けー11
男性職員が離れた場所に行ったのでいろはとタモンは職員には聞かれたくない話を始めた。
「社長から返信は?」
「誰かまで特定してるみたいでした。まぁ、誰かは教えてくれませんでしたけどね。」
「という事は知ってる人は知ってるくらいの話なんだろうな。市役所の職員じゃなくても知ってるくらいだからいつかはボロが出るだろうな。」
「社長はかなり特別な種類の人ですからすぐにはバレないでしょうけど、時間の問題感はありますね。
でも、暴露話がなんか世間話っぽいですね。正直に言うと必死になって隠蔽するほどの事かなとは思いますね。」
「いや、八景に一つずつ暴露があるのなら女性の婚活の話が一番軽いやつだったとして、この不倫話も一番重いやつという感じではないだろ?それに本人からすれば他人からみたらどうでも良い話でも人生に関わる重大な話になる可能性もある。
もし見つけた暴露がどうでも良ければそれで良いし、ヤバすぎる話なら真剣に犯人を探さなければいけなくなるわけだからな。」
「そうなりますか。タモンさん的にはこの不倫話は何番目くらいにヤバそうですか?わからないとは思いますけど私は正直に言うと興味を持つほどの事案ではないのでタモンさんが私に興味を持たせられるかが鍵になりそうですよ?」
「確かにな。検索厨のいろはからすれば自分で調べられない事には興味が湧かないだろうなとは俺も思うよ。
まぁ、順位を決めるなら4・5くらいだろうな。」
「う~んいまいちですね。一番は何ですかね?」
「市役所のトップは市長だからその人の暴露なんじゃないか?」
「じゃあ犯人は市役所の在り方に文句を言いたい人で関係者の暴露をして信用を落としてやろうとか邪魔な人を排除してやろうみたいな人ってことになりますか?」
「市役所関係の暴露が続くならそうなるだろうな。ただ、まだなんとも言えないし話が大きくなって県議会議員とか彦根の成功者とかに飛び火する可能性もあるだろうからな。」
「そうですね。汚職・脱税、黒歴史に不貞行為、信頼に関わる問題となってくると探せば結構ありそうですもんね。
まぁ、私は市役所に恨みのある人がいないか探してみます。」
「もう少し探してみて危険物が見つからなければ一度解散にして貰おう。聞き込みもしたいしな。」
「了解です。」




