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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第四章 聖炎と原初の炎 異世界転移編
55/70

刹那のお風呂と初授業

遅ればせながらリースさんのバースデー更新出来なかった分です。


セレナの2月14日は間に合ったけど、すぐに2月16日のリースの誕生日が来て困りましたw


かなり遅れましたがリースさん誕生日ヽ(*´∀`)ノオメデト─ッ♪


ちなみに3月3日は奏さんのバースデーです……けどまたもやストックゼロなので頑張って書かねば……。


さらに3月14日はミリスの誕生日……神超の更新が捗りますねw(結構きついですw)


では本編をご覧下さい。


では神超新章第四章第55話「刹那のお風呂と初授業」をどうぞご笑覧あれ。

奏が浴場に着くと、なにやら入口で揉めているようであった。


様子を伺うと刹那と誰かが揉めているようであった。


そこで、刹那も同じ浴場を使う事に思い至る。


とりあえず、騒ぎの中心に奏は向かう。



「リーシャさんお願いだから、お風呂は許してください!」


「何言ってるのよ!往生際が悪いわね!それに身体を綺麗にしないなんて許さないわよ!」



2人はそんな感じでやり取りをしていた。


奏はその間に入る。



「お姉様。何してるんですか?」


「えっ?あっ!奏助けて!」



刹那はそう言うと奏を盾にしようと後ろに回り込む。


すると自然とリーシャと正面から向き合う形になってしまった。



「えっと、お姉様が何かしましたか?」


「貴女だれよ?」


「私はお姉様の妹の奏です」


「妹さん?ああ、そう言えば居るって言ってたわね。それなら丁度いいわ。貴女も刹那さんをお風呂入れるの手伝ってくれる?」


「お姉様をお風呂に入れるのですか……シャワー室とかはあるのですか?」


「シャワー室なんて無いわよ。浴場にシャワーはあるけど……」


「そうですか……」



奏はちょっと困った。


確かにお風呂に入らないのは良くないと思う。


そして、刹那は大のお風呂好きである。


それをここまで嫌がっているという事は、自分が男であるという認識から遠慮をしているのだと推測できる。


本来なら刹那が女湯に入るのを黙っているのは奏だって嫌である。


不特定多数の女性の裸を刹那に見せるのが嫌なのである。


しかし、このままではしょうがないというのもまた事実である。


そして、不特定多数の中に自分の裸も含まれている事を承知の上で刹那に話しかける。



「お姉様……ここは諦めて入るしか無いと思いますけど……」


「奏……奏はいいの?私に裸見られるのよ?」


「なるべく見ないでいただけると……いえ、他の方を見るくらいなら私だけを見ててください」



こうして刹那を説得していると外野にいたサラがやってくる。



「リーシャ。この騒ぎはなんなの?」


「サラ……いえ、今日転入してきた刹那さんがお風呂を嫌がるから……」


「刹那さんでいいのかしら?貴女、騒ぎを起こさないでいただける?」



サラが刹那にそう言ったので刹那は謝罪をする。



「えっと、騒いでしまい申し訳ありませんでした。それで貴女は?」


「私は貴女の妹さんと同じ部屋になったサラ・ナヴァールです。サラさんと呼んで頂いて結構ですよ」


「それじゃあ、サラさん妹がお世話になっています……それで騒いでごめんなさい」


「分かればいいのよ。それよりお風呂に入らないの?」


「そうよ、時間がないんだから早く脱衣所に行くわよ」



そう言われて刹那はリーシャに引きずられて脱衣所に入っていく。


その様子を奏は微妙な心持ちで眺めていた。


するとサラも奏を連れて脱衣所に入っていくのであった。


脱衣所では刹那が放心状態になっていた。


それもしょうがないだろう。


右を見ても左を見ても着替え中の少女達が居るのである。


刹那は魂が抜けている様な感じになってしまっている。


仕方がないので奏が刹那に話しかける。



「お姉様。諦めて服を脱いでください。というかそんなに周りをジロジロ見ていると不審者同然ですよ」


「かっ、奏。そうは言いますけどこの状況は非常にまずいです……」


「お姉様しっかりしてください。そんな状態だと怪しまれます」


「そっ、そうね。とりあえず私達も服を脱がないとね……」



刹那はそう言うとプルプルしながら服を脱ぎ始める。


奏も刹那の隣で服を脱いでいく。


そして、2人共裸になる。


刹那は湯浴み着を取り出して着ようとするがそれはリーシャに止められた。



「刹那さん?湯浴み着は無意味ですので使わないでください」


「えっと……」



刹那は持っていた湯浴み着をリーシャに取られてロッカーにしまわれてしまう。


だが、刹那の頭はそんなことより全裸のリーシャに向いていた。


リーシャは少女ではあるが、それでも十分に魅力的な美を誇っていた。


刹那は完全にリーシャに釘付けになってしまった。


その事に気づいた奏も、湯浴み着をロッカーにしまうと刹那に話しかけてくる。



「お姉様!なにを見とれてるんですか!見とれるなら私で見とれてください!」



そう言って奏は刹那に自分の全裸を見せる。


刹那はまたフリーズする羽目になった。


奏も……いや奏は他を圧倒するほどの美を発揮していた。


刹那は自分の妹としてではなく1人の女性として奏を見てしまっていた。


幸いな事に欲情しても女性化しているので、周りにバレないのが幸いしていた。


そこに、違う少女から声がかかる。



「リーシャに刹那さん?奏さんも準備が済んだなら早く浴場に行きませんこと?」



そう言いながらやってきた少女もまた、2人とは違った美を誇っていた。


サラはこの中で一番発育がいいようで、胸がとても発育していた。


まぁ、刹那と同じくらいというのが、微妙なところではある。


刹那もかなりの発育なのであった。


しかし、刹那は自分の胸位に発育したサラ王女の裸を見てまたまたフリーズしていた。


結局、奏につねられて現実に戻って来る有様であった。


そうして、皆で浴場にいく。



「さて、刹那さん達は初めてだったわね。まぁ、普通に身体を洗ったら浴槽でくつろげばいいと思うわ」


「はぁ……」


「ちょっと刹那さんわかってる?」


「はぁ……」


「全然わかってないようね……」


「はぁ……」


「このっ!バカっ!」



そういったやり取りをしていたら、リーシャに平手打ちを食らってしまった。


そこで刹那は現実に戻ってくる。



「ごめんなさい。あまりの出来事につい」


「なんなのよあなた……もしかしてそっちの趣味があるの……?」



そういいながらリーシャは自分の身体を隠そうとする。


慌てて、刹那は否定をする。



「えっと、そっちの趣味って百合って意味ならないから安心してください」


「でも、刹那さん視線が怪しいんだけど……」


「ちっ、違います。他の人と自分の身体を見比べてしまっていただけです」



刹那は咄嗟に下手な嘘をつく。


すると、リーシャが刹那の体を舐めるように見てくる。



「刹那さんが自分の体にコンプレックス持つとは考えづらいんだけど?」


「そっ、そうでしょうか?」


「だって、スタイルも抜群じゃない……胸もサラ並……いえそれ以上かもしれないし……」


「そうですか?」



刹那が困惑していると奏が体を洗い終えた様で話に入ってくる。



「お姉様はもっと自信を持つべきですね。……まぁ皆にジロジロ見られるのが苦手なのはご存知ですが……」



奏がそう言うと周りを見回す。


どうやら周りの寮生は刹那の事を見ている様であった。



「なっ、なんで私注目浴びてるんですか?」


「お姉様の美貌でしたら……まぁ、憧れると言いますか……私も結構注目浴びてるようですし」


「そうね。私達が居るからっていうのもあるでしょうけど、2人が綺麗だからってのもあるでしょう」


「私としては注目が分散してくれて助かりますけど。それよりも体を洗ったなら早くお風呂に入りましょう」



リーシャとサラに連れられて刹那と奏もお風呂に浸かる。


ただ、リーシャとサラが一緒だからか、お風呂に入ろうとすると自然とスペースが出来た。


しかし、同時に注目も浴びている様である。


その事について話を聞いてみる。



「あの?なんでこんなに注目されてるんですか?」


「私とサラが一緒だからでしょ?私達はいつもお互いに距離を置いてるから」


「そうなんですか?」


「リーシャの言う通りですよ。私とリーシャはライバルですから普段はあまり懇意にはしていませんの」


「それですと、私とお姉様が一緒に居るから今日は一緒に居てくれてるんですか?」


「そういう事になるわね」



奏がそう聞くとリーシャがそうだと答える。


どうやら2人はライバル関係にあり普段は仲良くしていないようであった。


そこで、この状況を刹那はどう考えてるんだろうと、様子を伺ってみると、刹那はまだ、少女達に囲まれている事に慣れていない様でボーッとしていた。


しょうがないので奏は刹那をつねって現実に引き戻す。


すると刹那が再起動する。



「奏……さっきからつねるのやめてくれないかしら……」


「お姉様が他の女性に見とれてるからいけないんです!」


「そんな事言われましても、流石にこの状況は……ねぇ……分かるでしょ。私の言いたい事」


「わかりますがしゃんとしてください!」


「努力はします。これから毎日、こうなるのでしょうから……」


「お姉様……兎に角しっかりしてくださいね!」



奏は刹那にしっかりして欲しかった。


しかし、刹那としては……男としてはこの様な夢のような環境では放心するのも仕方がないと思うのもまた事実であった。


その後もお風呂から上がって、脱衣所に戻ると年頃の女の子達が着替えをしているので刹那は内心たまらないのであった。


やっと、お風呂が終わった頃には刹那と奏は疲れきっていた。



「はぁ……こんなにお風呂が疲れるなんて」


「お姉様……私も疲れました……」


「なんで2人共疲れてるんだ?」


「そうですわね。それよりお風呂も終わったことですし部屋に戻りますわよ奏さん」


「そうね。刹那さん。私達も部屋に戻りましょう」


「あっちょっと待ってください。奏」



刹那は奏を呼んでこれからについて話した。



「とりあえず、クッキーとブレンドティーは振舞ったかしら?」


「いいえ、お姉様。お風呂が先だったのでまだです」


「私もまだだから、部屋に戻ったらサラさんに振舞ってあげてね。私もリーシャさんに振舞うから。後、詳しい事は明日話しましょう」


「分かりましたお姉様。それでは、また明日です」



刹那と奏はそう決めると互のルームメイトと部屋に向かうのであった。


部屋に戻った刹那はリーシャに話しかけていた。



「リーシャさん。よろしければクッキーはいかがですか?」


「クッキー?どうしたのいきなり」


「いえ、お近づきの印に何か贈ろうと思ってたんですよ。それで私はクッキーを……妹の奏がブレンドティーを用意しました。宜しければいかがですか?」



そう言うとリーシャが難しそうな顔をして言う。



「私は馴れ合いはしないって言ったでしょ……でもクッキーも用意してくれたみたいだし、お茶の用意もある様だしいただくわ」


「良かったです。それじゃあ用意しますね」


「ふう……なんか刹那さんが相手だと調子が狂うわ……」



一方奏の部屋でもお茶の準備がされていた。



「どうぞサラさん。お姉様のクッキーと私のお茶です」


「いただきます。……このクッキーとっても美味しいわね……お茶は……っ!このお茶凄く美味しいわ」


「有難う御座います」


「クッキーも種類が豊富でどれも美味しいわ……これどこで買ったの?」


「クッキーはお姉様手作りですし、お茶のブレンドも私がしたんですよ」


「これって手作りなんですか?ふぅ……凄く美味しいわ。クッキーもお茶も……」


「それは何よりです」


「それにしても奏さんはなんでこんな時期に編入していらしたの?」


「そうですね。特に理由はないですよ。しいて言えば家の都合でしょうか?」


「家の都合ね……なんか隠してる様に感じますけどいいでしょう。これからよろしくお願いしますわ。それに奏さんは掃除も出来るようですしね。助かります」



サラはお茶をしながらそんな事を言う。


なので奏はサラに聞いてみることにする。



「あの、サラさん?部屋が散らかってたのはたまたまですか?」


「うっ……えっと私は王女だったので身の回りの世話は他の者がしてくださったのです。なので掃除とかはこの寮に来てから初めてするようになりまして……」


「なるほど……だからまだ掃除が出来ないんですね……」


「これでもだいぶマシになったんですのよ!」


「あの状態でですか……」


「でも、奏さんがルームメイトになってくださいましたし、掃除は大丈夫そうですね」


「えっと、掃除は私がするんですか?」


「ええ……だって私は出来ないですから」


「はぁ、分かりました。でもなるべく一緒にやりましょうね」


「分かりましたわ」



奏とサラはその後もお茶をしながら話した。


その頃刹那達も話をしていた。



「へぇ、クッキーも珍しい物ばかりだし、お茶も美味しいわ」


「クッキーは私の手作りです。お茶はブレンドしたのは奏ですが、入れたのは私なのでちょっと美味しく無いかもですけど」


「何言ってるのよお茶も凄く美味しいわ」


「奏ならもっと美味しく入れられますよ」


「これ以上ってのも凄いわね……ってそんな事より私に取り入って何を考えてるの?」


「別に取り入ろうなんて思ってませんが……」



本当は取り入る気満々である。


リーシャの護衛としても、連れて行くにしても仲良くしておいた方がやりやすいので当たり前である。


しかし、刹那はそれ以外でも仲良くするつもりである。


どの道一緒に居るなら仲良くなった方がいいという考えと、フレイヤの血筋という事もあり、これからもっと仲良くなる予定である。


そんな事を考えているとリーシャが刹那に質問してくる。



「私に好きで関わり合う人はいないだろ……良くも悪くもね……だが刹那さんは関わり合おうとしてくる……なんで?」


「私はこの学園に来たばかりだからじゃないですか?リーシャさんの事もよく知りませんし」


「学園長から聞いているのではない?私の事は……」


「いえ、ロサ学園長からは本当に何も聞いてませんよ?」


「そうなの?……まぁ、いいわ。とりあえずあまり私に関わらないでくれる?」


「折角一緒の部屋になったのですし、邪険にしないでくれませんか?」


「ふぅ、お茶とクッキーありがとう……そろそろ私は寝るわ」


「そうですか……では私も寝る事にします」



こうして刹那とリーシャの一日は終わるのであった。


一方の奏も第一接触は上々で一日を終えたのである。


次の日の朝……。


いきなり大声で刹那はリーシャに呼ばれた。



「せっ、せっ、刹那さん!なっ、何してるんですか!」


「う、う〜ん……なんですか?こんな朝早くから……」


「それはこっちのセリフよ!かっ、奏さん……妹さんと何やってるのよ!」


「はい?……って奏!」



リーシャが何やら驚いて刹那を起こした理由が判明する。


何故か刹那のベットに奏が一緒に寝ているのである。


しかも、刹那に抱きついている。



「何してるのよ刹那さん!貴女達ってどういう関係よ!」


「ごっ、誤解です!奏起きなさい!といかもう起きてるでしょ!早くどきなさい!」


「お姉様〜むにゃむにゃ……」



奏は刹那の言葉が届いていない様子で更に抱きついてくる。


刹那としては奏が甘えてくる事自体は嬉しいのだが時と場所を考えて欲しい。


そのせいでリーシャの機嫌が凄く悪くなっているのである。



「リーシャさん!奏は今すぐ起こしますからちょっと待って!奏!起きなさい!」


「お姉様……あと5……時間……」


「奏……絶対起きてますよね……」


「ふぅ、お姉様おはようございます。どうかしたんですか?騒がしいです」


「貴女のせいでしょ!」


「私にはなんのことかわかりません……あっ、リーシャさんおはようございます」



奏がそう挨拶するとリーシャはピクピクとしながら怒っていた。


刹那はリーシャを宥めようとするが、その前にリーシャが怒ってしまう。



「刹那さん!こういう事は他の人がいない部屋でしてください!ふんっ!私は朝の鍛錬に行ってきますのでどうぞご・ゆっ・くり!」



それだけ言うとリーシャは部屋を出て行ってしまう。


刹那は慌てて奏をどける。



「奏!リーシャさんの護衛がありますから、私も行ってきますね!後、勝手に潜り込まないでください……というかどうやって潜り込んだんです!」


「普通にドアから入って、一緒に寝てただけですけど?」


「なんで、奏の気配に気づかなかったのかしら……はぁ……じゃあまた朝食の時にでもね」


「いってらっしゃいお姉様」



こうして刹那はリーシャの後を追うのだった。


リーシャは部屋から出てしばらく刹那達の事を考えていた。



「なんなのあの姉妹……ふぅ、気を取り直して鍛錬しなきゃ……」



リーシャはそう呟くと鍛錬に集中する。


刹那はリーシャに追いついたが、様子を見るだけにして、自分も鍛錬をした。


その後、リーシャが寮に戻る所にさりげなく接触をする。



「あっ、リーシャさん。帰って来たんですね」


「刹那さん……で、なんで待ち伏せしてるのよ」


「一緒に朝食でもと思って」


「だから私は馴れ合いはしないって言ってるでしょ!」


「いいじゃないですか!1人でご飯食べるより皆で食べた方が美味しいですよ?」


「ふぅ、勝手にすればいいです……」


「じゃあ勝手にします」



そう言って刹那はリーシャと席を共にする。


しばらくすると奏もサラを連れて合流した。


ただ、サラが合流したことで周りの雰囲気が凄くぴりぴりしていた。



「お姉様、ここの食事は美味しいですね」


「ラウラさんが作ってるんでしょ?なら味は確かな筈です。昨日の料理もかなりレベルの高い物でしたからね」



刹那が奏と料理について話しているとリーシャとサラが話に混ざってくる。



「刹那さんは料理長を知ってるんですか?」


「えぇ、昨日キッチンをお借りした時に知り合ったんです」


「それに昨日はお姉様と私は晩御飯の準備も手伝いましたよね」


「昨日の晩御飯の手伝いをしてたんですの?奏さん」


「はい。お姉様はメインを料理長と一緒に作ってましたよサラさん」


「へぇ、昨日のクッキーも手作りと聞きましたし、刹那さんは料理が上手なんですね」


「一応、今日から晩御飯の調理を手伝う事になってますよ。奏も一緒に」


「えっ?刹那さん達が晩御飯作るの?」


「えぇ、一応ラウラさんからお願いされましたし。晩御飯楽しみにしててくださいね」



刹那がそう言うとリーシャもサラも驚いたようだった。


結局事情を話すとなんとか納得してくれたのだが……。


その後は朝食を終えてクラスに移動になるのだが、刹那と奏は転入生なので職員室に向かうと言って別れた。


職員室に着くとフリアがすぐにやってくる。


そして、フリアに連れられて教室に移動する。


転入生の紹介をするので呼ばれたら入ってこいと言われて教室のドアの前で待機する。


しばらくすると入れと指示が出されたので奏と一緒に入る。


すると教室はざわめき始めた。



「それでは転入生の2人、自己紹介をしろ」


「分かりました。私は時乃宮刹那です。今日から同じクラスでお世話になる事になりました。皆さんよろしくお願いします」


「私は時乃宮奏です。刹那お姉様の妹です。姉共々今日からよろしくお願いします」



2人が自己紹介を終えると教室が更にざわめいた。


どうやら姉妹で編入してきた事にも驚いている様であった。


そんな中フリアが席の指定をし始めた。



「それじゃあ刹那はリーシャ……あの娘の隣で、奏はサラの……あの娘の隣に座りなさい」



そう言われて刹那と奏はそれぞれの席に着く。


やはり注目を集めているようで視線が気になる。


しかし、フリアは2人の紹介が終った後に連絡事項を告げてさっさと退室してしまう。


結局残された刹那と奏は皆の視線の的になるのだった。


刹那はそんな中リーシャに話しかけてみる。



「リーシャさん。席も隣同士になりましたね。これからよろしくお願いします」


「刹那さん……私には関わらないでと言ったはずです……」



そういうなりリーシャは席を立って何処かへ行ってしまう。


しょうがないので刹那は奏に話しかける。



「奏、そちらはどうかしら?」



刹那がそう聞くと奏は困った顔をしてサラを見るのだった。



「あまり、関わらないで欲しいとの事です」


「サラさんもですか……リーシャさんも同じ事を言って何処かに行ってしまいました」


「そうですか……」


「奏……ちょっといいかしら?」


「はい、お姉様」



刹那は奏を連れて教室の隅にやってくる。


そこで、とりあえずどう動くか話をする。



「とりあえずなのだけど、学園に居る間は比較的安全だと思うの……だからしばらく学園ではリーシャさんは様子見という事にしたいわ」


「そうですね……学園で問題を起こす輩は少ないとは思います……ですがゼロではない以上注意は必要ですけど……」


「そうね。まぁ、現時点で敵の影がないようなのでしばらくは様子見する事にするわ。奏はサラさんとか、教室の皆と仲良くしといてくれる?」


「仲良くですか?」


「えぇ。何かあった時にクラスの人の助けも必要になるかもしれませんし……それよりクラスの人を巻き込む可能性が高いからできるだけ仲良くしといて、損はないと思うわ」


「わかりました。けどお姉様もクラスの人と仲良くしといた方がいいですよ」


「そうね……」



そんな話をしていると、2人の生徒が話しかけて来る。



「どうも……私キアーラ・ オロフィーノです。刹那さんと奏さん。良ければお友達になってくれませんか?」


「えっと、私はキュカ・パヌッチです。私もお2人と友達になりたいです。いいでしょうか?」


「これはどうも、私は時乃宮刹那です。キアーラさんとキュカさんですね。こちらよろしくお願いします」


「私は時乃宮奏です。刹那お姉様の妹です。お2人共よろしくお願いします」



刹那と奏に話しかけてきた2人は照れた様子でこちらを伺っていた。


すると、2人は遠慮しつつも色々と質問してくる。



「お2人共S組に転入って凄いですね」


「そうですよね。それに火属性の特徴があるわけじゃないのに凄いです」


「S組って凄い事なの?それに火属性の特徴って?」


「S組は特別編成クラスですから……それと火属性の特徴っていうのは主に髪の色や瞳の色に出てる色の事ですね……」


「私達も色が無い方ですがお2人は完全に火属性の色ではないので、そう言う意味でもS組に入って来たってのは凄いです」



どうやら刹那と奏は特別なクラスに編入してしまった様である。


さらにフリアが言っていた色無しについて2人は言っている様であった。


なので刹那は聞いてみる。



「特徴の無い人を色無しというらしいですね」


「えっと、それは学園では言ってはいけない言葉に指定されてますね……ただ知ってて使ってくる人もいます……」


「キアーラと私は色が無い方ですから……でも実力を見せれば一応文句は言われなくなりますよ?」


「だよね……私もキュカも最初は苦労したもんね……でも今はある程度実力示せてるからなんとかS組にいれるよね」



2人も結構S組で苦労したみたいでその後も苦労話を聞かせてもらった。


だがすぐに授業が始まったので刹那も奏も席に着くのだった。


そして、授業が始まり途中で刹那と奏が当てられてしまう。


しかし、刹那は元々高等部卒業程度の学力が既に身についているので普通に切り抜けられた。


一方の奏だが、まだ習ってないハズの2年の範囲でもなんとか解いてみせるのだった。



「奏お疲れ様。それにしてもよく解けたわね?」


「ええ、お姉様には及びませんが私にもちょっとした力がありますので……神の恩恵らしいですけど」


「へぇ、それは凄いわね……私は思考加速でただ何度も勉強しただけだですし」



そんな話をしてると先程の2人が話に入ってくる。



「お2人共さっきは大変でしたね。いきなり当てられるなんて……でもちゃんと正解してましたし凄いです」


「だよね。私だったらいきなり当てられたら答えられないかも……」


「えぇ、なんとか正解できました」


「私もです……まぁ、お姉様なら解けて当然だとは思いますが……」


「刹那さんって頭いいの?」


「そうですね。お姉様なら学年の一二を争う位だと思いますよ」


「それは凄いです」


「いえ、そんなに凄くないですよ。奏も褒めすぎです」



どうやら正解出来て良かったようだ。


実際当てられた時は皆の注目が凄かった気がするので本当によかったと刹那は思った。


その後も授業を受けてようやく昼休みになる。


昼食になり、刹那はリーシャを誘い、奏はサラを誘って食堂に行こうとした。


しかし、リーシャもサラも刹那と奏の誘いを断って食堂に行ってしまった。


その様子を見て居たキアーラとキュカが刹那達を誘い食堂に来ていた。



「刹那さんも奏さんもよくリーシャ様やサラ様を誘おうとしましたね」


「本当ですよ。あの2人は学園でも注目されている2人ですから……私なんて恐れ多くて話しかけれません……」


「どうして?リーシャさんもサラさんもいい人ですよ?ね、奏?」


「はい。お2人共なんだかんだ言ってお風呂に付き合ってくれましたしそれ程絡みづらい感じではないですけどね?」


「そういえば午後は実技ですね。丁度リーシャ様やサラ様の凄さが分かると思いますよ」


「ですね。たぶんフリア先生の事だから……無茶ぶりきそうな気がします……2人とも頑張ってくださいね」


「無茶ぶりですか……まぁ、私はここだと異色かもしれませんから出来るだけ頑張りたいと思います」


「私も特に魔法が得意というわけではないので、ご期待に添えるか分かりませんが頑張りたいと思います」



こうして昼食も終わり、午後の実技の授業に臨むのであった。

後書きは前回同様解説は抜きにさせて頂きます。


不便でしたら書きますので、感想などで連絡下さい。



次回は刹那と奏の実力とリーシャとサラの実力が皆にさらされます。


無事実技の授業を乗り越えられるのか……次回をお楽しみに♪




それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。


目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第55話です。パンパカパーン♪♪♪


現在ブックマークが208人なう。ちょびっと増えたよ〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)


是非まだまだ伸びたいので、ですので皆さん御慈悲を下さいorz


では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。


他の方もよければどんどん感想をば


というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))


最後の方はいつも使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)


ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!


遂に二章完結。いや〜二章は長かったな…w第三章開始。というかもう終わるけどwというか終わったw次はいよいよ第四章です!






結局ネット小説大賞は夢へと消えたのでした……チャンチャン♪


でも次回があれば再チャレンジするぞ!



後、感想がまた伸びたのですが、まだまだどんどん感想待っております。


目指せ書籍化!この調子でどんどん話を投稿するぞ!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!(。`・∀・´)⊃

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