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ケンタと魔王4
「側近殿!魔王さまは如何なされたのだ!?」
「魔王さまは、・・その、異世界に人助けに行ってるみたいなの」
「なんと!異世界の、しかも人族を!?」
「魔王さまらしいけどね」
「あの御方はああいうところがあるんだよな」
「ああみえてね」
「それがこの御方か・・」
側近の緊急コールにより駆けつけてきた親衛隊長は
魔王を見やる
魔王、いや、ケンタは青ざめ、震えている
「魔王さまが帰られるまで、この子を守らなきゃ!」
「おう!しかし、なかなか骨が折れそうだぞ、物ども!配置に付け!」
▼魔王の側近、親衛隊長、親衛隊員×4が現れた!!
側近と親衛隊長は呼吸を合わせると
呪文を詠唱し魔障壁を作り出した!
親衛隊員達が最前線で勇者勢と向かい合う
勇者たちは勘付いて目配せしあう
どうも魔物たちには事情があるらしい・・
この空間の魔力場があまりに弱いのだ
そのせいで魔王も、配下たちも力を出せないようだ
勝てる、勝てるぞ・・!!