♯4 1-3 転移と入学試験とその資格
とりあえず時間なので急いでうpうp♪急ぎすぎて一分フライング┐( ∵ )┌
今回のお話は転移直後と入学試験の話になります。
タイトル通り入学試験には資格が必要です。ですが通常の転移者なら転移しただけで資格十分になるのでこんな話しはできないのですが…逆鬼が第3話で言っていた。特待生になれなければお金がというフラグが残っておるのでどうなるでしょうか?
刹那は無事、フラグブレイカーになれるのでしょうか?それとも逆鬼の立てた嫌なフラグの餌食になってしまうのか。
今、刹那のフラグという神とのバトルが始まる!
それでは神超第4話「転移と入学試験とその資格」をどうぞご笑覧あれ。
転移は眩い光の後。体が一瞬歪んだような感覚がして、無事終了したようである。
なぜなら刹那と奏は見知らぬ広い石造りの空間にいたからだ。
「無事、転移できたようだな」
「そうですね。お兄様」
そう言うと見つめ合いながら二人で笑った。
「それにしてもすごい所だな。天上高いし広いし、それに床にでっかい魔法陣の様な物が描いてあるな…」
「そうですね。ファンタジー物のずばり転移の間って感じですね〜」
「確かにな。それに俺達以外の人もどんどん転移してくるな」
そうなのである。どんどんと、この広間に人が転移してくるのである。
そうこうしている内に、どんどん人数が増えて来た。
そこでふとした事を刹那は奏に聞いてみた。
「なんか、驚いてる者と、落ち着いてる者に分かれてるな」
「そうですね、お兄様。ですがそれも共通点があるようですよ」
「共通点?」
「はい。驚いている者の殆んどが何も持っていませんが、驚いていない者の殆んどが手に何か紙をお持ちの様です」
言われて刹那は両者を見直した。確かに驚いている者は何も持っていないが、驚いていない者はなにか書状の様な紙を持っていた。
それにその者達の多くが胸を張り、誇らしげにしている様だった。
そこで刹那は奏に言った。
「あれが親父の言っていた招待転移者じゃないか?」
「逆に持っていない者がランダム転移者という訳ですね?お兄様」
「そうみたいだな」
そうして二人して辺りを見回してみたが、どうやら当たりの様である。
だがそこで刹那が体の異変に気づいた。なんだか体が熱く、何かが体に満ちていく感覚に襲われたのだ。
なので奏に聞いてみようとして刹那が奏を見た時、異変が起きていた。
先程まで元気そうにしていた奏が、とても辛そうな顔をしながら体を抱きしめていたのだ。
刹那は驚き、声をかけた。
「おい、大丈夫か!奏!」
「はい、お兄様。なんか体がとても熱くてなんだか…」
そう言った時、奏の体がぐらついて倒れそうになった。
刹那は慌てて奏を支えたがそうこうしている間にも、どんどん状態が悪くなって行っている様に見えた。
そうして、刹那がどうしようかと混乱している時に近寄ってくる女性がいた。
金髪のウェーブで、歳は30歳前後に見える女性が話し掛けて来たのである。
「私はエリザベートと申します」
「ちょっとお嬢さんの状態を見させてもらってもよろしいかしら?」
エリザベートと名乗った女性が刹那にそう言ってきたので刹那は言った。
「どうしてこうなったか、あなたなら分かりますか?」
そう言い刹那は警戒しながら問いかけた。すると返事が返ってきた。
「大丈夫。こう見えても私は回復魔法も得意ですし医術の心得もあります」
「それに…この子の症状は病気でもなんでもないわよ」
刹那に笑いかけながら、安心しろとばかりに笑顔を向けてきたので刹那も落ち着きを取り戻した。
なので原因をこの女性に聞いてみる事にした。
「病気ではないと申されましたがでは、この症状は何なんですか?」
その問に女性は答えた。
「これは魔法力が体内に吸収されて行っているだけよ」
「君も体が熱い様な、体に何か満ちて行くような感覚があるでしょ?」
そう言われて刹那は自分の体の状態を考えた。
確かに言われた通り熱に浮かされた様に熱く、何かが満ちていく感覚が確かにあった。
だが、とても倒れるような感じではなく、ちょっと怠いといった感じだ。
なのでその事を聞いてみようとエリザベートと名乗る女性に詳しく聞いてみた。
「はい。確かに言われた通りの感覚がありますが、とても奏…妹の様に倒れそうな感じではありませんが」
「なぜ妹はここまで酷いのでしょうか?」
エリザベートは答えた。
「それは魔法力が物凄い勢いで吸収されて行っているからよ」
「見た所、書状も持ってないしランダム転移者なのでしょ?」
「貴方達の世界よりこの世界の方が魔法力が強いので、それに応じた量の魔法力が体に流れ込んでいってるだけ」
「そうなんですか?なら妹は無事なんですね?」
「ええ、ちょっとこの子の場合は特殊みたいだけど、ただ魔法力の総量が大きすぎて急速に充填されてるので、体に負担が掛かっているみたい」
「あなた達の世界は魔法力が少なかった様ね?」
そう言われて刹那は一瞬迷った。
自分達は魔法なんてない世界から聞いたなんて言えないし、どうした物かと思ったが話しを合わせておく事にした。
「ええ、その様ですね。自分達にはよくわかりませんが」
そう言うとエリザベートは苦笑しながら話しを続けた。
「そうだったわね。ランダム転移者ならよく分からないのも無理なかったわね」
「所で妹さんはとても魔法力が高いせいで苦しそうだけどあなたは大丈夫なの?」
確かに刹那は奏の様な酷い状態では無かった。
それについてエリザベートと名乗る女性に聞いてみた。
「いえ、自分はちょっと辛い程度で済んでいます」
「あらそう、ならちょっと周りを見てみなさい」
言われた通り刹那はやっと周りを見渡す事にした。すると周りにも具合が悪そうだったり、座ったりする者が見受けられた。
「どう?周りも辛そうな人結構いるでしょ。」
「みんな、自分の魔法力に慣れるまでにあんな感になっちゃうのよ」
「特にランダム転移者はね」
「ランダム転移者は?」
その言葉で改めて周りを刹那は見回したが、確かに書状を持った人の殆んど、つまり、招待転移者は何でもなさそうにしていた。
ただ、中にはランダム転移者を見て、見下すような目で見ているものがいるのも気になった。
その事をさりげなく刹那は呟いてみた。
「確かにランダム転移者っぽい人は、差はあれど具合が悪そうですね」
「それと気になったのが、ランダム転移者を見て笑っている者がいる事ですね」
それを聞いたエリザベートは感心するような感じで話し始めた。
「よく気づいたわね」
「確かに招待転移者は最初からエリートとして招待される。だから元々この世界の事も詳しいし、もともと魔法力の高い世界から来ているから苦しむ事も殆ど無いのよ」
「だから、ランダム転移者の様な、どこから来たのかも分からない者を見下す傾向があるのは確かね」
「まぁ、私から言わせれば井の中の蛙大海を知らずってね」
「というと?」
「もともと魔法力が大きい世界から来た人は確かに魔法力が強く、魔法回路や魔力回路が強いのが特徴よ」
「でもね。ランダム転移者の方が可能性という意味では上なのよ」
「その事は後で分かるわよ。魔法力の低い世界から来た者の中には覚醒者がいるもの」
「そういった者は招待転移者と同等、あるいはそれ以上の場合がありますからね」
そう言うとふとエリザベートが奏の事を見ていることに気づいた。
そうしているうちにエリザベートが言った。
「たぶんですけど、あなたの妹さんは覚醒者ね。それもとびっきりの」
「なんでですか?」
刹那は純粋に気になったのでそう問いかけた。
「だって、こんだけ時間が掛かっているのにまだ症状が安定しない」
「周りを見てごらんなさい?もう殆どの人が症状が安定してきてるでしょ?」
そう言われて見ると、確かに先ほどより辛そうな人が減っていた。
まだしんどそうではあるが、辛いって感じの人は殆どいなくなっていた。
そこで改めて色々聞いてみた。
「じゃあ妹は大丈夫なんですね?」
「ええ、大丈夫よ。それよりこんなに具合が悪くなるって事はすごい量の魔力を通す、魔力回路を持っている事の証明でもあるし」
「そして、まだ治らない所を見ると異常な魔法力の内包量を持っているみたいね」
「そうなんですか…」
「所であなたはどうなの?」
そこで話しが刹那に向いてきた。
「妹さんはすごいようだけど、あなたもここに呼ばれた以上、すごいと思ったのだけど調子はどう?」
「俺ですか?俺の場合ずっと熱に浮かされた様な感じで、何かがどんどん体に満ちて行ってる感じが取れない様です」
「そう…あなたの場合は魔法力の内包量がわからないわね」
「ただ、症状が取れない所を見ると魔力回路がそこまで強くないのかもしれないわね」
「そうですか」
「でも妹さんがこれなんだから、きっと君も呼ばれた以上は才能があるのよ。がんばりなさい」
そう言ってエリザベートが話している内に奏でも落ち着いてきたようで、話し掛けて来た。
「すみません、お兄様。そしてエリザベートさん」
「もう大丈夫です。さっきより楽になってきましたから」
奏はそう言うがさっきよりましって程度で、具合は依然として悪そうだった。
「奏、無理するな。楽になるまで横になっているといい、ほら俺が膝貸してやるから」
そう言って刹那はエリザベートに抱えられてた奏に膝枕をするのであった。
「ああ、お兄様。私はどうやらまだまだ具合が悪いようです」
「大丈夫か?辛かったら言えよ」
そう奏に言って刹那は奏の頭を撫でた。そこで奏の様子が変わっている事に気づいた。
「お前、本当に辛いのか?」
「はい、辛いです。まだまだ具合が良くなりそうにありません」
だがそう言いつつ奏の様子を見てみると、やはり、先程と違って本当に苦しそうって感じではなく、多少辛そうではあるが大丈夫そうなのであった。
「お前な、俺が膝枕してるからっていつまでも具合悪い振りするつもりだろ…」
そう言いながら奏を見つめると奏は目を逸らしてしまった。
「あと2、3時間は良くなりそうにありません」
「嘘つけ!」
そう言って奏に軽くデコピンをすると、奏がクスクスと笑い出した。
そこでエリザベートが話し掛けて来た。
「もう大丈夫そうね、状態も安定してきたし、後は自然と回復して行くでしょう」
「試験は後回しにしてあげますから、それまで膝枕していてあげなさい、おにいさま」
「って、エリザベートさんおにいさまって呼ばないで下さいよ。それに膝枕してろって」
「いや、ごめんね。君の名前しらないからからかっちゃいました」
「所でお二人はなんて名前なの?」
そう聞かれたので刹那は自己紹介した。
「時乃宮刹那と妹の奏です」
「そう。刹那君と奏さんね。覚えておきます」
「だけど二人共本当に仲がいいのね?」
「まるで恋人さんみたいよ」
そう言ってエリザベートは笑いながら二人を見ていた。
そこで刹那がすぐに言い返した。
「それ、笑えませんから」
「なんでですか?お兄様と私なら恋人同士に見られてもおかしくないですよ」
「いっその事、この期に恋人同士になりませんか?」
そんなことを平気でいってくる奏に刹那は困惑しながら言った。
「そういうことを言わんでくれ。膝枕やめちゃうぞ」
「あら、そんな酷い事を申すのですねお兄様は…」
そう言いながら奏は泣きそうな顔をしてこちらを見てきた。
うっ、そんな目で兄を見ないでくれ。
刹那はこれが嘘泣きであると分かっているが、そんな顔をすると抵抗できないのであった。やはりシスコンである。
「あらあら、お二人は本当に仲がいいのね。でも本当は最初、姉妹かと思ってたのよ…」
「えっ?」
「だって刹那君女の子っぽいし、お兄様って聞くまでどっちか悩んでたのよ」
「それはちょっとは言われますが酷い勘違いです。俺は歴とした男です」
「そうね、あなたの目はちゃんと男の子の目ね」
「妹さんを見ている時しっかりと男の子の目になっていたもの」
「って、そんな事言わないでください。そんなこと言ったら」
恐る恐る奏を見ると、やはり刹那の予想通り顔を真っ赤に染めて、潤んだ瞳でこっちを見つめていた。
「やはり、お兄様もなんだかんだ言って私の事を…きゃっ」
やはりというか何というか、奏はすっかり恋する乙女モードに突入しているのであった
刹那は頭を抱えながらもう一度奏に言った。
「膝枕やめるからな」
「なんでですか!」
そういって奏が慌て出す、そんな奏を見て刹那は可愛いなと思うのだった。再度言うがやはりシスコンである。
そうやり取りしているとエリザベートが真剣な顔で言ってきた。
「刹那君。試験開始までは膝枕してあげなさい!」
「奏さんがこんな調子だから分からないでしょうがまだ相当キツイ筈よ」
「話せる様になったからって安心しちゃだめよ」
「奏さんも奏さんだけどまだ辛いのだから、ちゃんと療養してなさい」
「まぁ、お兄さんを心配させない為…だと思うけどほどほどにね」
「そうなんですか?おい、奏ふざけてないでちゃんと休め」
「すみません、お兄様。ではしばらく膝枕を堪能させていただきます」
「だから紛らわしい事を言うんじゃない、まったくもう…」
そう言うと奏は目を瞑り力を抜くのだった。やはりちょっとまだ辛いようだった。
刹那は紛らわしいなと思いつつも内心は穏やかで、優しい気持ちで奏を見ていた。
「やっぱり仲良しさんね。私はもう行かなきゃならないけど試験頑張ってね」
「それじゃあ、またあとで会いましょう」
「はい。色々とありがとうございました。では又」
その会話でエリザベートは何処かへ行ってしまった。刹那は感謝を込めた視線を向けつつ見送った。
そして、試験が始まるまで膝枕をしながら待つ事となった刹那であった。
そうこうしている内にどんどん人が奥の方に連れて行かれるのが目に入った。
どうやら試験とやらが始まった様である。
そうして人がどんどんいなくなり、遂に刹那達の前に案内役が来たのである。
「あなた達で最後になります。膝枕されてますが大丈夫ですか?」
「えっと?どうだ奏?」
「はい、大丈夫です。」
「だそうですので、よろしくお願いします」
「はい。では試験は不合格者を決める為の物では無く、その者の資質と資格を見る為の物です」
「なので緊張しないで大丈夫ですよ。それでは付いてきてくださいね」
そう言うと案内役の人は他に3名ほど連れ立って部屋に入って行った。
「これで最後の人達になります。試験よろしくお願いします」
そこで案内役は部屋を出て行く。
間もなく試験が始まるようだ。
みんなが席に着く中、刹那と奏はある人物に目がいった。
その人物は刹那と奏を見ると笑顔を向けてきた。そうエリザベートであった。
「ええ、それでは試験を開始します」
中年の男性がそう一言言うと試験が始まった。
まず試験は質問形式であり、最後に資質と資格を見る為の物だと説明が入った。
「まず君達は言葉が話せている事に気付きましたか?」
そう言われればなぜか異世界なのに、みんな流暢な日本語で話しているのだった。
そこで補足する説明が入った。
「君達が転移してくる時、魔法陣書いてある広間に転移しましたね」
「あの転移の間には、転移者の頭に翻訳の魔法を掛ける効果がありました」
「ですから、来たばかりのあなた達が我々と会話できるのですね」
「ちなみにその魔法は魔法力のある限り永続する類の物ですので、これからも安心して生活できます」
「ただし、文字は翻訳できないので学んでいただきますが、そう難しくないので3年間でみっちり覚えてください」
「では説明も終わったのでまず、招待転移者のお二人は世界番号から自己紹介をお願いします」
「あと質問にも答えてくださいね」
そう言うと中年の男性以外の2人の男性とエリザベートと1人の女性、合計5人による試験が始まった。
まず初めに面談を受けている2人は招待転移者らしく世界番号という番号を述べていた。
どうやら世界には番号があり、それでどこから来たのか判断しているらしい。
そうしていると最初の2人は質問が終わり、3人目に差し掛かった。
そこで最初の二人と違う様子なのに刹那は気づいた。
「えっと自分は声が聞こえ、それに答えたらこの世界に来ていました」
「なので今いち状況がわからないのですが、この世界で一体何をすればいいのでしょう?」
最初の2人は簡単に質問に答えていたが、3人目の彼はどうやらランダム転移者の様で今一状況が分かってないらしい。
それを聞いて、刹那と奏は内心安堵するのであった。やっぱりこの世界について分からないで来ている人もいるんだなと安心したのである。
そして、話しは続いていく。
「あなたはランダム転移者ですね」
「ランダム転移はこの世界に必要な人材を見つけ出し召喚する為の仕組みです」
「なのでランダム転移してきた者の多くはあなたと同じで、理解が追いつかないはずですので安心してください」
「ランダム転移者は招待転移者と同じ待遇で生活できますし学べます」
「ですので生活していく上で困ることは無いですし、学べばいいのです」
「ここは神々を超える者を創ろうとする世界の12個中の1つの学園です」
「だから、学ぶ事に関してはここ以上に良い場所は無いですよ」
「そうですか。説明ありがとうございます」
そう言って3番目の男の子はその話しを聞いた後は質問にちゃんと答えていった。
そして、ついに奏の番になったのである。そうして質問が始まった。
「まずあなたはランダム転移者ですね?名前と、ここに来た理由を聞いてもいいでしょうか?」
「はい。私は時乃宮奏と言います」
「この世界に来たのはファンタジー物に憧れていたので、魔法というのに興味があり来ました」
「そうですか。次に…」
そうして、奏は魔法の資質が自分で理解できているかとか、この世界で何がしたいとか、順調に質問をこなしていった。
そして、刹那の番になる。
「では最後にあなたですね。あなたもランダム転移者ですね?名前とここに来た理由を聞いてもいいでしょうか?」
「はい。俺は時乃宮刹那と言います」
「この世界に来たのは奏…妹がこの世界に来ると言ったので護衛を兼ねて来ました」
「時乃宮と言うと、前の奏さんとはご兄妹なのですね?」
「はい、そうです。妹がこの世界から招待された時、幸いにも自分にも声が掛かったので来ました」
「護衛と申されましたが妹さんは何者ですか?」
「妹は時乃宮の家ではなく、さる家の姫なのです。そして、家に預けられ、姫となる時まで自分が護衛する事になりました」
「なので今回、妹がこの世界に来ることになった時、護衛の自分にも声が掛からなければ来なかったはずです」
「そうですか、それとご兄妹と言いましたが何月生まれか聞いてもよろしいですか?」
「はい。よく聞かれますが、俺が4月で妹が3月生まれです。なので学年が同じになります」
「それで、ご兄妹でも同時に転移できたんですね…でも違う家って事は、たまたまだったんですね」
「血が繋がっていないなら別に同学年でも、4月と3月じゃなくても大丈夫なはずですから…」
「でも珍しいですね。血の繋がりがないなら兄妹揃って転移するなんて…」
「まぁ、いいでしょう。それでは質問を続けるので答えて下さい」
そう言うと奏の時と同じ質問がされた。
刹那も順調に質問に答えていき、質問は終わった。
そして、最後に魔法の実技と適正属性診断で終了だと聞かされ始まった。
「ではまず、私が魔法を唱えて的に当てますので、皆さんも見聞きして覚えてください」
「初級のフレイムアローを使います。では行きます」
そう言うと、先程から司会進行役と思われる中年男性が魔法を使った。
「我が求めに従い、我が敵を射んとする一条の炎の矢となりて、撃ち抜かん!」
「フレイムアロー!!」
詠唱が終わると同時に空中に魔法陣が浮き上がり、一つの炎の矢が的に向かって無事命中するのであった。
「これが初級のフレイムアローになります。ですが持っている属性によって強力になったり、また逆になったりするので見本としてください」
「それでは一番目から順にフレイムアローを使ってみてください」
それを合図に一人、又一人とフレイムアローを放っていった。
そして、1人目、2人目は流石に招待転移者なだけあって、堂に入る物であった。
だが3人目はランダム転移者なのでおっかなびっくりな様子であったが無事使えたのであった。
そして、遂に奏の番となった。
奏は先程から症状がまだ悪い様子なので心配だが、詠唱を始めた。
「我が求めに従い、我が敵を射んとする一条の炎の矢となりて、撃ち抜かん!」
「フレイムアロー!!」
その詠唱を終えると、他の人達と圧倒的に違う輝きを持った魔法陣が展開されるのだった。
そして、フレイムアローが放たれるが、他の者と違う点があった。それは、矢であるはずのフレイムアローが鳥の形をして飛んで行ったのである。
「なっ、なんと」
「こっ、これは」
「まさか…」
「これほどのフレイムアローとは…」
4人の審査員達が口々に驚きの声を上げた。そこでエリザベートが話し始めた。
「凄いわね奏さん。これは通常のフレイムアローでは無いわ」
「見ての通り普通のフレイムアローは矢の形になる物」
「それが今の様な鳥の形になるなんて、精霊を味方につけなきゃできないわ」
「どうやらあなたは精霊を従える資質を持っている様ね」
そう言い終わると同時に審査員達は沸き、招待転移者達は悔しそうにしつつも奏の容姿と圧倒的な魔法に魅了されていた、ランダム転移者はただ唖然としていた。
刹那もこの光景を見て驚きを隠せなく、奏を見ていた。
「あ、あのう。これでよろしいでしょうか?」
奏が戸惑いと共に審査員を見るとエリザベートが答えた。
「もちろん合格よ。やっぱり凄まじい才能の持ち主の様ね。私が見込んだだけはあるわ」
そう言いつつエリザベートは胸を張っていた。
そうするとさっきから司会進行をしている中年男性がエリザベートに聞いてきた。
「学園長。お知り合いなんですか?」
「いいえ、先程介抱した子なのよ…だから知っていたの」
「介抱と言いますと…」
「そうよ、この子が魔法力による急速充填で倒れてたって言った子よ」
「そうですか、なるほど、ここまでとは思いませんでしたが素晴らしいですね」
「でしょう?でもまだお兄さんの実技が終わってませんから静かにしなさい教頭」
「そうですね。ではお兄さんの方もフレイムアローを使って見てください」
そう言って司会進行の中年男もとい、教頭の指示によって刹那の詠唱が始まった。
「我が求めに従い、我が敵を射んとする一条の炎の矢となりて、撃ち抜かん!」
「フレイムアロー!!」
そうすると次の瞬間、空中に魔法陣が描き出されたが、フレイムアローはなんだか今にも消えそうな弱い炎の矢になり的にぷちっと当たって消えた。
その様子に先程の奏の時とは違った意味で大いに沸いた。招待転移者達は馬鹿にするように大声で笑い、ランダム転移者は先程と違う意味で唖然とし、審査員達は呆然としていた。
そこで奏がすごい目で招待転移者を見ていたが教頭が慌てて言葉を発した。
「えっと、奏さんが凄かった分、驚きましたが一応できたので合格…でいいんでしょうか?」
教頭は困惑気味で他の審査員に質問していた。だが、他の審査員は冷たかった。
「教頭、流石にこのレベルで特待生にするのは無理があるのでは?」
「そうですね。確かにこれで特待生としては他から文句が出るかもしれません」
「そうだな。特待生にするには無理がありますな」
3人の審査員達はこう言い始めた。そして教頭もこう言われて、どうしようかと学園長に顔を向けた。
そこで学園長、エリザベートが話し始めた。
「確かに特待生にするには無理があるかもしれません。ですが魔法が使えない訳でもない」
「とりあえず、最後の適正属性診断をしてから決めましょう。もしかしたら水属性の適性が強すぎる可能性もありますし…」
そういい、適正属性診断が始まった。
「では、この五芒星の書かれたスクロールの中心に手を乗せて下さい」
「そうすると、火水風雷土の5属性のどれかが光るはずです。それが貴方達の適正属性になります」
そう言うと、早速、招待転移者の二人が適正を見た。最初の1人は土、二人目が手を置くと異変が起こった。
何と風と土の二つの属性が光っていたのである。それを見て一人目の招待転移者は驚き、3人目のランダム転移者も同様に驚いた。
そして、審査員達が又、はやし立て始めた。
「すごいですね。今日で34人目のダブルですよ」
「本当ですね、今年は豊作の様です」
「ですな。ダブルがこんなにいるなんて良いですな」
そう審査員達が騒ぐので2人目の招待転移者は一人目と自慢げに話し始めた。
そこで教頭が口を挟んだ。
「まだ、終わった訳ではありませんよ。お静かに」
その後、ランダム転移者の属性が土だと判明し、奏の適正属性診断の番になった。
「彼女は火のシングルで聖属性ではないでしょうか?」
「そうですね。先ほどのフレイムアローを見た限り火の聖属性まで行ってるかもしれませんね」
「確かにそうですな。まあ火属性なのは間違いないでしょう」
3人の審査員はそう言いながら奏の診断を待った。そして奏がスクロールに触れるとスクロールの五芒星すべてが輝き出した。
「こっ、これはペンタゴン」
「まっ、まさか5属性?」
「まったく信じられん。真か?」
3人の審査員は驚きを持って口々に呟いた。他の転移者達、そして刹那も驚きの表情で見ていた。
そこで奏がみんなに聞こえるように声を上げた。
「これはどういう事ですか?」
「ええ、これはペンタゴン。つまり5属性を持つ者を示しています」
「それに、貴方の場合星が2つ点滅してるでしょ?これは上位属性、聖属性を持ってる証なの」
「奏さんの場合は火と雷の2つが点滅しているのでペンタゴン。基本5属性持ちでその内2つが既に上位属性の聖まで行ってるわ」
「ペンタゴンなんて何十年に一人現れればいい方なのよ。しかも上位属性持ちだとは恐れ行くわね」
そこで教頭も話しに入ってくる。
「学園長がペンタゴンで3属性の上位属性持ちです」
「つまり、貴方は既に学園長に近い力の持ち主という訳です」
「ただ、貴方はランダム転移者であり、魔法をあまり知らないようなので原石というところですね」
「学園長は魔法の知識、使い方、両方共既に凄まじいレベルです」
「ですが貴方はまだ能力の使い方を分かっていない」
「いくら素材が一級品でも使いこなせなければただの宝の持ち腐れですから、これからの日々を精進して立派な神候補になり、ゆくゆくは神を超える者になるのを期待しておりますよ」
そう教頭は言った。
つまり、今は原石としては一級品だが磨かなきゃただの石と言う事らしい。それでも十分な資質だと刹那は思った。
しかし、当の奏はどうした物かと困惑気味である。そこでエリザベートが言う
「奏さん、貴方は素晴らしい才能の持ち主です」
「ですが使い道を誤ればそれは災いの種にしかなりません」
「そうならないようにこれからも精進して下さいね」
「はい、わかりました。学園長様。私は才能に溺れる事無く一生懸命勉強する事、又、正しい事に力を使う事を誓います」
「そうですか。それでは頑張って下さいね」
そう、エリザベートと奏が締めくくり終了した。
そして、遂に刹那の適正属性診断がおこなわれるのであったが…
「一応五芒星の回路は繋がってるようなので魔法回路は全属性あるようですね…」
「しかし、肝心の適正属性が無い様です。学園長どうしましょう?」
そうなのである。なんと刹那は適正属性が無いのであった。
この事態に3人の審査員は抗議するのだった。
「水属性どころか属性無しですか…これでは流石に特待生は無理かと」
「そうですね。水属性に賭けていたのですが属性無しですとやはり…」
「ですな。属性無しで特待生は無理がありすぎますな」
そう言われ、教頭は慌てて学園長に答えを求めた。
「学園長、どうしますか?いくら転移者でも属性無しで特待生にしては、流石に問題に発展するかと」
そして、黙って事の成り行きを見ていた学園長が口を開いた。
「確かに彼は属性無しです。けれど奏さんの護衛で来たと申してました」
「彼を手放すという事は彼女も手放すと言う事ですよ?」
「でしょ?奏さん。貴方はお兄さんがいなければこの学園には入学しませんよね?」
そこで聞きに徹していた奏がこの時とばかりに口を開いた。
「はい。残念ですがお兄様が入学できないのであれば、私も入学する気はありません」
「お兄様を帰すのならば私も帰ります」
その言葉を聞いていた3人の審査員と教頭は慌てだした。
「君は才能があるんですよ!なのに入学をしないだなんて勿体無い事をしてはいけません」
「そうですよ。奏さん貴方はペンタゴンなのですよ。それなのに入学しないだなんて」
「全く話しになりませんな。奏君は入学をするのが運命なのですな。それを拒むだなんておかしい」
3人の審査員は自分勝手な事を言い始めた。それを聞いていた奏は怒りがピークに達していた。
そして3人を睨みつつ断言した。
「私はお兄様在っての私。お兄様の入学を拒むのであれば、ペンタゴンだろうがヘキサゴンであろうが興味ありません」
「貴方達の勝手で私の進路をとやかく言ってくださらないでください」
「もしもお兄様を拒むのであれば私も拒みます。その事をお忘れなき様に」
奏がそう言い切ると流石に3人の審査員も困惑し始めた。そして皆が教頭と学園長を見るのだった。
そこで、その2人が話し始めた。
「どうします?学園長。刹那君を入学させないと奏さんという宝を手に入れる事はできないようです」
「ですが流石に属性無しを特待生にしたら、この世界の特待生も転移特待生も納得しないでしょう…」
「手ならありますよ」
そう学園長であるエリザベートは言った。
「残念ながらお兄さんの刹那君を特待生にする事はできません。ですので一般生の中に入れます」
「しかし、それでも前代未聞ですよ…反発は無いでしょうが刹那君は厳しい状況に立たされるでしょう」
「それに一般生にするならば特待生の様にお金が無料になる訳ではありません」
「転移者の彼は一文無し。それでどうやって生活していくのですか?」
「確かに教頭の言う通りですが、苦肉の策です」
「住む所が無ければ困るのでこれだけは、当学園が一般寮生用に使っている寮を無料で貸します」
「正し、学費等。他に必要な物は自分の手でどうにかしてもらうつもりです」
「それでいかがでしょうか?」
「いかがでしょうかって学園長。寮を貸すのはいいですが、無一文の彼に学費や生活費を出せというのは無理がありますよ」
「いえ、そうでもないでしょう。学費は学園の貸しという事で一時的にこちらが負担して、後で返して貰います」
「そして、生活費は…闘技場と冒険者ギルドで生計を立てて貰います」
それを聞いて学園長と教頭以外の審査員が色々と話し始める。
「寮を貸し出すのと学費の負担はわかりますが、生活費を自分で稼ぐなどと…しかも闘技場や冒険者ギルドとは」
「そうですよ学園長。彼の魔法をご覧になったでしょう。あんな魔法でどうやって闘技場や冒険者ギルドでやっていくのですか?」
「無理がある事ですな。流石に闘技場や冒険者ギルドでやっていける魔法を彼は持っていない」
3人の審査員は口々にそう言った。だが教頭と学園長は違う考えの様である。
そこで学園長が皆に刹那を見ながら言った。
「彼は奏さんの護衛と言ってましたわよ。つまり、それなりに戦える筈です」
「それに先程彼、刹那君と話した時から気になっていたのですが、彼が背負っている大剣」
「あれはちゃんとした、この世界でも通じるデバイスの様ですよ?」
「本当ですか学園長?デバイスは入学後こちらで配布するのが普通なのに、彼が背負ってる剣はただの剣ではなくデバイスだと?」
「ええ、先程奏さんを介抱している時に見てみましたがデバイスで間違いないようです。それもインテリジェンスデバイスの様ですよ。まだ魔力枯渇で起動してませんが間違いないありません」
「という事は魔法も多少は強化されますね。それに確かに護衛と言ってましたし、戦えるのなら生活費を稼ぐ事も可能かもしれませんね」
「でしょ?如何かしら刹那君?この提案に乗ってくれないかしら…」
そこで黙って推移を見ていた刹那が言った。
「それで構いません。俺ならそれで大丈夫です」
「でもお兄様…それではお兄様は危ない目に…」
「心配するな奏。俺の強さは知ってるだろ?」
「それは存じておりますが、ちょっとでもお兄様の負担が増えるのが私は嫌です」
「入学させてくれるって言ってるだけ御の字だと思っとけ。最悪入学すらできないところだったのだからな」
「はい。わかりました、お兄様。無茶だけはしないでくださいね?」
「ああ、分かってるよ。俺の事を信じろ」
そうして、奏が納得した所で話しが終わるかと思ったのだが、3人の審査員がまだ噛み付いてきた。
「私には君の強さは分からない。そして無謀に思える」
「一般入学の件はそれでもいいと思ったがやはり無理があるのでは?」
「そうですね。私も賛同しかねます。護衛だから戦えるなどとは思えません」
「この世界は魔法が左右する世界。剣は遠距離からの魔法には滅法弱いのがこの世界では常識です」
「確かに闘技場や冒険者は剣を使いますが。魔法士の方が強いからこそ、この世界は魔法が優遇されるのです」
「ですから私も無理があると思います」
「ですな。私も無理があると思いますので。お2人と同じ意見です」
そう、3人の審査員は口々に言った。そこでエリザベートが提案した。
「なら刹那君の力を見て決めましょう。いいですね?3人も教頭も?」
「はい、私はそれでいいと思います」
教頭はこの提案に賛成の様で乗ってきた。そこでエリザベートが促す。
「では刹那君。君の護衛としての力を分かり易く見せてもらえるかしら?」
「わかりました。ですがどうすればいいんですか?」
「対人か、もしくはあの的を切るってのでどうかしら…どちらがいい?」
「では、対人だとおもいっきし力が出せないかもしれないので、的の方で」
「わかりました。ではお願いね」
「はい…」
そう言って刹那が的を選択すると、3人の審査員はそれ見た事かと馬鹿にした様な視線を向けてき、今まで観客になっていた招待転移者も馬鹿者を見る目で見下してきた。
奏とエリザベート、教頭と残りのランダム転移者は真剣な目で事の成り行きを見守っていた。
そして、刹那が大剣を抜き、天の構えをとる。そして、一言みんなに刹那は言葉を発した。
「先程はフレイムアロー…炎の矢で的を射てましたね。ではそれにならって天の構え、又の名を火の構えで射て見せましょう」
そう言うと同時に刹那は今現在出せる限りの気の力、気力で肉体を極限まで強化し、気を乗せた斬撃を放った。
「瞬刻永神流、翔波閃!」
その一言と同時に刹那の上段を更に上げた天の構えより、下に向けて神速の斬撃を繰り出す。
気の乗った斬撃は飛翔し地面を割りながら的を真っ二つに…更に壁に深い斬撃の跡がくっきりと残っていた。
翔波閃は字の如く翔ぶ衝撃波の斬撃。気を乗せた一発は空気を切り裂き、真空を生み出しながら遠くの敵を真っ二つにする。
まさに遠くから放つフレイムアロー以上の攻撃力と破壊力である。
そんな技を刹那は皆の前で涼しげに放っていた。当然奏以外は何を見たのかという顔をしていた。
そこでエリザベートが声を上げた。
「どうでしょう?これでも彼はやっていけないと思いますか?」
「今の一撃はこの魔法力によって強化されている壁さえも鋭く切りつけています…しかも離れた所からの斬撃で」
「納得行かない方がいるなら彼と戦って見ては如何ですか?まぁ、彼が言っていた通り、全力で放たれるこの技を魔法で防いで倒せるとお思いなら、是非とも戦って下さい」
「ちなみに私ははっきり言って嫌です」
「私も遠慮したいですね。誰か他の審査員の方。是非戦ってみては如何ですか?」
「まぁ、怪我しても治療のスペシャリストの学園長がいるのですから、是非文句があるなら戦って下さい。ほら」
そう言って、エリザベートと教頭は3人の審査員に勧めるが、皆が真っ青な顔をして拒否をしていた。
「では、文句も無い様なのでこれで今日の入学試験は終了にしたいと思います」
「尚、刹那君は一般入学扱いとし、他4人は転移特待生として入学する物とする」
「詳しい事は転移合格者をみんな集めて説明するのでそのつもりでいてください。」
「以上です。異論はございませんね?では解散」
こうして長い長い転移と、入学試験が終わったのである。
そして刹那と奏はお互いに合格を祝いつつ、集合場所へと赴くのであった。
とりあえずうp。
というわけで急いでたので締切ぎりぎりに出来上がりました。
前書き後書きを後回しにして急いで投稿したら1分フライングしてしもたorz
ですが無事投稿間に合ったのでみなさん拍手〜888
と言う訳で第4話いかがだったでしょうか?
残念ながら逆鬼のフラグ通り、特待生になれなかった刹那…
だが入学できないという、この物語すべてをぶち折るフラグだけはなんとか回避してくれた刹那君にみなさんご声援をよろしくお願いします。
さて、無事入学はできましたが奏は転移者として、転移者特待生に無事なりましたが、刹那は転移者なのに一般入学になってしまいました。
これにより、主人公は学園物と思われたこの作品において何故か闘技場で戦ったり、冒険者として魔物と戦ったりする学園物から外れる路線に行きますが…はっきり言って作者は学園物の方が好きなのでそんな中でも学園物になるし、学園物に付き物の恋愛、友情を書いて行きたいと思います。
なので学園物として安心して見ていて下さい。むしろ闘技場や冒険までつけるので、そちらの方が好みの方でも対応出来るように作り込んで行きたいと思います。
この物語は、バトルあり、冒険ありの学園物として書いていきたいと思います。
ですが、折角の異世界なのでやはり闘技場や冒険者ギルドは書きたかった。
そんな神(作者)の悪戯で強制的に無一文設定にされてしまった主人公刹那。
ちゃんと闘技場や冒険で財を成せるのか今後をご期待下さい。
さて今回の話しは刹那の能力と奏の能力がとりあえずはっきりした話しになりました。
早速、刹那達の能力を書いてみたいと思います。
主人公 刹那
力 前回と同様。正し、異世界でも気の力は利用可能で、魔法により強化されてた壁や地面を容赦なくぶった切る事ができると判明。どこかの野菜人の如く、戦えば戦うほど強くなります。それはもう反則級に!なんたって主人公最強物ですからね〜、ですがこの物語はチート設定まであるのでいきなり強くなる可能性大と作者は予想します。(って作者が書いてるんだから予想も何もないって?知りません♪)
技 瞬刻永神流の技、基本技一閃、画龍点睛、龍牙追、翔波閃…今の所まだ四つしか出てきませんが基本魔法物なので剣技はある程度までしか出ないかも。ただ魔法を使った瞬刻永神流こそ真の瞬刻永神流なので魔法に期待♪
魔法 前回よりちょっと成長してフレイムアローを放てる様に…でも超しょぼい…はっきり言って魔法より今の所翔波閃の方が強い位…しか〜し刹那君には神の心臓というチート装置が…あるからきっとなんとかなる。ですが、刹那君の属性診断は属性無しorzでずが私は無属性とは言ってません。何度も文章を読めば分かりますが、いちいち属性診断の結果を無属性では無く、属性無しと書きました。この言葉のパズルがとけるかな?ちなみに予言を残すなら(予言という名の予告)刹那君は変身する事により一気に魔法の才能が開花するでしょう…気になる方はよーくこの小説のキーワードをご覧下さい。きっと先の展開が気づける…かもw
ヒロイン1 妹 奏
力 前回と同じ。神気はまだ使えない。なぜなら刹那君が…おーっと先の展開を言ってしまう所だった。セフセフ。
技 家事スキル、やっぱり兄限定で。瞬刻永神流…これは時守一族限定技なので今後共一切使えませんと宣言なう。魔法型だが技と言っても魔法を利用して技を身に付ける可能性が出てきました。(作者は当然知ってたけどw)ちなみにパーフェクトスマイルに泣き顔(嘘泣き)と新たに一つ技が追加されました。これでますます刹那君の貞操の危機が4949。
魔法 第4話目にしていきなり覚醒キタ━(゜∀゜)━!なんと奏さんは基本語属性の適性がすべてあるペンタゴン。五芒星は五角形つまりペンタゴンと言う訳でペンタゴンでした。現在物語中で確認されているペンタゴンは学園長のエリザ(エリザベートだから略してエルザです)のみというとんでも属性持ちでした。しかも、主人公の目指す属性の上位属性に位置する聖属性が火と雷の2つ持っているという事実。
もう主人公よりチートなんですけどと言われる奏さん誕生の話しでした。
ちなみに奏は神なので魔法力さえ手に入れちゃえば軽ーく主人公最強フラグをぶった斬り、チート能力でヒロイン(妹)最強というこの物語のキーワードに含まれていない現象が発生する模様。
さて、こんなチートヒロイン相手に主人公の意地を見せられるのか?
刹那の主人公最強の道のりはまだまだ長い…(と見せかけて急に強くなるのが主人公最強&チートというキーワードの魔力!)
今回の後書きは長くなりました。全部読んでくれた人GJ、そしてありがとうです。
では次回は主人公の入学式と寮生活、そして遂に新たなる仲間とヒロイン追加です!ご期待下さい。
そして最後にいつものセリフをば。
目指せ書籍化!まだ4話目だけどねw
評価、感想お待ちしております。あと助言歓迎V