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あー16

黙っていたいろはが

「問題提起は必要です。

どのような問題があり、どう対処するのかは一個人ですべてを解決する事はできません。それが街や都道府県を巻き込んだような大きな問題であれば大きな問題ならばなおさら行政や民間企業を巻き込まないと解決はしないでしょう。

そうなると市長や市議会が問題提起を受け付ける仕組みが必要です。すべてに対応できるほど暇も予算もないでしょうから優先度の高いもの、要望の多かったものからの対処をお願いしたいですね。これもすべて私がする問題提起で実現はしてません。

ですが、このように問題点を提示し、このようにした方が良いという話を色々な人に伝える事により問題意識の共有と聞いた人なりの解決策の模索が始まります。

これが広がれば問題は解決されなくてはならないものとして捉えられるようになるだろうし、多くの人が問題だと思ってる事に対処しないなら政治家なんて必要ないですからさっさと交代してもらいましょう。」

「我々の問題提起では意味がないと言っているように聞こえるね。それはどうだろうか?」

岡本が聞いた。いろはは笑顔で

「はい!まったく意味がないです。」

「清々しいな。その根拠は?」

後藤が一周回ったのか怒りを通り越して笑いながら言った。

「まず、直政像の目が光ったから何?という点ですね。

確かに起り得ない現象が起これば注意は引けますが、そこから意図を汲み取る事はできませんよね?

次にこの現象が起っても警察沙汰にならないのはなぜか?

それは警察もあなた方に同情しているからではないですか?

色々と知ってたけど特に騒ぐほどでもないから相手にされてなかっただけですよ?

うすうす気づいてたんじゃないですか?」

「そうですね、おっさんが集まって、こそこそしてたら大体ばれるとは思ってましたよ。」

後藤が言い、岡本が

「なんとなく問題は共有してもらえてたのかな。もしくは何か頑張ってるから見守ろうとか思ってもらえたのかはわからないですが、温かく見守ってもらえてたんですかね。」

「そうなんでしょうね。警察の人にも少し話を聞きましたけど、掃除もきれいにされてるし噂が注目されても法律的にアウトな事もなかったので、何かのイベントなのかなと思ってた人もいたようですよ。

今回の取り扱いも注意で終わらせようと思ってるらしいですよ。

皆さんの行動が彦根市を盛り上げなければいけないという問題提起をしたかったとしても、そこは伝えられてないです。もう少し盛り上げる要素があればよかったですね。」

いろはが言ったのに対してタモンが

「お前も別に対案などはないんだろ。とにかく、お三方の処分は注意ってことで終わりです。

皆さんが今後はどうされるのかなどは知りませんが、問題点を明確にして盛り上げられるような企画をされるのは自由です。でも、迷惑にならないようにお気を付けください。」

三人は肩を落としてうつむいた。



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