アシュヴァーユ女学園
レーシャルのバースデーである元旦に更新を予定してましたが、書く暇が無くてかなり遅くなりました。
結局、セレナのバースデー更新ということで2月14日のバレンタインデー更新になりました。
セレナさん誕生日おめでとう。
それでは超久しぶりの神超の更新です。
早速本編をどうぞ!
では神超新章第四章第54話「アシュヴァーユ女学園」をどうぞご笑覧あれ。
刹那と奏が転移するとそこには3人の女性が待っていた。
その中の一際綺麗な衣装と、赤い髪に赤い瞳の柔和な女性が話しかけて来る。
「この度はようこそ当学園にいらっしゃいました。時乃宮刹那さんに時乃宮奏さん」
いきなり名前を呼ばれたのでちょっとビックリした刹那だが、学園長から話が通ってると聞いていたので気を取り直して挨拶をする。
「どうも、私が時乃宮刹那です。そしてこちらが……」
「どうも、時乃宮刹那の妹の時乃宮奏です」
「私は学園長をしておりますロサ・アンティアです。貴女達の事はエリザベートから聞いてますよ。色々大変かと思いますが今日からしばらくは当学園の生徒です。しっかり学んで行ってくださいね」
そういいながら笑みを浮かべるロサ学園長であった。
その後はまず制服を仕立てる為にデバイス研究所に連れていかれた。
ロサ学園長は全ての手続きが終わったら学園長室に来てくださいと言って戻っていったので、転移時にいた3人の女性の内の1人が案内をしてくれた。
デバイス研究所ではデバイスのチェックと制服の追加の設定をするだけで済んだので直ぐに終わった。
刹那と奏は早速この女学園の制服にチェンジしてみた。
「お姉様とってもお似合いです。赤いブレザーに赤のチェック柄のスカートがまたなんとも言えないくらい似合ってます」
「奏こそ似合ってるわよ。私はどうも変な感じですし」
「そんな事無いです!お姉様はとっても似合ってます」
そんな感じで2人でじゃれてると案内役の人が咳払いをしながら話しかけて来る。
「えっと、2人共似合ってますよ。だからそんなにはしゃがないでください。次は寮の部屋割りと教材等を取りに行くため事務局に行きますよ」
「はい、分かりました」
刹那がそう返事をして事務局に向かう。
そしてついて早速、この学園で必要な教材などを受け取る。
部屋割りは手続きは終えているがどの部屋になるかは学園長から直接聞いてくれと言われた。
こうして、デバイスと制服、教材と必要な物を揃えた後に学園長室に案内される。
学園長室にはロサ学園長ともう1人、これまた綺麗な赤い髪に赤い瞳の年若な女性がいた。
案内役の人は刹那達を入室させた後に出て行った。
なのでこの場には4人が居ることになる。
しばらくするとロサ学園長が応接用のソファーに座るように促したので刹那と奏は座る。
するとロサ学園長が向かいの席に座るのだがもう1人の女性は学園長の後ろで立ったままでいた。
その状態で話が始まった。
「さて、刹那さんと奏さん。手続きは済んだようですね。早速ですが貴女達のクラスの担任に来ていただきました、フリア」
「はい。私が貴女達のクラスの担任のフリア ・ハンプシャーだ。何故貴女達が私の担当クラスである2年S組に入るのか疑問ではあるが学園長が説明してくれるというので、ここにいる。私は決して甘い人間ではない、以上だ」
フリアと呼ばれた教員はかなり固い性格の様で刹那達に対しても欺瞞がある様である。
そこで学園長が説明を始める。
まずこの学園の事を話してくれる。
この学園はアシュヴァーユ女学園という事。
そして、ここに通ってる者の共通事項が火属性であるという事。
もちろん皆さん貞淑な淑女達だけで構成されている事。
だが、一番驚いたのは教職員や他の仕事をしてる人全てが女性で統一されているという事だった……。
刹那は今は女性化しているが魔力が途絶える様な事態になれば男性に戻ってしまうのでどうしようかとかなり不安に駆られるのであった。
そして、話が刹那達がこの世界に来た説明に入る。
「フリア?貴女は聖炎を知ってるわよね?」
「え?はい、知っておりますが?それが何か?」
「真っ先に挙げられる聖炎と言ったら?」
「それなら始まりの世界にある聖炎の結晶体でしょうか……」
「そうね。正解よ。そしてここからが重要になります。その始まりの世界の聖炎の結晶体が消失しました」
「は?それはどういうことでしょうか?」
「そのまんまの意味よ。始まりの世界……つまり時乃宮さん達が来た世界にある聖炎の結晶体が消失しました。そこでこのお2人が派遣されて来たのですよ」
「というと?狙いはリーシャでしょうか?彼女は確か始まりの世界の聖炎の系譜だったはず……」
「その通りよ。聖炎の消失についてエリザベートはしばらくは隠せても直ぐに気づかれると警告してきたわ。このままこの世界に彼女を置いとくのは危険という判断だそうです。それにリーシャさんにとっても悪い話ではないそうよ?詳しくは聞いていないですけど時乃宮さん達……いえ刹那さんがいれば必ずリーシャさんは何かしらアクションを起こすと言っていたわ」
「どういうことでしょうか?それにリーシャですが、始まりの世界へ行くのは自分から拒否したはずです。その為にこの学園に通ってるんですから」
「そうなのだけど、聖炎が消失した以上はリーシャさんの環境は激変するでしょう。はっきり言ってこの学園……いえ世界に留めておくのは危険だと思います。ですけどリーシャさんの意思は尊重したいと思います。ですからとりあえず今月一いっぱいを目処に判断したいと思います」
「なるほど……それまでに彼女を説得できるかどうかはこの2人に掛かってるという事ですね……分かりました。ですが私のクラスに入るのに当たって聞いておきたい事があります。彼女達は最低限の条件を満たしてるんですか?どうやら色無しの様ですけど……」
刹那達の来た理由を聞いた後にフリアは気になる事を聞いていた。
刹那達の事をどうやら色無しと呼んでいるようである。
気になったので刹那は話の間に入る。
「すみません?質問してもよろしいでしょうか?」
「何かしら刹那さん?」
「色無しとはなんでしょうか?」
「それはお前達の様な髪や瞳に属性の特徴が無い者の事を言うんだ。まぁ、この学園での色無しはちょっと意味が違って火属性系統の色で無い者を指して色無しと呼んでるがな」
「フリア……あまりきつい事を言うんじゃないの。でも確かに色無しというのは当学園では蔑称として使われていますね……禁止してはいるのですが、色無しと見下す者も少なからず居るのが現状です。ですが、肝心なのは火属性がどうなのかという事です。お2人はどうなのかしら?エリザベートは2人なら基準を満たすと言ってましたけど直接聞きたいわ」
担任のフリアはいいとして、ロサ学園長も刹那達の力が気になる様であった。
仕方ないので自分達の能力を説明する。
「私は属性は火属性しか持ってませんよ?」
「そうなの?火属性しか持ってないのはもしかして炎の民だからですか?」
「いえ、私は炎の民ではありません……ですがとある技法を使うと元々の火属性がシングルですが、ハイシングル……つまり聖属性になります。またその状態の時はある意味炎の民になってますね……」
「元々はシングルでとある技法で聖属性になると……そしてその時は炎の民になっているですか……正直よくわかりませんね……炎の民になっているというのも気になりますし……」
「時が来ればいずれわかると思います……」
「そうですか。でも火属性のシングルですか……とある技法というのは直ぐに使えるのかしら?」
「なんででしょうか?」
「いえ、シングルでは聖属性の生徒と戦う事ができないのではと心配になったので」
「それなら大丈夫です。それもその時になってみれば分かると思います」
「おい。刹那とやら?シングルで私のクラスでやっていけると思ってるのか?私のクラスの生徒は皆ハイシングル……つまり聖属性だ。いざ戦いになって、戦えないでは済まされないのだぞ?」
「大丈夫だと思います」
「随分な自信だな?」
「まぁ、どうしようもなくなったら自分も聖属性になるだけですから……」
「それが胡散臭いんだ。まぁその自信、試させてもらおう、で妹の方はどうなんだ?」
フリアが次は奏に問いかけた。
しかし、奏の場合は大丈夫だろうと刹那は安心しきっていた。
そして、奏が自分の能力を話す。
「私はペンタゴンのハイダブルです。聖属性なのは火と雷です。一応火の聖属性持ちですよ?」
「そうか……だがペンタゴンという事はそれだけ力が分散してしまってる可能性がある。始まりの世界ではどうかは知らないが、この学園では火属性のみが重視される。なので火属性の強さを見るまではなんとも言えんが姉よりは見込みがありそうだ……」
「姉よりはですか?……」
刹那は奏の能力なら大丈夫だと思っていた。
なんと言っても5属性持ちで2つが上位属性になっているのだからと……さらに言えばその一つは火の聖属性の炎なのだから安心するに決まっている。
だが、フリアは違った。
5属性を逆に力が分散していると考え、火属性のみを重視して見ている。
一応火の聖属性を持っている事で奏を認めた様だが、後に付けた言葉が悪い……姉よりはという言葉は余計なのだ……。
そう思って奏を見ると不機嫌MAXの表情でフリアを睨んでいた。
「フリア先生……姉よりはとはなんですか!お姉様は私なんかより凄いです!それにお姉様の本当の力を見れば!」
「奏!!」
奏がフリアに食って掛かり始めたので刹那は奏の事を止めた。
折角刹那がはぐらかした力を暴露しそうな勢いだったのでしょうがなかった。
しかし、刹那に怒られた奏はしょぼんとしていた。
そんな奏の頭を抱き寄せ撫で撫でして落ち着かせる。
そして、刹那が代わりにフリアに話す。
「妹は姉の私を凄く立ててくれてるのです。又、非常に尊敬もしてくれています。奏の態度にも問題はありますがフリア先生もあまり言葉が過ぎると私も本気で相対せずにいられなくなります。……これは冗談の類ではありませんよ?」
刹那はそう言うとフリアを睨みつけ一瞬だけ全力で殺気を叩きつける。
その瞬間フリアは後方にジャンプして武装していた。
「フリア先生。そう警戒しないでください……私も無闇に戦いを望みません。ただ少々私を過小評価しすぎていた様なので少しばかり気当てをさせていただいただけです……」
「ふざけるな!今のが少しばかりの気当てだと?」
「フリア!控えなさい!今回は貴女が悪いですよ。刹那さんごめんなさいね。それと奏さんも申し訳ありませんでした。ただちょっとだけ実力を見せてくれて有難うございます。これでフリアも納得するでしょう……ですよねフリア?」
「ええ……今の気当てですか?いや気当てなんて物じゃない……完全にこっちを殺しかねない殺気を浴びせられれば納得もします……今のが実力の片鱗というなら恐ろしい事ですね……」
そう言いながらフリアは未だ武装を解除していない。
今の刹那の殺気はかなり本気で出していたのでこの反応も仕方ないのかもしれないが、反応を見るにフリアはなかなかの手練の様だ。
しかし、これで刹那の力も認めてくれた様なのでとりあえずの心配事は消えたのである。
まぁ、殺気を出した時に奏が笑ってたのがちょっと怖かったが……。
とりあえず、学園長室での話は終わりの様なので学園長から今後の予定を聞かされる。
「今日は日曜ですから皆、勉強や鍛錬をしてるでしょう。まぁ、遊びに行ってる子もいるでしょうけど……刹那さん達の入るS組の人は皆遊ばずに己を鍛えてるでしょう。とりあえずは部屋割りについて話しましょう」
「そういえば部屋割りは学園長から聞いてくださいと言われましたね?なんでですか?」
「それは刹那さんと奏さんの部屋が特殊だからよ……刹那さんの部屋はリーシャさんと同じ部屋です。その方が都合もいいでしょう?」
「それは……ええ助かります」
「それで奏さんの部屋なんですけどこっちも、結構難しい部屋なんですよ……ユピティアという国の第2王女サラ・ナヴァールって娘の部屋なの……王女だからって2人部屋を1人で使っているのよ……」
「えっと……私がその部屋のルームメイトになっても大丈夫でしょうか?」
「それは貴女次第としか言い様がないわ。実力を認めさえすれば素直でいい子だから、奏さん頑張ってくださいね」
「分かりました……」
「それじゃあ、フリアは2人を学生寮まで案内したら、自分の仕事に戻っていいわ。ではとりあえず明日から頑張ってくださいね」
「はい、できる限り頑張らさせて頂きます」
「私も同じくです」
こうして学園長室から退室する。
その後はフリアに学生寮まで連れてこられた。
ちなみに、ラウンジで簡単にこの周辺の地図を渡されて説明をされる。
勉強がしたいなら、図書館にある自習室や自分の部屋で、鍛錬がしたいなら第2鍛練場でとの事。
買い物がしたいなら、簡単な物なら売店で、そうでないなら寮の近くにあるショッピングモールを使えとの事。
どうやらショッピングモールはこの学園が立てた専用のモールらしい。
刹那達の場合は学生証で支払いが出来るとの事。
どうやらこの学園でお金が必要になる事はないらしい。
刹那は後でモールで買い物でもして、お菓子でも作ろうかと考えていた。
そして、説明が終わると何故か頑張れとフリアに励まされ、フリアは学園へ帰っていった。
とりあえず、刹那は奏に部屋に荷物を置いたらラウンジで集合と言って一旦解散する。
そして、刹那はリーシャの部屋の前……つまり自分の部屋の前で呼吸を整えてノックをする。
「すみません?入ってもいいでしょうか?」
返事がない……ただの屍のようだ……では無く留守の様である。
しょうがないので鍵でドアを開けて部屋に入る。
本当は男である自分が見ず知らずの女の子の部屋に入るというちょっとした背徳感が異様な高揚を刹那に与える。
そして、部屋に入ると女の子特有のいい匂いがしてきた。
部屋は二段ベットになっていて、テーブルに勉強机等がある。
簡易的なキッチンもある。
ベットはどうやら一段目では無く二段目を使ってるようである。
リーシャがいないので申し訳ないと思いながらも二段目を確認すると、やはり使用した形跡があるので、二段目がリーシャのベットなのだろう。
そして、勉強机は2つ並んでいて奥がリーシャの机の様である。
何故なら教科書や辞書やらが綺麗に並べられていたからである。
その後、部屋を確認した後、とりあえず空いている机に自分の荷物を置いて部屋を後にする。
刹那はシャワーが部屋に無い事に一抹の不安を覚えていた……。
一方、奏の方は……どうやらこちらも留守の様で部屋には鍵を使って入った。
「……えっと……なんでこんなに散らかってるのかしら?」
何故か王女様の部屋は散らかっていた。
ベットは直ぐに一段目を使用してる事が分かった。
何故なら熊のぬいぐるみが枕元にあったからである。
そして、勉強机は手前を使っている様である。
しかし、本の数が尋常ではない程積み上がっている。
又、色々な魔術刻印が書かれた紙が机に広がっていた……。
どうやら、勉強は熱心なようである。
奏は2段ベットなのが何だか嬉しくてちょっとだけ横になってみる……。
その後自分の枕元に熊のぬいぐるみをセットする。
この熊のぬいぐるみは地球から連れてきた奏の夜の相棒である。
なんだかサラ王女と同じ様な感じのベットになったのでちょっと笑ってしまった。
その後部屋を簡単に掃除して部屋を後にした。
刹那はラウンジで適当に飲み物を頼んで飲みながら奏を待っていた。
しばらくすると奏がラウンジにやってくる。
「奏?遅かったわね」
「お姉様ごめんなさい。待たせてしまったかしら?」
「いえ、それはいいのだけど、部屋で何かあったの?」
「部屋ですか?いえ、サラって王女様は居なかったですから……ただちょっと散らかってたので掃除をしてました」
嘘である。
ちょっとでは無くかなり散らかっていた。
だが、サラ王女の為にもここはちょっとという事にしておこうと奏は思った。
「そうなの?私の部屋は逆に凄く綺麗に使われていたわよ?パッと見誰も使ってない部屋って言われても信じちゃう位綺麗だったわ」
「リーシャさんは几帳面なんですかね?そういえばサラ王女は魔術刻印の勉強をしてましたよ?お姉様とお話が合うかもしれません」
「魔術刻印学ね……まぁ確かに私も勉強してるし、ちょっと話してみるのも悪くないわね。それで奏、これからショッピングモールに行ってみようと思うんだけど、一緒に行くわよね?」
「ええ、ご一緒いたします」
こうして刹那と奏はショッピングモールに向けて出発する。
ショッピングモールは直ぐ近くなので簡単にたどり着けた。
「お姉様?ところで何を買うんですか?」
「そうね、お菓子の材料かしら?」
「お菓子ですか?」
「そう。まずはルームメイトになったという事でクッキーでも渡そうかと思いまして」
「じゃあ、私はクッキーに合うブレンドティーでも買いましょうか?」
「そうしてくれると助かるわ。じゃあ、ちゃっちゃと買い揃えて寮に戻りましょうか?」
「はい。お姉様」
こうして、ショッピングモールで必要な物を買い、寮に戻る。
ちなみに、買い物前にショッピングモールのお店を確認しておいた。
そして、その時に奏にブラとショーツはあるかといきなり聞かれて、いるのかと言ったら頭を抱えられて下着ショップに連行された。
刹那は女性化するが、いつもは直ぐに男性に戻って居たので下着は持っていない。
デバイスで変身した時は縞々の上下の下着が何故か装備されるので、いつもはそれを使っていた。
そのせいで刹那イコール縞パンという情報が刹那ファンクラブでは常識になっていた。
刹那は下着は良くわからないので、ショップでサイズを測ったりしたのだが、そのサイズを聞いていた奏が恨めしそうな目で刹那を見ていたのが印象的であった。
なぜお兄様の方が男なのに胸が大きいんですかと小さい声でつぶやいていたのを聞いていたので何だか申し訳なく思った。
結局、お菓子の材料と、ブレンドティー、そして刹那の下着を買って寮に着いた。
「さて、早速お菓子をつくりましょうか……所でキッチンは好きに使っていいのかしら?」
「キッチンの人に聞いてみては?」
「いえ、折角ですから寮の人に聞いてみましょう」
刹那はそう言うとラウンジでくつろいでいる寮生に話しかける。
「あの?ちょっといいかしら?」
「はい?なんでしょうか……えっと」
「私は今日転入してきた時乃宮刹那と言います。こちらは妹の奏」
「時乃宮奏です。よろしくお願いします」
「それでなんでしょうか先輩方?」
「先輩?貴女は一年生なの?」
「そうですよ。青のリボンは一年です。二年が赤で、三年が緑です」
「そうなの。教えてくれてありがとう」
刹那がそう言って笑みを零すと話しかけた一年生は赤くなった後ポーットし始める。
「あの?大丈夫?」
「あっ、すっ、すみません。あまりにお綺麗なので見とれてしまいました……で刹那お姉様、何か御用ですか?」
急に刹那の呼び方が先輩からお姉様に変わっていた。
それを聞いた奏はなんだか、複雑な表情をしていた。
「あの、これからお菓子を作りたいのだけど、寮生もキッチンは自由に使えるのかしら?」
「キッチンですか?そうですね……たぶん使わせてもらえると思いますよ?ただあまり自分でお菓子作ったりする子は少ないから良く分かりませんが……すみません」
「いえ、教えてくれてありがとうね。そうだ。出来たお菓子後で差し入れするわね。教えてくれたお礼って事で」
「ほっ、本当ですか!有難うございます。刹那お姉様。私マルカっていいます。よろしくお願いします。奏様もよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
「じゃあ奏、お菓子作りに行こうかしら?」
「そうですねお姉様」
「ではまた後でねマルカ」
「はい!」
刹那はそう言ってキッチンの方へ向かう。
キッチンでは今日の晩御飯の下処理をしている様であった。
「あの〜キッチンを使わせてもらってもいいですか?」
「えっ?キッチン?どうかな?料理長に聞いてくれない?料理長!」
キッチンのスタッフに聞くと料理長に聞いてくれと言われて、料理長がやってきた。
「なんだ?私に何か用かい?」
「いえ、私じゃなくてこちらの寮生がキッチンを使ってもいいかって」
「キッチン使うって、あんたたち見ない顔だね……」
「今日転入してきた時乃宮刹那と言います。ちょっとキッチンでクッキーを作りたいんですが借りてもいいですか?」
「今からかい?タイミング悪いね……今晩飯の用意で忙しいんだよ。まっ、料理を手伝ってくれるってんなら貸してやってもいいよ」
「分かりました」
「な〜んてね……ってええええええ。料理手伝うって冗談だったんだがな……」
「いいですよ手伝う位は。その代わり先にクッキーを作らせてください」
「いや……流石に素人にキッチン任せるのは黙ってられないな……さっきのは冗談だ。素人に下手に手を出されるとやっかいだからね。さっきの話は無しだ。すまんな」
「ちょっと待ってください!」
料理長が断ろうとした所で奏が話に加わってきた。
「お姉様も私も下手な素人より料理は出来ます。それにお姉様は自分の料理店を持つ立派なシェフです。疑われるなら手伝わせてからでも遅くないと思います。それにクッキーを作る手際を見れば素人じゃないと直ぐに分かりますよ」
「その話は本当かい?どうなんだい嬢ちゃん?」
「嬢ちゃんって私ですか?私は刹那です。でこっちが奏です」
「ふん!生意気なこと言って実力を示していないうちは嬢ちゃんで十分だよ!そこまで言うならクッキーを作ってみな。ま、その後は皿洗いでもなんでもやって、時間のロスは埋めて貰うけどね!」
「分かりました」
刹那はこれは実力を示さなきゃ駄目だと判断して、すぐさまキッチンに入っていく。
すると襟首を掴まれて、奏共々止められる。
「ちょっと待ちな!今は晩飯の準備中だ。ちゃんとした服装に着替えてもらうよ!」
そう言われて、刹那と奏は完全にシェフの格好になっていた。
服は予備があった様で、すぐさま用意されて着替えさせられた。
まぁ、刹那としても服が汚れなくて済むので良しとする。
そして、早速クッキーの準備を始める。
用意したのはざっと缶クッキー全種を作れる材料。
しかも、予備も全部持ってきた。
どうせ作るなら盛大にドカンと作ろうと刹那は考えた。
絶対に料理長の度肝を抜いてやると、覚悟を決めクッキーを作る。
刹那は、あらゆる種類のクッキーをどんどん作っていく。
奏も刹那に負けじと、せっせとアシストしていく。
そして、寮のキッチンのオーブンをフル稼働させてクッキーを作っていく。
結局大量の様々なクッキーを制作完了させる。
その様子を見ていたキッチンのスタッフ達は皆唖然としていた。
刹那は焼きたてのクッキーのうち、某カントリー○○○的クッキーを料理長に手渡す。
「なんだい?食ってみろってか!面白い。食ってやろうじゃないか!」
料理長が某クッキーを食べると驚愕の表情を浮かべた後にふむふむと、頷いて、突然頭を下げる。
「刹那!すまなかった!私の負けだ。このクッキーは今まで食べた事のないクッキーだった。それに凄く美味しい……嬢ちゃんなんて言って悪かった」
「いえ、料理長、頭を上げて下さい。こちらこそ無理を言ってすみませんでした。ですがこれで、実力も分かっていただけたと思います。ですが、ちょっと向きになってキッチン使い過ぎちゃいましたね……時間大丈夫ですか?」
「時間?……うわっ!こんなに時間経ってたのか……こりゃやばいな……子猫ちゃん達の晩飯……メニュー変更するしかないかな……」
「ちょっとメニュー見せてもらっていいですか?」
「おっ、おい!」
刹那はそう言うとメニューをチェックする。
どうやら刹那が作れるメニューしか載ってないので、料理長に言う。
「料理長。これなら私が作れますのでどれでも手伝いますよ?それに奏でもアシスト出来るメニューなのでなんとかなりますよ」
「それはいくらなんでもフカシ過ぎだろ……でも……よし、わたしはあんたにかけるよ。刹那、それに奏。手伝っておくれ」
「分かりました。ただ、ちょっとラウンジに行ってきてもいいですか?クッキーを差し入れするって後輩と約束しちゃってるんです」
「了解だ!ただ急いでくれよ」
「分かりました。奏?ブレンドティーの方は大丈夫かしら?」
「大丈夫ですお姉様準備出来てます」
「そうだ、料理長は私達が戻ってくるまでクッキーと奏のブレンドティーを楽しんでて下さい。奏の入れるお茶は私でも勝てない超一流品なんですよ。それでは」
刹那はそう伝えるとラウンジに戻っていく。
そこにはマルカが数人の友達と楽しそうに話しをしている。
そこに声を掛ける。
「マルカ?お待たせ。ちょっと手の込んだの作っちゃって」
「刹那お姉様!全然待ってません。ってクッキーの種類凄いですね……」
「お姉様の本気で作ったクッキーですからね……きっととっても美味しいですよ。私はお茶を入れてきましたよ」
「奏様はお茶ですか。あのそれで……私の話を聞いてみんなが刹那お姉様達に興味持っちゃって、クッキーも食べたいそうなんですけどいいでしょうか?」
「クッキー食べたいです!」
「刹那様、奏様。私達も頂いていいですか?」
「私も食べたい!」
刹那がマルカに声を掛けた時に居た他の友人達もクッキーが食べたい様である。
刹那は元々ラウンジに居るみんなに差し入れするつもりで、作りまくったのでちょどよかった。
なので刹那はみんなに言う。
「良ければラウンジの皆で食べてね。一杯作ったから大丈夫でしょう。よかったら2年や3年の先輩達にも食べさせて上げといてね。それとマルカ……」
刹那は小さい声でマルカに話しかける。
そして、小さな包を手渡す。
「えっ?刹那お姉様これは?」
「マルカだけ特別サービスよ。差し入れ皆にする事になっちゃったしね。元々マルカに差し入れするって事だったし」
「あ、ありがとうございます。刹那お姉様。大切に食べます」
「それじゃあ私達はキッチンに戻らないといけないから」
「そういえば、なんでコックコート着てるんですか?」
「料理長がこれ着なきゃキッチンに入れてくれないって言うからね。それじゃ、クッキーとお茶楽しんでね。私達キッチン行かないと。奏、行きましょ」
「はい、お姉様」
刹那と奏は皆に挨拶するとその場を後にする。
その後に残った人達は大騒ぎであった。
「えっ!なにこれ美味しすぎる……どこで売ってるのかな?」
「ホント、美味しい……このブレンドティーも凄い美味しいわ」
「なになに?これ食べていいの?……っうわなにこれ美味しい」
「ホントホント美味しすぎるわね」
「先輩、がっつきすぎですよ」
「ふっふっふ」
「なに?マルカ?それに皆も」
「これはどこにも売ってないんですよ!」
「そうだよねマルカ?」
「はい!このクッキーは今日2年に転入して来た刹那お姉様が、ブレンドティーの方は奏様が作ってくださったんです」
『えええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーー!』
ラウンジに居た皆がマルカ達の言葉に驚いた。
こんな美味しいクッキーやブレンドティーが手作りなんてと。
マルカは嬉しそうに刹那達の話をする。
その頃刹那はキッチンに戻って調理をしていた。
「ふぅ、これで、とりあえず全部の下準備は完了ですね料理長」
「あ、あぁ……刹那に奏……お前達本当に寮生か?」
「そうですけど。それより、下準備は終わりましたし、どんどん調理していきましょう。メインは料理長がしますよね?」
「あぁ……いや、刹那も手伝ってくれ。奏は他の手の足りないエリアを助けてやってくれ」
「分かりました。それじゃあ晩御飯まで一気にいきましょう」
そう言うと刹那と奏はフル稼働して料理を完成させていった。
結局、刹那がキッチンを占領して、邪魔してしまった分以上の時間を返上出来た。
刹那と奏が料理を出して戻ってくると、キッチンのスタッフ皆が集まって、感謝の言葉を言ってくれる。
「今日はありがとう。お2人さん助かったよ」
「ホントホント。今日はすっごく楽だったわ」
「2人共凄い手際だったわね……それで中等部2年ってどういうことよってね」
「実は2人共年齢鯖読んでるんじゃないの?」
「流石にこんなに小さい子達が鯖読めるわけないでしょ」
「そりゃそうだ」
『あははははは』
キッチンでは皆の笑い声が響いていた。
実際は中等部一年なので鯖は読んでいるが逆なのでさらに混乱するだろうと黙っている刹那と奏であった。
その後キッチンのスタッフと一緒に刹那達は食事をした。
皆刹那達を褒めて褒めて褒めちぎるのでちょっと恥ずかしかったが2人共力になれて満足していた。
その後、キッチンでクローズの作業をしていると料理長が話しかけて来る。
「2人共本当に今日は助かった。それと2人の腕に驚いたよ。刹那のクッキーは凄い美味しいし、奏のブレンドティーはプロでも出せないんじゃないかって位美味しかった」
「まぁ、クッキーは別としてブレンドティーは凄いと思いますよ。私が入れても奏には勝てませんから」
「お姉様……それを言ったら料理でお姉様に勝てないんですが私……」
「いやー、2人共凄いって、刹那は完全に料理を全部こなしてたし、奏もどのポジションでも動ける万能と来たもんだ笑うしかないな。そういえば2人にちゃんと挨拶してなかったな。私はラウラ・マビリだ。2人なら料理長でなくラウラと呼んでくれてもいいんだよ?」
「それならラウラさんとお呼びしてもいいでしょうか?」
「いいよ!それと頼みがあるんだが?」
「なんですか?」
「これからも手伝ってくれないかい?というか刹那の知ってる料理を私に教えて欲しい」
「料理長に料理ですか?」
「あぁ、刹那は色々面白い料理を知ってそうだからね。それを教えて欲しいんだ」
「う〜んそれはいいんですけど、私達は一月位でまた居なくなっちゃいますけど、それとクローズは手伝えませんが、それでも宜しければいいですよ」
「そうか……なんか訳ありっぽいね。分かった。一月でいいから手伝ってくれ。それとクローズは手伝わなくていいよ。これでいいんだろ?」
「ありがとうございます。それじゃあ、明日からも手伝いますね」
「2人共頼りにしてるよ!」
こうして、刹那は何故か晩御飯の時は調理のスタッフとして働く事になってしまった。
キッチンを後にした刹那と奏は途中で分かれて、いよいよ各部屋の問題児様とのご対面の時を迎えるのであった。
刹那は部屋の前に昼間の様に佇んでいた。
ただ、違うのは中から人の気配がする事である。
刹那は深呼吸した後ノックをした。
すると中から返事が帰って来る。
「開いてるわよ」
「入ってもいいんですか?」
「ご自由に」
刹那はそっけない言葉をかけられたが入ってもいいというので入る事にする。
するととっても綺麗な女の子が椅子に座ってこっちを見ていた。
髪は燃えるような真っ赤な髪をしており、瞳も炎を宿したかの様な真っ赤な瞳をしている。
第一印象で思い浮かべたのはフレイヤだった。
フレイヤがこの位の歳ならこんな感じかなって思わせる容姿をしていた。
流石に同じ血筋だなと刹那はなんとなく納得するのであった。
そんな時その少女から声がかけられる。
「そんな所でなにぼーっとしてるの?ドア閉めて入ってきなさいよ」
「あっ、すみません。えっと私は」
「今日から私のルームメイトになる人でしょ?なんで私にルームメイトが出来るのよ……」
「えっと、私は時乃宮刹那です。刹那と呼んで下さい」
「私はリーシャ・アグニス。呼び方はお好きにどうぞ。でも私は馴れ合いはしないわ。その事だけ覚えておいて」
いきなり馴れ合いはしないと言われた刹那は困りながらもなんとか会話を試みる。
「えっとリーシャさん、私は貴女と仲良くしたいです。折角同じ部屋になったんですし」
「それが不思議な話よね……私は1人部屋にする事もこの学園に入る条件にしたはずだけど。どうして今更ルームメイトが出来たのかしら?」
「えっと、私が突然編入してきたからではないかしら?」
「でもなら他の部屋もあるはずよね?それに1人部屋の人がもう1人いるはずだけど?」
「サラ王女って人の事ですか?」
「あら?よく知ってるわね?そう、そのサラの部屋も空いてた筈よね?」
「それでしたら、妹の奏がルームメイトになってるはずなので埋まってますよ?」
「妹さん?双子?」
「いえ、双子じゃないですけど、同学年ですよ」
「ふ〜ん」
馴れ合いはしないという割に結構話す人だなと刹那は思っていた。
そうこうしているとふとリーシャが視線を時計に向ける。
「そろそろ行かないとお風呂に入れなくなってしまうわね」
「お風呂……お風呂ですか!」
「なによ!いきなり大きな声出さないでよ!」
「お風呂……おふろ……」
「貴女も早くお風呂に行かないと入れそびれるわよ?」
「えっと、私はその……お風呂は入らなくていいかなって……あは」
「お風呂に入らないですって?そんな不衛生認めないわよ!その様子だと本当にお風呂に来なさそうね……しょうがないから私がついて行ってあげるわ」
「それはちょっと……えっと……なんと申しましょうか……」
「ああ!じれったい。無理矢理でも来てもらうわよ」
リーシャはそう言うと刹那を無理やり連行して行く。
その頃奏の方は……。
「すみません」
「はっ、はい?どなたですか?」
「今日からルームメイトになる時乃宮奏と申します。入ってもよろしいでしょうか?」
「入りなさい!今すぐに!」
何やら中から威圧的な声で入室を促される。
奏はしょうがないと思いながら部屋に入る。
すると仁王立ちしている女性がいた。
顔立ちはなんとなく凛々しい感じで間違いなく美少女ではあるが、女性にモテそうだなといった印象を受ける。
何処か刹那に通じる感じがあると奏は思った。
そして、入室するといよいよ会話がスタートする。
「まず初めに聞きたい事があるのだけれど、この部屋を掃除したのは貴女?」
「そうですけど……先程部屋に来た時にはサラさんはいらっしゃいませんでしたので。何か問題でも?」
「いえ、綺麗にしてくれた事は感謝するわ。だけどこの事を他の人に話してはいないでしょうね?」
「お姉様にはそれとなく伝えましたけど他には言ってませんよ?」
「お姉様?それって上級生って事かしら?」
「いえ、私の姉です。私は時乃宮奏です。そして姉は時乃宮刹那です」
「ああ、お姉様って貴女のお姉さんの事なのね……良かった……じゃないわよ!他の人に言わないで!」
「お姉様以外には言いませんよ。それで私は名乗ったんですけど、貴女は名乗ってくださらないんですか?」
「私はサラ・ユピティア・ナヴァール。ユピティア王国第2王女です。通常はサラ・ナヴァールと言います。ですが貴女は私の事をサラ王女、もしくはサラ様と言うべきではなくて?」
「何故ですか?」
「私が王族だからよ!その位察しなさいよ」
「それならサラさんと呼んでも大丈夫そうですね」
「何でよ?」
「私も元々王族ですので」
「えっ?王族?でも元々って?」
「そうですね。国が無くなった訳ではないのですが、時乃宮家に養子という形で保護されてますので、王族と言っていいのか微妙という感じです。ですが、これでもちゃんとしたお姫様ですよ私」
「そうなの……えっと、貴女って継承権はあるの?」
「継承権ですか……それはお姉様にあるんじゃないでしょうか?」
「えっと、それは時乃宮刹那ってお姉さんの事?」
「まぁ、そうですね」
「でも、時乃宮家に養子になったって言ってたけど、お姉さんも養子?」
「いえ、お姉様は時乃宮家のちゃんとした血筋ですよ」
「じゃあ、なんで、時乃宮家のお姉さんが継承権があって、本当の王族である貴女が継承権ないのよ?」
「それはまぁ、あまり思い出したくない話ですが……継承権を持ってた実の姉が居まして……幼少期に殺されてしまったんです……その時に刹那お姉様に継承権を受け継がせる事になりまして……」
「ごっ、ごめんなさい。悪い事聞いちゃいましたね。謝罪します」
「いいですよ……それでサラ王女?私は何と呼べばいいのですか?サラ王女?サラ様?サラさん?サラ?」
「それでは特別に貴女にはサラさんと呼んで頂いても結構です」
「そうですか、サラさんこれからよろしくお願いします。それとお姉様もサラさんと呼ぶと思いますけどいいでしょうか?」
「奏さんのお姉さんでしょ?それなら特別に!ホントーに特別に刹那さんにもサラさんと呼んで頂いても結構です」
「ありがとうございます」
「はぁ……なんか毒気を抜かれてしまいましたね……ってもうこんな時間。お風呂に行かないと入れなくなってしまいますわ」
「お風呂ですか?」
「そう、お風呂よ。ここは寮だから時間が決まってるの。早くしないとお風呂に入れなくなってしまいます」
「部屋にシャワーとかないんですか?それで済ませれば……」
「シャワーなんて浴場にしかないですわよ!早く行かなくては。奏さんも準備をしてください!一緒に行きますよ!」
「はぁ……お風呂……」
奏はサラに連れられてお風呂に向かう事になった。
しかし、奏はお風呂という事で何か重要な見落としがある事にまだ、気づいていなかった。
こうして刹那はリーシャに、奏はサラに連れられて浴場に向かうのであった。
これからの後書きは本編の解説抜きにさせて頂きます。
不便でしたら、後書きを書くようにしますので感想などでお知らせください。
次回はいよいよ女学園生活開始です。
最初の関門のお風呂はどうなるのでしょうか以後お楽しみに。
それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。
目指せ書籍化!第三章終了です♪で第四章開始♪現在第54話です。パンパカパーン♪♪♪
現在ブックマークが202人なう。ちょびっと増えたよ〜○┓(アイナ風)ペコリ(登録してくれてる人は感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)
是非まだまだ伸びたいので、ですので皆さん御慈悲を下さいorz
では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。
他の方もよければどんどん感想をば
というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))
最後の方はいつも使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)
ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!
遂に二章完結。いや〜二章は長かったな…w第三章開始。というかもう終わるけどwというか終わったw次はいよいよ第四章です!
結局ネット小説大賞は夢へと消えたのでした……チャンチャン♪
でも次回があれば再チャレンジするぞ!
後、感想がまた伸びたのですが、まだまだどんどん感想待っております。
目指せ書籍化!この調子でどんどん話を投稿するぞ!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!(。`・∀・´)⊃