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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
57/70

実技の果ては二つ名

ティム君の誕生日更新です!


って誰だって?ミリスの真の名前ですよやだぁ〜皆忘れたの?w


といことでミリスの主張を誕生日位は反映してあげようという事でティム呼びしてみました……ミリスの方がいいな……うんw


では皆さん一緒に!ハッピーバースデーミリス(*´∀`)♪


今回はちゃんと更新に間に合わせましたよう!しかもちょっと文字多めでお送りします!


ではでは神超もいい感じに異世界編になって来ましたので続きを(∩´。•ω•)⊃ドゾー!


本編はっじまっるよ〜!(アイナ風に脳内変換してくださいw)


では神超新章第四章第57話「実技の果ては二つ名」をどうぞご笑覧あれ。


ちなみに次の更新はできればもう一度3月中に更新したいと思います。


そして確実に更新をしたいのは4月7日生まれの楓さんに4月12日生まれの刹那さんのバースデー……。


まぁ、なんとか頑張って書きまするw


ではでは本編を銅像w(何故か寒いギャグが浮かんだw)

刹那は魔気混闘を発動させてからまず、試しに剣に炎を纏わせて翔波閃を放つ。


するとフリアはそれを気にせず突っ込んでくるが、フリアは障壁に当たる瞬間に体を捻って躱した。


刹那の読み通り聖属性でも、火属性の魔力と気を混ぜた魔気混闘なら聖属性との差を埋められる様であった。


刹那がその事を確かめたと同時にフリアにもその情報が伝わる。


フリアが刹那を初めて警戒し始めたが刹那はフリアに考える事をさせずに突っ込む。



「ちっ!何で聖属性と渡り合えるんだ!」



フリアはそう言いながら背後に飛ぶ。


しかし、刹那は縮地等を使いフリアに近接戦を強いる。


刹那の魔気混闘により、フリアも剣を防がなければならなくなり互いに剣戟を繰り出す。


だが、刹那はそれでは終わらない……フリアとの戦闘に遂にクロノスシフトを発動させ瞬間移動戦闘に突入する。


刹那の瞬間移動後の瞬戟第一撃をフリアは持ち味の感からかなんとか防ぐ。


その後も刹那の瞬戟についてくる。


そこでようやく刹那も距離を置く。


するとフリアが刹那に話しかけて来る。



「はぁ、はぁ、はぁ、今のは瞬間移動か……?」


「そうですけど?」


「お前は勇者なのか?」


「いえ、勇者ではありません。瞬間移動が使えるのは体質みたいなものです……ではもう少し本気で行きますよ」



刹那がそう言いながら魔気混闘の出力を上げる。


フリアはその気配を感じたのか突如として構えを解く。


刹那が怪訝そうにしているとフリアが話し始める。



「はぁ。わかった、もう十分だ。私としてもこれ以上力を出すわけにもいかないし、先程までの評価は無しだ……刹那はどうやら火属性でありながら聖属性とも戦える様だ」


「どうでしょうか……これで一応は実力は示せたでしょうか?」


「そうだな……一応魔法の斬撃は聖属性のシールドをぶち破ってくるし、普通に近接戦闘はかなりのものだと思う……だが魔法がシングルという事実は変わらないからな……その事は忘れるなよ」


「それで?」


「一応だが合格だ。さっきまでの評価は無しだ……何度も言わせるな……」


「分かりました……とりあえず面目は保てたと判断します……」



刹那はそうフリアに言った後に奏を見る。


どうやら奏は心配してたようでこちらを見ながら嬉しそうにしていた。


なので、近づいて行って、奏の前まで来て刹那は奏に言う。



「どう?お姉ちゃんはやれば出来るでしょ?」



刹那がそう言って笑顔を浮かべれば奏も笑顔を浮かべながら言う。



「えぇ、やはりお姉様は凄いです!」


「まぁ、正直あれでどうにかなって良かったのですけど……」


「はぁ……そうですか?でも良かったですね。フリア先生も一応認めてくれたみたいで……」


「そうね……一応ね……でもフリア先生は近接戦闘に慣れてる感じだったしまだ実力が不明だわ」


「そうですね……私の魔法も炎の壁で防がれましたし……お姉様の瞬間移動による近接戦闘にもついていけるなんてかなりの手練の様です……」



刹那と奏がそうフリアを評価していると、フリアが皆にこれからの予定を伝える。



「さて、転入生の実力は今見た通りだ。だが、実際戦ってみないと分からないだろう。そこで今から一体一の対人戦を行う。今日の目的は時乃宮姉妹と戦ってみる事だ。妹の方は魔法が攻撃手段の様だが、姉は剣が攻撃手段だ。気をつけて戦えよ!では我と思う者から戦いを開始せよ!暇な奴は時乃宮姉妹以外の者とも戦うように!」



こうして対人戦が始まる。


早速奏に挑戦する者が現れる。


そして、戦いが始まる。



「よろしくお願いします……」


「よろしくお願いします……」



互いに礼をするとカウントダウンが始まる。


そしてゼロと同時に相手から魔法が飛んでくる。


奏は物は試しとばかりに炎の壁を出現させて防ぐ。


見事成功して、奏も魔法を構築する。


奏は炎の槍を10本程作り出すと、スピード重視で相手に向けて放つ。


相手も炎の壁で防ぐ。


どうやら、相手の魔法は基本的に炎の壁で防ぐのがスタンダードの様である。


そこで奏は先程フリアに通じなかったファイアーボールを作りだす。


時間が掛かるので相手の魔法攻撃は移動しながら避けた。


そうして出来上がった魔法を相手にぶっぱなす。


すると相手もファイアーウォール……炎の壁で防ぐがフリアの時と違い魔法の壁を奏の魔法は破壊しながら突き進む。


相手は驚いて横っ飛びでそれを避けるが、避けた場所めがけて奏の高速の炎の槍が直撃する。


すると相手の表面にあった魔法障壁が音を立てて崩れる。


そこで相手から一言が出る。



「まっ、まいりました……」



これで奏の勝利が確定する。


初めての戦いだったが、奏は少し安心する。


全力で放った奏の火球はフリアだから簡単に防いだのであって、生徒相手なら通じるのだと。


そして、魔法の火属性魔法の多重起動も初めてだったが成功した事から少し安心していた奏であった。


一方刹那の方も最初の対戦が開始されていた。


刹那は試しにフレイムアローを放つ。


当然高速化されたバージョンである。


それをかなり連打して放つ。


すると相手は防御で手いっぱいになった。


どうやらフリアと違って火属性だからと言って完全に無視は出来ない様である。


フリアの場合はシングルの魔法は全て無効化してる感じだったが、この生徒は無効化では無く防いでいる感じであった。


そこから刹那は推察する。


シングルでも足を止める事はできる事。


一応聖属性持ちが全てフリアの様に完全に無効化する訳ではないと分かって、少し安心する。


次は翔波閃を放ってみる。


すると相手は炎の壁で防いだ……のだが、刹那の翔波閃は炎の壁、ファイアーウォールをブチ抜いて生徒に直撃する。


その瞬間生徒を守る魔力障壁が音を立てて崩れる。


そして、相手から声が上がる。



「まっ、まいりました」



刹那はちょっと首を傾げる。


散々刹那と奏は低評価を受けていたが、案外此処の生徒達相手なら通じるのでは無いかと……。


フリアが散々な評価をしていたので皆が凄いのかと思ったが、それは思い違いなのではないのかと。


そして、次の戦いが始まる。


奏は次はどう戦おうかと考える。


だが、相手は先程の戦いを見て居た様で奏に隙を与えない様に魔法を放ってくる。


奏はとりあえず、ファイアーウォールで魔法を防ぐが、次の相手は奏の後ろから魔法を起動させた。


奏は前方に炎の壁を展開していたので、後方への注意がなされていなかった。


間一髪で魔法の直撃を避けた。


あと少し反応が遅れてれば奏の魔法障壁は崩れて、負けていただろう。


しかし、この事で魔法は別に手元で発動しなくてもいいという考えに確信が持てた。


フレイヤの実演の時にフレイヤが手元では無く空中に無数の炎の矢を作り出した時に疑問はあった。


だが、今の攻撃で奏は確信を持った。


別に手元で魔法陣を作らなくても任意の場所に魔法陣は作り出せ、魔法は放てると……。


だが、その奏の考えは微妙に真実とは違う。


実のところ手元で魔法陣を構築するのと、任意の場所に魔法陣を作り出すのではかなりの技量差が生じるのである。


しかし、奏は自分の考えが正しいか試す為にフレイヤの真似をしてみる。


奏が魔法を使おうと魔力を巡らすと相手を完全に包囲する形で空中に炎の槍が出現する。


それを一気に相手に向けて放つ。


すると相手は魔力を防御に回すが奏の物量に魔力障壁が崩れる。


そこに奏の残りの炎の槍が追い討ちをかけたので、その生徒はダメージを受けてしまう。


幸い、魔力障壁が崩れてもバリアジャケットの機能である程度は防げるのでそこまで深刻な事態にはならなかった。


だが、奏の使った魔法は奏自身の莫大な魔力に物を言わせた物量攻撃である。


1つの魔法に火属性の魔力変換を行うと先程のファイアーボールが奏の今の最大火力だが、複数に分割して放てば今のように全包囲する程の炎の槍を出現させる事も可能である。


ある意味この攻撃は防ぐのがかなり難しい嫌がらせともとれる技であった。


その頃刹那の方ももう一戦していた。


先程と同じ様に炎の矢をぶつけて動きを封じる。


しかし、相手も防御しながら刹那の後方に魔法を作って攻撃してくる。


刹那はすぐ避けたが、そこで相手にも休む時間を与える事になる。


だが、刹那は気を取り直して相手の後方からの攻撃を避けて間合いを詰める。


刹那の瞬戟は初見ではほぼ防御不可能である。


歴戦の戦士なら分からないが、魔法使いで近接戦闘に慣れていないならほぼ100%攻撃は決まる。


案の定対戦相手の生徒は刹那の瞬間移動からの攻撃に反応すらできずに刹那の剣をその身に受ける。


流石に刹那も遠慮して手加減をしたので、対戦相手は魔力障壁のみ砕かれて無傷で終わる。


そこでフリアの活が入る。



「おいおいお前達それでもS組か!転入生にいい様にやられてるじゃないか……もっと気合を見せろ!」



そんな無茶な事をフリアは皆を不甲斐ないと見ながら言う。


だが、奏と刹那の戦いはどちらも負け知らずで進む。


奏は魔法を試すように色々な手段を使用して戦っている。


奏の場合は周囲を囲んで一気に放つ魔法と一点に火力を集中して放つ魔法がかなりの戦果を上げている。


一方の刹那は魔法こそフレイムアローのみなので防がれるが、炎を纏わせた翔波閃は相手の脅威になっているようで、皆防ぐのがやっとか躱している。


しかし、刹那の持ち味は近接戦闘である。


刹那の近接戦に対しては皆対策が取れないようである。


まぁ、魔法戦をメインにしていた者がいきなり近接戦は厳しいと思うが、それでも魔法使いなら近づかせないように火力で敵の進撃を止めるべきである。


だが、刹那は縮地だけでなく、アンタリーク家の瞬歩を使用している。


これだけで常人では距離を保つのは難しい。


さらに刹那は攻撃を瞬間移動で避けている。


刹那にはほぼ攻撃を当てるのが不可能な状態に皆困惑している。


刹那の場合はこの瞬間移動が相当相手にとって厄介なようで皆対策が取れていない。


結局刹那の進撃も皆止められずにいる。


そんな中刹那の対戦相手が顔見知りになる。


その相手はキアーラであった。



「えっと、刹那さんどうもです。一応私とも戦っていただけるでしょうか?」


「ええ、喜んで、キアーラさん」



そして2人の戦いが始まる。


刹那は一気に距離を詰めようとする。


しかし、キアーラの方が先に仕掛けてきていたようで、刹那の進路上に機雷の用に魔法が散りばめられてる様であった。


刹那が仕掛けようと飛び出すと魔法が爆発して刹那の障壁にダメージが入る。


ただ威力が大きくないので刹那は助かった……しかし、もしこの魔法の威力が高ければ刹那は初手で敗北していたであろう。


そう考えるとキアーラはなかなかに強い様である。


刹那の行動を制限出来たと判断したキアーラは炎の矢を刹那の周囲に発生させ一気に放ってくる。


それに対して刹那は翔波閃をキアーラに向けて放ち無数に仕掛けられた魔法を誘爆させて道を切り開く。


だが、その事もキアーラは予想済みの様で刹那の進路に向かって炎を吹き出す魔法を使用してくる。


ボォーーーと音を立てて刹那の進路は炎により塞がれる。


刹那は一旦距離を置くことにする。


そこで互いに一息といった感じであった。


一方の奏も苦戦していた。


相手はキュカであった。


刹那にキアーラが挑んでる間にキュカが奏に試合を申し込んだのである。


奏は顔見知りという事で様子見を選択したが、それが間違いの元であった。


キュカは普段話していると大人しそうなイメージを抱くが、戦闘に関しては大人しく等けっしてなかった。


キュカは試合開始と共に奏に対して物量攻撃を仕掛けていた。


試合が始まるとすぐ上空に巨大な魔法陣が出来ると奏に向かって大量の炎の弾幕が降り注いだ。


驚くべきは魔法の起動速度と規模である。


威力もそこそこあるが、なんにしても物量が凄い。


一瞬で上空に巨大な魔法陣を展開しての攻撃である。


奏はすぐさま上空に炎の壁を作って防いだが、そこで手が止まってしまう。


一方のキュカは新たな魔法を展開し始める。


奏に向かって今度は直線で魔法の矢が連射される。


奏は上空の魔法を防ぐので手が塞がっている。


そこでキュカの攻撃は致命的だった。


だが、奏も炎の壁から炎を延長させ自分を半包囲する。


これによって上空と前方からの両方の魔法は防げた。


しかし、キュカは魔力が相当ある様で魔法が止まない……。


奏とキュカによる魔力総量対決になり始めたが奏はキュカに強襲を掛ける。


フレイヤが使っていた爆砕炎華を思い出しキュカがいる場所を気配から割り出し仕掛ける。


それによりキュカは吹き飛ばされる。


魔力障壁は砕け、キュカのバリアジャケットが防御したがキュカは結構痛がっていた。



「痛っ……ふぅ、奏さんに負けちゃいましたね」


「いえ、キュカさんには驚かされました……というか勝てたのもなんとかって感じですし……それと怪我大丈夫ですか?」


「ちょっと吹き飛んだから身体打ってちょっとやけどしてるけど大丈夫……それにしても負けるとは思わなかったです」


「私も最初の攻撃だけでも驚きましたのに、次に正面から攻撃されて防ぎきれるか正直賭けでした……」


「そう言ってもらえると頑張った甲斐があります……奏さんこの後も頑張ってください」


「ええ、キュカさんもお大事に……」



こうして奏VSキュカは奏の勝ちで終わる。


一方の刹那の方も勝負が動き出して居た。


刹那は翔波閃では威力が足りないので一閃との組み合わせ技で勝負を決めようとしていた。


キアーラも刹那が遠くから攻撃してくると判断して防御の構えになっていた。


そして、刹那が翔波一閃を放つ。


通常の翔波閃と違い抜刀術による威力が乗っているので一直線にキアーラ向かって斬撃が進む。


だが、刹那の一撃をどうにかキアーラは防いでいた。


しかし、刹那は技を放つと共に一気にキアーラの前まで接近していた。


近接戦闘になれば刹那の勝ちである。


刹那はキアーラに向けて一閃を放つ。


近距離からの一閃の威力はキアーラの分厚い炎の障壁をぶった斬り直接キアーラに届く。


そして、決着である。


キアーラは一閃を受けて後方に吹っ飛ぶ。


刹那も炎の壁が分厚かった分手加減が出来なかったので相当ダメージは通ったと感じる。


案の定キアーラは痛がっていた。



「痛たた、痛っ!刹那さん容赦なさすぎだよ」


「すみません。キアーラさんの場合防御が厚かったので……」


「いや、確かに刹那さんを近づけないようにしてましたけど、それでも結局近距離まで詰められちゃうんですからお手上げです」


「いえ、あの戦い方は実にいい戦い方だと思いますよ。実際行動範囲は狭められましたし、一直線に道を作る事でしか対応できませんでしたから」


「そう言ってもらえると傷を負った甲斐があります。この後も頑張ってください」


「精一杯頑張りますね」



そう言うとキアーラは救護室に去っていく。


今回のキアーラの戦い方は正直厄介だと刹那は思った。


機動力を上手に奪われてしまい、ああなると遠距離からの攻撃の方が重要になる。


しかし、現時点ではフレイムアローと翔波閃が遠距離攻撃になる。


翔波一閃は溜めがいるので隙が出来る。


今回のように相手が防御に偏ってないと使えない。


そう考えると刹那にも魔法が必要に感じてくる。


だが、火属性のシングルの自分の魔法では防がれるので正直これ以上の手は一つしかない。


しかし、それを使ってしまえば刹那の現時点での戦闘力が判明してしまうので最悪の場合を除いて使わない方針である。


実際、フリアとの戦いでも使わなかったのだから今はまだ実力は隠しておく事にする。


その後も戦いは時間いっぱいまで続いた。


しかし、正直奏はキュカに苦戦したが、他の者にはそこまで苦戦せずに勝てた。


刹那の方もキアーラに苦戦はしたが、他の者に苦戦は強いられていない。


そうこうしている内に実技の時間も終わりに近づいていた。


そこでフリアが話し出す。



「おい!皆駄目駄目だな!初等部からやり直したいのか!……ふぅ、なんとかキアーラとキュカが善戦したが他はいい様にやられてたな」


「フリア先生そうはいいますが奏さんも刹那さんも強いですよ……」


「お前達も甘いな……奏はまだ魔法に慣れていない感じだ……魔法の起動も甘いし、そもそも火属性への魔力の変換が遅い。又、奏の魔法力に対して規模がまだ伴っていない……この状態の奏に勝てない様じゃこの先もっと勝てなくなるぞ?」


「フリア先生……奏さんの魔法ってそんなに未熟ですか?包囲殲滅してくるし、物量で押してくるしでかなり厄介に見えますけど」


「まだまだ、未熟だな」


『そんなぁ〜』



皆の声がハモっていた。


どうやら奏は未熟未熟とフリアには言われてるが生徒からするとそうでもないらしい。


一方刹那の評価も入る。



「刹那さんはどうなんですかフリア先生?」


「刹那はそもそも火属性のシングルの魔法しか使ってこないから遠距離は炎の斬撃だけ気をつければいい。後は近づけなければ負けはない」


「フリア先生。その刹那さんを近づけないってのは難しいですよ……瞬間移動まで使えるってどこの勇者ですか!」


「お前らの目は節穴か?刹那の瞬間移動の距離は多分20mがやっとだ。だからその距離まで詰めさせなければ瞬間移動は関係ない」


「えっ?でもそれ以上の距離から消えてますけど?」


「あれはただ速いだけだ。多分だが縮地の技術に足元に出る魔法陣が関係してるんだろう……あれは瞬間移動では無くて超高速移動だ」


「超高速移動って……そんなのどうしたらいいんですか?」


「キアーラがやってたみたいに刹那の移動を魔法で阻めばいいだけだ。そうすれば刹那はいい的だ。後は全力の魔法をぶっぱなせば刹那でも倒せる」


「魔法をぶっぱなすってどれだけの規模でですか?」


「そこまでの規模はいらないだろう。刹那は火属性のシングルというのを忘れてないか?奴の魔力障壁は案外脆いぞ」


「でも、皆そこまで刹那さんを追い込めてませんけど……どうにかキアーラ様が刹那さんの行動を封じてましたけど、正面から破られてますし……」


「ふぅ、お前達もまだまだだな……時間もなくなって来たし最後にリーシャとサラに戦ってもらう。刹那はリーシャが、奏はサラが相手だ。これなら多少は見れた試合になるだろう」


「フリア先生……リーシャ様とサラ様が凄いのは知ってますが、流石に参考に出来るレベルではないですよ……」


「それはお前ら次第だろ!では今から刹那VSリーシャ戦と奏VSサラ戦を開始するぞ」



フリアの指示に従い刹那はリーシャと奏はサラと相対する。


そして、カウントが開始される。


ゼロと同時に皆動き出す。


刹那はリーシャの力量を調べる事は危険だと判断して一気に近接戦を仕掛ける。


しかし、リーシャの魔法は開始早々に起動していたらしく刹那が詰め寄ろうとしたら足元が爆発した。


どうやら地雷の様な魔法を仕掛けられた様で踏み込む事が出来ない。


そうこうしてる内にリーシャは正面から魔法をぶっぱなす。


巨大な炎の塊を3連打で打ってきたのでジャンプして上空に退避する。


だが、すかさず上空に巨大な魔法陣が出来ると炎の弾幕が張られる。


地上は地雷原で正面は魔法の狙い撃ち……上空に逃げても空から炎の弾幕……。


刹那は完全に行動を制限されてしまう。


そこで周囲の皆はリーシャ様凄いと騒ぎ出す。


だが、刹那の次の行動に皆が驚愕する。


刹那は魔力を足に集中して瞬歩の出力を最大限アップする。


そして、深い溜めをした直後、刹那に炎の弾幕が当たるかと思われた時刹那は元いた場所から居なくなっていた。


その後いきなり地面が爆発し始める。


あまりに一瞬の出来事で皆が怪訝そうにしたが、刹那の姿が認識出来てから驚く。


刹那は今の一瞬で既にリーシャに斬りかかっていたのである。


つまり、今地面が爆発したのは刹那がリーシャに接近する時通った道の地雷が上を通った刹那に反応して爆発したのである。


その状況に皆が驚いているが、一番驚いていたのは刹那である。


刹那の剣はリーシャの手に握られた炎の剣で防がれていた。


そこで周囲がまた驚きつぶやき出す。



「リーシャ様が抜剣されている……」


「嘘っ……サラ様相手以外で抜剣されてるの初めてみますわ」


「凄いですね刹那さん……リーシャ様に剣を抜かせるなんて……」



どうやらリーシャは魔法が凄いので勘違いしていたがどうやら剣を扱うみたいである。


なぜ曖昧かと言うと刹那が仕掛けた時に剣はなかった……しかし、今は確かに剣を握っている。


先程リーシャの姿を確認したがデバイスは確かに指輪型であった筈……しかし、今は剣を使っている。


刹那もよくわからないが既に仕掛けてしまった接近戦である。


それに接近戦なら刹那は自信がある。


その判断から刹那はリーシャと切り結ぼうとするが2撃目で刹那は後退を余儀なくされる。


その原因は切り結んだ時にリーシャの剣が爆発したのである。


一撃目で刹那は驚き、二撃目で確信に変わる。


リーシャの剣は剣戟と同時に相手を爆撃してくるのである。


刹那は一撃目は半信半疑であったが二撃目で自分の魔力障壁にヒビが入った事で後退した。


刹那は元の距離まで後退する。


そして、もう一度仕掛けようと前進しようとした時である。


刹那はいつの間にか設置されていた空中の機雷に接触してしまい爆発する。


反射的に避けたが避けた先から爆発に巻き込まれる。


刹那は常に爆発に見舞われる事になる。


地面は先ほど同様地雷原にされ、空中には機雷……そして空に逃げれば炎の弾幕が張られる。


刹那は爆発を避けながら、常に移動している。


そして、この状況を脱するには空中に活路を見出すしかないと判断する。


刹那はそう判断すると大きくジャンプする。


だがリーシャはすぐさま空に魔法陣を展開して炎の弾幕を張る。


しかし、刹那は空中を瞬歩の応用で移動する。


刹那の3次元戦闘である。


刹那自身実戦投入は初めてだが空を移動する事で機雷には当たる事なくリーシャの頭上を取る。


そしてすぐさま翔波閃を頭上からリーシャに向けて放つ。


流石にこの展開は読めなかったらしくリーシャは剣の爆撃で翔波閃を薙ぎ払う。


その間に刹那はリーシャの背後を取り仕掛ける。


だが、リーシャは後ろに目があるかの様に剣を防ぐ。


その瞬間やはり刹那は爆撃を受けてダメージを負う。


普通にリーシャに挑んでも駄目だと判断した刹那は瞬間移動戦闘に切り替える。


刹那の動きはリーシャを全包囲からの翔波閃による攻撃である。


流石のリーシャも瞬間移動戦闘は経験が無い様で、感でなんとかやり過ごしているといった感じであった。


その状況に刹那は心底驚かされる……。


瞬間移動戦闘の経験が無いはずのリーシャにこうも防がれるとはとちょっと笑いがこみ上げてくる。


だが、さしものリーシャでも負担は大きかったようで次第に刹那の動きについてこれなくなる。


むしろ今までが凄すぎなのである。


フリアは瞬間移動の戦闘経験がある様に感じたがリーシャからはそれがなかった。


にも関わらず刹那の戦闘について来たのである。


刹那はその時初めてリーシャにある感想が生まれる……それは天才だという感想である。


リーシャにこそこの言葉は相応しいと自然と感じる。


そして、刹那はリーシャの一瞬の隙を突き強襲する。


だが、リーシャはその攻撃を背後への縮地により躱す。


刹那はリーシャも縮地が使えたのかという感想と同時に後方への縮地の難しさを知ってるが故の賞賛が生まれる。


そして、刹那とリーシャが構え直して互いに切り掛ろうとした所でビーっという音と共にタイムアップという声が響く。


どうやら授業の時間が残り僅かになったのでフリアがパネルを操作して戦いを中断させたらしい。


リーシャは一瞬悔しそうな顔をしたかと思うと元のクールな表情に戻っていた。


刹那はあまりの一瞬の表情の変化だった為に気のせいかと思った。


実際はリーシャとしては悔しかったので表情に出てしまったのである。


その事を知らない刹那は戦闘が終った事で一気に脱力する。


リーシャは護衛対象であり、刹那が負けていい相手では無い。


だが、護衛対象のリーシャにここまで苦戦させれた事に素直に未熟を知らしめされた。


こうして刹那とリーシャの戦いは終わる。


一方奏はというと、刹那がリーシャに仕掛けたと同時にサラが奏に仕掛けていた。


奏は初手で危うく負ける所であった。


というのもサラの魔法の起動速度は異常とも言える高速なのである。


なんとか奏は炎の壁を瞬時に出して防いだが、これは小手調べだと分かる……。


なんでかというとサラは笑いながら奏に話しかけているからである。



「奏さん!この速度についてこれるかしら?」


「……正直凄い起動速度で驚いています……」


「そう?でも貴女も初撃は見事防ぎましたわね……皆さん結構初手で終わっちゃう事が多いんで歯ごたえがあっていいですけどね。それでは私の期待に応えてくださいね!」


「そうですね……期待に添えるように頑張ります……」



奏はそう言うと徐々にコツが掴めてきていた火属性への魔力変換を駆使して火球を作り出す。


そして、奏なりの考えを持って火球をアレンジする。


サラは様子見の様で魔法をいつでも起動出来る体制で奏を見ている。


次の瞬間奏の作り出している炎の色が徐々に青色に変わっていく。


その様を見て居た周囲はどよめき出す。



「奏さんの炎……蒼い……」


「そうだね……蒼い炎……凄い」


「初めて見る魔法だわ……」


「ですね……」



どうやら奏の作り出した蒼い炎はやはり使われていない様である。


奏は魔法をどう強化するかと考えた過程で炎自身の強化をテーマにした。


そして炎をより高温にする事で青い炎を作り出す。


奏は現在の全力を注ぎ青い炎の火球を巨大化させていく。


流石にこの事態にサラも驚いた様で奏同様火球を急速に作り出していく。


そしてついに奏の火球が完成する。


一方のサラも奏と同サイズの火球を作り出している……だがサラの炎は真っ赤である。


奏はサラに向けて一言行きますと言うと蒼く燃え上がる火球を放つ。


そしてサラもそれと同時に赤く燃え上がる火球を放つ。


火球の速度は奏の火球よりサラの方が10倍程の速度で放たれていた。


しかし、ゆっくりと進む奏の火球とサラの高速の火球がぶつかった瞬間に奏の火球がサラの火球を飲み込んで突き進む。


奏の考えた魔力の質を考えた魔法は見事成功を収める。


その結果サラに向かって不気味に突き進む奏の火球が皆に衝撃を与える。


その証拠に周囲がざわめいている。



「サラ様の火球が消えた……」


「奏さんの火球が飲み込んだ?」


「消滅したのかしら?」


「どうだろうね……ただ言えるのは奏さんの火球は凄いって事ですね」



そんな周囲の声を無視して奏の火球は突き進む。


サラは慌てて奏に向かって、サラに向かってくる倍の大きさの火球を作り上げ放つ。


だが火球同士がぶつかりあって妙な現象が発生する。


奏の火球が倍の大きさの火球を吸収しながらすり抜けたのである。


今度はサラの火球は消滅を免れたがすり抜けた時には奏の火球の三分の一程度のサイズにまで縮小していた。


奏はその火球を炎の障壁をぶつけて消し去る。


一方サラは奏の放った火球の対処に困惑が見て取れる。



「なんなのあの火球は……でもあれも魔法である以上魔力で上回れば防げるはずです!くっ……」



サラはそう言いながら不気味に迫ってくる火球を睨んで炎の障壁を構築して放つ。


しかし、壁をすり抜けて奏の火球は迫ってくる。



「なっ!なんで!」



サラは改めて炎の障壁を構築する。


今度は魔力をかなり練りこんだ炎の障壁である。


それを奏の火球に向けて放つ。


だが、それでも尚奏の火球は突き進んでいる。


その光景に周りが騒ぎ始める。



「ちょっとあれはまずくない?」


「あの火球どうなってるの?炎の障壁をすり抜けて突き進んでる……」


「もうサラ様に当たっちゃう!」


「サラ様避けて!」



周りがざわざわと騒いでいた。


しかし、当のサラは何だかスッキリした表情をしている。


その理由は奏の火球が突き進む速度である。


サラの炎の障壁をすり抜けて来てるので一見怖さで分からなくなりそうだが、確実に速度が遅くなっている。


そこからサラは考えた。


あの蒼い炎は凄い力を持っている……だが魔法は魔法であり、魔力を練り込む量を上げればそれ相応にダメージは与えられると。


逆に言えばあの蒼い炎の火球も魔力の出力を上げれば防げるとサラは確信する。


そして、サラは奏の火球が迫った所で地面に両手をつき炎の壁を作り出す。


だが、先程までの光景を見て居た生徒達はこの後の惨状を想像する。


あれ程の火球ではサラの魔力障壁とて崩れバリアジャケットの防御でもかなりのダメージを生み出すのではと……。


皆の頭の中に最悪の光景が浮かんでいた。


しかし、当のサラは笑っていた。


そして、言い放つ。



「奏さん見事です!しかし、まだ甘いですわ!」



そう言うとサラは奏の火球が炎の壁に当たった瞬間に一気に魔法の出力を上げる。


しかし、奏の火球がどんどんめり込んでいく……。


その光景に皆が息を呑む。


だが、サラは避ける素振りも見せない……。


そこで観客の生徒達にも状況の変化が伝わり始める。



「奏さんの火球が……」


「消されてる?……」


「確かに先程までと違って火球がめり込んでいくけどすり抜けていってないわ」


「凄いサラ様……」



そして生徒達が驚いている間にサラは更に魔力を上げて一気に奏の火球を消滅させる。


遂にサラは奏の火球を消し去る事に成功する。


サラは奏に向けて言う。



「奏さん。正直蒼い炎には驚きましたけどやはり魔法は魔法……出力で上回ればその炎も消し去る事が出来るのですわ!」


「その様ですね……ですがこれならどうですか?」



奏はそう言うと10本の炎の槍を作り出す……もちろん蒼い炎で……。


それを見て居た周囲は驚いていた。



「あんな強力な蒼い炎の魔法の槍が10本……」


「あれはやっぱ不味いですよね?」


「私に聞かないでください。私もわかりませんよ……というか皆わからないと思いますよ?」



外野はそんな感じでざわついていた。


しかし、サラに動揺は無い。



「そう来ますか……まぁ、想定内です。いいでしょう!王族の力をご覧に入れましょう!」



そう言うとサラも奏同様10本の炎の槍を作り出す。


だが、先程と違う事がある。


サラの作った炎の槍は真っ赤っかなのである……それはもう魔力がこれでもかと練り込まれてるのが分かる程に強く真っ赤に燃えていた。



「これが私の答えです!その蒼い炎に私の炎は負けません!行きますよ!」


「望む所です!」



そう言うと互いに魔法を放つ。


次の瞬間両者の炎の槍は全て互いに消滅しあっていた。



「……見事……ですね」


「ふふふっ、その様子だと今度は私が驚かす事が出来たようですわね!」


「えぇ、防がれるとは思いましたがこんなゴリ押しで来るとは思いませんでした……」


「そうですわね……正直力技ですわ!でもこんな力技ができるのも王家に連なる我が身に秘められた魔力ゆえです。こんな荒業……他に……キュカさん位しか出来ないと思いますわ!」


「あっ……そこは自分のみって言わないんですね……」


「しょうがないですわ!キュカさんは何故かあんなふわっゆるって感じですけど馬鹿みたいに魔力があるんですわ!」


「へぇ……キュカさんってそんなに凄いんですね……そう言えばさっきの試合もかなりの物量攻撃を仕掛けてきてましたね……攻撃に夢中でこちらの攻撃を躱せなかったので勝てましたが……」


「そうですわ。キュカさんの欠点といえば詰めの甘さですわ。まぁ、私なら正面から物量勝負してもいいでしょうけど普通は無理ですわ!」


「そうですか……キュカさんってそんな感じなんですね……それにしてもサラさんは流石と言った感じですね……」


「流石と言いますと?」


「いえ……私の即興の魔法攻撃では防がれてしまうなぁ〜と関心してたんです」


「そうでしょう!私は凄いのですわ!こんなにいい勝負ができるのなんてリーシャだけかと思ってました……ですが私がナンバーワンですわ!それでは決着つけますわよ!」


「えぇ、望む所です!」



そして、話が終わり奏とサラが魔法を新たに使おうとしたところでビーという音とタイムアップという声が聞こえる。



「あら……おしゃべりがすぎたようですわ……今回は時間切れの様ですわね」


「時間切れですか……ふぅ……正直ありがたいですね……私はまだまだ未熟な様ですのでこのまま続けるのはいささか不安でした」


「本当ですの?奏さんも王族でしたわよね……という事は魔力自体は相当あるのではなくって?」


「そうですね……正直言うと火属性への魔力の変換が上手く出来ないんです……」


「それは私に分があるのは当然ですわ!炎の民の一族の中でも私は王族です!言わば火属性に関してはこの身は最強の素体です!私は火属性に特化してるんですわ。ですから奏さんを上回るのはある意味当然の結果ですわよ」


「炎の民……ですか……なるほど、確かに凄いですね」


「でも奏さんもかなり火属性は強い様ですわ。そうでなければあれほど強力な炎は生み出せませんからね」


「はぁ……まぁ私も魔力は大量にあるんで効率よく変換出来る様に鍛える事にします」


「そうするといいですわ。さて、それではお開きかしらね?リーシャ達も終わったみたいですし……」


「本当ですね……お姉様達も戦闘は終了してる様です……あの様子だと……引き分けでしょうか?タイムアップで……」


「リーシャ相手に引き分けるとは凄いですわ……奏さんのお姉さん……刹那さんと言いましたっけ?凄いですわね」


「そりゃあ私のお姉様ですからね。そういうリーシャさんも凄いですね……お姉様相手に普通にしてます……」


「そりゃあ私のライバルですからね……ふふっふふふふ」


「サラさんのライバルですか流石ですね……ふふっふふふふ」


『ふふふふふふ』



こうして奏とサラの試合も終了するのであった。


だがこの刹那VSリーシャ戦を見て居た者も、奏VSサラ戦を見て居た者もざわめき落ち着きが無い。



「刹那さん……刹那様とリーシャ様凄かったですね……」


「リーシャ様も凄かったけど火属性のシングルでしたよね刹那さん……様?」


「そうですよ……火属性のシングルなんてと思いますけど正直リーシャ様との戦いを見てしまうとただただ凄いと思います……刹那様」


「刹那様かっこよかった……リーシャ様相手にあの戦いぶり……サラ様やキアーラ様とキュカちゃ……様ならまぁ戦いにはなるでしょうけどこの結果は流石に凄すぎますね……」


「刹那様……侮辱では無いのだけど火属性のシングルのそれも色無し……正直誤情報ではと思いたくなりますね……それに瞬間移動って勇者しか使えない筈……」


「あれ?でもフリア先生との会話だと刹那さん……様?は勇者じゃないみたいですけど……」


「でもあの姿こそ正に勇者って感じじゃありませんこと?」


「そうですね……色無しの勇者……」


「色無しの勇者ですか……いいですねそれインパクト大ですね。普通は色無しは蔑称ですけど刹那様に使うなら逆に褒め言葉って感じ……」


「ですね……刹那様……色無しの勇者様かぁ……我が道を言ってるなぁ〜刹那様カッコイイ」


「もしかして……というかもしかしなくてもパワーバランス変わるかな?」


「そうよ!刹那様……色無しの勇者様が我がクラスに入って来たって事は学園のパワーバランスがますます2年に偏りますね!」


「ですよね……リーシャ様を筆頭にサラ様にキアーラ様……とキュカちゃ……様が居るだけでも凄かったからね」


「そうね……そうなると序列はどうなるのかしら?……学力テストも考慮されるのかな?」


「学力は関係あるかな??でも委員長が居るから学力だといつもキュカちゃ……様は5位だよね」


「委員長は実技も強いけどね……でもキュカちゃー……様……ってもうキュカちゃんでいいじゃない!キュカちゃんに様とか似合わないのよ!クラスのマスコットなのに!」


「だよね……キュカちゃんは実技だとキアーラ様と競い合う感じだけどテストは委員長に阻まれて5位だし……」


「刹那様はどうなのかな?学力テスト受けてもらいたいな……」


「フリア先生に言ってみればいいんじゃないかしら……先生も刹那さんの学力は気になると思いますし……」


「そうだね……みんなでお願いしてみましょう」


『そうですね』



生徒達の間で刹那の扱いが決まった。


刹那は生徒達の間で既に色無しの勇者の二つ名が付けられてしまい、学力テストまで受けさせられようとしていた。


だが、それは皆に衝撃を与え魅了した証でもある……。


刹那はこうして色無しの勇者と呼ばれる様になるのであった。


一方の奏達の方の試合を見て居た者達もざわめいていた。



「サラ様と魔法戦でやりあうなんて奏さん……奏様凄いわ」


「ですね……というかあの炎見ましたよね……」


「みんな見たんじゃない?凄かったわねあの蒼い炎……それに奏さん……奏様ってなんかクールな感じだから蒼が映えるわね」


「そういえばサラ様との会話で聞き逃してはいけない内容があった気が……奏さんも王族ならって言ってなかった?」


「言ってましたね……奏さんって王族なのかしら……本当なら姫と姫の戦いだったんだね……凄い……」


「ねぇ、ねぇ!私刹那様の試合も様子見てきたんだけど刹那様って瞬間移動使えるからか勇者って二つ名付いてたよ!」


「それ本当?」


「私も刹那様の方行ってきたけどどうやら色無しの勇者って二つ名が付いたみたい」


「えっ!色無しはまずいんじゃないの?禁止されてる言葉じゃない……」


「でもどうやら皆は逆に尊敬と畏怖を込めて色無しって敢えて付けたみたい……」


「確かに色無しの勇者かぁ……なんかかっこいいね!」


「奏さん……奏様のお姉様よね……お姉様が勇者で妹は姫……」


「それなら奏さん……奏様の二つ名は蒼炎の姫ってどうかしら?蒼い炎を使うのは奏様だけだし……」


「蒼炎の姫……いいわねそれ」


「蒼炎の姫かぁ……うん奏様にぴったりだと思う!」


「クールな感じがいいわよね、奏様」


「そうかな?お姉さんの事で泣いたり、お姉さんに笑ったりしてる姿見てるとクールって感じでも無い気がするけど」


「でもクールな中に乙女の様な顔があるからいいと思わない?それも勇者様にだけ見せる顔……物語みたい」


「勇者と姫ってだけで凄いよね!」


「でも奏さんがお姫様ならお姉さんの刹那さんもお姫様じゃないの?」


「そこは勇者の肩書きがあるんだから姫って名乗らなくてもいいんじゃないの?そもそも勇者って姫より貴重な気がするし……」


「そうよね。刹那さん妹さんの事本当に大切みたいだし……フリア先生相手に怒ってたもんね……その後戦って実力示した後に「お姉ちゃんはやれば出来るでしょ」とか妹に決め台詞も言ってたよね!」


「あぁ、言ってたね……そしたら泣いてた奏様がすっごい可憐な笑顔で「えぇ、やはりお姉様は凄いです!」とか言ってた!奏さんすっごい美少女だからちょっとときめいちゃったわよ!」


「そういえばあっちではキアーラ様とキュカちゃ……様の話題も出てたよ?」


「そうか……刹那様に奏様が入ると序列はどうなるかしらね?」


「そこで学力の話が出て……」


「あぁ……キュカちゃ……様……ってちゃんでいいじゃない!なんでみんな無理やり様って付けるのよ!」


「それはキュカちゃんが二つ名持ちだからでしょ……まぁ2年S組のマスコットなんだけどね」


「それはいいとして、学力の話が出たって事はオチはキュカちゃんが委員長に勝てないって事でしょ?」


「そうだけど学力か……刹那様と奏様って頭は良いのかな?」


「一応授業で当てられた時は刹那様は一切動揺なくスラリと回答してたわよね?」


「そうですね。奏様の方はちょっと動揺してましたけど結局答えてましたし……もしかして2人共頭も良い?」


「実技は今の所刹那様がキアーラ様を倒してリーシャ様と引き分けで……奏様がキュカちゃんを倒してサラ様と引き分けだから……」


「一位がリーシャ様で二位がサラ様……で三位に刹那様と奏様で五位がキアーラ様で六位がキュカちゃんでいいんじゃない?」


「後は学力か……まぁ実技と違ってはっきりと順位が出ますからテストでもしてくれればいいんですけどね?」


「刹那様はどうやらテスト受けさせられそうだったよ?フリア先生に直談判するって!」


「それなら奏様も一緒にしてもらいましょうよう!フリア先生なら実力が全てだぁーとか言ってるからきっとテストも2人共受けさせるんじゃないかしら?」


「それじゃあこれからテストの順位にも注目だね!」


「それだけじゃないよ!これで2人共学力も凄ければ2年S組……ひいては2年全員の力倍増ですよ!」


「あぁ、そう考えると夢が広がるわね。色無しの勇者様……刹那様に蒼炎の姫……奏様……二つ名持ちがいきなり2人増えるなんて!」


「ファンクラブもできるかしら?」


「ファンクラブは確実にできるんじゃないかしら?話題性があるもの……瞬間移動の使い手に蒼炎の使い手……どっちも規格外だし」


「私は刹那様のファンクラブに入りたいわ!」


「えぇ!奏様じゃないの?」


「私も刹那様のファンクラブに入りたいわ……妹さんがいるだけにお姉様の貫禄が出てるもの!」


「逆に奏様は付き従いたい感じ!私は奏様のファンクラブに入るわ!」


「えっ!あんたサラ様一筋じゃないの?」


「いいじゃない!同じお姫様なんだし……」


「お姫様が希望なら三年と一年にも居るでしょ?」


「サビーナ姫はいいけどイラリア姫は嫌よ!」


「どっちもお姫様ですよ?」


「イラリア姫は三年の序列一位ですよ……ある意味私達の敵です!目の上のたんこぶです!」


「ちょっとこの子毒を吐いてるわ……」


「流石に引きそう……」


「でもみんなイラリア姫のファンクラブには入ってないじゃない!」


「そりゃ下に見られるの分かって入る好き者はそんなに居ないでしょ」


「そうよね……イラリア姫ってなんでかキツいのよね……サビーナ姫はまぁちょっと覇気が無いけど……いい子だけど……」


「サビーナ姫も覇気があればファンが一気に増えそうなのにね……」


「でも二つ名持ちではないでしょサビーナ姫は……業炎の姫……イラリア姫にはやっぱり見劣るかな……」


「もう!みんな脱線しすぎ!今は刹那様と奏様の話題でしょ!」


「そうでしたね」


「そうだったね」


「そうでしたわ」


「それで2人のファンクラブは誰が作るの?その辺り皆を集めて考えましょ!」


『おう!』



こうして無事奏にも蒼炎の姫という二つ名が付き、学力テストも受けさせられそうになってるのだった。


そして、クラスメイト達は刹那と奏の事でかなりの盛り上がりを見せファンクラブ設立案件まで出るのであった。


結局こうして初めての実技の授業は終了するのであった。

後書きは前回同様解説は抜きにさせて頂きます。


不便でしたら書きますので、感想などで連絡下さい。



次回は実技も終わり女学園の話に切り替わると思います(*´∀`)♪


色無しの勇者様と蒼炎の姫様の今後をお楽しみに♪




それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。


目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第57話です。パンパカパーン♪♪♪


現在ブックマークが211人なう。ちょびっと増えて……無い!皆さん私に力を〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)


今回はまさかのブックマーク増加せず!!!!!!!!!!!!!!……ですので本当に皆さん御慈悲を下さいorz


では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。


他の方もよければどんどん感想をば


というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))


最後の方はいつも使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)


ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!


遂に二章完結。いや〜二章は長かったな…w第三章開始。というかもう終わるけどwというか終わったw次はいよいよ第四章です!






結局ネット小説大賞は夢へと消えたのでした……チャンチャン♪


でも次回があれば再チャレンジするぞ!



後、感想がまた伸びたのですが、まだまだどんどん感想待っております。


目指せ書籍化!この調子でどんどん話を投稿するぞ!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!(。`・∀・´)⊃

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