けー20
事務所に着いたのでソファに座って、いろはが
「結局、最後に見つけたので判明した、暴露が8つというのとこれを仕掛けた人は誰かが探してる情報を教えようとしてたみたいな事ですよね?」
「まぁ、そんな言い回しだったな。」
「ですが、何を言いたいのかわからない話ですよね?」
田中さんが言い、いろはが
「今回の暴露は、女性職員の婚活・自販機の下にお金が落ちてる・産地偽装・どこかのお店の店長の訴訟問題・県議会議員の談合疑惑・どこかの課長が不倫してる・犯人が近くにいるみたいな話ですね。」
「誰が知りたいのかわからない話ばっかりですね。
ここまで大騒ぎにしたのも何か意味があるのでしょうか?」
田中さんが不思議そうに言った。タモンが
「ところで暴露の中で1つだけおかしいのがあると思うんですが、自販機の下にお金が落ちてるなんて市役所じゃなくてもある話ですね。わざわざ暴露する必要もないじゃないですか?」
「確かにそうですね。市役所の裏だから使うのは役所の職員だけですから、税金からお給料出てるならお金を大事にするべき何て考えもありますね。」
田中さんが言い、いろはが
「他の奴はある程度、暴露として意味がありましたがそれだけはおかしいですね。」
「もしかしたら一番の暴露が自販機の下に落ちてるとかいうノリですかね。」
田中さんが冗談ぽく言ったが、これまでの経緯を考えるとあり得ない話でも無いように感じた。
とりあえず可能性が高いように三人が感じたので、自販機に向かった。
「ここですね………」
田中さんが自販機を指差して言った。タモンが
自販機の下を覗き込んだ。
「何かありますね。」
タモンが手を伸ばして取り出した。茶色い封筒が両面テープで貼り付けられていた。中身を取り出して
「え~と、2024年彦根城を世界遺産にする取り組みが行われているが、実際の取り組みが認知されていない。
本気度が疑わしい。世界遺産にするメリットが市民にあるのかを明示するべきだろう。」
「暴露なんですかね?でも、確かにメリットが何でどう市民に還元されるのかとかどんな風にお金を使った広報やアピールしているのかをはっきりしたした方が良さそうですね。」
「それは………頑張ってアピールしていきます。」
田中さんがしょんぼりしながら言った。
タモンが封筒の中を覗くと小さな紙が入っていた。取り出して見てみると絵札が入っていた。
「玄宮園近江八景の縮図なりだな。」
彦根かるたのけの句が入っていた。
これも一連の事件と関係しているのかと思うとタモンは少し複雑な気持ちになった。