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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第一章 入学騒乱編
2/70

♯2 1-1 始まりの時

早くできあがったので早速うpうp♪


というわけで通常一週間に一回更新予定の「神々を超えし者を創りし世界」


略して神超(かみごえ)は毎週金曜23時更新予定(更新予定をちょくちょく変えてる主に第2話で勧告)ですが初期の方は話数が少ない為出来たらできるだけ早く載っけていきたいと思います。


ですがあくまで一週間に1話が最低限のペースなのでご了承下さい。


それではプロローグより5年後のお話のスタートです。


神超「入学騒乱編 始まりの時」どうぞご笑覧あれ。

  心臓移植が無事成功し、死から復活し5年が経った。


  ただの心臓移植ではなく、時守の秘技を使用した事により新しい力が宿っているらしい…のだが



 「瞬刻永神流、一閃!」



  今日も刹那は修行に勤しんでいた。


 今は亡き、楓の心臓(いのち)と引き換えに生き(ながら)えた命。その事がこの5年間を支え、又、重く伸し掛っていた。


 だが「生きて」という最後の言葉を聞いた時から、刹那は死に物狂いで己を鍛え抜いた。あの時の二の舞を踏まない為に、そしてもう一人の守るべき存在、奏の為に。



  そうこうしている内に今日も夕日が落ちてきた、月は東に日は西に…。


 そんな時に声が聞こえてきた。



 「お兄様〜ご飯の時間ですよ」



  その声は奏のものだった。



 「何かお話しがあるとかで、早く帰って来いって言ってましたよ」



  そんな風に声をかけてくる妹、といっても血の繋がりはもちろんないので義妹だが、奏に声をかけた。



 「話しって言うとなんだろうな…見当つかんしなぁ」


 「お兄様に話しって言ってたけど、私にも話しがあるって言ってましたよ?」



  そんな風に話しかけてくる妹の奏はとても上品のある喋り方をする、兄の贔屓目なしでも相当の絶世の美少女である。


  その為一人称は私と書いて《わたくし 》と読むレベルである。


  見た目は吸い込まれそうな黒い瞳に、流麗な黒のロング髪、顔は小さくとても可愛らしく。スタイルは年齢の割に色気が出始めたとても人を魅了する。人間とは思えないほどの容姿である。


  まあ神と呼ばれるものは容姿が整っているのが当たり前らしいので、人間からしたらすごくても、神からしたら普通らしい。


  それでも奏は郡を抜いて可愛いと思うのだが、兄レンズが掛かっているのかもしれない。



  それはさておき、兄である刹那は複雑であった…お兄様と呼ばれるのはいいんだがむず痒い…そして極度のブラコンである奏なのであった。



 「どうしたんですか?なんだかぼんやりしてますけど?」



  そんな事を考えてると、心配そうに見てきたので苦笑しながら答えた。



 「いや、奏が正式に妹になってから、もう5年も経ったんだなとふと考えてな……」


 「そんなになりますか…でも元々兄だと思って接してきましたから、実際はもっと昔からのような気もしますね。」



  そんな風に奏ではハニカミながら、効果抜群のスマイルという凶器を当ててきた。



  …そんな笑顔してると、いつか男達から勘違いされて大変な目にあうぞ。なんて考えながらちょっと嫌な事を言ってしまった。



 「楓がいなくなってから奏は変わったよな」


 「どこがですか?」



  奏は何にも変わらないとばかりに笑顔のまま聞いてきた。



 「いや、昔よりもしっかりしてきたし、俺に対してもなんか余計にブラ…親密?になってきたというかな?…」


 「昔よりしっかりって失礼ですね。私は昔からしっかり者です。」

 「それに親密って当たり前です。最初はその…辛い時期もありましたが今ではお姉様の心臓を持ったお兄様は兄であり心の姉なのですから。」



  奏はそう言うとちょっと不愉快って顔を作ったあと、すぐにまたにこやかに笑顔を向けてきた。



 「お兄様は5年前からいろんな意味で強くなられましたので、私の誇りなのですよ」

 「もしお兄様が絶望から何もしない人になってしまわれていたら、もっと違っていたのかもしれません。ですがお兄様はそれ相応の覚悟と努力をして来ました」

 「ですから私はお兄様を心よりお慕いできるのです。それはお兄様だからですよ」



  そのように言われては刹那も(ぐう)の音も出ないのであった。



 「奏は本当に強く格好良くなったよ。俺なんかよりもな」


 「お兄様は本当に強く可愛くなりましたよね。私よりもね」



  奏を褒めたつもりが何故か自分に刃となって返ってきた。


  実は元々中性的な顔だった刹那だが、心臓移植してからの5年で中性的というより、女っぽくなってしまっていたのだ…。


  まあ聞いた所によると元々の資質に拍車がかかっただけと、笑いながら父親の逆鬼は言っていた。


  というか笑うなと言ってやりたい刹那であったが、一応美少年、ちょっと女っぽいけど清楚なイケメン、という評価を受けているので微妙な心境なのであった。


  奏に言わせれば男臭くないのに格好良く男らしいという、意味が分からない評価を受けているのでちょっと悩みの種でもあった。


 

  見た目は吸い込まれそうな黒い瞳に、黒髪のボブ、顔は小さくとても可愛らしく。体つきは極限まで引き締められた筋肉により、一見するだけでは普通の体つきである。


  だがその実、肉体は筋肉の鎧で出来ており、ものすごい耐久力があり、気の力を籠めれば銃弾すら弾く肉体を手に入れている。


  だがそれは時守の異能者特有の身体構造故であり、刹那が特別なだけである。又、女神の心臓を持っているので容姿も自然に美形になっていっている様である。


  ただ男なのに女神の心臓を移植したので、元々女性寄りの顔がさらにそちら方面に行ってしまったのは刹那の悲しい現実である。



  それは置いといて、そろそろ帰り支度が済んだので帰ろうと声をかけた。



 「そろそろ帰るか、奏」


 「はい、お兄様帰りましょう」



  そうして二人は帰ろうとして時である。何者かの気配が急激に迫ってきたのだ。



 「おい、奏。俺の後ろに隠れてろ!」



  そう言って刹那は自分の剣に手をかけた。


  その時である。襲撃者が容赦なく剣を振り下ろそうとしてきた。


  なので刹那も構えを取る。瞬刻永神流の地の構えで敵を先手で捉えようと技を放つ。



 「瞬刻永神流、一閃!」



  刹那が最も得意とする必殺の神速剣が放たれ、相手に当たるかという所で相手からも技が放たれた。



 「瞬刻永神流、画龍点睛!」



  なぜ?


  それが最初の思いだった。


  放たれた技は5年前刹那の心臓を貫いたその(・・・)であった


  一瞬にして胸へと向けられる剣を咄嗟に水の構えに強引に戻し、今まで必死にシュミレーションして来た技を叩き込む。



 「瞬刻永神流、龍牙追!」



  龍牙追(りゅうがつい)は閃を放った後でも、先手を取る技に対してのカウンター技である。それを刹那は一瞬の判断で放った。



  そして遂に画龍点睛を防ぎつつカウンターを取るかと思った瞬間、相手が後方へ剣を盾にしながら吹き飛んでいた。



 「殺ったか?」


 「殺られてねえよ!」



  なんと、龍牙追を受けたにもかかわらずピンピンとまではいかないが、元気に返事をしてきた。


  その声に刹那は聞き覚えがあった。それもそのはずである剣を教え自分を育てた父親の声なのだから。



 「何してくるんだ親父!!」



 顔を覆っていた布を取りながら逆鬼が話しかけてくる。



 「いや、お前が5年間修行してきた結果が見たくてな、だが俺の画龍点睛を見事に防がれた上にカウンターまで放つとは思わなかった。」

 「本当は防いだら合格の筈だったんだが、思った以上に強くなっていやがるな流石俺の息子だな」



 などと言いつつ、逆鬼は悪びれる様子もなく言ってきたのであった。



  そこで気になった事を刹那は聞いた。それもそのはず画龍点睛なんて物が瞬刻永神流などと言われたら正気でいられない。



 「親父!!どういう事だ画龍点睛が瞬刻永神流って!!!」

 「5年前の事なにか知ってるのか親父!」



  刹那はどんどん捲し立てようと言うが、逆鬼から待ったが入った。



 「その事についても合格できたら今日話すつもりでいた」

 「色々話したいこともあるし、とりあえず家へ帰ろう。母さんも待ってるしな」



 そうして短い戦いが終わり、逆鬼を先頭に家路につくのであった。


  そして家について目に入ったのはご馳走である。なんでこんなに豪華なんだと思いつつ母さんに聞いてみることにした。



 「母さんただいま。で、なんでこんなご馳走?」


 「お母様ただいま帰りました。私もこのご馳走気になるんですが…」


 「細かい奴等だな別にいいじゃねえか」



  逆鬼はそう言うが俺と奏の方が当たり前の反応だと思う。そしてそんな疑問に静那は答えた。



 「だって最後の晩餐だから」


 「「え!?」」



  刹那と奏はほぼ同時に同じ事を言っていた。そりゃそうだいきなり最後の晩餐なんて縁起でもない事を言われたら驚きもする。


  しかし、時間差で刹那と奏に微妙な差があった。奏はなぜか理由が分かった様な感じで落ち着きを取り戻していたのだ。


  そして刹那は理由が分からず混乱していた。なので聞いてみようと声をかけるのだが。



 「料理が冷めちまう。とっとと食ってから話そうぜ」



  などと言い、とっとと手を洗い、うがいをしてきっちりと椅子に座った。


  なぜか奏も同じようにしていたので刹那も仕方なく席につくのであった。


  そして最後の晩餐?が終わる頃やっと本題に入ったのである。



 「なあ刹那、画龍点睛の事気になったか?」



  突然そんな事を言ってきたのである。そうすれば当然刹那は食いついた。



 「そりゃ気になるに決まってるだろ!5年前からずっと、俺はその技を使った奴を倒す為に生きてきたんだからな!!」


 「そりゃそうか。だがなこの技は瞬刻永神流の技だ、その意味、分かってるならもう予想はついてるんじゃないか?」



  逆鬼は確かに言った予想がつくのではと……それは刹那が考えないようにしていた答えを自然に導き出すものだった。



 「つまり俺と楓を殺ったのは瞬刻永神流、つまり時守の一族なのか?」

 「それなら誰だ?俺だって一時は時守の一族を犯人と思って調べたことがある。だがこの隠れ里を知る者は少ない」

 「それに俺はここに住んでる奴等全員を調べもしたが、犯人は居なかった。それなのに瞬刻永神流なんて訳が分からない」


 「そりゃそうだ。犯人はこの世界の人間じゃないんだからな」



  えっ、今聞き捨てならない事を言ったぞ。この世界(・・・)の人間じゃない?どういうことだ。



 そんな事を考えていると逆鬼が言った。



 「5年前お前は言っていたな?犯人は魔法がどうのと言っていたと…」

 「この世界は魔法が存在しない、というか正確には魔法力が存在しなくなった世界だ」

 「なのに襲撃者は魔法力を使っていた、つまりは魔法がある世界から来たんだよ」



  逆鬼は刹那を見ながらいらただしげに見つめながら言った。



 「そいつはたぶん魔法がある世界でもかなり魔法力が強い世界から来ている。じゃなきゃこの世界を行き来出来ないしそもそも使えねぇ」

 「つまり、そいつはいくつもある世界の中でも多分、神々を創る世界から来ている」



  刹那は思った。そもそも世界がいくつもあるってなんだ?それに神々を創る世界?どういうことだ?


  そこでまた逆鬼が続ける。



 「そこでだお前は今日合格した、そしてこちらの準備も済んだ」

 「お前も行ってこいその世界へ。そして想いの丈を全部ぶつけ、願いを叶えて来い!」


 「願いを叶える?」


 「そうだお前の想い、そして願い。それは襲撃者を倒し、そして楓様を救うことだ」


 「襲撃者を倒し、楓を救う?ちょっと待て襲撃者は分かるが楓を救うってなんだ?」


 「お前時々っていうか毎日楓様の安置カプセル見に行ってるだろ?教えてもいねぇのに勝手に見つけてからずっと通ってたよな?」


 「そっ、それは…」


 「ちょっとついてこい。母さんも奏も一緒に来な」



  そういうと逆鬼は楓の安置所に向かっての道を進んで行った。そして楓の安置カプセルの前で止まり話しを再開させた。



 「静那、説明頼む」


 「わかりましたあなた」

 「刹那、奏とりあえす話しをするけどまず、なんで遺体を安置カプセルに入れてると思う。」


 「わからないが、楓の体が関係してるのか?なんで死んで5年も経ってるのに遺体が傷んでいない」


 「そう、そこなのよ。実は神の肉体というのは簡単には朽ちていかないの。それは神であるが故ね」

 「そしてこのカプセルも関係してるわ」

 「時守の一族の事について知ってる事って刹那はどの程度?」



  そういって刹那に静那は聞いてきた。



  刹那が知っている時守の一族とは、神が神を制せなくなって行った過程で神を淘汰し、統制を取り戻すべく生み出された存在って事位だ。


  あんまり詳しくないが時守の一族はその名前の由来通り、時を守る事が役目だと聞いたことがある。


  そして、今は使えないが時間と空間を支配する能力を持っていたはず……って時間と空間?もしかして?


  そう思い刹那は静那に聞いていた。



 「母さんもしかして時間と空間を支配する能力が関係してるのか?」


 「良く分かったわね。流石私の息子だわ」



  ってさっきも親父が流石自分の息子だと言ってたが母さんまでか…とんでもない自信家だな。


  そう思いつつ笑っていた。そして気になったので続きを促した。



 「それで時間と空間を支配する能力ってのは分かるんだが、失われた力じゃなかったか?」


 「確かにそうね。だけどちょっとだけ勘違いしているわよ」

 「力が失われたのはただ能力者がいなくなったからだけじゃないの」

 「力は魔法力によって使うことができるの。つまりさっきお父さんが言っていた魔法力が存在しない世界…つまりこの世界では使えないって事」


 「それならなぜその能力が関係するんだ?」


 「つまりそれはこのカプセル自体魔法石で出来ているから、多少の魔法力なら与えることができるのよ」

 「その魔法力で時守の能力である時間と空間の制御によって強制的に楓様を保護してるのよ」

 「でも本当は時守一族の使命の為に能力者が生まれた時、その者を入れる為の物だったのよ」

 「そして能力者はあなたよ…刹那」


 「俺!?」


 「そう、本来ならあなたの為に使う物だったの。でもね。貴方なら自分より楓ちゃんを救うのに使うだろうなと思って使ったのよ」


 「そりゃ、正解だ。確かに俺がその事を知っていたら楓の為に使ってる。でもな」

 「なんで俺が能力者だと分かるんだ?それに魔法力を与えたからって楓が救われる訳じゃないじゃないか…死んでる事に変わりはない」


 「そうね。じゃあその二つについてはお父さんから教えてもらいましょうか。」

 「ね、あなた?」



  そこで逆鬼はこれまでの事と、これからの事を話し始めた。



 「まず能力者の判別についてだがこれはついて来れば分かる。ちょっとこっちへ来い」



  そう言って逆鬼は壁の前に立った。そして力いっぱい押すと扉が開かれた。



 「隠し扉か…」


 「そうだ。そしてこの部屋にある。あれだな」


 「台座に刺さった剣?」


 「そうだその剣に触れてみろ」



  そう言われて刹那は台座の剣を握った。すると…。突如魔法陣のような物が地面に描かれ剣が輝き始めた。



 「なんだこれ?どうなってる?」


 「それが判別法だ俺が握っても光らねえよ」



  そう言って刹那をどかして逆鬼が握るのだが、光は消えなにも起こらなくなった。



 「ご覧の通りさ。これが判別法だ。そしてこの剣は魔法力の回路が備わった人間にしか反応しない。ちなみに奏も触れてみな」


 「私ですかお父様?」


 「そうだお前も触ってみ」



  そう言われると、さっきまで黙って聞きに徹していた奏は剣に触れた。


  するとさっきまでと違い何故か輝いていたはずの剣は輝かないが、地面の魔法陣だけがものすごい輝きを放っていた。


  そこで逆鬼の説明が再開された。



 「ご覧の通りだ。剣は時守一族の能力者しか反応しないが、魔法回路が備わった人間てか神なら魔法陣は反応するんだよ」

 「ていうことで剣は刹那が使うことになるな。そしてこの魔法陣はとある世界への転移魔法陣になっている」


 「それってもしかしてさっき言ってた神々を創るって世界か?」


 「正解だ!そしてこの魔法陣を使用できるのは魔法回路を持った者のみだ」


 「つまり刹那、そして奏。お前ら2人で行ってこい」


 「私ですか?」



  急に言われて奏は驚いている。そりゃいきなり行ってこいって言われても困るよな…。



 「そうだ奏は刹那をサポートしてやれ。2人で行けるならお前も行きたいだろ?」


 「はい!私もお兄様と一緒がいいです。私行きます!」


 「ちょっとまて奏、まだ肝心の事を聞いていない」


 「すみませんお兄様。一緒に行けると思ったらつい」


 「それはいいが楓を救うってどういうことなんだ?親父」


 「ああ、それはだな、神々を創る世界ってのは神を生み出す神を創る世界なんだ」

 「要するにだ、神々を超えし神を創るって事だな。」

 「つまりはお前、刹那がそれになればいい。そうすれば神々を生み出す力で楓を再生、蘇生させることができるってこったな」



  それを聞いた刹那と奏は、驚きつつも真剣な表情で聞いてきた。



 「それ本当か?」

 「本当ですか?」



  二人同時に聞き返していた。


  そして逆鬼の説明が終わりに差し掛かった。



 「本当だ。だから今日お前を試した。あの世界でやっていけるかどうかをな。そして旅立つのは明日だ」

 「だから母さんが最後の晩餐って言ってたんだな。まああっちでうまく行かなきゃ最悪死ぬからあながち間違ってないが」



  そういい大きな声で笑い始めた。ってちょっと待て。死ぬとかさらっと言ってなかったか?


 そう思いつつ刹那は言った。



 「死ぬってなんだよ。ってまあそれ位なら覚悟はできるが奏は死なせるわけにはいかない」

 「だから奏は残っていて、俺と楓の無事を祈っていてくれ」



  そう言った時、今までで見た事のない様なすごい視線で睨まれてしまった。



 「何を言っているんですか?私が5年前何もできなく、ただ泣いて見ていることしかできなかった、あの悔しさをもう一度味わえと言うのですか?」

 「私も行きます。死なば諸共です。お兄様だけを死地に送り出して黙って見送るだなんてできません。次もし、お兄様が死ぬのなら私も死にます」


 「ちょっと待て死ぬって簡単に言うな!」


 「私は本気です。冗談でこんなことも言いませんし。この際だから言っときますけど、私お兄様のことを愛していますので死なば諸共地獄だろうとお供する次第でございます」


 「ちょい待て愛してるって?」


 「はい、愛してます」



  何言ってるんですか妹よ。兄はついていけないよ…ここまでブラコンだったとは、甘やかしすぎたかな?


 ってそんな場合じゃない。死ぬとか言ってるよこの子…でも俺だって奏が死ぬなら俺も死ぬかもな…って同じじゃん



 「ちょいまて妹よ話し合えば分かり合えるさ。この世界はラブ&ピースさ」


  そこで兄パワーの究極スマイルと白い歯キラリのダブルコンボでどうだ!


 「そうですね。ラブ&ピースなので兄を愛して勝利を勝ち取ればいいのですね」


 「ソウジャナイデスヨ奏さん」


 「それ以外アウトオブ眼中ですのであしからず」



  そこでさっきのお返しとばかりに究極スマイルと下から上え見上げて頬を染めるダブルコンボできましたよ。


  そんな言葉どこで覚えてきたー!なんで分かってくれないねん。ってでもそんな妹もかわいい…。


  って俺も相当なシスコンだった…ああ楓さんあなたの妹は究極の小悪魔ですよ?ちがうな神だし究極の女神様かな?


 ってどっちでもいいやんそんなの。


  そんなどうでもいい事を考えながら。刹那と奏は楓を助ける方法を知り。そしてその為に神々を創る世界へと、行く決意をするのであった。

さて、今回の話しは5年間で強くなった刹那の技量を父が判断し、異世界転移出来るか試した事と、時守一族の能力やこれからの目的などを書きました。


無事合格できた主人公、そして楓を救う為異世界転移する事となりました。


ちなみに作中の月は東に日は西にという言葉は作者の運命の出会いに関わる言葉でした。言葉の意味に気づき、お好きな人は作者の同志です!!


それでは次の話は、主人公と奏の能力の詳細と転移までを書きました。


転移まで色々と説明が入る回ですが、それを理解しなくちゃ始まらないって事で書きました。次回をお楽しみに。


ちなみに今回はまだ2話目なのでとにかく急いで仕上げました。


安定してきたらどんどんペースが遅くなるかもしれませんが


毎週金曜23時までには1話は必ず更新しますので安心してください。


では又、ご覧下さい。あと評価と感想よろしければよろしくお願いします。


目指せ書籍化ってまだ2話目だけどね・・・毎回言っていこうと思います!


主に自分のモチベーションの為に><

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