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るー17

「留守居役桜田門の知らせ聞く。家にいた高田さんの所にナッツちゃんが死んだと言う内容の知らせを遺体をつけて送って知らせたってところか?」

タモンが言うといろはが呆れたように

「じゃあ、このかるたを置いたのはあの町内会の人達になりますか?こんな手の込んだ仕掛けを外部の人が知るわけもないですし、それに何うまい事を言おうとしてんだってツッコミたくなりますよ。」 

「不可解な事はいくつかある。

一つに後期高齢者ばかりのあの町内会でこの仕掛けを思い付けたのかって事だ。刑事物のドラマ見まくってたら思い付いたなんて事が信じられるわけない。類似する事件のドラマはあったか?」

「いいえ。テレビで現在放映されているドラマ、再放送も含めてそう言ったものはありませんでした。」

「次にナッツちゃんと同じ犬種の遺体。

飼い犬が死んだら悲しくて自分達で埋葬したり火葬したりするはずなのに、高田さんのために使わせてくれるような人がいるのかって事とその人が未だに誰かわからないってのもおかしな話だ。」

「町内会の人達も教えてくれなかったですもんね。

そこまで隠したい理由があるのか、それともあの人達も知らないのかもしれないですね。」

「そして最後に高田さんの家に荷物を運んできた男。

大手の運送会社ではなく個人でやってるみたいな人だったがその足取りが未だにわからない。

個人で運送をやるなら土着しておく方が効率よく配送できるから営業範囲をそう簡単に変えるはずもないのに見かけない。」

「それってあの瞬間のためだけに運送業者を装ってた可能性があるってことですよね。事件の黒幕あるいはその本当の手先の可能性もありますね。」

「とにかくわからない事だらけなのに以前の事件と同様に彦根かるたになぞらえてる事が一番わからない事だけどな。」

「まぁ、とりあえず報告書を社長に出して今回の依頼は終了ですね。お疲れ様でした。」

「いろはの方が疲れたんじゃないのか?」

「私は臨時ボーナスが出たのでプラマイゼロむしろプラスですね。」

「まぁ、納得が言ったならそれでいいよ。」

見えないところで動き続ける影がある事に不安を感じつつこの事件を解決できてよかったと思うタモンであった。

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