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天使は何処?
高校に入学してから1ヶ月程経った頃こんな噂が広がった
『放課後に何処かでヴァイオリンの精がヴァイオリンを弾いている』
と言う噂が
俺こと白樺 峻は、高校で仲良くなった友達の相良 裕と津島 翔哉とヴァイオリンの精を探すことになった。
〜放課後〜
「捕獲作戦開始」
「作戦ってなんかあんのかよ翔哉」
「あ?ねーよ」
「ノープランかよ!
付き合いきれねー、俺部活遅れたら高宮先輩に殺されるから勝手にどーぞ☆」
そう言うと裕は部活へ行ってしまった。
「とりあえず耳を頼りに探してみるか?」
「おっ、峻ナイスアイデア!!」
結論からすると音はする
音はするけど見つからない
「はー・・・校内5週位したのに見つかんねぇ」
ぼやく翔哉を尻目に俺は廊下に座った
音楽室を初め、図書室、相談室、関係ないけど一応家庭科室まで探した、全ての教室をさがしたけどいない
いや
まだ探してない所があった
「屋上!!!」
気付いた時思わず声を出していた
翔哉は驚いた顔をしていたが同時に納得したような表情でもあった