天界にて
[知らない天井だ…]
[よねぇ~…]
意識を取り戻した俺達の目に飛び込んで来たのは見渡す限り白一色の部屋で人一人居ない無人の部屋はどこか寂しげだった。
このまま固まっててもラチが明かないので動こうとしたその時、強烈な殺気と共に優しい声がどこからか聞こえてきた。
[こっちじゃ小童ども]
声は聞こえるのだが肝心の姿が見えない
解せぬ
[だからこっちじゃぞい小童ども]
殺気と共に声量も含れ上がったのだがまたもや肝心の姿が見えない
解せぬ
[だからこっちじゃと言うておろうが!おまえらの目は節穴か!!]
[いいえ、ケフィアです]
[ケフィアとは何ぞや?]
[てめぇは知らなくて良いんだよこの駄神が!!]
[もしも~し、優さ~ん?大丈夫ですか~??]
[誰が駄神じゃ!誰が!]
[お⭐ま⭐え]
どうも、さっきから会話についていけない現在進行形で実況中の俺三上悟です。もっと穏便に済ませたかったのにどうしてこうなった……
[この駄神が許可も無く強引に拉致るからだろ!!]
[またまた~強引が好きなんじゃろ~?]
[はぁ!?そんなん相手次第じゃボケナス!!だからお前は駄神なんだよ!!!]
[そんなに駄神駄神連呼せんでもええじゃろ!!儂にはゼロリオウスと言う素晴らしい名前が有るのじゃ!!!]
[何がゼロリオウスだ!お前なんか駄神で充分だ!!]
[って忘れる所だった。おい、駄神!何故俺達を拉致った!!]
[さて、何故じゃったかの~]
この糞駄神マジでボケナスになってねぇか?
[さっさと思い出せやボケ駄神!こっちは命掛かってんのやぞ!!]
[そんな事言われても儂ゃ知らんもんね~く~プププ]
[頭に来たぞボケ駄神!八つ裂きにしてやる!!]
[やれるもんならやって味噌~く~プププ
さ~て儂は逃げよっと]
[待てやボケ駄神!逃げんな~!!]
一応俺も居るんやけど、完全アウェーで空気扱いなのは気のせい…じゃないよねやっぱり…
どうなることやら……




