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「あー2」

「ところで、何でここにいたんですか?」

いろはは不思議そうに聞いた。依頼人に会う前でどんな内容の依頼かも知らない状態で先回りしたとは考えにくい。

タモンはヘッドホンをつけ直して

「誰も解決しようとしない事件があれば気にならないか?

ただそれだけだよ。」

「わかった事はありましたか?」

「一つ目、目撃者は全員彦根市民だった事。

年齢も高齢者や40代以上の男女だった。

二つ目、なぜか誰も交番に行く事なく知り合いや友人に見たと報告するだけだという点。

交番に行って話を聞いたがそれらしい騒ぎがあったことすら知らないと言っていた。

三つ目、直政像は兜を被っているから真っ正面に立って近づかなければ直政の目を見る事は難しい。

つまり、目撃者のほとんどが同じような場所に立たないと光る目は確認できない。」

「目撃者はそれぞれ別の日の違う時間帯に目撃してますね。

証拠写真などはないのにSNSに目撃したと投稿してますよ。」

いろはがパソコンを操作しながら言った。

「その日付を後でメールしておいてくれ。

あとは・・目撃した時間と電車のダイヤ、天気とかもわかれば送ってくれ。」

「この後はどちらに行かれるんですか?」

「松原の方で念のために聞き込みをする。あの佐藤さんについてもこの辺で知ってる人がいないか聞き込みをしとく。」

「わかりました、私は後三条の方で佐藤さんの写真を使って身元を調べときます。」

「いつ写真なんて撮ったんだ?」

「パソコンを片手に持ってればチャンスはいつでもありますよ?」

「お得意の検索で肖像権って検索しとけ。」

「調べる必要もないですね。

既に社長に言われてるので。あと、これは依頼人の記録を残しておくとい仕事でやってる事ですから問題にはなりませんよ。」

「そうか、ならそれで良いよ。

頼んだ情報とわかったことがあれば連絡しろ。」

タモンはそう言って歩き出すと背後からいろはの声で

「タモンさんもわかった事あったら教えてくださいよ。」

と叫んでいるのが聞こえた。

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