうやら夢だったらしい



はっ、笑えねぇ夢だ....どっからが夢なのかは知らねぇけど....


千景が死んじまったのは....認めたくねぇけど、感覚でわかる。根拠はねぇけど実感する


あれは現実か.....



「くっ....」



また泣きそうになる。

ここで我慢しないと、また当分収まる気がしない。だから必死に涙を堪えた



「お、起きてやがるな」


「っ!」



洞窟の出入口の方から声が聞こえた。俺は直ぐにそちらに首を向けた。


目に入ったのは、片目の下に切り傷があり、少し赤みがかっている髪の毛を一本長く括っている和服の男だった




「子供でも身構えんのか...! 驚きだな....」



感心感心!と、首を大きく頷き、俺の目の前に座り込む


その身体は何故かビッチョビチョだった



「いやぁ、さっき川に落ちちまってさ。服は我慢して着るとして、他のは濡れちまってよ」



急になれた感じで聞いてもいない事を話し出す目の前の男。

そのフレンドリー加減が、悪夢を見た俺の心に少し余裕をくれた



「まぁとにかくよ、怪しい奴とかそんなんじゃねぇから安心しなよ?なんだか疲れてるみたいだし」


「あ、あぁ....ありがとっす」



へへっ と白い歯を見せて笑う男。


急に躊躇なく他人に軽く話せるのなんてそうそういない。俺は動揺を隠せなかった



「ってかやっぱ寒いなぁ、おっ乾いてるな」



そう言って男は洞窟の出っ張った岩に引っ掛けてきた黒のマフラーを首にかける


俺の目はそのマフラーの長さに目がいっていた。あれじゃちゃんと巻いたら首が何周するか分かんないってほどに



「....なんか長くないっすか....?そのマフラー」


「え?....あ、この長い布の事?まぁ、確かに首に巻くにはちょっと長いな〜ははっ」



男は長さを十分に余らせて、残りは引きずるように後ろにかける。


俺は長い布と言い直した事に違和感を覚えた



マフラーって名前知らないのか....? 茶色っぽいけど服も都市のやつらが着てんのと似てるからてっきり都市の人間かと思ったけど....


都市にはマフラー売ってあったし、買ったことはないけど



その時、頭の中に何かが引っかかったように感じた



.....あれ、なんか....都市.....っ



【都市】 という単語を意識した瞬間。俺は今の現状の可笑しさに気付いた


そして、あって欲しいような、見たくないような、そんな光景を確かめるべく、



俺は今の《何処》にいるのか


それをハッキリさせるため、勢いよく洞窟の外に飛び出した



「おい!どうした!?」



男が俺の急変っぷりに驚いて声を上げているが、今はそれどころじゃなかった

俺の中では、自分でも訳が分からないほどに混乱していた




(何呑気に話してんだ俺....あの後、どうなったんだ....ここはどこなんだよ....!!)


(あんだけデカイ戦争があったんだ....!

跡ぐらい残ってんだろ!)




裸足で地面の石が刺さる度に少しの痛みを感じるが、一々そんな感覚に惑わされる暇も無く、そこまで距離が無いはずなのに遠く感じる洞窟の外への道を走った


だんだんと陽の光が指してきて、ようやく外に出る



瓦礫、破壊の跡、何かが目に入ると思っていた

しかし、その予想は外れ、目に写ったのは





「はぁ......はぁ......なんも...ねぇ....跡形も....」




人の手が全く入っていない。昔誤って都市の外に出た時のような、どこまで行っても森しか無いような、そんな気が遠くなる景色だった




俺は目の前の光景が信じられなかった





あれだけ必死に戦ったのに



あれだけ必死に守ったのに



何も....残ってねぇ.....?



なんで....あんなに、デケェ都市だぞ....跡形くらいあっても....




少し遅れて男が走ってくる




「急に外に出てどうしたんだよ....って!」



心配してくれているにも関わらず、俺は男の胸ぐらを掴んでいた。

身長差で俺が背伸びをして見上げている形になる



「ちょちょっ!どしたの!?」



当たる相手は間違っていると思う。でも、聞きたかったんだ。


否定の言葉を聞きたかった




「なんで....ないんだ....」


「な、なんて....?」


「ここに!なんで何もねぇんだよ!ある筈だろ!?瓦礫とか!折れた木とか!.....」



そこで言葉が詰まる。言いたくない言葉が出そうになったから。


《それ》があると、一番確信するけど、一番見たくないもの



「......【死体】.....とか.....なんで......こんなの、酷すぎんだろ.....あの戦争ごと....何も、俺らもいなかったみてぇじゃねぇか......ッッ!!!!???」




瞬間、脳裏に戦争の時の光景が流れていく。

さっき洞窟で我慢して溜めていた涙が少しずつ漏れ出す



「............」



男が無言になる。


同情してくれているのか、それともこれ以上俺が辛くならないよう気遣ってくれているのか。


どっちにしても、俺にはこの状況が余りにも息苦しかった



「.....まだ、遠くにあるかも知れない」



そんな言い訳をついて、俺は走り出す。


どうしても、耐えきれなかった



「あっ、おい!」



俺に呼びかける声がする


でも、今は答えれない。答えたくない




俺は一人になりたかった








__________________

______________

___________

_________

_______

___________

_____

__

_

_






「はぁ....はぁ....くっ...!」



俺は、無我夢中に走り続けた。戦争の跡を探すと嘘をついて、走り続けた


いや、嘘じゃない。見つけたいのはほんとだ。でも、俺は今自分の足元を見ながら足を前へ出している


さっきからポロポロと流れている涙を誰にも見られないように俯いて隠すために





はは.....なしてんだよ、なんで隠すんだ.....



隠す必要なんか....ないのに



誰も....誰もいねぇよ



「くっ....」



何時までも流れそうな涙を、俺は両腕で拭った




そして




【ドンッ!】



「痛ァ!」




何かにぶつかった











俺が何か柔らかいものに激突したと同時に、高い声が聞こえてくる



誰にも見られたくないようにに、一人になりたくて走ってたのに、俺は最悪な存在にぶつかってしまったかも知れない



俺はゆっくりと目線を地面から目の前へと移動させる




その前には、尻を片手で撫でている四つん這いの長い金髪の





「いったいわねぇ....人のお尻にダイレクトアタックするなんて礼儀がないやつね....!」





女がいた




わぁ最悪




「アンタね。見たこと無い顔だけど、どこから来たのよ....って、何で泣いてるのよ?」



まだ泣き跡が残ってた....

くっ、よりにもよって女に見られるなんて



「別に泣いてねぇよクソアマ」



取り敢えずもう一度手を拭いて誤魔化す



「何に嘘ついてんのよ。バッチリ泣き跡が見えたけど」



なかなかにしつこいな....



「泣き跡なんかねぇクソアマ」


「強がんなくていいわよ。まだ子供なんだから」


「強がってねぇよクソアマ」


「.....ちょっと」


「なんだよクソa「だぁぁぁぁぁッッッ!!!うるっっさいぃ!!!」



急に怒鳴り出すクソアマ

何か気に食わない事があったんだろうか



「さっきからクソアマ、クソアマって五月蝿いのよ!名前まだ言ってないからっていきなりクソアマは無いんじゃないの!?」



あー、そうか。慣れてたから忘れてたけど『クソアマ』って馬鹿にしてる言い方だった



「ごめん。多分失礼だった」


「多分って、貴方ね」


「アマって言い換えるわ」


「そうそうそれで....って、アマ自体が馬鹿にしてる言い方なのよ!」



そう叫んで俺の両肩を掴み、グイッと顔を引き寄せる



「いい?よーく聞きなさい。私は『ルーミア』!闇を操る妖怪よ!」



なんて迫力のある自己紹介だろう

何もこんな息が掛かる程に近づいて言わなくても良いだろうに....ん?


ちょっとまてよ、



「....え、妖怪....? アンタが?」


「何よ。何で驚いてんのよ」


「いや、ぁ....だって、まるっきり見た目人じゃん」


「力の強い妖怪は知能が高いから話せるし、人の姿に近いのは当たり前じゃないの」



あー、確か軍隊でそんな事を教えられたっけか


そうそう、あん時は千景が何故か理解出来なかって家に帰ってからも勉強に付き合ってやったっけか.....




「人の姿に近い妖怪.....か」




一瞬、奴の事が頭に浮かぶ






【来たか....同胞よ】






っ......奴も、そういう類の妖怪か.....




「ルーミア」


「やっと名前で呼んでくれたわね。何?」



コイツも同じ人の姿をした妖怪....もしかしたら知ってるかもしれない


聞いて損は無いはず



「呪概妖怪....って、聞いたことあっか?」


「呪概?聞いたことないわね」


八咫(やた)とか、聞いたことねぇか?」



名前を言うだけで体が震える


これが怖さから来てるのか、恨みから来てるのかわからない。ただ、不安を感じる震えが止まらない



「八咫?うーん、やっぱり聞いたことないわねぇ」



あんだけ強ぇのに、あんまり知られてないのか.....?

まぁ、今知っても勝てないのは分かってるけど....



「その、呪概妖怪ってのは、貴方の種族なの?アンタもこんな所にいるし人の姿に近くて喋れてるんだから結構強いんでしょ?」




俺がアイツと一緒?



「違うッッ!!俺がそんなッ!あるわけっ.....」







【貴様の祖先は俺と同じ《呪概妖怪》】





また言葉を思い出す


なんでか、アイツの言葉は妙に頭に刻み込まれてやがる.....嫌な感覚だ。




「......チッ」



「まぁ、貴方にも事情があるって事はわかったわよ。取り敢えず、今日の所は帰るわ」




そう言って後ろを向くルーミア

クソアマなのに空気を読んでくれたようだ




「別に引き止めてすらないけど」


「口の悪い子供ね....貴方年下なんだから敬語くらい使ったらどう?」



うっわー。どこぞの永琳と同じこと言いやがる

俺が女に敬語になる事なんて無いっての、この世の常識にならないかな


一々説明するのが面倒臭い



「考えておかない」


「なかなかにいい根性してるわね」



そう言ってため息を吐くルーミア。

俺的にこのまま呆れてくれて二度と関わってこない流れになったら嬉しいんだけどな



「気に入ったわ。子供の癖にその根性。良いじゃない。フフッ、また会えたらいいわね」



何故こうなる。何故気に入る。訳が分からん


そしてルーミアは闇を操り姿を消した

呪概妖怪とか、八咫の事とか色々と腑に落ちない事があるけど....



....そうだ、さっき会った男



あいつならなんか知ってるかもしれない。格好も都市にいた大人と似てた


幸い、俺は直線に走ってきた。来た方向も覚えてる


このまま帰れば、またあいつと会える...!





そう思って、後ろを振り向いた、その時





《ギャァァァァァガァァァァッッ!!》





激しい獣の叫び声が目の前にあった


気付かれづに俺に近づいていたようで、正に俺に食らいつこうとしている妖怪だった



(なんっ....マジかよ....ッ!!)



咄嗟に腰に付けている刀に触れようとするが、



「っ!?刀が....ない...!?」



洞窟に忘れてきたのか、俺は丸腰状態のまま、硬直してしまった




《ガルルァァァァッッ!!》




姿を隠そうとする知能など無いように見える狼のようなその妖怪は俺を餌としか見てない目で睨みながら、俺を貪る






その一歩手前で、動きは止められていた






「ギッ.....リギリセーフ...!!」





あの赤髪の男の刀によって





「あ、あんた...!」


「よっ!、探したぞテメーっ...!! まだ名前、言ってなかったな! 俺は空鉈(からなた) 万紅(ばんこう)!テメェの名前は!?」


「え?.....あぁ...えっと!清瀬(きよせ) (ほたる)!!」




まさかこんなタイミングで自己紹介が始まるとは思わなかった




「蛍か!カッコイイ名前じゃ....ねぇか!」




その台詞と共にその男、万紅は腰につけていた鞘を妖怪の口に縦に入れ、強制的に口を開け続けるようにする




《グガァァ!?》




そしてその鞘を両手で掴み、自分の方へ引っ張る。体の大きさ的に万紅が妖怪の方へ引き寄せられるが、その反動を利用して妖怪の下に滑り込み、喉元を大きく蹴り上げる



「夕方だけど、お昼寝タイムだっ...!!!」



比較的強靭度が低い場所を突かれた妖怪は堪らず、悲鳴を上げる前に気絶し、力なく地面に伏した




「うへぇ、唾液で鞘がちょっとベトベトだァ」




無傷であんなでけぇ妖怪を....しかも刀をほぼ使わずに....


俺はその一瞬の出来事に目を奪われていた




「おい、大丈夫か?蛍」


「えっ、あぁ....大丈夫」




差し出された手をとって立ち上がる

この手を掴んだ瞬間、何故か心が落ち着いた



理由は....よくわからんが




「さっ、帰ろうぜ。家に」


「え、家?」


「そ、家。さぁ行くぜ!」



そう言って万紅は俺の手を引きながら、来た道を戻っていった












「と、言っても元の洞窟に戻ってきただけなんだけどな」


「まぁ、そうだと思ってた」



家と聞いて少し戸惑ったけど、まぁ洞窟だとは思ってた



「ま、今日はここで寝ていいからよ!ゆっくり休め!」




なんか、変な言い方だな。まるで俺に帰るところが無いって分かってるような言い方.....


まぁ、無いんだけど....




「俺の家があるかもしれないのに、知ったような口ぶりだな」



「そりゃ、お前を見つけたのは....結界の中だからだ」



「えっ....」



結界の....中?



「瓦礫とか....どっかの跡地じゃなくて...?」


「結界の中だ。しかもあれは妖怪の、ドス黒い妖力が使われていた」



それを聞いて、その結界を張った奴が俺は直ぐに分かった....



八咫



アイツ....本当に何がしたいんだ....俺を殺そうとしたり、助けたり....


ダメだ....また涙が、最近、涙脆いな....



「そっか....んぐ....結界か、身に覚えはねぇけど、何でだろうな?」



俺は咄嗟に誤魔化した。


これ以上やると、また泣いちまう。また思い出してしまう。また、辛くなっちまう


だから、もう一度我慢して少しでも早く八咫に近づく事を優先しようとした




しかし、




「もう、話してくれてもいいだろ」



「....なにが?」



「瓦礫とか、戦争とか、死体とか、流す訳にはいかない単語ばっかだ」




万紅は人の気も知らないで、しかも真っ直ぐな目で俺に話しかけてくる




「やめろ....」



「お前の身に、何があったのか知りたいんだ」



我慢していた胸の中のモヤモヤが、より一層強くなる




「戦争ってなんだ?なんでお前みたいな子供が、妖怪の作った結界の中にいた?」




視界が....歪んでいく



「やめてくれ....」




もう、これ以上は....




「俺に、話してくれ」






限界だ






「やめろって言ってんだろッッ!?」





無意識の内に、俺は溜めていた涙を流して、万紅に叫んでいた



我慢が、出来なくなった




「何でアンタはそんなに俺に構ってくるんだよ!?俺....我慢してんのに....思い出さないように、我慢してたのに....人の気持ちもわかんねーで....」




口から言葉が流れるように出てくる

涙も止まらない


辛い気持ちが、高まっていく




なんでだ.....


アンタは何でそんなに俺に気をかける


アンタは....




「アンタはッ!俺に関係ねぇだ「あるッッ!!」




さっきまで黙っていた万紅が、俺の言葉を大声で遮る


必死に叫んでいた俺も。その一瞬は目を見開いて驚くだけだった



万紅は、もう一度深呼吸をして、俺の両手を掴んで、俺の目を見て、ゆっくりと口を開く




「関係ある!俺はお前の事は知らねぇ!今日あったばかりだ。でも、お前を見てたら、ほっとけねぇ感覚が収まんねぇ!迷惑だ!だから俺がそれを解決してやる!俺は....お前を、守ってやりたいと思ったんだ!直感で!」




眠気など無いようなその清々しい顔で、俺の言葉を遮って出てきた台詞は、





余りにもデタラメで、身勝手な言葉だった





それを聞いた俺は、また涙が多く流れるのを感じた。さっきとは違う、涙が





まただ、コイツに手を掴まれると、安心する



何でだ....





「何で....そんなに....俺を....」




「俺が、お前を知ったからだ」




まただ。また心が落ち着いた。コイツの言葉は何でこんなにも....




「俺は今日、お前とあってお前を知った。だからほっとけねぇ。知ったやつは家族みてぇなもんだ」




家族、その単語を聞いて俺は理解した



そうか、コイツがする事に安心するのは.....






これが、『親』ってやつなのかな.....






デリカシーも無く堂々と人の事情に入っていって、何でもやりたい放題



でも、何でも話してくれて、何でも聞いてくれる。だから、安心するのか....




やっと分かった






「戦争が........あったんだよ」





そして俺は話す事にした。何もかも、俺の我慢していた事全部




「人と、妖怪が殺し合う。デカイ戦争が....」




さっきのように、涙も、言葉も止まらなくなる




「親友が.....殺された....俺は間に合わなかった.....」




更に辛く、説明と言えるかどうか分からない大雑把な俺の言葉を、万紅は静かに、聞いてくれていた



だから話した



「ソイツはッ!父さんも!母さんも!親友まで奪った!」



戦争の事も、知り合いの事も、俺の事も



「凄く.....悲しかった....千景が、死んだのが....」



どんどんと大声になっていく。歯止めが効かなくなっていく



「死ぬ瞬間もッ!!最期の言葉もッ!俺はっ、聞いでやれながっだッッ!!」




「......」




「なぁ....何で、何で千景が死んだんだ....アイツの狙いは俺だった、何で俺のほうにこなかった」



「千景はッ!俺のせいで殺されだッッ!!なのに....近くにいてやれなかっだッ!仇すらとれながっだッ!」




手で拭っても、何度拭っても涙は収まらなかった



「俺は.....俺.....は.....」



「分かった」



万紅が俺の頭を自分の胸板に押さえ込む。

静かに、ゆっくりと



「子供なのに、そんな辛い体験ばっかだったんだな。よく分かった。お前はよく頑張った」




涙で万紅の服が濡れていく。でも、万紅は気にもせず、俺の頭をずっと撫でていてくれた



何時もは頭を撫でられるなんか嫌なのに....今は落ち着いた




「今日はゆっくり寝ろ。明日からまた一緒だ。だから安心して今日はゆっくりしろよ」



「万紅....さん」



俺は珍しく、さん付けをした。

それを聞いた万紅は少し笑いながら、口を開いた



「呼び捨てでいいよ。万紅で。俺は蛍よりずっとガキだからよ」



敬語や、さん付けはよく付けろと言われたが、そんな事言われるのは初めて....いや、千景以来だ




「万紅....」


「それでよし!」




そう言って万紅はまた笑う






親って....頼もしい...な






そんな俺らしくない様な事を頭に浮かべながら、俺は我慢していた体の疲れに抵抗せず、


ゆっくりと目を閉じた







end

今回、文力の定価が隠せない程の駄文だと自分も実感しました。ほんと、前までどうやって書いてたっけとか思うほどに...

それでは、読んでいただき、ありがとうございました〜

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