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るー6

「探偵さん達、何か情報はありましたか?」

高田さんの家に戻るとものすごい勢いで高田さんが走ってきて聞いた。ナッツちゃんの悪評しか聞かなかったとも言えないので

「たいした情報はなかったですね。

犯人側から連絡はありましたか?」

「いいえ、何もありませんでした。」

「そうですか、私はお庭の方を見させて貰いますね。

家に侵入したり庭で何かしらの細工をして連れ出した可能性も含めて調べてみます。いろはは高田さんに当日の様子やそれまでの色々な事を聞いといてくれ。」

いろはは明らかにめんどくさそうな顔を向けた。

「わかりましたよ、いろいろ(・・・・)聞いときます。」


タモンは庭に出て、道に面している生け垣になっている場所を見た。生け垣の上の部分は同じ高さで切り揃えられていて手入れされている。ただ、この高さではチワワが飛び越えるのは難しそうだ。よく見ていくと生け垣の端の方に枝が薄くなっている部分があり掻き分ければ犬が一匹通れそうな大きさはある。

庭で走り回ってこの場所に突っ込めば通り抜ける事もできるだろう。抜けた先は歩道に繋がっているので、この場所から飛び出して【さっちゃん】さんに飛びかかった可能性が高い。

小型犬が飛びかかってきて骨折したという話に少し引っ掛かっていたが、飛びかかられての怪我ではなく、驚いて倒れての骨折なら納得できる。こんなところから犬が出てくるとは誰も思わないだろう。

聞いていた通り特に対策したような感じもなく、また通り抜けてしまいそうではある。

危ない状態ではあるなと思っていると家の中からいろはが呼んでいる声が聞こえて走って行くと、

「タモンさん、犯人からの連絡がありました。

逆探知も試みましたが残念ながらダメでしたね。」

「それで?どんな要求があったんだ?」

「身代金が300万円、受け渡し方法が同じバックを3つ用意して一つに全額入れて他のバックも同じように見えるように工夫しろという事です。三か所別々の場所においてそのまま家に戻れとの事です。

特に300万円が入っているバックがわかるようにする必要もないとの事なので、複数犯で全箇所回収しながらにするつもりなんですかね。」

「警察が動かないと踏んで人員を分散させる方法を考えたってところか。うちの会社から人員を出すのはできそうか?」

「無理ですね。正直にいうと実際に来るかわからない所の警備に人員を避けるとは思いません。

その分の経費も考えると現実的じゃないですね。」

「それで受け渡しはいつなんだ?」

「三日後の土曜日ですね。場所も観光客がたくさんいる場所を指定してますから、人の多さを利用してこちらの追跡を巻こうとしている可能性がありますね。」

「とりあえず対策を考えよう。」

二人で対策を考える考える事になった。


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