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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
64/70

†フレイヤ無双†

☆::*Happy-New-Year*::☆


という訳で新年早々更新できました(*´∀`)♪


まぁ、事前予約のおかげなのですが……。


本当はクリスマス更新にするつもりだったのですが、間に合わなかったのと、元旦がレーシャルの誕生日だったために1月1日に更新になりました。


レーシャル誕生日おめでとうです( ´∀`)bグッ!


ちなみにレーシャルの誕生日更新って今回が初めてではと思ったのですが勘違いだったらすみません。


まぁ、皆さんに読んでもらって無事新年を迎えられました。


これからも誠心誠意努力して作品を更新していきたいと思います。


では神超新章第四章第64話「†フレイヤ無双†」をどうぞご笑覧あれ。

コンタクトレンズについて話していた刹那達であったが、教室がいきなりしんとした事により話が止まる。


何故そうなったのかは直ぐに刹那と奏は理解する。


教室に起こった変化はただフリアが教室に来た事ではなく、その後ろに着いて来た高等科に在籍してそうな年齢の女性に気を取られているのである。


その人物は他でもないフレイヤであった。


ちなみに服装は刹那がフレイヤの為に作った私服である。


フレイヤの装備はマキナに頼んで作って貰ったが、私服は刹那がないと困るだろうと考えて作ったものである。


その為かなりファンタジーな服装であるが刹那は満足そうにうんうんと頷いており、その隣で奏がはぁ、と溜息を吐いているのであった。


だが、服装自体はフレイヤに似合っており、何処かのDQやFFなどに出てきそうな服であった。


まぁ、そのかいあってフレイヤの美貌をより一層引き立てているので刹那はいい仕事をした事になる……のだが。


今回はフレイヤ自身が元々目立っていたのでかなり注目を集めてしまった様である。


美貌が凄いだけに朝の食堂に居た超大食いなお姉様という噂で持ちきりだった今朝の学園ではフレイヤが教室に現れただけで珍事なのであった。


そして、皆が様々な表情でフレイヤを見ている中でフリアが咳払いをしてから話を始める。



「ごほん。えっと、隣にいるのは急だが今日から2年S組の特別講師になる事になったフレイヤ先生だ」



フリアがそう言ったが皆ぽかんとした顔で唖然としている。


仕方がないと思ったのかフリアは説明を始める。



「急な話で皆驚きがあるだろうが、このフレイヤ先生は時乃宮姉妹の居た学校の担当教官だったという話だ。時乃宮姉妹と共に等学園に来る事になっていたが準備があり到着がずれたとの事だ。何か質問はあるか?」



フリアがその様に説明すると生徒が手を上げるなので、フリアが質問を受ける。



「えっと、フレイヤ先生?はお歳はいくつになるのでしょうか?」



1人の生徒がそう質問すると他の生徒がうんうんと頷いている。


そこでフレイヤがようやく口を開く。



「えっと?そういえばフレイヤ先生は歳はいくつなんだ?」


「フリア先生。我は17歳だ」


「そうか……との事だ」



フリアは普通にスルーしたが生徒が騒ぎ出す。



「えっと!17歳って高等科の生徒じゃないんですか?ていうか我?」


「我……私は17歳だが高等科の生徒ではない」


「じゃあ飛び級ですか?」


「いや……えっと……」



生徒の質問に答えようとフレイヤが考え込んでいるがフレイヤは聖炎であり、記憶もほぼ欠如している。


また、聖炎にこの若さ……といってもフレイヤ自身が自分の本当の年齢を覚えてないので自称17歳である。


ちなみに何故17歳になったかというと始まりの世界でアイナが17歳~19歳位かなと言っていたのを覚えていた刹那がどうせなら永遠の17歳なんて素晴らしいのではとおかしな事を言いだしたのがきっかけである。


奏はこの提案に猛烈に反対の意思を見せていたが、昨晩一応という建前の元にリーシャにフレイヤがいくつに見えるか聞いたところ17歳位?と返答した事が決定的になった。


そして、結局17歳となったフレイヤであったが刹那はこの事態にぽかんとしている。


一方の奏はこの事態も想定して刹那にフレイヤの年齢をせめて18歳以上にしてとお願いしたが、刹那は永遠の17歳が現実の物になるなんてロマンがあるだろの一点張りで押し切った。


その結果がこの顛末である。


だが、フリアが机をバンと叩いた事により沈静化が図られる。


そして、フリアがフレイヤの事を再度説明をする……。



「皆静まれ!フレイヤ先生は時乃宮姉妹の居た学園の講師であったのはこちらで確認が取れている。詳しい経歴は私も知らないがそれだけ分かれば十分だろ!」



フリアがそう言うと皆が静まった。


だが、フリアの説明に刹那と奏ははてな状態である。


いったいいつフレイヤが刹那達の居た学園の講師であったと確認をとったのかである。


だが、その後はテスト結果による席次の発表などが行われたのでそちらに皆気を取られてくれた。


ちなみに、席次は十席まで発表されたがテスト結果の席次とは別に学年席次というのがある様でそちらも発表された。


テスト結果の席次では当然テストの点数が純粋に結果に反映されるので、席次は主席が刹那で次席がリーシャ、三席が奏で四席がサラ。


そして、五席がキアーラ……という所までは良かったのだが何故かその後の席次が六席委員長で七席がキュカだったのである。


刹那と奏がまたしてもはてな状態になったがそれも学年席次が発表されて納得する。


フリアが時乃宮姉妹もフレイヤ先生も居る事だし説明しておくがと学年席次について説明がされた。


その説明では実技での評価及び対戦での結果が反映されているとの事である。


刹那とリーシャは引き分けだったので実技では互角だが、テスト結果により刹那が主席になったとの事。


ちなみに、奏はサラと引き分けで、テストでは上だったので三席だと言う。


そして、疑問に思ったキュカの今までの主張であった四席であったという事……。


つまり、今現在なら六席にあたるのだが、テスト結果は委員長の方が席次が上だったので委員長の方が四席だったのではという疑問はフリアの説明で納得する。


ご丁寧に学年席次発表時にフリアが第六席は実技の結果がテストの結果より評価される為、キュカ・パヌッチが第六席であり、テストでは上だが実技でキュカ・パヌッチに負け越してるアヤカ・ユキヒラが第七席であると説明された。


ただ、その後の席次はテスト結果と同じ席次なのでキュカだけが特殊だというのがかなり浮き彫りになっていた。


やがてHRも終わり、フリアとフレイヤが退室すると刹那達は再度集まった。


そこで、刹那と奏はキュカの席次の事を話題に上げる。



「キュカ……四席と言っていたけど若干微妙でしたね……」


「確かにお姉様に同意ですね……キュカは相当実技で委員長さんに勝ってるんですね」



奏がそう言うとキュカが大きめの胸を張り言う。



「ふっふーん!そうですぅ!委員長とは相性がいいんですよぉ。わたし」


「ふぅ……残念ながらキュカ様の言ってる事は本当です……物量で阻まれて近づけないのでなかなか勝てないんです」


「委員長は組み討ち術の使い手だからキュカの物量はちょっと厳しいよね……まぁ、私も委員長には勝ち越してるけど」


「うぅ……キアーラ様にも数回しか勝った事ありません……しかもほぼ初期の方です」


「委員長は組み討ち術を使うの?」


「はい、刹那様。私は近接戦闘というか組み討ち術が得意分野なので……」


「どうして勝てないかは分かってるの?」


「勝てないパターンはほぼ近づけないって決まってますので……」


「奏ならどうする?」



刹那がそう言って奏に話を振る。


すると奏は少し考えてから答える。



「そうですね……まずは回避を重視するか、相手の意表を突こうと考えますが……まぁ、私は蒼炎も使える様になったのでゴリ押しで接近戦に持ち込めますが……委員長さんはどういった戦い方をするんでしょうか?」


「私ですか?私は実はほぼ魔法が打てないんです……なので炎の属性付与した状態で体技のみで接近戦に持ち込んでという感じです……」


「縮地は使えますか?」


「縮地ですか?使えますけど……」


「驚きですね……縮地が使えるんですか?」


「はい……刹那様。ですがそれでもキアーラ様や……特にキュカ様の物量に阻まれて距離が詰められない事が多くて負けてしまいます……まぁ、厳密には引き分け半分負け半分ですが」


「勝ちは?」


「一年の頃は勝てましたが今ではほぼ引き分けですね……。まぁ、負けもしませんが」


「えっと、負けないだけでも凄いと思います。委員長応援してます……それに委員長にはコンタクトレンズがありますからね……それを使えば結構勝てる様になると思いますよ?それに……そうですね。元々委員長をプロデュースするつもりでしたが、魔改造レベルで考えましょう……」


「刹那様……魔改造って……それにプロデュースって……なんですか?」


「それは後でのお楽しみでね。まぁ、悪い様にはしないから私に任せなさい!」


「はぁ……」



刹那の不敵な笑みを見て委員長はちょっぴり不安に思うのであった。


だが、キュカの席次についてと委員長の話が終わると自然とフレイヤの話になる。



「ところで、刹那お姉様に奏お姉様?フレイヤ先生って何者ですか?あの歳でお2人の講師だったという話ですし……」


「あっ!それ私も気になるですぅ!フレイヤ先生ってどんな人なんですかぁ?やっぱり相当強いんですかぁ……というかもしかして刹那お姉様とかみたいに剣技が優れてるんですかぁ?」


「奏様みたいに炎の魔法が凄いのかもしれませんね……」


「委員長も気になりますか?」


「はい、一応……ってなんで恨めしそうな目で私を見るんですか刹那様……」


「委員長には私を!私だけを見て欲しいんです!」


「お姉様……フレイヤ先生に嫉妬ですか……」


「えっと……刹那様……私はそっちのけは本当に無いので……先程もトイレでお姉様って呼んでとか言われて困りましたし……」


「お姉様……」


「あはははは……すみません」



刹那がシュンとなると何故かキアーラとキュカもシュンとしていた。


奏が気になり声をかける。



「なんでキアーラにキュカまでシュンとしてるですか?」


「いや……そっちのけがあってすみませんって気持ちと刹那お姉様にそんな事言われる委員長が羨ましくて」


「キアーラに同じくですぅ……ずるいですぅ委員長!」


「私に言わないで下さい……というかフレイヤ先生の話じゃないんですか?」


「そうでしたね。フレイヤ先生は剣技も凄いですし、魔法もちょっと次元が違う気がするかな……あはははは……ね?奏?」


「そうですね……フレイヤ先生は剣を使うので剣技も凄いですが、元々は魔法の方が優れてる方の様ですから魔法はちょっと常識から逸脱するかもしれませんね……」


「色無しの勇者の刹那様に剣技を凄いと言わせて、常識を逸脱した蒼炎を使う、蒼炎の姫に逸脱した魔法を使うと言わさせるフレイヤ先生がちょっと怖いです……というか17歳でしたよね?」


「17歳でそのレベルって聖炎にでもなるんですかと言いたいですぅ!」


「確かにそのレベルって聖炎候補のリーシャ様クラスでも想像出来ないレベルですからね……」



キュカはちょっと天然気味で時々何処かのチンピラレベルの暴言を吐くが、妙に鋭い指摘に刹那と奏は冷っとするのであった。


しかし、実際フレイヤは推定17歳で始まりの世界の聖炎になった人物である……確かにレベルだけで言えば魔王のレーシャルや、赤の勇者のアイナクラスの化物である。


刹那はフレイヤの実力について考えてみた。


だが、皆にそれだけ凄いと思われているフレイヤだが、実際に魔法を行使したり、剣で戦ったり出来るか心配であった。


今のフレイヤは刹那が擬似的に召喚しているだけなので厳密には本人ではないし、本当の力も出せない筈である。


刹那とインジェクトして、リミッターを3にしてようやく聖炎の片鱗が見せられる様な事も言っていた。


その事から不安に思った刹那はこっそりクロノスに聞く。



(ねぇ、クロノス?フレイヤって今どれだけ戦えるの?)


(『おぉ、マスター。姐さんにはちゃんと魔力と気力を渡してましたよね?一応確認は取れてますが』)


(渡しましたよ。それでどうなの?)


(『最初の授業をド派手にしてごまかしてはどうですか?』)


(どういう事?)


(『私に寝る前に充填してる魔力がありますよね?』)


(えぇ。クロノスが言ったのでしょ?寝る前に全部の魔力を渡せば貯蓄も出来るし、私自身の強化にもなるって……)


(『その通りです。その今まで充填してきた魔力を全部姐さんに譲渡します。ただし、本来の肉体でないので魔力の変換効率が相当悪くなってると思います……』)


(でも今までの魔力全部ってかなりの量になってるんじゃないの?)


(『多分ですが、変換効率の関係で全力の片鱗が見せられればいいくらいだと思いますよ……。まぁ、一回限定の力になりますが……ただこれには利点もあります』)


(利点?)


(『姐さんに力を誇示してもらえればそれだけでリーシャさんを狙う者にとっての脅威になりますから抑止力にもなります……ただ、先程から言ってる通り一度きりの力なので、もし力を必要とする場面になると相当日数が経ってないと戦力外になっちゃいますが……まぁ、最悪インジェクトしてしまえば肉体を獲れるので、聖炎のフレイヤとしての力は振るえるんですけどね』)


(インジェクトは最後の切り札にしたいわね……分かったわ。クロノスのプランを採用しましょう……というかクロノスもちゃんと作戦とか考えられるのね)


(『マスター……今ちょっぴりイラッとしましたよ……私はタダの剣ではないんですよ!その事をお忘れなく!それと魔力全部使っても、誕生日プレゼントがあるので自立行動は取れるので外に出しておいて下さい』)


(……そういえば誕生日プレゼントは魔力が尽きても吸魔石を利用した自立行動補助アクセサリーだったわね。分かったわ、フレイヤが居る間は外に出しといてあげる)


(『マスター?その言い方だと姐さんが居ないと私は外に出ててはいけない事になるのですが?』)


(当然でしょ……貴方は男だと主張してるんだから……しかも何故か日本人とも言ってたし……まぁ、なんにしても覗きはこれ以上見過ごせません!)


(『マスター!あれは覗きでは無く監視してたのです!だから私に自由を!』)


(あっ、私が急に黙って貴方と話してたから皆が私を見てるから念話は終了よ……じゃあ、フレイヤをよろしくね)



刹那はフレイヤをクロノスに頼むと言って念話を終了してから皆の話に戻る。


皆は会話に参加しなくなってた刹那を見てたようだが、その後ちょっと考え事してたとごまかしてなんとかやり過ごした。


そして、刹那達の会話も終わり授業も開始される。


授業はいたって平常運転だったが午後が実技なので刹那は内心心配であった。


だが、時間は過ぎ昼休みになる。


一度、刹那と奏はフレイヤと合流しようと相談したので昼ご飯を一緒に食べる事にしてフレイヤを迎えに職員室に行く。


ちなみに、フレイヤの正体を知っているリーシャを無理やり同行させている。


ただ、刹那の意向で委員長も付属している。


さらに奏が強引に誘ったサラも付いて来ている。


だが、おまけに何故かキアーラとキュカまで付いて来てしまったのはご愛嬌である。


そうして一行が職員室に行くとフリア先生にフレイヤは図書室に居ると聞き、図書室に迎えに行く。


図書室ではフレイヤが窓際の一番良さそうな席に陣取り優雅に読書に勤しんでいる姿が見て取れた……ついでにクロノスの姿もあった。


近づくとフレイヤは直ぐにこちらに気づき話しかけて来た。



「……刹那に奏にリーシャ……それに今朝のサラにキアーラにキュカに委員長も来たのか」


「えっと、私は委員長呼びなんですか?フレイヤ先生お昼ご飯の時間ですから食堂に行きましょう?」


「もう昼か……だが、私は……いや……食事に誘ってくれてありがとう委員長……いや……刹那の理屈には納得しかねるので私はアヤカと呼ばせてもらおう」


「あっ!はいっ!アヤカでいいです!じゃあご飯に行きましょう」


「なんか委員長が妙に生き生きしてますぅ」


「本当だ。委員長はやっぱり名前で呼ばれたいみたいだね……委員長って呼ぶけど」


「キアーラさんも悪趣味ですね……まぁ、私も委員長と呼んでるので人の事言えないけど……」


「本当よ!リーシャには言われたくはないでしょうね。私も委員長と呼びますが……」


「サラさんも人の事言えませんね……まぁ、私もお姉様の意向に従って委員長と呼ぶんですが……」


「結局奏も委員長って呼ぶのね……って私がみんなの事を言えた義理じゃないわね……委員長は委員長と呼ぶのがいいんだと力説したのは私ですから」



刹那が最後に委員長呼びをしてみんなの事を言えないと言うと皆が本当にその通りといった感じの視線を送ってくるので刹那はとっとと食堂に行こうと一行を急かすのであった。


そして、食堂に着くと一気に注目の的になる。


どうやらフレイヤの噂は一気に広がった様で全ての学年のあらゆるクラスの子達の注目を集めてしまってる様であった。


だが、フレイヤは空気を読む事をしないので、朝知り合ったラウラに早速無茶な注文をしていた。


刹那と奏の中ですっかり腹ペコキャラになりつつあるフレイヤであったが、その認識が学園中に広がり始めた瞬間であった。


食事が始まって、刹那達はたわいもない話をしながら食事をする。


リーシャとサラは元々喋らない方だが、フレイヤも食事に夢中で会話にはあまり参加していない。


必然的に刹那、奏、キアーラ、キュカ、委員長といった顔ぶれが話しながら食事を進めていた。


だが、委員長の早くフレイヤ先生の授業を受けたいという話にはリーシャとサラも会話に加わってきた。



「委員長が言ってるのは私も同感よ。フレイヤ先生の授業は楽しみ」


「あら?珍しくリーシャも授業が楽しみなのね?まぁ、私もフレイヤ先生の授業は興味深いと思ってますが……どうしたら刹那さんや奏さんみたいな生徒を育てられるのか……」


「えっと、なんだか我……私の授業を楽しみにしてくれているようだが、そこまで期待されても困るのだが……刹那と奏に関しては勝手に強かったという感じだしな……」


「でも刹那お姉様の剣技とか、奏お姉様の魔法を指導してたんですよね?それだけですごい気がするんだけどなぁ」


「キアーラに同意ですぅ。刹那お姉様と奏お姉様を指導してた人に教えてもらえるとか驚きですぅ」


「わっ!私も楽しみです。刹那様や奏様は凄くお強いので!」


「まぁ、私に指導力があるかは授業を受けてから評価してくれ」



フレイヤは若干気まずそうである。


刹那の剣技は刹那独自の瞬刻永神流だし、奏の使ってる蒼炎も奏のオリジナルである。


フレイヤからしたら2人を指導したといえば、力を見せた時にちょっと教えた程度であるので当然である。


だが、フレイヤはとりあえずリーシャを優先的に考える様に言われているのでこの後の授業の事で若干の緊張を感じる。


クロノスに聞かせてもらった案にフレイヤも同意している。


つまり、どれだけ巨大な力が近くに存在しているかの誇示が重要となればフレイヤでもやはり緊張は生まれるのである。


ちなみにフレイヤは緊張を感じる事自体が懐かしいとった感覚なので若干の高揚感もあるのであった。


そして、食事が終わったので刹那達と別れたフレイヤはフリアと一緒に午後の授業の話をしていた。



「えっと、先程言った通り、最初に私がどれだけの技量があるのか皆に見せてから授業開始でよろしいですか?」


「あぁ。フレイヤ先生は聖炎との事だし……大闘技場での実技をご希望というのも期待が大きいですからね……私の期待を裏切らない技量を見せて欲しい」


「あまりプレッシャーをかけないでくれませんか?」


「聖炎であった方でも緊張しますか?」


「刹那や奏……そしてリーシャには失望されたくないので……」


「なるほど……ではお手並み拝見といきますか……」



そう言った会話をしながら先生である2人は通常の実技場ではなく大闘技場に向かった。


その頃刹那達は毎度の皆の下着リサーチに遭いながら着替えをしていた。



「はぁ……皆の視線は相変わらずね……」


「お姉様……もう諦めた方がいいですよ?」


「そうよ。私だって見られるのは嫌だけど見られるもの」


「リーシャは見られてた方がいいと思うわ……まぁ、私も見られるのだけれど……」


「えっと、私達は最初の頃だけだったよね?」


「キアーラの言う通りですぅ……私は注目されて嬉しかったですけど、ちょっとの間だけだったですぅ」


「キアーラ様は自分で下着は機能性重視だと言い張ってましたし、キュカ様は言ってはなんですがマスコットキャラ的扱いになられたので可愛い下着ならいいって意見で終了しましたからね……それと私は注目されないのでありがたいです……」


「でも刹那お姉様がさっきから委員長の着替え姿にご執心の様でしたけど……」


「あぁ、お姉様は放っておいた方がいいですよ……興味が理性を超えちゃてる状態なので多分直りませんし……というか私の事をもっと見て欲しいです……」


「奏お姉様は逆に刹那お姉様にご執心ですよねぇ……」


「キュカさん……それも直らないと思いますよ……奏さんは……」


「そうですわ。奏さんが朝リーシャの部屋……いえ、刹那さんの部屋へ行こうとしてて大変でしたし」


「どういう事ですか?」


「さぁ?リーシャが奏さんが毎朝刹那さんのベッドに侵入をしててイラッとするから阻止して欲しいと頼まれただけですし」


『どういう事?』



キアーラとキュカ、そして委員長がハモった所で奏が逃亡したので、それを刹那が追い、後の者が更に追いかける形で着替えを終える。


ちなみに今日は何故か大闘技場集合だったので皆が色々な憶測をして賑やかな雰囲気だった。


闘技場には既にフリアとフレイヤが居たので皆自然と集合する。


そして授業開始の時刻になる。


さっそく、今回の急遽の大闘技場招集とフレイヤによる魔法の実演の説明がされる。


その途端皆の雰囲気が変わる。


やはり皆、フレイヤの技量が気になってた様で実演があると聞いて騒ぎ出す。


フレイヤは説明の後に前に進み、皆の注目の中マキナ謹製の装備に初めて変身するのであった。


やはりというか、刹那達同様に装備がかなりチェンジされてるので皆の注目を集める。


その中でも刹那同様に凄まじいインパクトを誇る剣が物凄い自己主張している。


その剣は刹那が大体のデザインをマキナに創造魔法で見せて、マキナにより、より強力に改造された魔剣レヴァンティンであった。


その姿に皆が騒めく。



「フレイヤ先生も凄い装備ですね……」


「フレイヤ先生って剣を使うのかな……てかあれだけ凄そうな剣持ってて剣で戦わない筈ないよね?」


「フレイヤ先生は魔法はどうなのかしら?」


「フレイヤ先生は炎の民なのかしら……髪や瞳が凄い紅いし……これだけ凄く炎属性の特徴がある人も珍しいですから魔法も凄そうですよ……」


「フレイヤ先生の実演……どうなるのかな?」



皆がフレイヤについて色々と言っている。


だが、フリアが前に出てきて話し出すので直ぐに静かになった。



「さて、これからフレイヤ先生に実演という形で力を見せていただく事になっている。はっきり言って私は実力主義なのでこの形で始められるのは好ましいと思っている」


「フリア先生……フレイヤ先生はどんな魔法を見せてくれるのでしょうか?」


「それは聞いてないな。実演の内容はフレイヤ先生しか知らない。だから私も楽しみにしている。まぁ、皆の安全は私が保証するのでそこは安心しててくれ」


「フリア先生が守ってくれるなら安心ですね……」



フレイヤの実演がフレイヤのみ知っていると知って皆期待と不安がある様に見える。


だが、フリアが安全を保証した事で幾分か皆に落ち着きが戻った様だ。


そして、フレイヤが始めてもいいかとフリアに言ったところで皆が静まる。



「では実演を開始します……」



フレイヤはそう言うと皆が待機していた場所から大闘技場の中心まで歩いていく。


その姿に皆が何をするのかと注目する。


そして、フレイヤは皆が集まっていた方を向くとこれから魔法を使う事を告げる。


ちなみにフレイヤは風の魔法で拡声してる様で普通に話しているだけなのに皆に大きく聞こえた。


遂に行きますと告げるとフレイヤは魔法を使う……使うのだが次の瞬間には皆が悲鳴を上げた。



「なっ!なんですかこの魔法!!!!」


「ちょっと……大闘技場全体を覆う魔法陣って……」


「えっと……これ大丈夫なの?」


「いや、これはまずいのでは?直ぐに待避所に移動したほうが!」



皆が驚きどよめくとフレイヤの声がまた聞こえる。



「さて、最初はフレイムレインをお見せしよう……ちゃんと結界は張ってるので安心してくれ……では起動する!」



フレイヤがそう告げると一人一人を覆うバリアが作られる。


どうやら、フレイヤはマップ攻撃をする様だがフリアにも生徒にも皆に炎属性の結界を張ったようである。


ちなみに、皆は周りを見回して更に驚きの声を上げる。


フレイヤは更に大闘技場中を結界で守ってる様で魔法が起動してもダメージが及ばない様に工夫がされているのである。


そして、空から一気に炎の雨がまるでスコールの様な勢いで降り注ぎ始める。



「えっと、ナニコレ?世界の終わり?」


「大規模攻撃にも程があるって感じですよね……」


「でも味方は全員結界に守られてるから大規模攻撃でも味方に被害が出ないという……」


「フレイヤ先生凄すぎ……というかどれだけの魔力を使うとこんな大規模になるんだろ?」



皆が炎の雨で唖然としてしまって、しばらくこの状態が続く。


そして、フレイヤの声が再度聞こえる。



「さて、次はフレイムコメットを起動する」



皆がフレイムコメット?と疑問の声を上げる。


だが、炎の雨が止んだ後にフレイヤが魔法を起動した様で上空から炎の球が物凄い数降り注いでくる。


その光景に皆が再度悲鳴を上げる。



「えっ!これ結界持つの?大規模結界に切り替えた方が!フリア先生!」


「フリア先生!これはやばいですよ!ちょっとしゃれにならないです!」


「今度こそ世界の終わりって感じ……」


「やっぱり避難した方が……」



皆が魔法起動で慌てふためいていた。


だが魔法は無情にも皆に直撃する。


しかし、フレイヤの結界は完璧なようでデカイ炎の塊が当たっても砕けるどころかその輝きを失わない。


あまりの魔法に皆が完全に唖然としてしまう。


だが、無情にもフレイヤの声が再度聞こえる。



「さて次は最大規模の攻撃魔法フレイムメテオを起動する」



そのあまりな宣告に皆がもう呆然と空を見つめる。


すると巨大な魔法陣からその魔法陣と同じサイズの炎の塊が出現する。



「ちょっと待って!これはありえないですよ!」


「これ防ぐとか防がないとかじゃなくて逃げないとじゃないですか?」


「あはははは……さっきのはまだまだだったのね……これこそがこの世の終わり……」



もう皆唖然としすぎてコメントも少ない。


これから訪れる事はもう止められないと皆が覚悟してその時を待つ。


だが、そこでフレイヤから声がかかる。



「この魔法だがこれは落とさず全て剣に収束する!そして、私の一撃必殺の剣技を見せよう……」



そうフレイヤが言った瞬間炎の塊が急に天高く構えたフレイヤの剣に吸い寄せられる様に魔法が吸い込まれていく。


そして、フレイヤの剣が真紅の輝きを放った状態になる。


その光景に皆が驚く。



「あれだけ大きな炎の魔法を全て剣に収束した……」


「えっと、あの規模の魔法をあそこまで圧縮する事が可能ですの?」


「剣技をみせるって、あの剣って振るっただけで全てを薙ぎ払うんじゃないですか?」


「あの規模にあの圧縮率……剣も見たこともない赤さ……紅の剣……」


「あれって普通じゃないですよて……どうなるの……」



皆がフレイヤの次の行動に注視する。


その中で皆があの規模の魔法が収束した事に驚いている。


魔法の収束は普通ちょっと魔法を強化する程度の物だが、フレイヤの収束はそもそも圧縮率がおかしいのである。


大の大人が小銭入れに入らない様に魔法もそれ相応の器を用意しなければ収まらない。


だが、実際に大の大人が小銭入れに入ってしまった様な状態が今である。


つまり、フレイヤは大闘技場を覆う様な魔法の規模をひと振りの剣に圧縮して収束したのである。


ちなみに収束できたのは剣の力があってこそだった。


マキナの作ったレヴァンティンは聖炎の炎に耐えられる様に作ったと言っていた通りだった様だ。


そして、皆の注目の中フレイヤが宣言する。



「次が最後の技になる。一応障壁を10枚と最終防壁を用意するのでちょうど相殺されると思うので安心してくれ……では行くぞ!収炎烈斬!」



フレイヤが宣言した途端に生徒達との間に分厚い障壁が10枚貼られ、最後に皆を守る最終防壁が貼られる。


だが、フレイヤが技名と共に、下に構えた剣を振り切ると10枚の障壁が跡形もなく破られる。


そして、その後は暴風が吹き荒れしばらくの間皆ただただ見守るしかなかった。


遂に余波が収まり全ての魔法が解除される。


もちろん、大闘技場の結界や個々にかけられていた結界も既に解かれている。


フレイヤが皆の所まで戻って来ると最初に出迎えたのはフリアだった。



「フレイヤ先生……実演お見事でした……ですがフレイヤ先生は大規模攻撃が得意なのか?」


「そうですね……大規模攻撃が得意というよりよく使ってたのが大規模攻撃だったといいますか……でも一応普通の攻撃も出来るのでそこは安心してください」


「まぁ、あの規模の魔法を簡単に使われても困るのですが、生徒であの規模の魔法を起動出来る者はほぼ居ないでしょう……大規模魔法を3連続……しかも最後は収束砲……まぁ普通は使えませんね」


「一応実演という事で得意分野の大規模魔法や収束攻撃を見せただけで、普通の魔法も教えられるので安心してください」


「えぇ、普通の魔法も教えてもらえないと困ります……えぇ、という事でこれにてフレイヤ先生による実演を終了する。この後の予定はこれより発表する」



こうして無事フレイヤのお披露目が終了するのであった。


ちなみにこの後は各自対戦したい者は対戦で、教えて貰いたい事があるなら各自で聞いてくれとなった。


その為フレイヤは周囲を生徒に囲まれて色々と説明している。



「フレイヤ先生!あの大規模な魔法ってどうなってるんですか?」


「あれか?最初のフレイムレインもフレイムコメットも最後のフレイムメテオもどれも名前は適当につけただけで、タダの広範囲魔法だぞ?」


「えっと、てことは魔法名ももちろん省略して魔法が起動できると……」


「そうだな、あの程度なら即座に発動出来ると思うが?」


「えぇっと……あの程度なのでしょうか?しかも即座に発動とか……個々の結界や闘技場に張り巡らしてた結界も直ぐに発動出来るんですか?」


「結界も直ぐに発動できるな……ただ、個々の座標を指定しないといけないので魔力コントロールがかなり重要にはなってくる」


「最後は剣戟でしたよね?やっぱり剣を使った戦いをするんですか?」


「いや……私は剣より魔法での一斉制圧の方が得意だな……だが近接戦闘になっても普通に負ける気はしないが」


「フレイヤ先生凄すぎます……それで……」



その後もフレイヤは生徒に囲まれて質問攻めにされていた。


その度に周囲はざわめき賑やかになっていた。


フリアに質問している生徒もいたが内容はフレイヤ先生がいかに凄いかという事なので、フリアも困惑しながら説明していた。


ちなみに生徒にせがまれたフレイヤは生徒一人一人に説明をしてあげている様で凄い人気であった。


どうやらフレイヤの教える事は全て凄い事らしく、教えてもらった生徒が魔法の出力が上がっただの、使える魔法のバリエーションが増えただのと興奮気味である。


結局実技が終わるまでフレイヤによる講義は人気を博すのであった。

今回は席次の発表が改めてありましたね。


その後はフレイヤの話一色でした。


最後はフレイヤの独壇場でしたね。


という訳で今回はこんな感じ。


次回はフレイヤと委員長の話になると思います。


お楽しみに。



それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。



目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第64話です。パンパカパーン♪♪♪




現在ブックマークが246人なう。ちょびっと増えて……ない……というか減ったぁあああああああああああΣ(|||▽||| )!皆さん私に力を〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)



今回はブックマーク減った……!!!!!!!!!!!!!!♪……本当は2人減ったけど1人増えたから結果的に1人減で済んだ!でもまだまだぁ!本当に皆さん御慈悲を下さいorz






では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。

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