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るー7

身代金の受け渡し当日

高田さんは同じカバンを三つ用意してそのうちの一つに300万円をいれた。その他のカバンには新聞紙などを詰めてお金の入ったカバンと見た目が同じように見えるように工夫した。

高田さんの車に3つのカバンを載せて受け渡し場所の金亀公園に向かって出発した。

彦根城の周りにある公園で土日祝日には親子連れや観光客、スポーツをする人で賑わう公園である。

土曜日で天気も良く人で賑わっている。

高田さんは図書館の駐車場に駐車してカバンを一つ持って歩き出した。物陰に隠れながら高田さんを尾行する事にしていた。犯人側からどの順番で本物のカバンを持って来いという指示がなかったらしいので、いま高田さんの持っているカバンにお金が入っているのかもわからない。

高田さんは散歩コースを進んで野球場も越えて木々の下にあるベンチのところに座ってカバンをベンチの下においた。そして車へと戻っていく。人手が足りないため、カメラを設置して遠隔で確認できるようにした。

次の場所に向かって移動していく。次は庄境公園という文化プラザや焼却場の近くにあるバラ園もある自然豊かな公園である。高田さんはまたカバンを一つ持ちバラ園の方に向かっていった。親子連れや高齢者の方の散歩をしている人が多いイメージだ。

バラ園のところでも同じように見えにくいようにベンチの下に隠して高田さんは離れていった。ここでも人に見えないように隠しカメラ設置して高田さんを追いかけた。

最後の場所は湖岸道路沿いを愛知川に向かって進んだ新開浜公園である。ここはバーベキューをできたりする公園だが時期的にまだそんなに人がたくさんいるわけでもない。

車を止めて茂みになっている所にカバンを置いてそのまま高田さんは車に乗って家へと戻って行った。

今のところカメラに動きはなく、カバンもベンチの下にある。

誰かが取りに来たりするのかと思ったが、その様子もまったくない。

人ごみに紛れてカバンを回収をするのかと思ったがまったく人が近づいてこない。

長いこと様子を見ていたがまったく人がくる感じもなく周りが真っ暗になっても誰もこなかった。

交代で監視を続けたが真夜中になっても次の日の朝が来ても誰もこないまま公園の清掃員の人の発見されて回収されていった。念のために、回収した清掃員さんにも確認したがしっかりと事務所で保管されていた。カバンの中を確認すると新開浜は紙が入っていて、庄境公園も紙が入ったカバンだった。

金亀公園のカバンを確認すると中には300万円がそのまま入っていた。

何が何だかわからない状態でとりあえず高田さんのところに報告に向かった。

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