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るー10

しばらくすると高田さんは目を覚ました。

高田さんが倒れた後の事を説明すると、高田さんはまた泣き出してしまった。

怨恨による犯行の可能性を伝えてみたが、本人にはあまり自覚はなさそうだ。残念ながら本人が気づいていないだけでご近所からは騒音被害やおばあさんの骨折事件なども起こしている訳なので各所から恨まれている可能性は十分にある。そこに気づいてない事ももしかしたら恨まれている原因なのかもしれない。

とりあえず、高田さんに警察への届け出の内容などを確認してタモンが警察に連絡しに行った。

いろはが高田に向かって

「こんな時にお聞きするのも心苦しいのですが、誰かに恨まれていたという事はありますか?」

「何でですか?」

「警察の鑑識の方の話では、ナッツちゃんは身代金の受け渡しを予定していた昨日には殺されていたとの事でした。そうなると今回の誘拐自体がナッツちゃんの殺害を目的にしていた可能性があります。

もしかしたら高田さんに対して恨みを持っている人の犯行の可能性があります。」

「そんな事を言われても思い当たる事がないですね。」

高田さんの真面目な顔から本当に思い当っていないのだろうなといろはは思った。

「お仕事関係とかご近所の方達から文句を言われたりとかもなかったですか?」

「あまりなかったと思いますけど?」

「そ、そうなんですね。ナッツちゃん関係でも何もなかったですか?」

「そうね、特に変わったことはなかったですよ。」

「そ、そうですか。また何か思い出したら教えてくださいね。

まだお疲れだと思うので少しお休みになってください。」

「ありがとうございます。」

高田さんが寝室に戻って行ったのとすれ違いにタモンが戻ってきた。

「高田さんは何か言ってたか?」

「恨まれている記憶はないみたいでした。なんならご近所さんからの苦情とかおばあさんに怪我をさせたのも覚えてない感じでした。」

「そういう人なのか何か記憶の障害を持ってる可能性もあるよな。

さすがに人を怪我させた事件を忘れてたりはしないはずだろうからな。

俺は高田さんの事を色々調べてくるから高田さんについていてくれ。もしかしたら何かの病気の可能性はあるからな。」

「アルツハイマー型認知症とかですかね。あるいはもう少し違う何かの病気かもしれませんし、覚えているけど隠している可能性もありますね。まあ、他にも何かあるかもしれませんが情報が少ないですから本気で色々調べてくださいね。」

「わかったよ。」

役割分担を済ませてタモンは高田さんの家を出た。

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