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やー6

数日間、小窪と一緒に聞き込みをしていてわかった事が少しあった。小窪は昔から住んでる佐々木さんという家を探している。

その目的などはまだわからないがこの目的に進展はないようだ。

少し離れた所で聞き込みをする小窪に聞こえないようにタモンが

「佐々木という人物を探すならその依頼をすれば良いよな?

探している事を気づかれたくない理由としてはなんだと思う?」

「サプライズで会いに行きたい。これは良い意味で言うなら会って喜ばれる場合ですね。恩人に感謝やお礼を渡したいけど居場所がわからないから探して回っている。

もしくはその逆に相手に恨みがあり探して危害を加えようとしている場合です。この場合なら依頼を偽っている理由としては納得がいきますね。」

「あの小窪が誰かを殺そうとする人間に見えるか?」

誰に対しても腰が低く、動作の遅さをうとましく思われる事はあるかもしれないが基本的に無害なおじさんというイメージの小窪が誰かを襲うとはタモンには思えなかった。

「物理的に無理じゃないですか?

あの人は女性の私より弱そうですよ。」

「じゃあ、本当に遺跡を探していて有力な情報をこの辺に住んでる佐々木さんが知ってるとかそんな感じか?」

「ありえない話ではないですが、じゃあその佐々木さんは何で遺跡の存在を公にしないのかという疑問がでてきますよ?」

そんな事を話していると小窪に話を聞かれていたおばあさんが近づいてきた。

「すみません。あちらの学者の同行者なんですけど佐々木という人について聞かれましたか?」

「ええ、聞かれましたよ。でも、私は産まれたときからこの辺に住んでますけど佐々木という古い家はないと答えると、じゃあ京極や六角さんはどうですかと聞かれました。

そんな珍しい名前の人は住んでもないと答えると次の方に話を聞きに行かれました。

あの学者さんは室町時代の事を研究されてるんですか?」

「いえ、弥生時代あたりだと聞いてます。」

いろはが答えるとおばあさんは首をかしげて歩いていった。

「おばあさんは何がいいたかったんだ?」

タモンが聞くといろはが

「京極も六角もこの辺を納めていた国司ですね。六角市は戦国大名として京都に上洛する最大の壁として立ち塞がってた一族です。京極は湖北を治めてましたけど浅井氏に下克上をされ後に家康の東軍に協力した事で江戸時代は大名になれた一族です。

確か浅井氏と六角氏の勢力図的には河瀬のあたりでわかれてた時期もあったはずです。」

「ブレブレだな。弥生時代の遺跡を捜索すると良いながら戦国時代を調べてるみたいな話だろ?」

「我々が気づいてないだけで何か他にもあるのかもしれませんね。小窪の探してるみっつの名字に共通する事がないか探ってみます。」

「ああ、よろしく。」

タモンが短く答えた所で小窪が二人を呼ぶ声が聞こえてきた。

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