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むー6ぶ

次の場所に段ボールを運んでいくと社員の男性がいた。

「すみません、こちらの段ボールはどうしますか?」

「ああ、探偵さん。ありがとうございます、そちらに置いてください。」

とても疲れた感じがする人だなという印象だった。

「こちらのスーパーって何でこんなに人手不足なんですか?」

「ああ、店長に問題があってね。

外部の人がいると見せないけどクズなんですよ。」

「めちゃくちゃ言いますね。

具体的にはどんな感じなんですか?」

「探偵さん、この店の従業員で若い子見ました?」

「そう言えば、レジの方も仕出しの方も中高年の方ばかりですね。時間帯の問題なのかと思ってましたがそうじゃないんですか?」

「違いますよ、例えば他のスーパーなら大学生とかも働いてくれてたり若い主婦のパートさんがいたりしますが、うちはそんなのまったくないです。店長が男にはパワハラするし若い女性にはしつこく言い寄ったりセクハラしたりするからみんな辞めちゃうんです。我々他の者が気を付けてても注意しても直らないので、噂が漏れて『あそこのスーパーでは働かない方が良い』とまで言われる始末なんですよ。」

「へえー人は見かけによらないよらないですね。本部の方は何も言ってこないんですか?」

「ああ、もう無理ですね。なんというかお偉いさんに媚を売って成り上がった人ですから上からは何も言われないんですよ。正直にいうと普通の会社なら懲戒解雇案件ですよ。」

「それでは店長に個人的に恨みを持っている人はたくさんいそうですね。」

「それはたくさんいますね。正直に言うと今の従業員にも過去の従業員にもたくさんいますよ。

店の混む時間を知ってる人なら店長に見つからずに倉庫に入る事なんて余裕ですよ。

ただ、あの日の混み具合だとシフトに入ってた人にはその余裕はなかったですよ。」

「シフトに入ってなかったバイトや社員の名前とかって教えてもらえますか?」

「まあ、後で紙に書いてお渡ししますよ。」

「ありがとうございます。」

色々な話を聞いてこの会社の危ない事情みたいなのが見えた気がした。

社員の男性にお礼を言って次の場所に向かった。

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