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のー1

「この度は、私のわがままなお願いにお付き合いくださりありがとうございました。」

依頼完了手続きを終えた谷町さんが頭を下げた。

「いえ、こちらも色々と知れたので良かったですよ。」

いろはが今回の収穫としたのは、インターネットにないような情報を高齢者の方達から聞き出したものだった。

昔の写真などがあまり残っていない場所に関して、『あそこにはこんなお店があった』とか『あそこは明治の時代に活躍したけど教科書には載らない偉人の家があった』とかそういう情報を得られて楽しそうだった。

「いろはにとっては実りがあったので、我々としてもご同行できて良かったです。」

タモンがそういったところで、事務所の電話がなった。谷町さんの相手をいろはに頼んでタモンが電話に出ると

社長だった。

『いやー、お疲れ!そっちの依頼は終わった?』

「いま、事務所で依頼完了手続きをしてたところです。

何かご用でしたか?」

『そうか~、どうしようかな?』

「何がですか?」

『ああ、こっちの話だよ。というか、労働環境の話って感じかな?あまり連勤して貰うのもなぁと思って。』

「何か依頼が入ったという事ですか?」

『そうだね。タモン君は祟りとか、神罰って信じるタイプ?』

「自分で見聞きしたものしか信じないタイプです。」

『なるほど、それならぜひぜひお願いしたいね。』

「どう言った依頼ですか?」

『うーん、タモン君は【野田山の祟り】って話を聞いたことはある?』

「ないですね、なんですか?」

『野田山に住んでる子供や青年が水難事故に遭いまくってるという話なんだけどね。川遊びや他県の海に遊びに行ったり琵琶湖でもあるし、プールなんかでも事故に遭ってるんだよね。今のところ死者は出てないけど一歩間違えばって事が続いてるみたいだよ。』

「たまたまでしょ?」

『いやいや五人で遊びに行って野田山から来てた二人だけが溺れるなんてあると思う?急に浮き輪が破裂して溺れかけるなんてある?それとこの一ヶ月くらいでの話らしいよ。祟りに遭ったのは小学生から20代半ばくらいまでの30人!これ申告された人の数だから暗数もかなりあるんじゃない?』

「何か共通点があるとかですか?」

『嫌だなぁ、それを調べるのがタモン君達の仕事だよ。』

「承知しました、いろはと話して受けるか決めて改めてご連絡します。」

タモンはそう言って電話を切った

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