序章 00. ―アイ―
いきあたりばったりで進む不思議の国のアリスパロ。笑って読んでくださったら幸いです。
結末は悲劇の予定。
幼い頃から憧れていた、
成長しても求めていた、
それはとても脆くて、可憐で、あたたかくて、目に見えない、不確かな、不思議で、不完全で、不幸で、幸せな
手を伸ばしても届かない幸福 胸が痛くなる程の”アイ”
むせうの あい 無償の愛 哀 逢い 無情の愛 哀 逢い 無上の愛 哀 逢い
昔は確かにあったはずなんだ(もう感覚すら思い出せない)
なくしてはいけない大事なものだった。
(アイタイ)
幼さすら理解できないほどの昔、確かに私はそれを知っていた。
(アイタイ)
いつ、なくしてしまったんだろう。
アイタイ。
「さあ君、往こうじゃないか。愛しい君。世界が君を待っている。(ここからが、始まりだ)」
「お手をどうぞ、愛しの姫君。」
「守れるだろうか、愛せるだろうか、最期まで君を(心から)」
「一振りで浴びる温もりは 嗚呼なんて罪深いのかしら。」
「どんなに隠したところで隠せるはずもない。なぜなら俺はお前だから。」
「この真っ赤な液体じゃ、ブーケの代わりは無理ですか?」
「ぼく達、いつまでこうしていられるかな」
「恋故の妄言だと笑うかな。だったら愛故の宣言だと言い返すよ」
『僕だけのアリス、ねえ笑ってよ? そんな顔しないで笑って、僕の名前を呼んで』
****、アリス。
ここまで読んでくださってありがとうございます<(_ _)>
作者の活動報告に、この作品の今後の展開を左右するアンケートがあるので、そちらに解答して下されば作者が踊り狂って喜びます。
ていうか白兎の設定すら決めずに書き出す作者ってどうよ。
途中の台詞はやがて作品内に出てくる予定です。どのキャラがどれを言うのか、お楽しみに。