セツナサイゴニテンシヲハッケンス
アルのかなり遅れたバースデー更新です!
アルヽ(*´∀`)ノオメデト─ッ♪!
そしていつも忘れたり遅れたりごめんよー!
というか感想で23時15分に投稿と言ったのにかなり遅れましたすみません。
直ちに投下します
という事で最新話をお楽しみ下さい。
本編をどぞ(∩´。•ω•)⊃ドゾー
では神超新章第四章第61話「セツナサイゴニテンシヲハッケンス」をどうぞご笑覧あれ。
始まりの世界での心配事が的中し、キアーラとキュカに襲われそうになった刹那達であったが、とりあえず落ち着いた。
「キアーラにキュカ。もうこんな事はしないでくださいね」
「ごめんなさい、刹那お姉様」
「ごめんなさいですぅ、刹那お姉様」
2人とも本当に申し訳なさそうにしていたので奏が助け舟を出す。
「そういえばお姉様が晩御飯頑張ってくれるといってましたよね?」
「そう言えば言ってましたですぅ」
「キュカは本当に現金だね」
「キアーラには言われたくないですぅ」
「それはそうと刹那さんは何を作るつもりなんですか?」
リーシャが刹那に何を作るか聞いてきたので刹那は悩み始める。
デザートがいいか、それともまたメインを作らせてもらうか……。
しかし、どちらにしろ時間がないので急いで頭にメニューを巡らせる。
「そうですね……今から準備してては時間がないのでシチューにパンとサラダて感じですかね」
「えっとデザートは無いの?」
「リーシャさん、そこはスフレというお菓子を用意しようと思ってます」
「スフレですか……なるほどお姉様。確かにこのメニューならちょうどいいかもしれませんね……」
「まぁ、カロリーを気にしない人の為にちょっと多めに用意するとしましょう」
「おぉ……なんだか知らないけど美味しそうですぅ」
「私も楽しみです」
「とりあえず、私は準備もありますので失礼しますね」
「では、私もお姉様と同じく準備がありますので失礼します」
こうして刹那と奏はキアーラ達から逃げ……離れる事に成功するのであった。
刹那は自分の部屋だったので直ぐに支度が済んだので奏の部屋にお邪魔する事にした。
奏が最初に入り、刹那が続いて入ろうとするとサラがそれに気づいて慌てだす。
しかし、入寮当時と比べれば遥かに片付けられているのでそんなに気にしなくてもいいのにと思う奏であった。
一方の刹那は机の上を見て興味を示す。
「サラさんは魔術刻印学に興味がある様ですね?」
刹那がそう言うとサラはそっぽ向きながら刹那に答える。
「ええ、そうですが何か?」
サラはそう言って刹那に冷たい態度を取る。
しかし、刹那は話友達が出来たと思い話をはじめる。
「サラさんはどんな魔術刻印を勉強してるんですか?私も魔術刻印は勉強してるのですが今は実用性のある魔術刻印を勉強してるんです」
刹那がそう話し始めるとやっとサラも正面を向いて話しかけてくる。
「実用性とはどの様なものです?」
「料理道具全般が今の勉強してる所ですね」
「料理道具ですか?」
「はい。他にもドライヤーの機能性アップやヘアアイロンなど作ったりもしてますね」
「随分と家庭用品ばかり作ってるんですのね?」
「まぁ、火の操作や水流の操作等の技術の応用で攻撃性を持たせた道具などの研究も一応はしてますがやはり一般的な物を作る方が楽しいのでそっちばかりに気が行ってしまいます」
「そうですか……私も一応軍事的に利用できる魔術刻印の勉強もしてますが、一般家庭をもっと便利にする為の魔術刻印も勉強しています。そう言う意味では刹那さんと似たりよったりですわね」
刹那とサラは共通の話題が出来たこともあり、しばらくの間2人の時間を楽しんだ。
一方の奏はキッチンヘ向かう準備を終えていたが、刹那とサラが楽しそうに話してたので時間ぎりぎりまで2人の様子を見守るのであった。
そして、刹那と奏がキッチン入りするとラウラが待っていた。
「おう、刹那に奏……やっと来たかお前らが来ないとメニューが決まらないんだよ……。でっ、今日は何を作るんだい?」
「シチューとパンにサラダとデザートにスフレを作ろうかと」
「シチューね……私も食べたことがあるがあれは好みが分かれるんじゃないかい?」
「ラウラさんが食べたシチューは何のシチューでしたか?」
「なんだか野菜がゴロゴロ入ったスープみたいなのだな。スープはそこが見える程度には澄んでたな……」
「えっと、今日作るのはクリームシチューなので多分全く違う料理になると思います」
「そうですね……それにお姉様が作るクリームシチューは絶品なので皆後で苦しみそうです……でもデザートは軽めのスフレで良かったんじゃないですかね?」
「軽めと言ってもそれなりにカロリーありますけどね……それでは私はクリームシチューの素を作りますのでメイン担当の方は付いてきてください。奏はスフレの材料を用意したらロールパンでも焼いててください」
「わかりましたお姉様。ではその様にいたします」
こうして刹那と奏による調理が始まった。
刹那が主に担当するのはメインのクリームシチューのベース作りとスフレの二つである。
クリームシチューはベースさえ出来れば後は具を煮込んで混ぜるだけの簡単な作業なので他の調理師に任せる。
スフレに関しては刹那が作らなければならないのでこちらの方が手間を取る。
奏は出来るだけ刹那の負担が減る様に準備出来る範囲で全てを完璧にこなしていた。
ちなみに今はロールパンを大量生産している最中でこれが終わると同時にオーブンはスフレに占領される事だろう……。
こうして今日も今日とて時乃宮姉妹による料理革命が続くのであった。
料理が完成して、刹那と奏が食堂に持って行く。
すると、皆興味深々な様で何やらこそこそ話している。
そして、刹那と奏が料理を全部設置し終わると一斉に料理に群がり始める。
刹那は事前に掛けといた黒板に今日のメニューを書いておいたが皆分からなかった様でとりあえず食べれば分かるという理論にたどり着いたようだ。
料理が取られて皆がどんどん着席をして料理を食べ始める。
すると皆がガツガツとシチューを食べ始める。
「何これ、クリーミーで美味しい……お野菜にお肉も大きめに入っててちょっとお行儀悪いけど一気に食べてしまうわ」
「本当、これクリームシチューっていうみたいね。煮込んでるみたいでいろんな味が濃縮されてるみたい……」
「ねぇ、ねぇ、このパンにシチューをつけて食べると美味しいよ?」
「本当だ!パンに付けて食べるとまた違う美味しさがあるわね」
早速クリームシチューは好評なようである。
惜しむらくはアチチと言いながら耳たぶで冷やしてる人がいないことだ。
しかし、みんながおかわりをしている様なので刹那的には成功と言える。
一方のスフレは丁度マッチした様で早くも凄い勢いで捌けていく。
「このスフレってデザートふわふわしてて美味しいわね」
「これ結構さっぱりしてるからシチューの後でも美味しくいただけますね」
「う~ん、この食感いいわね~。パンとも違ったふわふわ感がいいですね」
「美味しいけど後が怖いですね……でも食べちゃう!刹那様のいけずぅ~」
どうやらスフレも気に入られた様である。
刹那と奏はアイコンタクトで良しと確認し合って厨房に戻る。
そこではアウラ達が食事をしている所であった。
「おう、刹那!このシチューは前食べたシチューと大分違うな!クリーミーで美味しいよ。それとスフレだっけ?これも軽く入るからつい食べ過ぎそうになっちゃうな!あはははは」
「お気に召したようで何よりです」
「刹那さんと奏さんが来てからは調理が楽しくていいわ」
「そうそう、私達の知らないレシピが出てくるから毎度燃えられていいわよね」
「お姉様は古今東西様々な料理をほぼ制覇してましたから、これからも期待してていいと思いますよ?」
「そうかい、でも奏ちゃんも凄いわよね。なんでもサポート出来ちゃうし、メインもやろうとすれば出来るものね」
「確かに出来ますが仕上がりがお姉様の方がやっぱり凄いので私は言われた事を完璧にやるだけです……」
「でも、この2人が数十日後には居なくなるのは勿体無いですね」
「本当ですね。このまま正式に厨房入りしちゃえばいいのに」
「私達はまだ学園生ですので卒業はしたいですから無理です」
「私もお姉様と学園を卒業したいので無理です。すみません」
刹那と奏がそう言って謝ると調理師達が慌て出す。
「嘘よ嘘!ラウラさんが日数聞いてそれでもいいからってお願いしたの皆知ってるから」
「そうそう。でも残って欲しいってのは本当だからね?」
「そうですね。とりあえずはいる間に教えてもらえるだけ教えてもらいましょう!」
そう言いながらラウラを含めた調理師も美味しそうに晩御飯を食べるのであった。
その後、部屋に戻る途中でキアーラとキュカに話しかけられる。
「刹那お姉様に奏お姉様、晩御飯美味しかったです!」
「本当ですぅ。シチューも美味しかったけど、スフレも美味しかったですぅ」
「気に入ってもらえて良かったです」
「えぇ、お姉様なら大丈夫だとは思ってましたがお2人に満足いただけて良かったです」
「キアーラはまたいっぱいおかわりしてたですぅ」
「えっ?今回はキュカも結構おかわりしてたじゃん」
「まぁ、それくらいにしときましょう。折角美味しい物を食べた後なんですから」
「それもそうですね」
「刹那お姉様の言う通りなのですぅ」
「さて、私達は部屋に戻るからまたね。キアーラにキュカ」
「またね。お2人共」
「あっ、はいです。刹那お姉様に奏お姉様」
「またですぅ。お2人共~」
とりあえずの会話をして刹那と奏は各部屋に帰還する。
刹那が部屋に入ろうとしていると中から呻き声が聞こえる。
そっとドアを開けて聞いてみるとどーやらリーシャが晩御飯の事を言っているらしい。
「うぅ……刹那さん達なんで美味しいものばかり作るのよ!しかもその時食べなきゃ今度いつ食べれるかわからないし……お腹周り大丈夫かな?顔太らないかしら」
そんな感じで呻いているので刹那はドアを開けて中に侵入する。
すると刹那に気づいた瞬間机に預けていた顔を直ぐに正して刹那に向き直る。
「刹那さんお勤めご苦労様。今日も御飯美味しかったわ」
「リーシャさんに気に入ってもらえて良かったです」
「ねぇ、刹那さん?なんで刹那さんはこんなに料理が出来るの?」
「そうですね。なんでも追求する質でして、気づいたら料理をマスターしてました」
「うぅ……って事はこれからも新しい料理が出てくる訳?」
「そうなりますね……」
「今なら貴女を恨み殺せそうだわ……」
「リーシャさん怖いですよ……」
「ふぅ、もういいわ!鍛錬でカロリー消費しますから……さて、お風呂に行きましょうか?」
「お風呂ですか……」
「刹那さん……お風呂は絶対に入ってもらいまからね!」
そう言うと刹那は結局リーシャに連れられてお風呂に行く事になってしまうのであった。
その頃奏はというと、サラの話に付き合わされていた。
「あはははは、今日もリーシャったらいっぱいおかわりしてましたわ」
「サラさんそれの何処が面白いんですか?」
「いえ、リーシャって食事も最低限でいいって言うタイプで鍛錬ばっかしてたのでつい面白くて」
「はぁ、そうですか……でもサラさんはおかわりしなかったんですか?」
「私?おかわりしたわよ?なんで?」
「いえ、おかわりしてるならリーシャさんの事言えないんじゃないかと思いまして……」
「私の場合は別におかわりしても悔やみませんもの。でもリーシャったらお腹をさすりながらブツブツ言ってるんですもの面白いですわ」
「リーシャさんからしたら面白くないでしょうね……」
「まぁ、そうですが、リーシャも人並みに人間味が出てきて私は嬉しいんですの」
「サラさんはリーシャさん想いなんですね」
「リーシャの前では絶対に言いませんけどね。さて、そろそろお風呂に行きましょうか?」
「そうですね。そろそろお風呂に行きましょうか」
そう言って奏とサラもお風呂へ向かうのであった。
そして……お風呂場前にて刹那に奏、リーシャにサラ、そしてキアーラにキュカと朝のメンバーが揃ってしまうのであった。
「あっ、刹那お姉様にリーシャ様ではないですか奇遇ですね?」
「本当ですぅ、奏お姉様にサラ様も来てるですねぇ。偶然って凄いですぅ」
キアーラとキュカあくまで偶然と言いたいようだが刹那も奏もリーシャも絶対に狙っただろと心の中で思った。
しかし、事情を知らないサラが不思議そうに疑問を延べる。
「キアーラさんにキュカさん?なんで刹那さんに奏さんがお姉様になってるんです?」
「それは真実の愛に目覚めたからです!」
「そうですぅ!私達は愛の下僕になったのですぅ」
「はぁ、サラ……この2人は気にしなくていいわよ」
「そう?リーシャがそう言うならいいのですけど」
「それではお風呂に入りましょう!」
「そうですぅ。お風呂へレッツゴーです!」
「えっと、私達も一緒?」
「お姉様諦めた方がよろしいです。たぶん今断っても絶対にこっそり着いて来ますから」
「それもそうね……もう嫌です」
刹那は諦めの表情を浮かべながら皆についていくのであった。
そして、いよいよ着替えというところで一気に注目が集まる。
刹那はなんでみんな見てるのと思いながら着替えようとするのだが、今日はさらに厄介な事にキアーラとキュカまで並んで着替えているのである。
キアーラはボーイッシュだが可愛らしい見た目をしている。
何処か刹那に通じる感じだが、正真正銘女の子なので見る事が出来ない。
そして、キュカだが小さい身長の割に発達した胸が凄く強調されている。
キュカは顔も幼いので確かにマスコットキャラとしては合格だろうと思った……追っかけてきた時に大阪のチンピラっぽくなってたのを忘れればだが……。
そして、いつものリーシャとサラである。
この2人もかなりの美少女なので刹那は困ってしまうのである。
最後に一番困らされるのが奏である。
直ぐに着替えて刹那をじっと見てくる奏にはとても困るのである。
奏は刹那が男だと知ってる筈だが女性になった刹那も好きな様でじっと観察されるのである。
結局四面楚歌状態の刹那は恥ずかしさを乗り越えながら着替えるしかないのである。
ちなみに下着姿になると皆がおぉーと歓声をあげるのはやめてほしいところだ。
刹那は必死な思いでなんとか全裸になるとキアーラとキュカが何だかイケナイ目で刹那と奏を見ているのが分かってしまった。
身の危険を感じているのは奏も同じようなので巧妙にサラを盾にしているのが見て取れる。
刹那はリーシャを盾にうまく視線を逸してるが刹那を見ようとキアーラとキュカが動いてるのも分かってしまった。
正直生きた心地のしないお風呂へと行くのは刹那は勘弁して欲しいと思うところであった。
こうして刹那は皆の視線とキアーラとキュカの容赦ない視線を浴びながらなんとか体を洗って湯船に浸かる。
するといつもは奏を含めてリーシャとサラで入っているのだが今日はキアーラとキュカもちゃっかり一緒に入って来た。
「刹那お姉様も奏お姉様も冷たいですよ……お背中位流させてくださいよ!」
「そうですぅ。刹那お姉様も奏お姉さまもいけずですぅ」
「そう言われましても2人は契るとか言ってたじゃないですか、安心して背中を任せられません」
「私もお姉様に同感です。2人はちょっと怪しい雰囲気を出しすぎです」
「そうね。私も2人は今はちょっとどうかしてると思います」
「私も事情はよく分からないですけどキアーラさんとキュカさんが異様な雰囲気なのはわかるわよ」
結局刹那に奏、そしてリーシャにサラの意見によりキアーラとキュカは危険と判断された。
危険と判断された2人はリーシャとサラが盾になり一緒に湯船に浸かっている。
そんな時にふとキアーラが思いついた様に立ち上がる。
なんだろうと刹那が思うのも束の間、キアーラが大きな声でとある人物を呼んだのである。
「おおーい委員長!ちょうどいいところに居た!ちょっとこっち来てくれない?」
キアーラは大声で委員長へと呼びかける。
委員長は丁度体を洗い流していたところだったらしく、しばらくしてから来た。
そして、キアーラを怪訝そうな顔をして見ながら問いかける。
「キアーラ様何か御用でしょうか?」
「キアーラ様って相変わらず硬いね委員長」
「キアーラ様は二つ名持ちなんですから当たり前です。それとリーシャ様、サラ様、キュカ様……それに刹那様、奏様失礼いたします」
委員長はそう言うとペコッとお辞儀をする。
とても洗練された流れるようなお辞儀に皆が感心する中刹那だけがフリーズしていた。
そこでキアーラがいきなり委員長の腕を取り横に並ばせる。
そして……ほぼ無い胸を張りながら言う。
「ほら!さっきの話の通りでしょ!委員長と私の胸なら私の方があるよね!ねっ!」
「えっと……私はこの為に呼ばれたのでしょうか……」
「それはキアーラしかわからないと思うですぅ。ただ極めてその可能性が大ですぅ」
キュカがそう言うと委員長は顳かみの辺りを抑えて頭を振る。
「でっ、キアーラ様……私に何か御用でしょうか?」
「えっ?だから刹那お姉様と奏お姉様に私の胸の方が委員長より大きいって教える為に呼んだんだけど?」
「本当にそのような理由で呼ばれたのですね……はぁ……」
そう言うと委員長は皆の胸を見てから話をはじめる。
「確かに刹那様やサラ様はかなり胸の発育が良好なようです……キュか様も同様ですね……次にリーシャ様と奏様が同じくらいでしょうか……そして、私とキアーラ様ですが……はっきり言って違いが分かりません」
「えぇっ!絶対私の方があるでしょ?胸囲もちゃんと私の方が上だったし!」
「今の段階で胸囲を測っても意味は皆無では?そもそも私はキアーラ様より細身です。胸囲が下なのも当たり前です」
「でも、見た感じでも私の方があるでしょ?」
「それでは皆さんに聞いてみてはいかがでしょうか?」
「それいいね!じゃあはっきりさせようか!」
そう言うといきなりキアーラVS委員長の胸の大きさ対決が始まる。
「えっと私も参加しないといけないの?」
「もちろんですリーシャ様!さぁ、私と委員長。どっちが胸があるかはっきり言ってください」
「はぁ……そうね……胸囲がある分キアーラさんの方が大きく見えなくもない様な……そうでもない様なといった感じかしら」
「という事はまずは私の一勝ですね!次はサラ様お願いします!」
「そうね。見た感じは同じような気がしますが僅かにキアーラさんの方が膨らみかけてるのではないでしょうか……まぁ胸囲のせいで大きく見えてる可能性の方が大きいでしょうが……」
「やった!これで二勝ですね!次はキュカ!」
「えぇーぶっちゃけどっちも同じ位に見えるですぅ。キアーラが勝ってるのは胸囲の数値だけです」
「これで三勝ですね」
「私は同じといったですぅ!」
「でも胸囲で勝ってるって言ったじゃん!さて次は奏お姉様お願いします」
「私が見た感じでは僅かにキアーラの方が上でしょうかね……ちょっと判断が難しいですが……」
「よしこれで残るは刹那お姉様。もし刹那お姉様が私を選べば全勝で私のだね」
「私はこのどうでもいい催しを早く終わらせて欲しいですけど」
「それでは最後に刹那お姉様お願いします」
「…………………」
「えっと刹那お姉様?おーい刹那お姉様?」
「えっ!?なっ何?」
「だから私と委員長の胸の大きさですよ!どっちが大きいかって話です!」
「えっとそうね。胸はキアーラは発育し始めてるけど、委員長さんはまだまだ発育していない様です……」
「じゃあ私の全勝ですね!刹那お姉様、奏お姉様!どうですか私の胸も凄いでしょ!」
「えっと……ノーコメントにさせていただきます」
「えぇーーそんなー。じゃあ刹那お姉様は?」
「綺麗です……とっても美しい……」
「えっ?私ですか?いやだなぁ……照れるじゃないですか刹那お姉様!」
「なんて綺麗で美しいんだ委員長さん……」
『えっ!?』
そこで皆が固まった。
キアーラが話の主導権を握っており、キアーラの話になっていたのに刹那は全く他の事を考えていた。
それは委員長である。
刹那的に委員長というポジションだけで相当好みではあるのだが、委員長はずば抜けて可愛いのである。
そんな委員長に惹きつけられるように刹那は委員長を見つめ続ける。
その状況に皆が気づき始め、委員長も恥ずかしそうにしている。
そんな委員長を上から下まで何度も見た後胸を見て刹那は言う。
「神が与えたもうた奇跡の具現がここにいます……絶壁の如き胸!それがすべてのバランスを整えている!そこに痺れる憧れる!委員長さん素敵です……」
「えっと刹那様……何を言ってるんですか?えっとどうしたらいいんでしょうか?」
「そうですね……こうなったお姉様はもう末期ですのでとりあえず全裸を隅々まで見られないように湯船に浸かってはどうですか?」
「そうさせてもらいます……どうも刹那様の視線は居心地悪いので……」
そう言うと委員長はキアーラとキュカの間に座る。
そこから刹那の質問が始まる。
「えっと……初めまして?私は時乃宮刹那です。えっと委員長さんお名前は?」
「私はアヤカ・ユキヒラと言います」
「えっ!もう一度お名前聞いてもいいですか?」
「えっと、アヤカです。アヤカ・ユキヒラです」
「なんというニアピン委員長……」
「お姉様……ちょっときわどい名前すぎですよ!どこの学園の委員長ですか!」
「でもユキヒラじゃ定食屋でもやってないと違和感凄いですね」
「えっと、実家は定食屋というか小料理屋をやってますが?何か関係あるんでしょうか?」
「おぉー……もしかして父親の名前は……」
「お姉様!これ以上は危険です!」
「父の名前ですか?性以外知りませんが……母があんな駄目な人の事は知る必要が無いと教えてくれないもので……」
「そうですか……それじゃあ、お母様の名前は?」
「エリナです。エリナ・ユキヒラです」
「おぉ……もしかしてお母様の舌は神の如き味覚を持ってませんか?」
「それなら持ってると思いますよ……多分皆さんも知ってると思います……」
「うん。確かに委員長のお母さんの舌はどうなってるのか知らないけど凄いよね」
「うっ、確かに凄かったです。あの味は絶対に忘れられません……」
「嫌な事を思い出させないで」
「えっ?」
リーシャの発言で何か流れが変である事に刹那が気づく。
そして、サラが言う。
「確かに委員長のお母様の舌は神の舌ね……容赦なく命を刈り取っていく死神のですが……」
「サラさん?それはどういう事ですか?」
「委員長さんのお母様は大の料理好きなの。それも皆に振る舞うのが好きなのよ……それで一度寮で料理をした事がありまして……出来た料理は見た目はとても美味しそうなんですが味覚が常人のそれを超越してるんです」
「というと?」
「簡単に言うなら激マズといいましょうか。誰もあの味を忘れられなくなって、しばらく食事が取れなくなった程です……あれこそ神の舌の持ち主です……まぁ死神ですが……」
「……お姉様……なんというか色々ツッコミどころ満載ですね?」
「まぁ、中等部2年で学年4位ってところと名前があとちょっとなところでニアピン委員長ですね」
「本当にきわどい委員長ですねお姉様……」
刹那達はしみじみそう思うのであった。
しかし、刹那は疑問に思う。
「ところで委員長さんってクラスに居ましたっけ?」
「そういえば私もこの様な可愛らしい方見かけた覚えが無いのですが?」
「ああ……最初は皆そんな感じだよね……」
「委員長は黒縁メガネで、髪もお下げを2つにしてるですぅ。初見でこれが委員長だとは思わないですよ」
「確かに委員長は目が悪いですからね……メガネは仕方がないのではないかしら?」
「でも髪型はもっと別のにすればいいのにとは私も思いますわね」
どうやら皆の話を聞くに初見で委員長を委員長と認識するのは難しいようである。
「でもそれでよく小料理屋なんてやってられますね?」
「それは委員長が料理してたからね」
「そうですぅ。見るに見かねた委員長が料理を始めたのが小学2年の時でしたですぅ」
「確かその頃からなんとか小料理屋も持ち直したんでしたよね?」
「そもそも委員長の家柄を考えればそんなの些細な事ではありませんこと?」
「どういう事ですか?サラさん」
「委員長の家は超がつく大金持ちですよ?実際相当な援助があった様ですし」
「なら委員長はなんで小料理屋で料理して切り盛りを?」
刹那がそう尋ねると委員長が答える。
「誰かに助けられてるだけでは気が済まない質なんです。もらったお金も殆んど手をつけてませんし。使ったお金は卒業したら返します」
「委員長さん凄いですね。心から尊敬します。というか委員長さん素敵すぎます!そうですね……丁度寮の調理師が必要だったんです。この機会に一緒に料理しませんか?」
「えっと寮の晩御飯ですか?」
「えぇ。丁度私の技術を伝える調理師を探していたところなので委員長さんがいいならどうでしょうか?」
「そうですね……確かに刹那さんの料理は凄いと思います。微力ではありますがお手伝いできるならやらせてください」
「じゃあ、一緒に頑張りましょうね委員長さん……いえ委員長!」
「はい!……ってなんで委員長って呼ぶんですか?アヤカでいいですよ」
「いえ、ここは譲れないところなんです委員長と呼ばせてください……それにしても……委員長って凄い可愛いですよね崇拝します!」
「えっとなんで崇拝されるのですか?というか刹那様?ちょっと視線が怖いのですが……」
「委員長の魅力がいけないんです!私は今魅了の魔法にかかってるのです」
「えっ?チャームの魔法なんて使ってませんよ?というかそんな魔法使えません」
「委員長さん、お姉様の事はあまり気にしないでください。大好物が目の前にぶら下げられてるので興奮して錯乱してるだけですから」
「錯乱って……」
「なんか刹那お姉様、委員長にご執心な様だね……こっちに呼ぶんじゃなかったかな?」
「キアーラが無駄な足掻きをしたのがいけないですぅ!刹那お姉様が委員長と百合になりそうな雰囲気ですぅ」
「しょうがないでしょ!名誉のためだもん!」
「キアーラの名誉なんてどうでもいいですよぉ!そもそもどっちも胸無しじゃないですかぁ!どの道したから一番か二番かの違いですぅ!」
「それは言っちゃいけない事を言ったねキュカ!胸の恨みは恐ろしいんだからね!」
「キアーラなんて返り討ちにするですぅ!」
こんな感じで話がとりあえずの方向へ進んでリーシャとサラは2人で本当にしょうもないと深く思うのだった。
だが、波乱の風はすぐ近くにやってきているのであった。
今回はなかなか書くのが難しかったです。
後書きは前回同様解説は抜きにさせて頂きます。
不便でしたら書きますので、感想などで連絡下さい。
次回、刹那達の風呂場にて異変が!!
他には何があるか、それでは次回もお楽しみに。
それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。
目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第60話です。パンパカパーン♪♪♪
現在ブックマークが231人なう。ってかなり増えて……ます!皆さん私に力をありがとうです〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)
今回はブックマーク増加かなり増えた……!!!!!!!!!!!!!!……でもまだまだ力が必要です。本当に皆さん御慈悲を下さいorz
では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。
他の方もよければどんどん感想をば
というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))
最後の方はいつも使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)
ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!
遂に二章完結。いや〜二章は長かったな…w第三章開始。というかもう終わるけどwというか終わったw次はいよいよ第四章です!
結局ネット小説大賞は夢へと消えたのでした……チャンチャン♪
でも次回があれば再チャレンジするぞ!
後、感想がまた伸びたのですが、まだまだどんどん感想待っております。
目指せ書籍化!この調子でどんどん話を投稿するぞ!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!(。`・∀・´)⊃