表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
65/70

色々な驚愕

セレナのハッピーバースデー更新でしたが、投稿設定してない事に気づいたのが今……。


その為気づいて直ぐの更新になりました。


不手際すみませんでした。


そして、折角のセレナのバースデーなのにミスってごめんなさいセレナと読者さん達○┓ペコリ


とりあえず本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー


では神超新章第四章第65話「色々な驚愕」をどうぞご笑覧あれ。

実技が終わり皆は更衣室に戻っていた。


そこでは刹那達への視線がなくなっており、フレイヤについての話一色になっていた。



「フレイヤ先生凄かったね」


「大規模魔法も凄かったけど、個々の魔法についても凄く詳しかったね~」


「剣での近接戦闘についても色々知ってたよね」


「大規模な結界も一瞬で作れるって言ってたよ」


「というか実際にフレイヤ先生に見てもらったけどなんか魔法の使い方について色々教えてくれたから、ちょっと上達したっぽいし、本当に凄い」


「流石、刹那様と奏様の担当教官だった人って感じだよね」


「あの歳であのレベルってただただ凄いよね……」


「フレイヤ先生ならもちろん二つ名は付くよね?」


「そうだね……フレイヤ先生ならどんな二つ名がいいかな?」



そんな感じでフレイヤについてわいわいと生徒達は話をしていた。


ちなみにフレイヤに付ける二つ名について色々と議論をしているようであった。


そんな中刹那達は着替えながら話をしていた。



「フレイヤ先生のおかげで私達の着替えを見てる生徒も今だけは居なくなった様で、フレイヤ先生さまさまね」


「フレイヤ先生凄かったですからねお姉様……あんな大規模な魔法をホイホイ使ってましたから」


「フレイヤ先生は流石でしたね……やはり……」


「どうしたのリーシャ?まぁ、フレイヤ先生が凄かったのは本当でしたが。というかちょっと異常な方でしたね……あの方は一体何者なのでしょうか……」


「サラ様も気になりますか?私も凄く気になります。フレイヤ先生って見た感じ炎属性を具現化した様な容姿じゃないですか……間違いなく炎の民ですよね?」


「キアーラに同意ですぅ。フレイヤ先生は見た感じの特徴から炎の民だと思いますぅ。でもあの力は異常だと思うですぅ。あんな大規模魔法を簡単に使うなんて私でも一苦労ですぅ」


「えっと……キュカ様……あの規模の魔法使えるんですか?」


「えっ?まぁ、魔力の殆どを使っちゃうですが使えるですよぉ?」


「流石豪魔のキュカ……あの規模の魔法を使えるとか十分にキュカも異常だから……」


「キアーラにしては珍しく私を褒めるですぅ。ちょっと照れるですぅ」


「いや褒めてないと思うけど……それにしてもえっとあの規模の魔法を使えるのキュカ……」


「はい、刹那お姉様。私の魔力量ならあの規模の魔法なら使えるですぅ。というかフレイヤ先生ならもっと大規模な魔法も使える様に思うですぅ」


「まぁ、キュカがあの規模の魔法を扱えるならフレイヤ先生なら多分、更に大規模な魔法が使えるのでしょうね……」



そんな感じで刹那達もフレイヤについて話していた。


そして着替えも終わり、教室に戻る。


ちなみに刹那はあえてスルーしたが下着はちゃんとチェックされていた。


刹那は真実から目を逸らしていたいが為にフレイヤ談義の空気に少しだけ救われていたいと思ったのであった。


その後はHRが終わり無事授業が終わる。


するとクラスの皆がいそいそと教室から飛び出していく。


たぶん、フレイヤの事を皆に話に行ったのであろう。


そう刹那は判断して、刹那はこの後の予定を仲間に告げる。



「それじゃあ放課後は委員長改造計画を開始します」



刹那がそう告げると奏、リーシャ、サラ、キアーラ、キュカ、そして当事者の委員長が何の事かと不思議そうにしている。


そこで刹那は委員長をまずは見た目からチェンジすると話す。


とりあえずメガネはこれからは無しの方向で、髪型もロングのストレートに変更すると告げる。


すると委員長は急にメガネを外したり、髪型を変えたりするのは恥ずかしいというので刹那は、それも最初だけと耳元で囁いてモールの美容院に連行する。


連行先の美容院では何故か店員ではなく刹那が黙々と準備をしていた。



「さて、これより委員長の髪型を変えます」


「あの~、刹那様が切るのでしょうか?」


「全部私がやりますよ~任せてください」


「本当に大丈夫なんでしょうか?」



委員長が不安そうにしているので奏がさりげなくサポートする。



「お姉様なら並の美容師より腕はいいと思いますよ……私もお姉様に切ってもらっていますので」


「奏様の髪は刹那様が切ってたのですね……そういうことならちょっと安心です……」


「へぇー、刹那お姉様が奏お姉様の髪切ってたんですね」


「刹那お姉様って何でも出来るのですねぇ……驚きですぅ」



奏の言葉で委員長は少し安心した様である。


又、キアーラとキュカには刹那が奏の髪を切ってたのが驚きの様であった。


そして、刹那は黙々と委員長の髪をセットしていく。


髪は傷んでいる部分のみ切り、出来るだけロングにする。


そして、縮毛矯正を施しストレートをサラサラに仕上げる。


最後に髪を某デスゲームのヒロイン風に後ろに編んだ髪をまとめて仕上げる。


その光景を見て居た皆は感心する風に皆驚きを含んだ表情で見ている。


なので刹那は周囲に委員長はどうかと聞く。



「こんなのでどうでしょうか?」


「委員長可愛いです」


「委員長が別人に……刹那お姉様恐るべし」


「委員長とっても可愛いですぅ」


「確かにいつもよりいいんじゃない?メガネもなくなったから顔もよく分かるようになったし、髪型も似合ってるわ」


「リーシャの言う通りですわ。こんなに変わるならもっと早くしてあげたかったですね」


「皆さんありがとうございます。でも髪型はともかくメガネを掛けなくて済む様になったのは刹那様がコンタクトレンズを作ってくれたからですし」


「そういえばそうだったね。コンタクトレンズってメガネで困ってる人にはかなり需要ありそうですよね」


「大儲けの予感ですぅ」


「それは無理よキュカ」


「なんでですかぁ?刹那お姉様?」


「コンタクトレンズって凄く技術的に作るのが難しいのよ。とてもじゃないけど私以外に作り出すのは無理なのではないでしょうか?」


「……えっとそんな貴重な物貰っても良かったのでしょうか?」


「委員長は気にしないでいいですよ。私がプレゼントしたくて渡したのですし。委員長は素顔がとっても可愛いんですからもったいないですしね」


「褒めていただくのは嬉しいのですがコンタクトレンズがそんなに貴重な物だと無くさないかと心配です……」


「無くなったらまた作ってあげますから大丈夫ですよ」


「委員長のコンタクトレンズって一体いくらの価値があるのですかねぇ?」


「なんでキュカ?」


「いや、売ったらどれくらいになるのかなと……奪われたりしたら怖いなぁと思いましてぇ……」


「それなんですがどうやらこれは最初に装着した人にしか使用できないようになってるそうです。アクティベートとか言うのをしてるそうで」


「キュカみたいに考える人も居ますからね。最初の使用者にしか利用できないようになってます。奪っても宝の持ち腐れですよ」


「刹那お姉様なかなかこしゃくですぅ」


「その言い様だと奪うのはキュカという事になるのですが……」


「べっ別に売ったらお金になりそうだなぁ位しか思ってないですぅ。酷いですよぉ、刹那お姉様ぁ」


「いえ、売ろうとか考えないでくれないでしょうか?これは委員長の為の装備なので」



そんな事を話しながら刹那達は美容院を後にする。


ちなみに美容院では刹那の技術を見込んだ店長がアルバイトしないかと誘っていたりしたが、刹那は丁寧に断っていた。


そして、委員長の髪を整えた刹那達は今日の晩御飯の準備があるという事でとりあえず、喫茶店に入って献立を考える。



「ふぅ、今日はフレイヤ先生の話題でいっぱいだったけど、晩御飯も抜かりない様にしないと……」


「お姉様?今晩はどの様なメニューにするのですか?」


「折角だから皆に聞いてみましょうか?皆はどんな物が食べたいですか?」


「私はお肉がいいな」


「キアーラ……お肉ってそんな大雑把じゃ分からないですよぉ」


「それもそっか……えぇっと……というか刹那お姉様達が作る料理って珍しい物ばかりだから想像がつかないよ……やっぱりお肉としか言えない」


「私もお肉はいいと思うわ……」


「えっとリーシャ……貴女まで……はぁ、まぁ、確かに刹那さん達の作る料理はよく分からない物ばかりだから気持ちもわりますけど……」


「なんのお肉が良いとか言ったらいいんじゃないでしょうか?」


「あぁ、委員長の言う通りだね。じゃあ牛肉!」


「お姉様……牛肉で何か作れますか?」


「牛肉ね……ビーフか……ビーフシチューは考えてたけど流石に直ぐに作るのは無理だわ……まぁ、その時の為に作っておきたい調理器具があるから……牛丼なんてどうかしら……ちょっと女の子ばかりのところで出すのはと思うけど美味しいですし」


「お姉様が作る牛丼ですか……そう言えば丼もの作るのはいいのですがご飯はどうするんですか?」


「魔導式炊飯器と巨大圧力鍋を創り出します」


「魔導式炊飯器と巨大圧力鍋ってなんですかぁ?」


「炊飯器はお米を炊く為の物で圧力鍋は圧力を掛けて煮込む時間を短縮する物よ」


「すみません……説明されても分からないですぅ」


「まぁ、分からないなら分からないでも困らないから、気になったら見に来なさい」


「分かったですぅ」


「それじゃあお姉様。今晩は牛丼で決定でしょうか?」


「そうね。せっかくだからあのスパイスを仕入れた店で七味作る材料も買ってこうかしら?」


「七味唐辛子ですか……確かにあると便利そうですね。それじゃあ調達するのは牛肉と玉ねぎと七味ですかね?紅しょうがはどうするんですか?」


「牛肉と玉ねぎとしょうがは手配すれば届けて貰えるでしょうから、直ぐに手配して、その後七味ね。紅しょうがは材料は調達出来るので、ちょっとした裏技で作るわ」


「あの~ところで今日のデザートはなんでしょうか?」



刹那達が牛丼と七味と紅しょうがについて話しているとキアーラがデザートについて聞いてきた。


そこで刹那は考え込む。



「シンプルにバニラアイスとかどうかしら?さっぱりしてていいと思うのだけど?」


「そういえば、アイスクリームショップって見かけませんね?」


「アイスクリームってなんですか?」


「やっぱり……作ろうと思うか、偶然でも起きないと出来ない物なのねアイスって……」


「アイスクリームは氷菓子って言って、冷たいデザートよ」


「奏お姉様?それはおいしいですか?」


「そうね……お姉様が作るバニラアイスは美味しいわよ。ただバニラエッセンスが無いのでは?」


「奏の心配も最もだけど、バニラエッセンスは作り出すわ」


「作るって……まぁ、お姉様なら出来ちゃったって言われても驚きませんが……いえ驚きはしますが、まぁなんでもありの人ですからね……存在がチート気味です」


「アイスクリーム楽しみです!そして牛丼なる食べ物!」


「キアーラは食いしん坊ですぅ」


「いいじゃん。キュカだって食べたいでしょ?牛丼とバニラアイス?っての」


「それはそうですぅ。でもキアーラ程じゃないですぅ」


「私も楽しみだわ……」


「あら、リーシャにしては素直ね……」


「うるさいわねサラ。だって刹那さん達の料理は本当に美味しいんだもの」


「まぁ、それには同意ですけどね」


「わっ、私も楽しみです」


「委員長が楽しみにしてくれるなら腕によりをかけちゃうわよ」


「お姉様ったら……もう。でも牛丼ですか……久しぶりですね。やっぱり吉牛風にするんですか?それとも松牛風?」


「もちろん吉牛風よ!牛丼と言ったらやっぱり吉牛よね」


「確かに吉牛の方が私も好きです。バニラアイスはお高いアイスの再現ですか?」


「いえ、昔風の棒のバニラアイスの味にします」


「お姉様って変なところでマニアックですよね……まぁ、あのバニラアイス美味しいですけど……」


「おっ、奏お姉様がなんだかちょっぴり嬉しそうにしてるですぅ」


「バニラアイスって美味しいみたいだね。早く食べたいなぁ」


「ではそろそろ寮に戻りましょうか?食事の準備がありますので」



刹那がそう言うと皆で寮まで帰って来る。


そして、寮に到着すると、ラウンジでは皆が盛り上がっていた。


刹那がなんだろうと思っていると、何やら立体映像を見ている様であった。


その中にマルカを見つけたのでそのグループに接触する。



「ねぇ、マルカ?何見てるの?」


「ひゃっ!っえ?って刹那お姉様に奏様……とリーシャ様にサラ様、キアーラ様にキュカ様と2Sの委員長さんまで……というか2Sの委員長さんで合ってますよね?」


「そうよ。委員長をちょっとおしゃれにしてみたの。で、マルカ達は何を見てるの?」


「あっ、これですか。スフィアを皆で見てたです」


「スフィア?スフィアって何?」


「スフィアは映像を記録して映し出す機材です。今見てるのはこれです」



マルカがそう言うと消えていた立体映像がもう一度再生される。


どうやらフレイヤの実演を編集した映像の様で、周りを見るとどこもこの映像を見て盛り上がってる様であった。



「フレイヤ先生って言うんですよね。凄いですよね。こんな凄い人が居るなんて驚きです」


「こんな攻撃ありなんですかって感じですよね……」


「うんうん。こんな攻撃防ぐのなんて無理だよね」


「最後の一撃って絶対手加減してますよね……」


「刹那お姉様はどう思いますか?」



マルカがそう聞いてきたので率直な意見を述べる。



「そうね。フレイヤ先生ならもっと大規模な……そうね……街一つ消滅させるのも普通に出来そうに思えるわね……それと最後の一撃だけど手加減もしてるけどそれ以上に結界の障壁にかなり力を使ってるわね。じゃなければ皆無事ではなかったでしょうから」


「……街一つ消滅……それに最後のは障壁に魔力の大半を注いでたんですね……もう次元が違うです」


「まぁ、フレイヤ先生は規格外の人だから……」


「ご飯をいっぱい食べれば魔力が上がるのでしょうか?」


「え?なんで?」


「えっと、今朝食堂で刹那お姉様達とフレイヤ先生が食事してたの見たのですが……フレイヤ先生の食事量がちょっと次元が違ったので一杯食べると魔力が上がるのかと……」


「えっと、それはフレイヤ先生がよく食べる方なだけで、普通の子が真似したら体重やら体型やらが大変な事になるので真似しちゃダメよ」


「でも、フレイヤ先生って凄いスタイル良さそうですが?」


「特殊な体質なのよきっと……」


「そういえば刹那お姉様、今日の晩御飯は何ですか?」


「牛丼よ。デザートはバニラアイスね」


「牛丼?バニラアイス?」


「まぁ、晩御飯を楽しみにしててね」


「はい。刹那お姉様。ところでフレイヤ先生はこの寮に住むんですかね?」


「なんで?」


「先程見かけたので。その後寮から出て行ってもいないようなのでそうなのかなって」


「フレイヤ先生はこの寮に住むみたいね。詳しい事はよくわからないけど」


「そうですか」



マルカががっかりした様に見えるがフレイヤが自分の部屋に住むとも言えず誤魔化す事になってしまった。


このままだと、困るので一応この寮の空き部屋をフレイヤの部屋という事にしてもらうよう手配する事にした。


そうでないと、ずっと寝ずに刹那の部屋にいるフレイヤの正体に疑問を持たれる可能性があるからである。


刹那はちょっとした事も気をつけようと思った。


その後、ラウンジで皆とは一旦解散して、刹那は早速調理場に来ていた。



「刹那?今日は牛丼というのを作ると聞いたのだが、どういった料理なんだ?」


「えっと、ご飯の上に牛肉を煮込んだ物を乗せた食べ物です」


「ご飯ってライスだろ?そんな物どう調理するんだ?」


「ご飯は炊くんですよ」


「炊く?リゾット等とは違うのか?」


「違いますよ。私達の文化ではご飯は単体で食す物なので、まずはご飯を炊く事になります」


「ところでお姉様?どうやって寮皆のご飯を炊くんですか?」


「魔力のコンセントはあるようだから、魔導式炊飯器を作って炊くのよ」


「魔導式炊飯器って……どうやって作るんですか?」


「それはこうよ……」



刹那はそう言うと創造魔法を使って巨大な業務用の炊飯器を直ぐさま創り出す。



「ふう、これで完成よ。魔術刻印も既に施してるからコンセントにさして、ボタンを押すだけで炊けるわ」


「……お姉様……ちょっと創造魔法ってかなり凄いですね」


「えぇ、想像力次第でかなり細かく作る事が可能よ。これで巨大な圧力鍋も作っていくわ。流石に今から牛丼煮込むには圧力鍋でも使わないと味がしっかりつかないから」


「……おいおい、ちょっと刹那……お前どうなってるんだ?私はビックリしっぱなしだよ」


「ああ、ラウラさんは初めて見ますものね。私は創造魔法を使えるのでこういった物は創ってしまう事が可能なんです。流石に鍛冶屋に注文できる品でもないので」


「そりゃそうだろうけど……はぁ、刹那のやる事にいちいち驚いてると疲れるな……で、デザートはどうするんだ?」


「そちらはアイスクリームの素を作るので、完成までは奏に従ってください」


「あいよ。それじゃあ、奏もよろしく頼むよ」



こうして今日の調理が開始される。


刹那達は大量の肉を加工して、玉ねぎも切り、刹那の指示に従い、謎の液体……醤油等と色々な調味料を調合していく。


ちなみに醤油は、刹那がちゃっかり作っていたもので、今回牛丼を作る事にしたのも、醤油を試す為というのが大きかった。


さらに、奏が心配した紅しょうがだが、刹那は梅酢を時間を早める魔法であるクロノスドライブを使って無理やり作り出し、その後皆にしょうがの下準備をさせた後にもう一度クロノスドライブを使って無理やり作り出すという力技を使っていた。


流石に時間を早める魔法のクロノスドライブを使っていた時は皆が驚愕していた。


奏だけは盛大に溜息を吐いていた。


理由を聞くと、しょうもないことに大層な技を使うんですねとの事だった。


そして、アイスクリームに関してもやはりクロノスドライブで一気に仕上げるという暴挙を犯した。


奏の笑顔が若干怖かったのは気のせいではないであろう。


だが、刹那には食を預かった責任があるのでそこは許してもらう他あるまい。


こうして、刹那による調理器具から作ったり、材料から作ったりする無茶な調理が終了して現在は配膳の準備が行われている。


その準備とは肝心の牛丼の器がなかったので刹那の創造魔法でその場で作り出すというむちゃくちゃである。


ついでだからと、何故かアイスクリームの盛る皿も作成している刹那であった。


今回は皆に取りに来てもらってその場で刹那が丼とアイスクリーム皿を作って、他の物がご飯を盛って、牛丼を仕上げといった形になっている。


ちなみにデザートは溶けるので牛丼を食してから各自取りに来るように通達している。


そして、受け取った者から食事がスタートしていた。


刹那が作成した黒板には牛丼の食べ方が書かれている。


牛丼の上に乗ってる紅い物は紅しょうがというもので、味を引き締める効果がある事や、七味唐辛子を使う事でちょっぴり辛くできる事等が書かれている。


ちなみに、生卵はお好みでどうぞと書いてある。


流石に生卵のトッピングは上級者向けなのでチェレンジャーは少ない様であるが、それでも色々な場所から声が聞こえてくる。



「牛丼……これ普通に美味しい」


「そうだね~見た目がちょっと重そうな感じだけど食べてみると凄く美味しいからそんなの関係なくなるね」


「私、七味唐辛子をちょっと掛けてみたけどちょっと辛くなって美味しいわ」


「ふっふっふ。私は生卵をトッピングしてみたわ。軽くかき混ぜて掛けて、お肉に絡めて食べるととっても美味しいわ」


「私も生卵トッピングしてみたよ。ちなみに七味唐辛子も掛けたけど生卵が辛さを抑えるからかなり掛けても美味しいよ」


「生卵かけた2人は凄いわね……私はこの紅しょうがもちょっと苦手かも」


「私は紅しょうが好きだな。おかわりの時は多めにしよっと」


「おかわりって……結構これボリュームあるけどおかわりするの?」


「えっ?でも結構皆おかわりに行ってるよ……ほら後ろ」


「うわっ、凄いおかわりしてる人いるね……あれ?何げに既にデザートにも行列が出来てない?」


「急いで食べないと!」



皆、牛丼は美味しかったのかおかわりに来てくれている。


リーシャは顔を染めながら2回おかわりに来ており、キアーラは元気よく3回程来ている。


キュカとサラに委員長は1回おかわりにきていて、サラと委員長は生卵に挑戦していた。


そして、一番の注目はフレイヤである。


フレイヤは黙々と食べており、刹那がわざわざ給仕している。


というのも既にフレイヤは15杯目に差し掛かっており、5回目のおかわりの時に、流石に目立つので、フレイヤの居るテーブルにおかわりの前に既に持ってく事にした。l


ちなみに、フレイヤは全トッピングを制覇しており今も黙々と17杯目を食べている。



「フレイヤ先生……美味しいですか?」


「うむ、とても美味しいと思う」


「キアーラも相当だと思うですけど、フレイヤ先生はそれ以上ですぅ。というか普通に一緒に食べてるのが不思議ですぅ」


「うっさいなキュカ。でもフレイヤ先生が一緒に食べてるのは確かになんでと思う……」


「いいじゃない。フレイヤ先生は刹那さんや奏さんの先生だったんだから。私達と一緒の方が何かといいんじゃないの?」


「リーシャの言う通りね。そもそもフレイヤ先生がどのテーブルに着くかで揉めそうですから、このテーブルにいてくださった方がいいわ」


「わっ、私はフレイヤ先生とご一緒出来て嬉しいのでいいと思います」


「えっと、私のせいで目立ってしまってすまないな。知り合いがお前達しかいないので……」


「フレイヤ先生気にしないでいいですよ。それに目立ってるのはフレイヤ先生の食欲に驚いているのだと思うけどな」


「キアーラ直球すぎるですぅ。確かにフレイヤ先生は既に17杯目ですが、食べたいだけ食べればいいんですぅ。個人の自由ですぅ」


「そういうキュカはアイスをもう5回もおかわりに行ってるけどね」


「キアーラだって3回おかわりしてるですぅ。それに牛丼おかわりしてたから、アイスのおかわりが少ないだけで絶対もっと食べるですぅ」


「まぁ、そうなんだけどね」


「やっぱりぃ」


「リーシャもアイスにご執心の様ね……まさに噛み締めるように食べているわね」


「サラだっておかわりしてるじゃない」


「そりゃおいしいですもの。おかわりするのは当然じゃなくて?」


「でも本当に牛丼もバニラアイスも美味しいですよね。刹那様も奏様も凄いです」



刹那と奏が居ない中、フレイヤ達はそんな話をしながら食事をしていた。


刹那達は途中で食事をしたが、その時ラウラに料理を褒められた。


だが、一番お礼を言われたのは丼や皿を作った事だった。


折角料理が出来たのに料理を出せない所だったと言われた。


ちなみに刹那が創造魔法で丼や皿を作っていた所は生徒に見えない位置で作ってたのでバレていない。


そんな感じで刹那と奏は食事を取り、やがて食事を終えて食堂に戻って来る。


食堂では皆まだ食事をしている様であったが殆どがデザートのアイスを食べている様であったので、刹那は牛丼のおかわりは終わったのかなと思った。


聞いてみたところ完食されたとの事で、アイスもあと少しでなくなるとの事であった。


刹那は戦果に納得しながらそのまま調理場の片付けをして今日の調理を終了した。


ただ調理場を離れる前に刹那はラウラに話しをする。



「ラウラさんちょっといいですか?」


「なんだい刹那?」


「調理師を1人追加してもいいでしょうか?」


「調理師を追加かい?それって誰だい?」


「私のクラスの委員長です。料理屋の娘だそうで料理はしっかり出来る様です」


「人数には特に困ってはいないけど何故追加したいんだい?」


「私の料理を受け継ぐ弟子を育成しようかと思いまして……」


「弟子!?あっはっは、弟子かい……それは面白そうだね。そういう事ならその嬢ちゃんも連れてきていいよ」


「ありがとうございます。明日からは調理場に連れてきますね」


「あいよ」



刹那はしっかり委員長改造計画の一つである、刹那の料理を継ぎし者計画を実行可能にしておくのであった。


そして、刹那達は調理場を離れて部屋に戻る。


ちなみに調理場から学園長に連絡をいれてフレイヤの部屋は一応確保してもらってある。


ただ、フレイヤは普通に刹那が部屋に戻ると刹那の部屋にいた。


入ったところ、フレイヤはコーヒーを飲みながら読書に励んでいる様であった。


一方リーシャはフレイヤが気になる様で何だか身が入らない様子で勉強をしていた。



「えっとただいま……」


「おかえり刹那」


「あっ、刹那さんおかえりなさい」


「えぇ、2人共今戻りました……ところでリーシャさん……フレイヤが気になるなら話でもしたらどうですか?」


「べっ、別に気になってなんかいない……わよ……」


「本当に?」


「ごめんなさい。本当は色々気になってはいたんだけど急に2人になったし、フレイヤは一応先生だから話しかけづらくて。それに読書の邪魔をしちゃ悪いかと思って」


「私の事なら気にせずに話しかけてくれて構わなかったのだが、リーシャ」


「フレイヤもこう言っているのだし話しかけても大丈夫よ」


「でも、刹那さんが帰ってきたならお風呂に行かないといけないから話ならまたの機会にするわ」


「お風呂か……フレイヤもお風呂一緒に来るわよね?」


「あぁ、私もお風呂に入りたいので一緒に行く」


「はぁ、そうよね……はぁ」


「どうしたの刹那さん?ため息をつき始めて」


「いや……フレイヤはスタイルがいいから刺激が強いといいますか……」


「?……確かにフレイヤはスタイル良さそうね……でも刹那さんも年齢的にはスタイルいい方じゃない……イヤミ?」


「いや……フレイヤはいいんですか?えっと私とお風呂に入るのは……」


「なにか問題があるのか刹那?」


「いえ……気にしてないならいいのよ……」


「刹那さん何を言ってるの?いつも私達と入ってるのにフレイヤは駄目みたいな事言って」


「いや……」


(フレイヤ以外も女性は全部アウトなんですけど……一応私男なので……とは言えないわね……それに今は女性になってるし……でもフレイヤは私の性別を知ってる筈ですよね……はぁ……)


「まぁ、お風呂に行きましょうか……」


「最初からそう言えばいいじゃない」


「そうですね……」



刹那の心労がまた増えるのは間違いなかった。


何故ならフレイヤとお風呂というのは刹那的には非常にまずいのである。


フレイヤは完全に女性として完成した肉体であるのは服の上からでも分かるのである。


奏達はまだ少女だが、フレイヤは完全に女性を感じてしまうので刹那は非常に気まずいのである。


しかし、現状フレイヤがこの寮……というか刹那の部屋に住む事になった以上同じお風呂場を使うしかない。


時間をずらせば問題は無いが、それだと同じ部屋で一緒にお風呂に入っているリーシャから不自然に思われてしまう。


今晩の食堂でも一緒にご飯を食べていたのでフレイヤを1人にするのは仲間はずれにしているようにも感じる。


刹那はお風呂が大好きだがこれから行くお風呂は地獄にしか思えなかった……まぁ、刹那はヘブン状態になるのだが……。


そんな考えを巡らしながらも無情にもお風呂場に到着してしまうのであった。


しかも、奏にサラは当然の様にお風呂場前で待っていて、キアーラとキュカもちゃっかりご一緒する気満々の様で、そしてトドメとばかりに委員長も居る。


刹那はその面々を見て一番女性らしく成長しているサラや胸の発育がとても良好なキュカだけでもきついと思ったが、その真逆であるはずの絶壁の委員長も刹那にとっては逆に背徳感を感じて非常にまずいのである。


そして、今日は永遠の17歳……でも身体はかなりの発展をしてしまっているフレイヤが居るので本当に自分は無事に帰れるのかと、刹那は絶望を感じるのであった。


こうして刹那の地獄風呂が始まるのであった。

今回はフレイヤに驚愕する人々。


委員長の改造と過程に驚くリーシャ達。


そして、世界に轟く丼もの牛丼に驚愕する生徒達でした。


という事で題名は色々な驚愕……題名つけづらい回でしたw


それでは次回は2月16日23時に更新予定なのでどうぞよろしくです。


ちなみにリースのバースデー更新です。



それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。



目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第65話です。パンパカパーン♪♪♪




現在ブックマークが249人なう。ちょびっと増えて……る……よかった……Σ(|||▽||| )!皆さん私に力を〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)



今回はブックマークが増えて一安心……!!!!!!!!!!!!!!♪……でもまだまだぁ!本当に皆さん御慈悲を下さいorz






では評価、感想お待ちしております。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ