登場人物紹介(第五章)
▼セラフィーナ
ラウラたちに連れ出された市で、お忍び中のニコラスが占いのテントに並んでいるのを目撃したが、ラウラの助言もあり見なかったことにした。ループ人生で草刈りの心得を会得していたため、本気で除草作業に勤しんだら周囲からドン引きされた。
▼エディ・ダールグレン
レクアルに、セラフィーナを上級女官にすべきと進言するも「それはできない」と即答される。恋の駆け引きには疎い様子。セラフィーナがニコラスに悪女認定されていることを歯がゆく思っているが、護衛任務に徹していたため、存在が空気になった。
▼レクアル・クラッセンコルト
帰る場所のないセラフィーナを母国から連れ出したため、自分は保護者代わりだと思っている。過保護すぎる次兄がセラフィーナに悪感情を持っているのが目下の悩みの種。
▼ラウラ・コントゥラ
前世はマルシカ王国の大魔女イリス。教育係なのに、後輩が一人きりで草刈りをしている事実を後から知って本気で焦った。慌てて様子を見に行くと、死んだように倒れているのを見て心臓が止まりかけた。
▼ヘレーネ
月に一度の市で、セラフィーナたちとお肉とデザート系の店を制覇した。数年に一度しか来ない書店の旗を見て大興奮。その後、貴重な古書をたくさん買えてご満悦。
▼アルト・オークランス
前世はシルキア大国の魔法騎士。マルシカ王国を指揮する大魔女に正面から戦い、毎回敗れていた。常人なら心が折れるところでも変わらず一人で立っていた戦闘狂。「こいつ本当に人間なのかしら」と大魔女から疑惑の目を向けられていたことは知らない。
▼プリムローズ
渾身の嫌がらせを考えた人。取り巻きを連れてあざ笑いに行ったら、鎌を持った死神が現れて悲鳴を上げた。その晩は悪夢にうなされたらしい。
▼ニコラス・クラッセンコルト
下級女官が持ち場を離れて何をしているのかと思ったら、薄汚い格好で出迎えられて非常に困惑した。セラフィーナを弟の妃にするのを防ぐため、自ら結婚相手の斡旋を行った。
▼ラザフォード
猫探しをしていた大怪盗。二十代半ば。碧色の瞳。いろんな場所に潜入して情報収集を行っているらしい。目当てのものが宝物庫になくて残念。秘密主義。
▼シャノン
占いが得意な少女。マロンブラウンの髪。相棒に振り回されて荒稼ぎを余儀なくされた。
▼白猫
猫の集会にいた。真っ白でふわふわな毛並み。紫の瞳。セラフィーナの視線に気づく。