表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方不老伝 ~呪いを解く物語~  作者: ゼノマル
月移住編
10/19

見えない、視えない、そんな未来

今日、模試が終わり、ひと段落つきましたので二ヶ月ぶりに載せました!お待たせしました!いろいろと!

月移住計画も間近に迫り、もう四日後には俺達全員月の上にいるってんだから不思議な話だ


そして明日から三日間。つまり月移住計画までずっと訓練と来たもんだ。まぁそりゃあ都市民全員の命がかかってる訳だし、その意気込みはわかるけど....俺的には、ずっと出来ていない散歩をしたいのが本音。


という事で、最後のお休みである今日一日全てを我が道楽に費やす.....筈だったが、案の定朝起きたら永琳が

「出掛けるから支度しなさい」

と一言、この言葉で俺の一日が無くなるんだ。なんて切ないんだろう....

まぁでも女と言えど二人なら相手の存在を意識から消せば散歩と捉えることは簡単だ。まだ活路はある、そう思っていた


しかし、現実は甘くなかった




「ひっさしぶりの外出ね!楽しみだわ!」


「あと四日で地球ともおさらばなのによくもまぁ賑やかなこと、そう思わない?」


「今日は日差しが強いですね、喉は乾いていませんか?」


「皆で出掛けるのって久しぶりというか、初めてなんじゃない?ね、」


「「「「蛍」」」」


「......」


「どんまい、蛍」



神は俺を見放したのか.....ツクヨミさんよ




___________

__________

________

_______

_____

____

_______

____

__

_




という事で、上から輝夜、豊姫、依姫、永琳。そして唯一俺の心情を理解している千景....

つまり、最後の思い出に皆で買い物という事らしい


別に別れるわけでもないじゃん....輝夜に至っては屋敷抜け出してるし



「ハァ....自由に行動できたこと、一話目から無くね?俺」


「自主訓練意外な。お前の事だ、今日くらいは散歩やらなんやらに費やそうとしてたんだろ」


「正解」


「だけど皆でお買い物。更に輝夜や依姫が絡んでくるから意識的に存在を消せないと」


「またまた正解」


「そして諦めたと」


「全問正解」



千景はエスパーなのだろうか。いや違うか、エスパーならナックルとか選ぶわけないな



「おや、どうしたんですか?元気なさそうな顔ですね蛍。もしや朝ご飯を食べていないとか?それはいけません!何か食べたいものはありますか?」



依姫が自分で答えを導き、俺に何か食わせようとする。そんなに嫌われるのが嫌なのか....

だったら性別変えてこいって話なんだがな

それなら友達くらいにならなるのに



「大丈夫、この顔は生まれつき」


「そうですか?ならいいんですが」



というか、もう今日は多分これ以上の顔になるんじゃないかな


と、なんとか考えていると服屋さんに到着する 。服屋は嫌いだ、そもそもお洒落に縁が無いと思っているし、皆決めんのものすんごい遅いし、俺にとってはかなり暇な時間が流れる場所だ


だがこれはチャンスだ。女どもが服に夢中になっている間に散歩にでも行こうか、少しくらいならバレないだろう


そう思ってからの俺の行動は早く、みんなの視線が服屋に集中され入っていくのを見計らって右に周り足を運ぼうとすると



「どこいくの?蛍」



俺より小さめな手が、俺の袖を掴む



「え?」


「私が 蛍の新しい服選んであげる!」



その時の輝夜の笑顔は一般的には可愛らしい顔なのだろう。しかし俺には永琳に続く俺の一日を壊す悪魔の笑みにしか見えなかった



「蛍、どんまい」



はい、千影からの本日二度目のドンマイ頂きやしたー



「もう、諦めよ」



俺、神様になんかしたかな?













「蛍の新しい服?いいわね。貴方いつも子供用の和服の上下で個性なんてものが無いものね」


「個性ないって....さり気なく酷いこと言ってね?永琳のが個性あり過ぎなだけだろ」



赤と青に上下左右に分かれてる服なんて、どこで買ったんだ、自分で縫ったのか、塗ったのか



「そうよ蛍君、もっとお洒落しないと幾ら顔が良かっても私はおとせないわよ?」


「崖になら落とせるよ」



全く、永琳も豊姫もお節介なんだよ

千影は何処へ行ったんだよ....あっ、あっちで依姫と輝夜に着替人形みたいに扱われてる



「それにしても、貴方の髪って男の子にしては長い方よね」


「蛍君、この前散髪に行ったのいつ?」



と、千影の事を同情してる暇は無さそうだ。

アイツの姿が俺の未来かもしれない



「昔、永琳が無理矢理連れてってから行ってねぇよ。面倒臭いし」


「あら、あの時から行ってないの?」


「本当に面倒臭がりね、マイペース君」


「別に長くてもいいだろ?気にしちゃあいねぇし」



もうそろそろトイレに行くとか何とか言って店から出ようとしたその時、豊姫が何か閃く



「そうだわ!いっその事ゴムかなんかで髪の毛を括ってみたら?いい個性になるんじゃないかしら?」


「いいわねそれ、豊姫ナイスアイデアよ」



あっ、これはやばい。雲行きが怪しくなってきた....



「そうと決まったらゴム探しね、蛍君♪」


「あっ、これなんかどう?赤色」



スタートしちゃったよ。始まっちゃったよ。

まぁでも、ゴムだからまだマシか....服なら何回も着替えなきゃいけないけどこれなら楽かも



「永琳様、それ女の子用ですよ?可愛いけどやっぱりカッコイイものがいいですわ」


「ふむ、なるほどね」


「それなら黄色なんてどうでしょう?」


「少し明るすぎなんじゃない?」



ゴムだけでこんな議論が始まるとは、俺に聞けばいいのでは?とか思ったけどややこしくなりそうだから口に出さないようにしよう



「それなら逆に髪の毛と同色にして目立たなくさせたらいいんじゃないかしら?」


「あっこれとかいいんじゃないの?細いから目立たないし。付けてみて蛍」



そう言って俺に一つの黒いゴムを渡してくる

まぁここで逆らっても何も無いし


けど、なんだこれ....すんげぇ括りにくい、女ってのはこんなのをパパッとやってんのか?



「つけれないの?貸してみなさい」



そうやって永琳にゴムを渡し、背を向ける

髪を他人に触られるのは久ぶりだな



「フフッ、本当の親子みたいですね。微笑ましいですわ」


「赤ちゃんの頃から知ってるんだもの。当然よ

蛍は生意気な口聞くけど本当は可愛いのよ?」


「そんなのわかってますわ♪」



男が可愛いと言われて嬉しく思うとでも思ってるんだろうか、最大の侮辱だよ。変人以外には



「いいから早く付けてくんない?」


「あらごめんね?ちょうど終わったわ」



そう言って永琳が俺から離れる

ふむ、なんか散髪した時みたいにスッキリした感じだな....いつもうざったらしい気がしてたし。見た目も悪くないと思う



「良い感じじゃないかしら?」


「なかなか似合ってるわよ蛍君、惚れちゃいそうよ♪」


「死ね」



どうやら他から見た感じもなかなか良いようで。豊姫のセリフをひと蹴りして俺は財布を取り出そうとする


しかし、その手は永琳に止められる



「いいわよこれくらい、買ってあげる」


「え?いいのか?」


「もちろんよ、そこまでケチな女じゃないし」



永琳と買い物に行く事なんてほぼ無かったから誰かに何かを買ってもらえるのに慣れてないから疑惑の言葉が思わず出てしまう



「あ、ありがと」


「あらあら?蛍が素直に礼を言うなんて珍しいわね」


「蛍君ったら可愛い一面もあるのね、いつも可愛いけど」


「.......」



あぁ〜、やっぱり女は嫌いだ










その後も買い物は続き、休日かどうかわからないくらい俺のストレスは溜まっていった。


ただ、千景がいる分少しはマシになったけど




そしてようやく帰れると思ったら永琳が

「行きたい所があるんだけど、行っていいかしら?」

と言い出す。どこに行くのかと訊いても貴方が知ってる場所よ、とか言って誤魔化される


一体どこに行くのか、もう帰りたいんだけどな













「んで、結局ここか」


「好きなんでしょ?ここ」


「普通に秘密バラすよね」



案の定、永琳の行きたかった場所は、俺のお気に入りのビルの屋上だった


時間もちょうど夕暮れ時、いい時間帯だがその為に数少ない落ち着ける場所が減った、なんてこった。 しかも皆すっかり気に入ったようで、


「たっかーい!」とか「この都市にもこんなに綺麗な場所があったのね」とかなんとか。各々感想を呟いていた


まぁ皆喜んでいるんならいいか....等と甘い考えは全くあらずもう全員蹴り飛ばそうかなとか考えている


そんな事を考えていると、横に千景が腰を下ろして座る



「ここ、お前のお気に入りの場所なんだってな。なんか悪いな」


「どの口が言うか」


「まぁ、遅いわな」



そう言って千景はゆっくりと寝転ぶ



「本当、3日後には俺らみんなあの月の上にいるなんて想像できるか?」


「出来ねぇよ、現実味無さすぎ」



まぁ、ツクヨミがいる時点で現実味とかどうでもいいと思ってるんだけどな

まぁ、月に行ったら何か変わるんだろうか....俺はどうなるんだろうか、千景はなんか、月見酒したいとかなんとか言ってたな。なら俺も酒くらいは飲めるようにならないといけねぇな


ん?あれ?



「そういやよ、月見酒したいとか言ってたがよ」


「え?おう」


「月にいるのにどうやって酒に映すの?」


「.......あ」


「ノープランってか」



千景は月に行っても変わらなさそうだな....

ま、親友がいきなり変わられても困るだけだけど



「まぁ、いいさ。お前も俺も、いつまでも変わんねぇよ」


「だと良いがな」



それを機に俺達は会話を止めた

親友ならではの落ち着く無言の雰囲気だ



「見てみて蛍!綺麗な夕日!」



と、その雰囲気をぶち壊す元気な輝夜の声

前を見ると夕焼けが丁度山に沈んでいく景色が映っていた

というか輝夜....

お前はなんというか....変わって欲しいよ




「綺麗ですね、蛍」


「あぁ?うん、綺麗綺麗」



依姫、なんか完全に輝夜のお守りみたいな役になってる。まぁ永琳も今日は休みたかったんだろう



「月に行ってもまた、皆でお買い物したいわねぇ」


「ここまで復興するのにどれくらいかかるんですかね?」


「私がいればすぐよすぐ」


「それに、千景君も蛍君も軍に入る必要はなくなるし、二人の成長も楽しみねぇ」


「絶対ひとり立ちして一人暮らしする」


「あはは....」



そうやってまた皆夕焼けに視線を戻す


本当、人生何が起こるかわかったもんじゃねぇ。昔の俺は月に住めるなんて想像したことなかった



そんな人生を俺は普通に終えたいな....










そして今の俺もまた、この後に何が起こるか知らなかった





end


遂に!遂に!ここまで来た!意味もなく長くしてしまったから辛かった! ということで10話でした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ