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東方不老伝 ~呪いを解く物語~  作者: ゼノマル
月移住編
12/19

《隣合わせの》の戦争

最近スピード上げてます。この受験シーズンに!

では、ゆっくりしていってください〜

「絶対に妖怪共にこの一線を超えさせるなぁ!!」



雑音しかないこの戦場の中。隊長の声はそれに負けず空に響く。その声は兵士の力となり、攻撃の勢いを更に増す


流石は隊長。その肩書きに相応の威厳があるらしいな




「まっ、クソ教官の方が喝はあるなっ....と」




いよいよ始まったこの戦争。迫ってくる妖怪共は容赦なく殺そうとしてくる。その対象は俺も例外では無いようで、さっきから必死に子供の俺にしては重い刀....千景が付けてくれた名で言うと『天斬』を振るっている。



殺す気はあると言っても、情報通り異型の弱い妖怪しか今の所相手にしていない。千景はいないとはいえ、他の仲間が手を貸してくれているからなんとかなっている



「大丈夫か、小僧ッ!!」


「あっ、アザーッス....!!」



まぁ、助けてもらってばかりもあれなんで俺もチョイチョイ手助けしている


けど、本当に休める時間なんて無さそうだ....ッ!! 異型の妖怪の血は変な色で体中ベトベトだ.... 生まれて初めてシャワー浴びたいとか思ったかもしれない



《うぎゃぁぁぁーーーッッッ!!!》


「っるせぇよ!!」



【グシャァ】と、体が分離するには少々荒い音が手に伝わって感覚として体に流れ込んでくる。

肉を斬るこの生々しい感覚....慣れてはいないが実践練習をしたおかげか、ひとつひとつ気にせず次の為に刀を触れるようになった


あまり慣れたくはない感覚だな....

早く終わりてぇ


そう思っても、向こうも自分達の命がかかってんだ....必死になって本気で殺しに来る。左右上下、どこからでも迫ってくる



俺だって『普通に死ぬ』為に、生きなきゃいけねぇ....



《ウグゴォォァァァァァーーーーッッ!!!》


「耳痛てぇんだよ、喉ぶった斬ってやらぁ!」



そして俺はまた、不器用に刀を振り回し、『斬る』事だけを考えて、戦地を走り回った



















〜永琳side〜






【妖怪が攻めてきました!!! 速やかにロケットの出発を許可してください!】


【了解!最優先者が乗っているロケット全てが発射を確認。次は一般市民用のロケットの発射準備に入る】


「聞いたか今の!女子供を最優先にして順番にロケットの中へ入っていけ!焦るなよ!焦ればスピードが遅くなる!落ち着いて行動しろ!」



騒がしくなってきたわね....いよいよ大詰めって感じかしら

放送の会話を聞いた誘導員が必死になって市民を誘導している。


此処は都市の建物の上層部

ここからなら外を一望出来るわね....


都市の外を見た所、軍のガードは硬いようで、まだ一匹も都市の中には入ってきていない



「これはかなりスムーズに計画が進行できそうですね姉さん」


「全てが予測通り....今の所はね。でも何があるかわからないから早く地球を離脱するのに越したことは無いのは確実ね」


「大丈夫よ。もう既に殆どのロケットが大気圏を超えたわ。予定より早く計画をし始めたのが効いてるのね....妖怪の手が全く通っていないわ」



念には念を入れよってね

対策も十分、兵士達には新作の小型の非常用緊急避難装置を一人ずつ胸のポケットに入れて持たせてある。発動させてから数十秒くらいはかかるが、ロケットの中へと転送出来るようになっている


定員は一人で、一回しか使えないが小妖怪の勢いが収まってすぐ使えば確実に作動する。



「本当、開発がギリギリ間に合って良かったわ」


「蛍ー!千景ー!頑張れー!」


「姫様、聞こえませんよここからじゃ」



姫様は遠いここからでも必死に応援している。健気なものね。



もう一度外に視線を戻す。どうやら、南東側と西側の妖怪の群れの勢いが弱ってきているようだ


確か南東側は蛍の方よね。少し連絡してみようかしら
































〜蛍side〜





「ハァ......ハァ.....ッと、これで何....体目だろ」



本当にキリがない。休憩なんて言葉を知らない様に妖怪共は必死になって突進してくる


中には俺らの存在等どうでもいいように、ロケットだけをターゲットにして突っ切ろうとした輩もいたが、先輩達や隊長のおかげで突破される事はなかったが.....



「.....あれ?、急に勢いが弱まったな。あれか、.....これで終わりか?」



休憩なんて言葉を知らない、とか言ってたら何故か妖怪の進行が勢いを無くした。なんだ?と、疑問に思っていると渡されていた小さいトランシーバーみたいな物から着信が来た



「ん?誰だ....永琳?、もしもし?」


【あら、着信に出れたってことは一息ついたのかしら?】


「あぁ、初めての戦だったけど思ったより楽だったよ。まぁ隊長と先輩達が頑張ったおかげなんだけどな」



今回は先輩達と予測が的確だったからな。特に異変もなく本当、安全第一に進められた



【わぁ、北の方真っ赤だよ!】



無線の向こうで、輝夜の声が聞こえてくる



【不謹慎ですよ姫様】



あっちの方は相変わらずの空気な様だ....早く元の生活に戻りてぇ


そう思っていると、隊長が大声で指示を出す



「良し、妖怪共の進行が収まった!余裕のあるものから避難装置を作動させろ!良くやった!!月に行ったら祝杯だ!」


《おおおおおおおォォーーーッッ!!》


「ハハッ、やりきったような声出しやがるぜ。じゃあ俺もそっちに帰るからそろそろ切るぞ」


【えぇ、帰ったらよしよししてあげる】


「俺が女嫌いって事忘れんなよクソアマ」



そうして俺は無線を切り、装置を作動させようとポケットの中を探り始める


周りの兵士は皆終わった気になっていて

「生き残ったな!」とか「良くやった!!」と、お互い褒め合っている



勝利、全員がそれを確信していた。後は逃げるだけ。皆守りたい人の為に軍に入ったんだろう、守れた事に感極まっている



本当、トラブルとかなくてよかったぜ.....

おっと、これか避難装置。これを押せば、後はロケット乗って月へ行けるのか.....



ま、いつかは戻ってくるけどな。不老不死なんて冗談じゃねぇ



周りの奴らはもう何人か姿を消していた。




「俺も早く帰るか」



そうしてスイッチを押した















しかし、俺の指は直前で止まっていた







アレ?なんだ.....なんか忘れてる.....というか、見逃してるような







何故だろう、押せない。




なんだ.....何か大事な事を.....








瞬間、脳裏に輝夜の言葉が浮かんでくる







【わぁ、北の方真っ赤だよ!】








なんだ、何がおかしい.....『真っ赤』....?







真っ赤って、何の事だ.... 夕焼け?いや、戦は時間をずらして昨日の夜から始まった。今はまだ昼.....







じゃあなんだ?血?......妖怪の?





また、次は自分の言葉が脳裏に浮かぶ









【異型の妖怪の血は変な色で体中ベトベトだ.... 】








そういや、俺が倒した妖怪の中で、赤色の血を出したヤツっていたっけ.....?








まさか そんな最悪の想像








なら誰の血.....赤、【人間】.......?











信じたくない 嘘だ










北って.....確か、














ー千景ー













【緊急連絡!!!異常事態が発生!!直ちに残りのロケットを出発させよ!!北の方面に異常事態が発生!!!
















『呪いの妖怪』が現れたッ!!!】













俺の足は無意識に、北へと向かっていた











end

お疲れ様でした〜

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