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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
69/70

気の使い方と習得論

刹那ハッピーバースディ!(4月12日が本当の誕生日w)


という訳で久々の神超更新です。


今回は気の使い方のレクチャーと気の習得方法の選択があります。


後はお馴染みの刹那さんの晩御飯です。


とりあえず本編をどうぞ。(若干文字数控えめです)


では神超新章第四章第69話「気の使い方と習得論」をどうぞご笑覧あれ。

昼食も終わり午後の自習の時間になる。


皆で鍛練場に来て、刹那の言葉を待っている。



「それじゃあ、今から気の使い方を説明したいと思います。っとその前に」



そう言うと刹那はカバンから箱をいくつか取り出す。


そして、奏、リーシャ、サラ、キアーラ、キュカに渡していく。


皆箱の中が気になるようで開けていいか訪ねてくるので許可をする。



「えっと、もしかしてこれってコンタクトレンズ?」


「そうだよね。キアーラ。これってコンタクトレンズだよね?」


「えっと、確かにコンタクトレンズだけど、委員長のとは違って魔力の流れと気の流れしか見れないからね」


「なるほど。魔力の流れや気の流れが見えてればやりやすいですものね。お姉様」


「これを着ければいいのか?」


「鏡がないと着けられないわね」



それを聞いた刹那は創造魔法で手鏡を作って各自にコンタクトレンズを装着させる。


無事皆が装着できたので話を進める。



「まずは皆にコンタクトレンズを使える様になってもらいます」


「えっと、どうしたらいいんですか刹那お姉様?」


「コンタクトレンズに魔力を集中してみて、集中的に集めたり広げて集めたり、奥行なども少し変えてみるといいかもね」


「あっ、何かみえたです!」


「私も見えたけど、これは魔力かしら?」


「私も見えましたわ。ちなみに魔力を集中する位置を変えると二通りの流れが見えますね」


「どうやらサラさんが一番早くコンタクトレンズを使えた様ですね」


「わかりやすいように私は気を纏います。そして奏には魔力を纏ってもらいます。そうすればどちらが気なのか魔力なのかわかると思います」



そう言うと刹那は気を纏う。


奏も刹那に言われた通り魔力付与で魔力を纏う。


そして、数分後、皆が気力と魔力の違いが分かる様になる。


だが、それと同時に疑問が出る。



「刹那さん?気力と魔力の違いは分かったのだけれど私達を見ると魔力しか纏っていない様に思えるのだけれど?」


「リーシャさんの言う通りですよ。普通の人は魔力付与は使っていても気力付与は使ってませんから……まぁ、武術をやってる人は自然と気を纏うんですが……委員長みたいに」



刹那がそう言うと委員長に皆の視線が集中する。


どうやら注目されるのが恥ずかしいらしくもじもじしていて可愛らしい。


それはさておき流石に武術をやってるだけあって、委員長は微量ながら気を巡らせていた。



「では皆さん。気を纏ってみてください」


「いきなりですか?」


「無理ですよぉ刹那お姉様」


「確かにいきなりは無理そうだわ」


「なかなか難しいですね」


「えっとこうかな?」



皆が皆あーだこーだ言いながらやってる中委員長が自分の意志で気を操ってみせる。


それを見たみんなが自分も自分もと一生懸命に気を操作するのだがうまくいかない。


それは刹那にもわかってた事なので、これからがちゃんとした気の使い方講座だと説明する。


説明を聞いたみんなはよくわかってないようで、物は試しとリーシャに実験台になってもらう。



「えっと刹那さん。私はどうしてればいいの?」


「私がリーシャさんの気を操作して流動させるのでその感覚を覚えてください」


「わかりました。出来る限りのことはします」


「では行きますよ?」



刹那はそう言うとリーシャの気を無理やり操作して体中を巡らせる。


リーシャはその感覚に最初こそ驚いていたが、今では必死に気を操ろうとしている。


そして、刹那はリーシャから離れる。



「リーシャさんどうでしたか?どうって言われても1人ではやっぱりまだうまくはコントロール出来ないわ」


「まぁ、そう簡単に身につく技術じゃないですからね」


「それじゃあ他の人もどんどん処置してくんで頑張って気を使い方を学んでくださいね」



そう言うと皆刹那に処置され、気の流れは理解したようであった。


だが理解できても使えないのが気の難しいところである。


皆が気の使い方に一生懸命になっている間刹那は周囲をさりげなく見ていた。


その結果どうやらこれまで以上にリーシャを監視する者が増えた様に感じる。


とりあえず今は何事も起こっていないので皆を不安にさせないように黙って気の指導を続ける。



「刹那さん?気ってどのくらいで使える様になるの?」


「通常で5、6年ってところじゃないですかね」


「そんなにかかるんですか?刹那お姉様」


「うぅ、そんなに時間がかかるなんてあんまりですぅ」


「まぁ、一朝一夕に身につくなら苦労はないわね」


「私でもそのくらいかかるのでしょうか?」


「委員長は既に基本は出来てるから1年もあれば使える様になるんじゃないかしら」


「委員長でも1年かかるんだ……気って難しいんですね……」


「でも何にでも抜け道はあるのですぅ。刹那お姉様!直ぐに使える様になる方法ってないんですかぁ?」


「えっと、あるにはあるのだけど、うまくいかないと気力が使えなくなってしまうので普通に行動する事も出来ない様になってしまうんですよ」


「それはリスキーですね……でも直ぐに使える様になるというのは魅力的ですわね」


「サラ?今でも十分に強いのだから無理して気力を手に入れなくてもいいんじゃないの?」


「リーシャったら何を不抜けた事を言ってるの?強くなれるチャンスがあるのなら掴み取るまででしょ!」



結局皆で話し合った結果直ぐにでも身につけるべきがサラ、キアーラ、キュカの三名。


一方、徐々に身につければいいというのがリーシャと委員長であった。


結果多数決により直ぐに身につけるという事になってしまった。


なので忠告する。



「一応皆が邪道で気を習得する事にしたのはいいのですが、失敗すると3年間は元通りに動く事はできなくなりますけど本当にいいのですか?」


「多数決で決まった事だしよろしくお願いします刹那お姉様」


「よろしくお願いしますですぅ。刹那お姉様」


「刹那さんお願いしますわね」


「うーん、私は反対だけどな……まぁ多数決だし仕方がないか」


「私はちゅっと怖いです……でも皆さんがやるなら……」




やはり皆5、6年は待ちたくないようでなんだかんだと言って邪道で気を手に入れる気満々なのである。


アルの時はアルが直ぐに気を扱えたからよかったが、メリッサは結局刹那の手助けがなければどうなっていた事か……。


そう考えると今回の事もかなりリスキーだと刹那は思う。


しかし、現状、リーシャの近くに強者が揃っていると言うのは都合がいい。


気を覚えさせて魔気混合を扱えるようになれば一気に戦力アップが図れる。


今この鍛練場にいても監視されてる現在、皆には直ぐにでも強くなって欲しい。


そう考え刹那は皆に邪道で気を習得させる事を決意する。


自習も終わり、皆着替えて教室に戻っていた。



「さて、今日の晩御飯ですけど何にしましょうか?」


「肉がいい!」


「また肉ですか?」


「私は美味しければなんでもいいですぅ!」


「私もお肉かしら……」


「はぁ、リーシャもまたお肉なの?」


「いっ、いいじゃない別に」


「私は新しい料理ならなんでも」



そんな感じで教室では晩御飯の事で盛り上がる。


だが、結局肉としか聞いていないので何を作るか悩む。


結局またまた女子寮的にどうだと思うがきっと喜ぶと思いメンチカツを作る事にする。



「今日はメンチカツにします」


「メンチカツですか?どんなのですか?」


「コロッケは分からる?」


「コロッケですか?あの平べったくてじゃがいもの味しかしない奴ですよね……あまり美味しく無いですよね正直」


「あれ?何かコロッケのイメージが違うのだけれど……ならコロッケ1つとメンチカツ1つのセットで出しましょう」


「刹那お姉様がつくるならきっとコロッケも美味しいですぅ」


「料理するなら急がないといけないんじゃないの?」


「そうですね。必要な物も買わないといけませんし……」


「なら早くいってらっしゃいな」


「わかりました。では奏と委員長は一緒に来てください」


「えっ?私もですか?」


「委員長は今日から夜だけ調理師として入るんでしょ?忘れたの?」


「あっ、失念してました……」


「もう、委員長ったら折角料理を学ぶんなら全部しっかり学んでね?」


「分かりました」


「じゃあ、奏も行こうかしら」


「はい、お姉様」



こうして刹那達はモールへ必要な物を買いに行く。


しかし、今回の材料は多分寮の冷蔵庫にあるのでメインはデザートである


刹那はデザートについて考える。



「今日は揚げ物だからさっぱりしたデザートがいいわよね……ムースとかどうかしら?」


「いいんじゃないですか?ムースならおかわりも出そうですね」


「ムースって何ですか刹那様?」


「委員長も知らないのですね……ムースっていうのはふんわりしていて、あっさりした口触りの食べ物よ」


「う~ん。やっぱりイメージが思いつきません……」


「まぁ、作り方は簡単だから覚えられる様に頑張りましょう」


「はい!刹那様」



刹那達はモールで必要な物……今回必要な物では無いが色々と買って寮へ帰寮する。


寮に戻ってからラウンジで待ち合わせをして一旦解散する。


刹那は直ぐにラウンジに戻ってくるがどうやら一番に来てしまったらしい。


刹那が待っているとマルカが目ざとく刹那を見つけ話しかけて来る。



「刹那お姉様ごきげんよう。今日のご飯は何ですか?」


「メンチカツとコロッケよ」


「コロッケはいいのですがメンチカツ?よく分からないですけど美味しいですか?」


「ソースにも拘っているから期待してていいわよ」


「えっ、えっと刹那様。デザートはどんなのですか?」


「ムースよ」


「ムース?」


「ふんわりしていて、あっさりした口触りの食べ物よ。揚げ物を食べた後でもおかわりしやすいデザートね」


「うぅ、刹那様のいけず……また体重が気になります」


「そう言えば刹那様ってスタイルがいいですよね?何か秘訣でもあるんですか?」


「特に何かしてるわけじゃないから……毎朝鍛錬はしてますけど」


「さすがS組朝から鍛錬かぁ……刹那様凄いですね」



そんな感じで後輩に囲まれていると奏と委員長が一緒に現れる。



「お姉様お待たせいたしました」


「刹那様お待たせして済みません」


「気にしないで。後輩の子達と話をしてましたから」


「はい!刹那お姉様には良くしてもらってます」


「マルカは相変わらずお姉様が好きみたいね」


「奏様も同じ位好きですよ!」


「ありがとうマルカ。で今回は晩御飯の事でも聞いてたの?」


「奏様鋭いですね……」


「最近はお姉様の料理を楽しみにしてる子も多いみたいですからね」


「本当に凄いですね刹那様も奏様も……」


「今日から委員長も仲間入りでしょ?何言ってるのよ」


「そうですね。頑張ります」


「それじゃあ、キッチンに行きましょうか」



刹那がそう言うと後輩達も邪魔をしてはいけないと思ったのか道をすぐさま開ける。


刹那は疑問に思ったが、実は刹那達の料理は両全員のハートをがっちりホールドしているのでその邪魔をしたとなっては寮では生きていけなくなるのである。


そうとは知らずにのんびりとキッチンへと向かう刹那であった。


キッチンではラウラさんが刹那を待っていて、今日の献立を聞いてくる。



「今日はメインはメンチカツでデザートはムースです」


「まぁ、聞いてもさっぱりだから指示は頼むよ」


「はい。それとスープは豚汁にしたいと思います」


「お姉様……時間大丈夫ですか?」


「なんとかなるだろ、とにかく野菜を大量に処理しないとだな」



刹那の指示のもと一気に作業がスタートする。


刹那が手本で作ったコロッケには調理師皆が驚いていた。


ちなみに、ソースをかけて食べるんですよと説明すると驚かれた。


コロッケは普通何もつけずに塩コショウの味だけで食べるものらしい。


刹那の作った中濃ソースは皆に感動をあたえるのであった。


こうして、調理場では皆がやる気全開になりどんどんと料理が出来ていく。


そして、なんとか晩御飯に間に合うのであった。


ちなみに今日から調理場入りした委員長は指示通りに動けていてさすがだなと感心した。


刹那はキッチンでスタッフと食事をするが今日は委員長がいるので料理のテクニックなどを教えながら食事をした。


委員長はキッチンスタッフからそこそこやるじゃないかと評価されていたので上々な結果であった。


尚食堂では学生達が騒いでいた。



「これがコロッケなんですの?」


「今までのコロッケのイメージが崩れますわ」


「メンチカツも美味しいよぉ~」


「どっちも美味しいけど味の決め手はこのソースね」


「何か黒くて気味が悪いですけど美味しすぎます」


「そして、このスープ……豚汁でしたっけ最高です」


「豚汁は確かに美味しいですね。ですが締めのムースも素晴らしいです」


「このデザートはメンチカツやコロッケで油っこくなっててもすごく食べやすいです」


「ムースって言ってたかしら。これならいくらでも食べられそう」


「いくらでもは無理かもしれないわよ?」


「なんで?」


「みんな既にムースをおかわりしまくってるからよ」


「本当だ私も行ってくる!」



食堂は食堂で刹那の料理を堪能しているのであった。


ちなみにソースに関しては皆が驚いていたが、凄い手間がかかっているので当然である。


刹那は今日も料理の評判が良かった事で安心するのであった。



その頃学園長室ではロサが慌てていた。



「どうやら転移門のシステムが破壊された様です」


「どうするんですか?学園長……」


「転移門のシステムが破壊された以上、この世界のみならず、いろいろな世界から自由に移動出来る様になってしまいます」


「やはり狙いはリーシャ・アグニスでしょうか?」


「十中八九そうでしょうね……刹那さんには頑張ってもらわないといけませんね……」



こうして学園に雲行きに怪しい暗雲が立ち込め始めるのであった。


今回は気の認識と取得についてでした。


最初は気の使い方を学ぶためコンタクトレンズで気の流れを見れるようにしました。


次に刹那は相手に触れて気をコントロールすることで気の扱い方を教えました。


しかし、そう簡単に習得できるものでもありません。


そこで5、6年掛かると言うとキュカ直ぐに習得する方法は無いか聞いてきます。


刹那はあると答えますがリスクも答えます。


結局はリスクより直ぐに習得できたほうがいいというサラ、キアーラ、キュカにリーシャとキュカは多数決で負けます。


結果次回は気力開放のお話になります。


ちなみに今回の晩御飯はコロッケとメンチカツの揚げ物セットと豚汁にムースでした。


結構ボリュームがあるメニューなのでおかわりは少なかったですが、キアーラやリーシャなんかはおかわりしてた模様。


もちろんフレイヤはガツガツ食べてましたw


という事で次回は気力開放編です。


ちなみに最後に転移門のシステムが破壊されたという事も書かれています。


今後どうなるのか?


神超にさらなる注目をば!

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