表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

全てを失った日

初投稿です!

よろしくお願いします!

 ここは何処だろうか…?


 周囲には、炎に呑まれた家や木々が建ち並ぶ。

 肌を焼く様な熱さの風が、俺の頬を撫でていく。


 ここは、何処だろうか…?


 地面には、何やら黒い物体。

 その物体の辺りには赤い斑が散らばっている。


 ここは、何処、だろうか……?


 広場の中央に、見覚えのある(・・・・・・)噴水が見える。

 この村のシンボルだった噴水は既に枯れ、代わりに赤い何か(・・)が、池に貯まっている。


 ここは何処だろう……いや、俺はこの場所を知っている。


 この場所は、俺の故郷だ。

 美しかった風景は、まるで地獄の様。

 地面には、炎によって焼かれた同郷の人達。


 喉をせり上がってくる物を必死に飲み込む。


 止まるわけにはいかない、が来る!


 必死に走って、走って……頬に伝う物を強引に拭い、ただただ走った。


 炎に包まれた故郷を抜け、森の中を駆ける。


 背後を振り返ると、が雄叫びを上げながら、故郷を蹂躙していくのが見えた。




 ────その日、俺ことエレウス・アーヴィングは、全てを失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ