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小説を書くこと

作者: 豪陽

小説を書くのは苦しいことではないだろうか?


無から何かを生み出すのは素晴しい事だ。

しかし無限の空白を埋めていく事。

限りない自由を行使する事。

それは苦痛でもある。

何かを書く。

それは多くの選択肢の中で何かを選び取る苦しさ。


自分の可能性を広げるのは楽しい事だ。

しかし文章を書くと言う事は、残酷なまでに自分の限界と直面する事だ。

貧しい自分の才能を悲しみ、他人を嫉妬する自分に更に絶望を深める。


自分の中にある知らない自分を見出すのは喜ばしい驚きだ。

小説に投影する事によって自分を省みる事ができる。

無意識のうちに表出された自分を見出す事もある。

しかし悲しいのは自分があまりに貧しいつまらない人間だと知る事だ。

自分には何もない。

本来書くべき自己もないのに他人を羨んで小説を書く真似をしているだけ。


それでも人は小説を書く。

それぞれの地獄を抱えつつ。

やはり小説を書くのはとても人間的な行為だと思う。

人はなぜ小説を書くのか?様々な動機があるだろうけれど、真摯に誠実に小説を書き続ける人を僕は尊敬している。僕自身は随分いい加減だけれども。

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