けー16
職員の田中さんが合流したので、見つけた暴露の話をした。
「う~ん、色々とあったわけですね。
近江八景になぞらえてるなら残りの暴露は4つですかね。
出てきた4つの方を考えるのなら彦根市内の色んな事を狙ってやってるように思いますね。お二人もそんな感じで良かったですか?」
職員の田中さんが言った。タモンが
「おおむねそんな感じですね。最後に見つけたやつも市民の個人的な問題ですからね。よっぽど大きなお店の話なんでなければこの暴露の中に入ってるのはよほど恨みを持たれてるからかもしれませんね。とりあえず、更にヤバイ暴露が出てこないとも限らないので全部探さないといけないなという話にはなってました。」
「なるほど。他の場所の目処がたってるんですか?」
「薩埵林・鶴鳴渚とかが怪しいと思ってますけど、その場所がどこかも何をして指してるかわからないのでその辺を案内してもらえると助かります。」
「わかりました。」
田中さんが色々と案内をしてくれた。
「近江八景と玄宮園十勝を対応させて探すのはあってると思うんですけど、特に暴露との関連性もないですね。
暴露自体にも関連性がなくなってきたのでここで諦めたり放置するわけにも行かなくなったのが難しいですね。」
「まぁ、職員の私としては爆弾じゃなかっただけで十分に安心できましたから良いかなとも思ってるんですよね。
確かにうちの課の女性の話は隠すべきですけど、それ以外はまぁ、自業自得ですからしょうがないって感じじゃないですか?
この後に見つかる暴露についても内容は…………気になりますが、緊迫して捜索するほどでもないように感じますね。
お二人にはご面倒をお掛けしてしまってるので申し訳ないですけどね。」
「まぁ、うちの会社に気になったら最後まで調べないと気にくわない性格が二人いますから俺は諦めてますけどね。」
「ああ、社長さんがそんな感じの人だという話を聞いたことはありますね。いろはさんも…………そんな気がしますね。」
「いろはに関しては、パソコンで調べられる範囲で納得してくれるからまだましなんですよ。社長は俺らが困ってるのを見て楽しむ変人なので手に追えないですね。」
「タモンさんも大変ですね。」
「もう慣れましたね。」
そんな話をしていると薩埵林に到着した。