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むー8ぶ

タモンは周りの声を同時に聞き、その内容も聞き分けることができる。

しかし、その能力の半面として多数の声や内容を聞き分ける事ができる事によって脳にかかる負担が多いため多用する事ができないうえに、使い分ける事ができない。そのためにヘッドフォンを常時使用して雑音を防ぐことによって体への負担を減らしている。人前に出るときや最低限に人の話を聞かなければいけない時は音を一部制限する耳栓を使っている。

その耳栓をとったこと周囲の声が大量に聞こえてくる。

『また値上げしてる。』『また消費税を上げようなんて言ってるみたいよ。』『無駄な政策してないで国民の生活を楽にするような政策してほしいよね』『この前、このスーパーの倉庫で事件があったって聞いた?』

『ああ、仏壇が壊されたってやつだろ?』『あれってやすさんじゃないよな?』『またあの納豆売り切れてる!』『彫師だったっけ?』『すみません、冷凍とかに使えるビニール袋ってどこですか?』『昔気に入らない作品を自分で壊したらしいぞ。』『ここの店長、セクハラとかパワハラしまくってるって噂だよ。』

「本社からの査定前に問題のすり替えがしたかったんじゃないのか?』『あの店長のしそうなことだよ。』

『防犯カメラを確認してる女探偵さん可愛いよな。飲み物とか差入したら仲良くなれるかな?』

ここでタモンは慌てて耳栓をはめて、いろはが防犯カメラを確認しているとされている部屋に向かった。

別にいろはがナンパされようが知った事じゃないが、いろはがしているのはハッキングだからそこに入られると困る。時間を確認すると約束の一時間くらいになっていたから急いで部屋に向かった。

能力を使った反動で頭痛がすごいがそんな事も言っていられない。

フラフラになりながら部屋に入るといろはが

「あっ、タモンさん。お疲れ様です。」

「お前は気楽でいいな。この店の店員からナンパされかけてたぞ、お前」

「それで助けに来てくれたんですか?」

「ハッキング中の女をナンパされるとこっちが困るからな。」

「なるほど。仕事は終わりましたよ。この店のヤバい話とかもたくさん知れましたから、お互いに聞いた情報とか調べた情報を事務所で確認しましょう。ここで話すには少し内容がディープですから。」

「わかった、証拠を隠滅してから出ろよ。俺は店長に帰る事を伝えてくるから。」

「了解です。」

こうして店長に挨拶をして、二人はスーパーを後にした。

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