表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
70/70

気力開放と2人の花嫁

はい、どうもこちらの作品ではとってもお久しぶりです!


というか新作を作ったはいいが毎日更新してたら凄い速度で話が進むので神超も頑張らねばと強く思いました><


一応言っておきますが作者のメイン作品はあくまで神々を超えし者を創りし世界であり、新作は実験的要素がたっぷりです。


新作はとにかく毎日書く事に必死で神超と違いそもそも毎日物語を考えながら書いてる作品なので別物です。


神超は設定や今後の展開なども考えてる作品で、目的などもはっきりしてます。


そう言う意味でも神超と新作では方向性が全く違います。


まぁ、作風は同じですがw


とりあえず、今回は6月更新分の第一弾です。


一応6月中に第二弾も出したいのですが、出せるかはやってみなければわからないって感じです。


とにかくこの久しぶりの1話を楽しんでください!


では本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー


神超第四章第70話「気力開放と2人の花嫁」をどうぞご笑覧あれ。

晩御飯が終わり刹那の呼びかけで皆がラウンジに呼び出されていた。



「えっと、それじゃあ皆に気の開放を施すんだけど、気を操れる様になるまではほぼ動けなくなるから皆のベッドで施す事にします」


「刹那お姉様?という事はとりあえず私達は自分の部屋に居ればいいんですか?」


「えぇ、キアーラだけじゃなく、皆の自分のベッドで施すからとりあえず寝る支度をしてベッドにいつでも入れる様にして待機してもらえるかしら?」


「刹那お姉様ぁ、その前にお風呂に入りたいですぅ」


「そうね……普通に入れる様になるのはいつになるか分からないから先にお風呂にしましょうか……ゆっくり普通のお風呂を楽しんでからの方がいいわね」


「その言い方だとこれが最後のお風呂みたいに聞こえるんだけど……」


「う~ん、気のコツが掴めるまでは確かに普通に楽しめるお風呂は最後でしょうから間違いではないかな?」


「刹那さんがそういうのでしたらそうなのでしょうね。なら今日は思いっきりお風呂を楽しみましょう」


「はぁ、私も今日はお風呂をゆっくり楽しみたいと思います」


「委員長は元気がないですね」


「だって、普通に動けなくなるって聞いたら普通はこうなりますよ」


「でもサラさんは平気そうですけど?」


「私は常に覚悟を持って行動してますから。さぁ、皆さん今日は思いっきりお風呂を楽しみましょう」



そうサラが言って、皆お風呂の準備に部屋へと戻る。


その後皆はお風呂の前で合流する。


その事について刹那がちょっとだけ愚痴を言う。



「何も皆で待ち合わせして入らなくても……」


「えぇ!刹那お姉様は私達と入るの嫌ですか?」


「えっと嫌じゃないけど……むしろ申し訳ないといいますか……」


「なんで赤くなってるですかぁ?刹那お姉様ぁ。やっぱり刹那お姉様は百合なんですかぁ?」


「違うけど……はぁ」


「刹那さんいつも一緒に入ってるでしょ?何を今更な事を言ってるのよ」


「そうですね……確かに今まで一緒に入ってきてますね……」


「お姉様……人間諦めが肝心ですよ?」


「奏……貴女はそれでいいの?」


「お姉様になら見られても困りませんし……むしろ見て欲しいです」


「うっ、なんか奏が以前の様に戻ってきた気がするわ……」


「刹那さんごちゃごちゃ言ってないで早く入りませんこと?」


「はぁ、そうですね……で、フレイヤ先生は何故ここに当たり前の様に居るんですか?」


「それはリーシャに誘われたからだ。というか部屋で一緒に付いて行くと言っただろ?」


「フレイヤ先生……あまり私を困らせないでください」


「刹那……私は諦めろと言ったはずだが?」


「そうでしたね……もうっ!いいですよ!それじゃあ皆さんお風呂に入りましょう」



刹那のやけになった言葉で皆で脱衣所に入っていく。


当然の様に皆で固まって着替えている。


皆がどんどん裸になっていく姿を刹那は男の性から気になって見てしまう。


胸が殆んど無いキアーラはスポーツブラをしている。


委員長もキアーラに私より無いと言われただけあり胸が無いのでスポーツブラを愛用している様であった。


リーシャはまだまだ成長途中の胸だが普通のブラをしている。


同様に奏もまだまだ発育中であるが膨らみかけの胸にブラをしている。


そして、キュカとサラだが2人は年齢にそぐわない発育をしていて、ブラもよく似合っている。


その2人の裸は胸が無いキアーラや委員長には申し訳ないがやはり破壊力がある。


まぁ、刹那は胸の大きさにこだわりは無いので胸が無いキアーラや好みのタイプにストライクな委員長の裸も十分に毒である。


リーシャと奏は胸よりも凄い整った顔ゆえに凄い破壊力がある。


そして、やはりラスボスはフレイヤである。


フレイヤは胸が大きくそれでいてスタイルも抜群である。


どこのモデルだと言いたいくらい整った顔に整ったスタイル……そして人を惹きつける魅力。


全てが高水準のフレイヤは刹那にとってはオーバーキルである。


そんな面々とのお風呂は正直嬉しいがそれ以上に天国の様な地獄である。


刹那はどうしてこうなったと自問自答するがフレイヤの言った通り女学園に潜入した時点でアウトである。


この状況も当たり前と言えば当たり前である。


刹那は皆の裸に意識を奪われながらお風呂場へと移動する。


女体化した刹那は自分の体を洗うのも正直かなりの抵抗があった。


だが、女体化した以上しょうがなかったので今まで頑張ってきた。


しかし、今はどこを見ても女の子の裸が見えて嬉しいより苦しい刹那であった。


そうとは知らない皆は楽しそうにおしゃべりしながら体を洗っている。


奏だけは隣で兄の心配をしているが、刹那としては奏に申し訳なくて、とても居た堪れない。


結局湯船に浸かってやっと人心地つく。


湯船では皆がこれから気の習得をするという事で盛り上がっていた。



「気ってのが良くわからないけど、使える様になると刹那お姉様みたいに強くなれるのかな?」


「えっと、そもそも火属性のシングルの私が聖属性と渡り合えてるのは気と魔力を混合して使う魔気混闘という技のおかげだから皆が使える様になれば少なくても身体能力は著しく上昇するでしょうね」


「魔法も強くなるんですかぁ?」


「魔法が強くなるというよりは気を魔力と練り合わせるからその気の分、魔法への対抗力もアップするわね」


「ふ~ん、刹那さんが強かったのはその技があったからなのね」


「リーシャさんの言う通りです。ただ、私の場合莫大な気を持ってますが、それに釣り合った魔力がまだ無いので魔気混闘を扱え切れてるかと言われると疑問ですね」


「という事は私達の場合は魔力の量が多いから、逆に気の量が多くならないと強くならないのかしら?」


「サラさんの考えてる通りですよ。魔気混闘は同じ量の気と魔力を混合させる技です。両方の量が釣り合ってないと使えないのでどちらかが多くても意味がないんですよ」


「という事は最終的には両方を鍛えないと駄目なんですね刹那様」


「そうね。でも委員長は元々武術をやってたおかげで気の潜在量は多めだから、皆より早く魔気混闘の恩恵を受けるでしょうね」


「それは嬉しいです。でもフレイヤ先生も魔気混闘を使ってるんですか?」


「私か?私は莫大な魔力に物を言わせた物量戦略で魔気混闘などは使ってないぞ?まぁ、使えた方がいいのは確かだが、私の場合大抵は魔力でどうにかなるからな」



フレイヤがそう言うと皆が黙ってコクコクと頷いている。


フレイヤが一度見せたハッタリはそれだけインパクトがあったのだろう。


それに確かに始まりの世界の聖炎だったフレイヤは魔力量の核が別次元である。


刹那のリミッター3でやっとフレイヤの力の一端を再現できる程度で、底が未だに分からない。


もし万全のフレイヤだったらそもそも気の力は必要ないだろうと刹那は思う。


それほど桁が違う魔力をフレイヤは持っている。


結局その後は皆気への期待などを話しながらお風呂は終了になった。


刹那は脱衣所で着替えながら、これから皆へ気力の開放を施す事を考えていた。


アルの時は、アルが自力で直ぐに気のコツを掴んだから良かったが、メリッサの時はかなり苦労した。


皆がアルの様にコツを掴むことは無いと刹那は思っている。


皆がメリッサと同じ状態かそれ以上に悪い状態になったら刹那が自分の気力を使って何とかするしかない。


だが、一度使ってしまうと刹那も次の日まで気が使えなくなるので諸刃の剣である。


しかも、今回はリーシャにサラ、キアーラにキュカ、果ては委員長まで気力の開放をしなければならない。


同時に6人も気力の開放をするのはリスクがありすぎる。


だが、リーシャが聖炎の次の候補になってしまった以上狙われるのは必定であり、リーシャが始まりの世界に来る事を拒んでいる以上、ここでの戦力の確保は生命線である。


幸い、サラやキアーラにキュカといった二つ名持ちと仲良くなっており、心強い味方がいる。


そして、気の力をマスターすれば凄く強くなるであろう委員長も仲間になっている。


今フレイヤは力が殆んど出せず、ここの学生と戦えたら十分といった程度の力にまでなっている。


奏も強いが、数で押されればキツイ。


刹那も本気をだしても数でこられたら正直キツイ。


一応刹那も奏も切り札に神気を隠し持っているが、それでもやはり数は力である。


フレイヤの様に全部を力でねじ伏せるだけの力がない以上、仲間に強くなってもらうしかない。


刹那はそう思いながら結局着替えが終わって、お風呂場の前に移動するまで考えるのであった。


そして、お風呂場の前で皆に言う。



「それじゃあ、各自部屋で待機してて。最初はリーシャさんで次にサラさん、その次にキアーラで次がキュカ……最後に委員長に気力開放を施すわ」


「分かったわ、それじゃあ早く部屋へ戻りましょう」


「刹那さん後でよろしくお願いしますわ」


「刹那お姉様待ってますね」


「刹那お姉様待ってるですぅ!早く来てくださいですぅ」


「刹那様私も待ってるのでよろしくお願いします」


「それじゃあお姉様はリーシャさんと部屋に戻って早速処置をお願いします」


「分かったわ奏……それじゃあリーシャさん行きましょう」



お風呂場の前で皆と別れて刹那とリーシャは部屋に戻る。


そして、早速リーシャに自分の別途に横になってもらう。



「それじゃあ、早速気力の開放を施すけど心の準備はいい?」


「刹那さんに任せるわ」


「それじゃあ行きます」



刹那はそう言うと手に気を集中する。


手に集中した気は圧縮されて高濃度になっている。


普通の人でも気が見える様になるので当然リーシャも見えた様で驚いている。


刹那は驚くリーシャに容赦なく17個の点穴を順に突く。


一つを開放する事にそこから気が溢れリーシャがなんだが荒い息をする様になる。


刹那は17個の点穴を突きリーシャに聞く。



「リーシャさん大丈夫ですか?」


「大丈夫……といいたいけど結構キツいわね……これは生命力が溢れ出てるのかしら?」


「よくわかりますね……では最後に額の点穴を突きますそれで処置は終了です」


「お願いするわ」


「じゃあ行きますね」



刹那はそう言うと最後の額の点穴を突く。


するとリーシャが驚きの声を出す。



「凄い……これが気ね……体から凄い勢いで溢れ出てるわね」


「えっと、それを体全体に巡らせる様にするんです。まぁ、さっきの訓練の時を思い出してください」


「分かったわ……でもこれやばい状態よね」


「その勢いで気がどんどん溢れ出てけば死んでしまいますからね……」


「はぁ、やっぱりそう上手い話はないわね。だから私は反対だったのよ。なのにサラは……」


「後悔してますか?」


「まさか。私を侮らないで。自分で頼んでおいて公開なんてしないわ」


「それじゃあ、頑張ってください。えっと後の事はフレイヤに頼んでおきますね」


「フレイヤには普通に読書してもらってていいわよ」


「でもフレイヤも心配そうにしてますよ?」


「うぅ、わかったから他の人に処置をしてきなさい」


「分かりました。健闘を祈っておきます」



刹那はそう言うとリーシャに跨っていたのでそこからどいて、ベッドから降りる。


フレイヤに後は任せると言って、次はサラの番なので奏の部屋を尋ねる。


部屋をノックすると奏が直ぐに出てくる。



「お姉様お待ちしてました。リーシャさんはどうでしたか?」


「やっぱり苦戦しそうね……サラさんは?」


「今か今かと待ってますよ。早く入ってきてください」



そう言って奏に部屋に招かれる。


するとサラが仁王立ちしていた。



「待ってましたわ刹那さん。さあ早く私に気力の開放を施してくださいな」


「じゃあ、ベッドに横になってください」


「分かりましたわ」



そう言うとサラがベッドに横になるどうやらサラが一段目で奏が二段目を使ってる様であった。


一段目のベッドに横になったサラの上に刹那は跨る。


なんだかサラの場合襲ってる様な錯覚に襲われるので刹那は頭を振る。


するとサラが不思議そうに訪ねてくる。



「刹那さんどうかいたしまして?」


「いえ、大丈夫です。今から気力の開放を始めますけどいいですか?」


「もちろん!いつでもおいでなさって」


「では行きます」



刹那はそう言うと直ぐに処置をする。


そして額を突いてやるとサラが驚きの声を出す。



「これが気ですわね。コンタクトレンズがなくても見えます……というか凄い勢いで出てますけど大丈夫なのかしら?」


「えっと、そのまま全部出ると生命力が全部出ちゃうのと同じなので死んじゃいます」


「まぁ、そうなりますわよね……これは思ったより危険な方法だったのですね……」


「後悔してますか?」


「全然ですわ。というかリーシャにも同じ事を聞いたのですか?」


「そうですが……」


「はぁ、ならリーシャは怒ってたでしょ。私の事を侮らないでとか言って」


「良く分かりましたね。そのまんまの事言ってました」


「でしょうね」


「サラさんはリーシャさん思いなんですね……」


「リーシャには内緒ですよ?」


「サラさんはリーシャさんの事好きなんですね……普段は2人共牽制してるからてっきり仲良くないのかと」


「仲がいいとか悪いとかとは違いますね……私の場合は炎の民の王女として、リーシャの場合は聖炎の候補という事で皆に見られてましたから、なかなか正面から仲良くはなれなかったのです」


「でも最近は一緒に居ることが多くなったじゃないですか?」


「それは刹那さんと奏さんが居るからですわ。2人にはこれでも感謝してるんですよ?」


「そうなんですか?まぁ、興味深い話ですがとりあえず、今日の訓練を思い出して気を体中を廻る様にしてください」


「分かりましたわ。でもなかなか難しいですわね」


「後は奏に任せますが大丈夫ですか?」


「私は大丈夫ですから早く他の人にも処置をしてきてくださいな」


「わかりました。頑張ってください」



刹那はそう言って後の事を奏に任せて部屋を後にする。


次はキアーラの番なのだが、実はキュカがルームメイトらしいのでちょっと2人の部屋に入る勇気が湧かない。


部屋の前でノックをしようと固まってると何故かドアが開いた。



「あっ、刹那お姉様が居たですぅ。何してるんですかぁ?」


「いえ、ノックをしようとしてたのですが……」


「刹那お姉様怖かったですかぁ?」


「うっ、正直2人が同室と聞いてちょっと怖かったです」


「刹那お姉様でも怖い事あるんですねぇ……まぁ、それが私達が原因ってのがちょっと悲しいですぅ」


「とりあえず部屋に入っていいかしら?」


「いいですよぉ。キアーラも待ってますぅ」



そう言って部屋に通される。


するとキアーラは自分の机に突っ伏していた。



「キアーラ、刹那お姉様が来たですよぉ」


「あっ、刹那お姉様」


「どうしたのキアーラ?」


「えっと、ちょっと怖くって……」


「何が?」


「気力の開放です……気って言うのが生命力だと聞きましたけどそれを解放するって事は下手すると死ぬのではと考えてしまって」


「申し訳ないけとそれは正解ね」


「うっ、やっぱり……私が反対してたら多数決でこの話は無かったのに……」


「怖いのですか?」


「私自身の事で怖がってるんじゃないですよ?私のせいで皆を巻き込んだと考えると怖くて」


「キアーラは結構ヘタレなんですぅ。いつもは結構見栄を張ってるですよぉ」


「うっさいなキュカ!そういうキュカはなんで平気なんだよ」


「キュカは皆が選んだ選択だと思ってるからですよぉ。今更いじいじしてても仕方がないのですぅ」


「うぅ、キュカはやっぱり腹黒だ」


「キアーラに言われたくないですぅ!単純馬鹿なのにですぅ」



2人はそんな調子で言い合ってるので刹那はそろそろ処置をしたいのだけどいいかと聞く。


すると、私からやってくれとキアーラが言う。


刹那は素直に頷くと一段目のベッドに横になるキアーラに跨る。



「あぁ、私は今日……ここで大人になるのね」


「キアーラ……その冗談笑えないわよ」


「えへへ、でも刹那お姉様となら結ばれたいです」


「はぁ、キアーラ随分余裕ね……というかなんでキュカと同室なの?」


「あぁ、元々一年の時は部屋は別でしたよ?」


「あら?それじゃあ2年でも別の部屋じゃないの?」


「私のルームメイトとキュカのルームメイトがキアーラとキュカは二つ名持ちになったんだから同室の方がいいって変わったんですよ」


「そうなの?」


「そうなんです。まぁ、キュカとは元々仲が良かったですし、2人共2年になる時に二つ名持ちになったんで良かったんですけど」


「ふ~ん、まぁ、2人がいいならいいのかしら?それじゃあそろそろ気力の開放をするけどいい?」


「私初めてだから優しくしてね?」


「はぁ、その冗談が言えるなら大丈夫でしょ」



刹那はそう言うと容赦なく点穴を突く。


結局ノンストップで点穴を突き終わりキアーラが驚いている。



「刹那お姉様!なんか私から物凄い勢いで蒸気が出てるんだけど」


「それが気よ。早く体に纏って巡るようにしないと死んじゃうわよ?」


「やっぱりそういうオチなんだ!あぁっ!全然止まらない!助けて刹那お姉様」


「自分でどうにかしなさい」


「そんなぁ~」



刹那はそう言うとキアーラのベッドから脱出する。


キアーラは何か叫んでるが刹那は無視する。


そしてキュカに話しかける。



「キュカ?準備は大丈夫?」


「ヘタレのキアーラと違って準備万端ですぅ」


「それじゃあ、早速ベッドに横になってくれる?」


「はいですぅ」



そう言うと素早く二段目のベッドに横になるキュカであった。


刹那も続いて登り、キュカに跨る。


するとキュカ言う。



「私は今日大人になるんですねぇ。初めてなので優しくして欲しいですぅ」


「はぁ……キアーラと同じ事を言わないで……」


「うっ、キアーラに先を越されたですぅ。不覚ですぅ」


「はぁ……冗談言ってるなら容赦しないわよ」


「えっと優しくお願いしますですぅ」


「駄目よ!後悔しなさい!」


「うわぁーん!刹那お姉様のいけずですぅ!」



刹那はキュカの言葉を無視して点穴を素早く全部突く。


するとキュカ喜び出す。



「おお!これが気ですかぁ?凄いですぅ!これでキュカも刹那お姉様みたいになれるですぅ」


「えっと、キュカ?そんな事言ってないで気を体に纏わせて廻らせないと」


「廻らせないとどうなるですかぁ?」


「死にます」


「うわぁーん!刹那お姉様の鬼畜ぅ!」



キュカはそう言うと必死で気を操ろうとする。


だが簡単に操れる訳もなく騒ぐ。



「このままだとキュカは死ぬですぅ!」


「うっさいなキュカ!真面目にやりなよ!」


「キアーラは気を扱えるようになったですかぁ?」


「全然!」


「キアーラは約立たずですぅ!」


「うっさいなキュカ!そうだ!なら早く気が使える様になった方に刹那お姉様からご褒美とか」


「それはいいですぅ!刹那お姉様からのキスが欲しいですぅ!」


「勝利の女神からのキスか……いいねそれ!それにしよう!」


「あの~私の意見は?」


「刹那お姉様に拒否権はありません」


「そもそも気の処置をしたのは刹那お姉様ですぅ!責任取るですぅ!」


「はぁ……わかったわよ。でもホッペにキスしかしないですからね」


「それでいいです」


「私もそれでいいですぅ。キアーラに負けないですぅ」


「こっちこそキュカには負けないからね」


「じゃあお二人共ごゆっくり……」



刹那はそう言うと部屋を出てそっと扉を閉じる。


刹那は勝手な約束をされ困ったが、まぁ、ホッペにキス位で気が使える様になるなら安いものだと諦める。


そして、最後に委員長の部屋を訪れる。


委員長の部屋をノックすると女の子が出てくる。



「あっ、本当に来た。刹那様こんばんはです」


「こんばんは。委員長は居るかしら?」


「居ますよ。さぁ入ってください」



そう言われて部屋に入る。


すると委員長が自分の机で読書していた。



「アヤカ、刹那様来たよ?」


「えっ?あっ!刹那様いらしゃいませ」


「どうも、お邪魔するわね」


「邪魔じゃないですよ。それより私の方がお邪魔かな?」


「リリアンそう言う事は言わないで」


「ごめんってアヤカ」


「えっと、リリアンさんでしたね。同じクラスですよね?」


「そうですよ~。まぁ、私は成績も中くらいだし、目立たないので……でも名前を覚えてもらえてるだけで幸せです」


「まぁ、一応名前位は覚えてますよ」


「刹那様……私は名前で読んでくれないのに」


「あああ、アヤカが拗ねちゃった。可愛いなもう」


「リリアンさんは委員長の事名前で呼んでるんですね?」


「部屋でだけだけどね。教室だと皆と同じで委員長って呼ぶけど部屋で位はアヤカってちゃんと名前で呼んであげないと可哀想だし」


「随分優しいですね。ちょっとリリアンさんの事尊敬します」


「そんな大した事してませんよ。それよりこれから何かするんですよね」


「えぇ、委員長から聞いた?」


「何かするって事は聞きましたけど詳しくは聞いてません」


「そうなの?」


「アヤカが秘密だって教えてくれないから」


「そうなの委員長?」


「刹那お姉様に許可なく他言するのもどうかと思ったので」


「委員長もこういうところはしっかり者ね」


「こういうところって私ってどう思われてるんですか?」


「まぁ、そんな事より早速処置をしたいのだけど、ベッドに横になってくれる?」


「あっ、アヤカ!一段目使っていいよ?」


「でも一段目はリリアンのベッドでしょ?」


「いいよ。気にしなくて。何かするなら一段目の方がいいでしょ?」


「ありがとうリリアン。それじゃあ刹那様お願いします」



委員長はそう言うと一段目のベッドに横になる。


会話を聞く限り一段目はリリアンのベッドで委員長のベッドは二段目の様である。


なんともいいルームメイトを持ってるなと刹那は思いながらベッドに横になった委員長に跨る。



「委員長早速始めるけど大丈夫よ。天井のシミを数えてる間に終わるわ」


「えっと、そういう事をする訳ではないのではないですか?刹那様……」


「言ってる意味が分かるなんて委員長も結構おませさんね……でもここは初めてだから優しくしてくださいって言って欲しかったわ」


「刹那様なんだか変態っぽいです……」


「刹那様じゃなくて刹那お姉様でしょ?それと私は変態じゃなくて痴女よ?」


「それって結局変態じゃないですか!」


「うん、私もそう思うわ……でもメリッサがいつもそう言ってるから」


「メリッサ?えっとお友達ですか?」


「私の恋人よ」


「えっ!刹那様恋人居たんですか?」


「気になる?」


「少し気になります……」


「それは嫉妬かしら?」


「それとは違います。刹那様は尊敬してますけど恋愛とは違う気がするので」


「憧れから恋愛に変わるものよ……ではさっそく委員長の初めてを貰おうかしら?」


「言い方がやっぱり変態っぽいです」


「だから私は痴女だってば」



刹那がそんな事を言っていると始まりの世界の刹那の部屋で異変が起きていた。



「へっくしょん!へっくしゃん」


「おい!メリッサまたくしゃみしてるのか?」


「なんだか急にくしゃみが出たのよ」


「誰か噂でもしてるのかな?」


「きっと刹那君ね……あっ、今はお姉様か。やっぱり私が恋しいのね」


「何を言ってるんだよ。恋しいのはお前だろメリッサ……勝手に俺達の部屋に居着きやがって」


「そもそもそのベッドは刹那君のベッドだよ?勝手に使って怒られても知らないからね」


「ミリス君も心配しょうね。お姉様ならこんなの気にしないわよ。むしろメリッサの香りをつけておいてくれたのか……愛しい愛しい恋人の臭いに包まれて眠れるなんて幸せ者だって言うわよ!」


「その発送がどこから来るんだよ……そもそも臭いって完全に変態じゃねぇか!」


「うっさいわね馬鹿アル!刹那君は私の恋人よ!きっと……いえ絶対同じ事言うわよ」


「まぁ、確かにお前みたいな事は言ってるかもな……さっきのくしゃみは刹那がお前の噂をしてたからだな」


「でしょ!やっぱりそう思うわよね!きっと私が居なくて寂しいって話してたんだわ」


「いや、多分メリッサが変態だとか痴女だとか言ってるんじゃないか?」


「アル君……それこの前の教室と同じ事言ってるよ?」


「まぁ、感だがそんな事を言ってる気がする」


「馬鹿アル感なんて当たる筈無いわ」


「それもこの前の教室と同じだね」


(う~ん、なんかアル君が言ってる事が当たってる気がする)


「アル君?ちなみにどんな状況なのそれ?」


「そうだな……意外と刹那が女の子に迫ってて、天井のシミでも数えてな!その間にすぐ終わるからとか言ってて、変態っぽいとか言われて、刹那が俺は変態じゃなくて痴女だとか言ってるんじゃないか?」


「なら、刹那君……お姉様は今違う女に迫ってるって言うの?ならそう言われたならお姉様はきっと変態とか言わないでそこは初めてだから優しくしてねって言うところでしょとか言ってるの?」


「ねぇ、なんでそんなに細かいの?」


「俺の場合は感だ!」


「私の場合は実体験ね」


「うっわ、実体験ってやっぱりお前変態じゃないか!」


「変態じゃないわよ!痴女よ!」


「はぁ、刹那君大丈夫かな」



その頃刹那はくしゃみをしていた。



「くしゅん……くしゅん……」


「刹那様どうしたんですか……それにしても随分可愛らしいくしゃみですね」


「なんか急にくしゃみが……」


「そのメリッサさんが噂してるんじゃないですか?恋人が居るのに他の女に手を出すなんてって」


「どうでしょうね。くしゅんっ」



その頃メリッサは……。



「お姉様他の女に迫ってないといいんだけど」


「刹那はお前と違って変態じゃないから大丈夫だろ」


「だから私は痴女よ!」


「どうでもいいけど刹那君がそんな事するかな?」


「今居るの女学園でしょ?なら有り得るわね……百合って思ったより多いのよ?」


「でも刹那君は男じゃ……」


「なら尚更他の女に迫ってそうじゃない!もうお姉様早まった真似はしないでよね」



そんな話をする刹那の部屋の面々であった。


もちろんそんな事を知らない刹那は謎のくしゃみが止まらずに困っていた。



「なんか本当にメリッサに噂をされてる気がしてきたわ……触らぬ変態に……痴女に祟りなしかしらね」


「自分の恋人を変態とか痴女とか言っていいんですか?そもそも女性である刹那様が女の子を恋人にしてる時点で変態……痴女?じゃないですか?」


「調子に乗って委員長に迫ったからかしら?でも確かに委員長にならお姉様って呼ばれたいわね……メリッサの気持ちもなんだかわかる気がしてきたわ」


「刹那様ちょっと怖いですよ……」


「大丈夫……天井のシミを数えてる間に終わってるから」


「あの~ループしてるんですが?」


「委員長が素直に初めてだから優しくしてくださいって恥らいながら言ってくれたら終わるんですけどね……」


「わかりましたよもう……えっと、初めてだから優しくしてくださいね?」


「委員長すっごく可愛い……本当に頂いちゃおうかしら……」


「あの~お2人はいつになったら処置とやらを始めるんですか?見てるこっちが恥ずかしいのですが……それと刹那様……二段ベッドの上を天井って言うのも若干変かと……」


「リリアン聞いてたの?」


「心配で見てたら聞こえてたのよ!というか刹那様と付き合ってるのアヤカ?」


「付き合ってないわよ!刹那様は私の憧れの人でそういうのとは違うから!」


「委員長……そんなに全力で否定しなくても……」


「あっ!刹那様泣いてる……というかマジ泣きだ……」


「えっ!刹那様ごめんなさい!」


「ならお姉様って呼んでくれる?」


「えっと刹那お姉様?」


「その後は私の初めてを貰ってくださいって言ってみて」


「なんでですか!」


「うっ、委員長が優しくない……」


「あ~あ、また刹那様泣いちゃった……アヤカ言ってあげなよ」


「えぇぇええ!うっ、えっと、刹那お姉様私の初めてを貰ってくださいってどういう事なの!」


「ごちそうさまでした。はぁ、お二人共ごゆっくり~お幸せに~」



そう言うとリリアンが出て行った。


そこで刹那が言う。



「はぁ、やっと出て行ってくれたわね」


「えっ?刹那お姉様今の演技だったんですか?」


「委員長、刹那様でもいいわよ?」


「……刹那お姉様って呼ぶ事にします……」


「あら?どういった心境の変化?」


「えっと、勢いがないと呼べないなと思いまして……どうせならこのままと」


「委員長本当に可愛いわね……本当に食べたくなっちゃうからやめて……」


「刹那お姉様さっきは自分から強要してきたのにおかjしいの」


「はぁ、丁度いい参考人物が居たから真似てみただけよ。あんな変態……痴女と一緒にしないで」


「変態も痴女も結局は変態じゃないですか」


「それはメリッサに直接言うのね」


「あっ、メリッサさんって本当にそんな人なんですね……」


「えぇ、私の事をお姉様って呼んで襲って来る様な子よ」


「面白い子ですね……会ってみたいなその子に……」


「会えるわよきっと……それより委員長震えが止まらないわね……」


「あっ、やっぱり気づいてたんですね……」


「そりゃ委員長が憧れる刹那様だからね?その位分かるわよ……そもそもリリアンを外に出すのもそうだけど委員長が震えてる事の方が気がかりだったから」


「刹那お姉様様……私怖いんです」


「なんで?」


「分かるからです……気を解放するってのは要するに生命力を強制的に溢れ出させるという事ですよね……最悪死にます……」


「流石委員長……気について良く分かってるみたいね……でもそれなら大丈夫よ。それだけ気について分かってて、武術もやってて実際に気を少量でも操ってるんですから」


「刹那お姉様……私このまま死にたくないです……」


「委員長は死なないわよ……大丈夫よ私に任せて……」


「刹那お姉様お願いを聞いてはくれませんか?」


「何?」


「アヤカって呼んでくれませんか?」


「そんな事でいいの?アヤカ……大丈夫だから安心なさい」


「えっともう一ついいですか?」


「今日は随分欲張りね?」


「私は真剣です。刹那お姉様……私の初めてを貰って貰えますか?」


「えっ!委員長それは無理があるでしょ?女の子同士なんだし」


「アヤカです!それとそっちじゃないです……えっとキスをしてください……」


「委員長正気?」


「正気です……いえこの状態を正気と言っていいのか迷いますが真剣です」


「委員長がそうして欲しいというなら……それで頑張れるというならするけどいいの?」


「お願いします……うっ…うぅ……うぇーん」


「あらあら泣くくらいならやめればいいのに……」


「うっく、刹那……お姉様……アヤカ……です」


「アヤカ……泣くまで無理させちゃってごめんなさいね……あなたには最後にちゃんと本当の事を話さないとね」


「本当……の……事?」


「今はとりあえず忘れなさい……じゃあキスするわよアヤカ……」


「おね……がいし……ます……ひっく」



刹那はそう言うと委員長とキスをする。


委員長はキスをすると自分の方から求めるようにキスをする。


長い長いキスが終わり委員長から震えが無くなる。



「刹那お姉様……お願い聞いてくれてありがとうございました……ファーストキスが出来ました……これで思い残す事はありません」


「アヤカ……貴女は死なないから……いえ、何があっても死なせないから安心しなさい」


「刹那お姉様お願いします」


「じゃあ、始めるわよ……」



そう言って刹那は委員長の気力の開放をする。


刹那は最新の注意を払いながら処置を完了する。



「アヤカ、終わったわよ」


「……凄いですね……気が凄い勢いで溢れてます……私死ぬのかな……」


「もう!アヤカは本当に心配性なんだから!」



刹那はそう言ってもういっかいキスをする。


すると委員長は気持ちよさそうにキスを受け入れる。



「刹那お姉様?私を刹那お姉様のお嫁さんにしてくれますか?」


「急にどうしたの?」


「死ぬ前に結婚したいなぁと」


「だから死なないってば……もうしょうがないわね」



刹那はそう言うと想像の魔法で指輪を作成する。


そして委員長の左手を握る。



「アヤカは今から私のお嫁さんよ!この誓の指輪をはめたら後戻りはできないわよ?」


「お願いします」



刹那はお願いされたので委員長の左手の薬指に指輪をはめる。


刹那はこれにより本気で委員長を自分の物にする事を誓う。



「アヤカ……今はゆっくり休みなさい」


「えっと、この指輪は……婚約指輪ですか?」


「結婚指輪よ。ただ、ちゃんと結婚式をした時に改めて指輪をもう一度プレゼントさせてね?」


「私幸せです……ここで死んでも悔いはないです」


「あのねぇ、ここまでして死ぬって言うならその指輪返してもらうわよ?」


「ごめんなさい!刹那お姉様!私頑張って生きます……刹那お姉様と結婚式したいですし」


「はぁ、こんな現金な子だとは思わなかったわ」


「うぅ……ごめんなさい」


「あぁ!だから泣かないの!もうっ!アヤカ泣き虫ね」


「皆の前だと強がってるから反動です!」


「はぁ、もっと皆の前でも自分を出していいんじゃないかしら?」


「これからはそうします……徐々にですが……」


「そろそろ私は戻ろうと思うのだけれど平気?」


「えっと正直不安です……気をコントロールしようとしてもできませんし……」


「気のコントロールはコツを掴めば簡単よ。アヤカは武術をやってるからきっと直ぐに出来る様になるわよ」


「刹那お姉様の言葉信じます」


「じゃあ、おやすみなさいアヤカ」


「えっと、おやすみなさいのキスをしてもらってもいいですか?」


「ふぅ、とんだ甘えん坊さんだったのね。いいわよ」



そう言って刹那がキスをする。


長いキスを終えて、刹那が顔を離すとアヤカは気を失っていた。



「はぁ、委員長には大丈夫って言ったけどちょっとまずいわねこれ……」



委員長に大丈夫と言ったが委員長から漏れ出る気の量が尋常ではない。


委員長……アヤカはかなり気の資質が高い様で刹那に迫る素質である。


だが、それゆえに莫大な生命力が溢れ出ており、このままにしておくと確実に朝までに死んでしまう。


刹那はしょうがないと思いながら一度アヤカの部屋を出てフレイヤと奏を呼ぶ。


そして、アヤカのルームメイトにはフレイヤに与えられてる部屋を貸す事でとりあえずアヤカの部屋から人払いする。


フレイヤが教員だったのでリリアンは二つ返事でOKしたが、アヤカ事を心配していた。


そして、アヤカの部屋にフレイヤと奏が入る。



「どう奏?」


「異常……ですね……これじゃあお兄様レベルですよ」


「フレイヤはどう思う?」


「生命力が極端に減っていってるな……これでは朝までも持たないだろう……」


「なんてことしちゃったんでしょう……くっ……」


「お姉様が悔やんでも仕方がないですよ。こうなったら今日は委員長と一緒に寝てください」


「そうですね……私が委員長の気を外から操作すればどうにかなるでしょうが……ですが、気のコントロールが出来るまで付きっきりになっちゃいますね……」


「お姉様は委員長の……いえ、アヤカさんの夫になったのでしょ?」


「確かにそうですが……というかアヤカは私が男だとは知りませんから……」


「知らなくてもお嫁さんにしたのでしょう?ちゃんと指輪まで送ったっていってたじゃないですか!私もまだ貰ってないのに!」


「奏が怒ってるのはそこですか……」


「そりゃそうでしょ!いきなりセレナに奪われたと思ったら、指輪を最初に送られるのがまだ会って間もない委員長ですよ?」


「時間は関係ないでしょ?はぁ……わかったわよ。ついでみたいって思わないでね」



刹那はそう言うともう一個指輪を創造する。


それを見ていた奏は目を輝かしている。


そして、刹那は魔力を抑えて男に戻る。



「はぁ、えっとだな奏……俺のお嫁さんになってくれないか?」


「はい、喜んで!」



そう言って奏が左手を差し出す。


その左手の薬指に指輪をはめる。


すると奏が笑い出す。



「ふふっ、あははははは」


「なんだよ急に笑って」


「いえ、お兄様の気持ちは嬉しかったのですが……格好が」


「あっ……」



刹那はこの学園の制服を着ている。


つまり男の姿で女学園の制服を着ているのである。


奏は思いっきり笑った。


だが、奏が言う。



「あはっ、でもお兄様はお顔が女顔なので全く違和感がないのがおかしいです……あはははは」


「そこかよ!折角男の俺から最初に指輪を送ったのは奏だって言いたかったのに」


「そこはちゃんと分かってますよ。お兄様のそういう律儀なところは大好きです。でもとりあえずここでは男であることは隠してるんですから女に戻ってください」


「なんだよ、折角男になったってのに!というかフレイヤも何を笑ってるんだ?」


「いやっ……刹那……お前男になったのに制服が似合いすぎてるぞ!というかこのまま男のままでもバレないんじゃないか?」


「流石にお風呂場でバレるだろ……というか俺はお風呂に入らないとわからないレベルなのか……」


「自分で言って何を凹んでるんだ?まぁ、いいじゃないか?男でもバレそうにないんだから」


「そうですよお兄様……あはははは……っと、とりあえず女性に戻ってください」


「わかったよ。はぁ、なんだよ。折角カッコつけたのに」



刹那は愚痴りながら魔力を纏う。


すると見事に女体化する。


刹那は無事女性に戻ると、奏達と暫く話した後、結局委員長と一緒に寝る事にする。


とは言っても刹那が寝たら委員長の気のコントロールが出来ないので横に寝そべってるだけだが……。


こうして刹那の波乱の夜が終わるのであった。

はい、久しぶりの更新でしたがここまで読んでくれた方ありがとうです!


今回は気力の開放がメインの話。


ですが、委員長のところでおかしな事に……。


ちなみに刹那がメリッサの真似をしてたところ、始まりの世界ではくしゃみをしてる者がいた。


それは何故か刹那の部屋に居着いているメリッサであった。


メリッサは刹那に噂をされてくしゃみをするが、同じように刹那もくしゃみをする。


そして、本題。


メリッサの真似をしてたのは刹那のルームメイトを部屋から出す為と委員長の不安と緊張を和らげる為でした。


ですが、委員長から突然の告白……いきなり自分の初めてを貰ってくれと言われて勘違い。


実際はファーストキスの事で委員長……アヤカにキスをする。


そして気力を開放……そしたら気の事にやたら気がつくアヤカ自分が死ぬ可能性がある事に気付いている様で刹那に嫁にしてくれと言い出す。


刹那は正気か疑うが真剣だったので結婚指輪を創造して誓の指輪をはめる。


晴れて刹那の嫁になった委員長……アヤカであったがお休みのキスをした後気絶。


刹那は大丈夫と言っていたが実は相当やばくて朝までには死んでしまう様な状態……。


しょうがなくフレイヤと奏を呼び意見を聞くが、刹那が付きっきりで気のコントロールをする事でしか打開策がない。


だが、奏は違うことで怒っていた。


彼女になるのは実質セレナに先を越され、指輪のプレゼントは委員長に取られる。


不満ありありの奏を宥めるために刹那は奏に指輪をプレゼント。


しかも男にわざわざ戻ってのプレゼントで初めて感を演出。


だが、男なのに制服を着ていた為に笑われる。


その後委員長と一緒にベッドインして終了。


というのが今回でした。


転移門の話が出ましたが今回の話では気の開放と委員長の話で終わってしまいました。


次回は気力の開放された方々のその後と委員長のその後等を書きます。


転移門の話題までいけるかが悩みの種……。


とりあえず次回もお楽しみに!


感想くれると作者がやる気になり更新がはかどるかも!


ブックマークもどんどんプリーズをば!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ