登場人物紹介(第六章)
▼セラフィーナ
占い師を探していたら具合の悪そうな青年を発見する。エディに好みのタイプを詰め寄られたため、アルトからさん付けに変更する許可をもぎ取った。ジーニアの態度に不審がるも仕事と割り切り、ついていった先で大変な目に遭う。
▼エディ・ダールグレン
仕事の合間に、アルトとセラフィーナが二人で仲良く買い物をしていた現場に鉢合わせし、同僚が呼び捨てされていることにショックを受ける。したたかな女性だと思っていたセラフィーナが初めて見せた怯えた顔が忘れられない。不安を拭おうと顔を見に行ったら、とんでもない厄介事が起こっていて内心パニック中。
▼ラウラ・コントゥラ
手荒れに困っていたら、後輩が素敵な香りつきハンドクリームをプレゼントしてくれて「この子は私が守らなければ」と決意した。柘植櫛は毎日愛用中。
▼アルト・オークランス
お茶目な近衛騎士。ラウラのお礼の品を選ぶのに付き合ってくれた。ラウラが後輩にこんなに思われていることに人知れず感動していた。
▼ヘレーネ
自分好みの贈り物をもらってご満悦。おかげさまで充実した読書時間を堪能中。
▼ヒューゴ
雑貨屋の次男。惚れっぽい青年。告白に玉砕して人生に絶望していたところを、セラフィーナに炎天下で動けないと思われて介抱された。お金はないけど、押しは強い。エディに釘を刺されて意気消沈していたら、友人から人手不足だから来てほしいと連絡を受けて地方に旅立った。
▼レクアル・クラッセンコルト
政務を夜までやっていたら、夏風邪をひいてしまったらしい。数日間、過保護な近衛騎士に部屋から出ることを禁じられていた。マカロンを手土産に、女官部屋でセラフィーナを待っていた。
▼ニコラス・クラッセンコルト
レクアルの異母兄。重度のブラコン。ローラントと密談していた。
▼ローラント・コントゥラ
ラウラの伯父。人気のない中庭の片隅で、ニコラスと話し込んでいた。
▼シスター
大聖堂にいた若いシスター。癖があるマロンブラウンの髪、つり目がちな灰色の瞳。疲れ切った顔のセラフィーナを大聖堂の庭園に案内する。
▼ジーニア
不審な動きをしていた下級女官。バイオレットとプリムローズの取り巻き。罪の意識に耐えかねて懺悔するも、最後まで聞き届けてもらえなかった。
▼バイオレット
レクアルに好意を寄せている上級女官。淑やかな物腰で、自分の手は絶対に汚さない。
▼プリムローズ
ニコラスに好意を寄せている上級女官。美味しいお菓子の感想をジーニアと語り合っていた。
▼上級女官
バイオレットの同期。いつも素っ気ない態度だが、悪気はないらしい。
▼ノートリア副侍医
医房で一人で夜番をしていた。暇だなと思っていたら急病人がやってきたので、テキパキと診察と治療を行った。自分が深刻そうな顔だと、患者まで暗い気分になっちゃうと、いつも明るく振る舞っている。周囲から浮いているが気にしていない。変人だけど、実は有能。
【クラッセンコルトのお店】
▼《鳩の便箋堂》
香り付き便箋に羽根ペン、インクや封蝋などを取りそろえた評判の店。
▼《梔子の香工房》
白壁に薄金の蔦模様が描かれた可愛らしい外観で、化粧品や美容雑貨を主に扱っている。
▼《月桂香房》
大公家御用達の香りの工房。