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遠距離恋愛  作者: WAIai
2/3

【2】

「ーもう一杯」

グラスを店員に向け、アルコールを要求する。場所は行きつけのバーだった。

「何かあったの?」

友香のペースが早いので、心配したのか、女性バーテンダーが声をかけてきた。

「あったの。聞いてよ」

甘えるように言うと、友香はバーテンダーにことのしだいを話した。すると、バーテンダーは納得したように頷く。

「…なるほど。そういうわけね」

「酷いでしょ、私の彼氏」

「そうね…。でも、優しいじゃない。わざわざ電話してくれたんでしょ?」

「電話だけじゃ足りない。大輔と会いたいの」

「まるでロミオとジュリエットね」

バーテンダーが答えると、代わりのカクテルを用意してくれた。綺麗なブルー色をしていた。友香は一気に煽ると、崩れ落ちるようにつっぷす。

「会いたかったのに…」

涙をこらえるに必死だった。

ー好きなのは私だけだろうか。

大輔のことを疑いそうで、怖かった。

「深く考えないほうが良いわよ。必ず会えるんでしょ?」

空になったグラスを回収し、バーテンダーが答える。友香は答えなかった。次に会えるのはいつなのか、友香も働いているので、予定がある。また休みがかちあう日が来るのかどうか分からなかった。

「…大輔のバカ」

そう呟くと目を閉じた。

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