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転生ゆるり冒険記  〜幾度転生したモノの鎮魂歌〜  作者: 更科金魚
ケース1:マカロニペンギンなんですが?
1/2

〜Prologue〜 はじまりの酒

男が寝てる間に世界が異世界になっていた!!

そして、この男も•••。

異世界連続転生ファンタジー。


とある居酒屋の隅で、ふたりの男女が酒を酌み交わしていた。


男はかなり酔っていて、唐突にこんなことを聞いてきた。


「明日は、もう来ない……って、思ったことある?」


──私? うん、あるよ。全然。


「どんな時?」


(少し考えて)


うーん……

疲れたとき、とか。

あと、何かにつまずいてるとき、かな。


そういうときってね、

ちゃんと“栄養のあるもの”を摂ったほうがいいんだって。


野菜とか、果物とか。

固形のものがいいらしいよ。


「……へえ、詳しいね。

でもさ、食べられないときはどうすればいいの?」


(少し笑って)


──そんなときは、無理しないで。

スープとか、ジュースとか。

少しでもいいから、栄養を入れてあげるといいんだって。


それだけでも、

体ってちゃんと反応してくれるんだよ。


「へえ……」


男はグラスを傾けながら、小さくつぶやいた。


──よく知ってるねぇ。


ふと、どちらからともなく笑い合った。

居酒屋の夜は、まだ静かに続いていた。


(彼女が、ふと思い出したようにポケットを探る)


──あ、そうだ。これ、あげる。


手のひらには、小さな何か。

それをそっと、男に差し出す。


──酔い止め。

『それ』だけは、食べて寝なよ。

また明日、仕事でしょ? 元気出してね。


彼女はにこっと笑って、

ふわりと席を立った。


そして、静かに居酒屋をあとにした。

更科金魚です。

はじめて投稿いたします。

不束者ですがよろしくお願いします。

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