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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第二章 学園と冒険者と闘技場の日々編
17/70

♯17 2-4 真ランスとレーシャルの祈り

昨日は仕事で忙しく、熱もあり、今日は気分が最低からでした。


病院の日でもあり先程タクシーを飛ばして帰ってきて、すぐさま執筆。


それでも6分オーバーしてしまった事深くお詫び申し上げます。


そして、前書きが本編の後になるという矛盾をお許し下さい。


まだ読んでない方は何とか前書きが間に合った方々です。


今回の話しは刹那のアルのランス改造計画と冒険への旅立ちまでを書きました。


話の展開は見てのお楽しみ。結構ナイトメア事、レーシャルに惚れ込んでる作者ですので。


レーシャルは作者にとって魔王ですがジャスティスです♪


それでは神超第17話「真ランスとレーシャルの祈り」をどうぞご笑覧あれ。


そして、『ネット小説大賞』にエントリーしましたので皆様のご声援をどうぞよろしくお願いします。


後、『ネット小説賞感想希望』作品でもありますので。是非皆さん感想を下さい。


感想を書くと特典がもらえる模様。是非この機会にレッツ感想♪

 次の日、刹那達と奏達は朝、校舎前で出くわしたので挨拶をした。



 「おはようございます。お兄様方」


 「皆おはようございます」


 「皆おはようだ」


 「ああ、奏達もおはよう」


 「おはよう。皆」


 「皆さんおはようございます!」



  挨拶が済んだ後は授業が始まるまでたわいない会話をした。



 「所で今日から授業ですが、お兄様は字の読み書きとかどうするつもりですか?」


 「ああ、俺は昨日の内に全部覚えたから大丈夫だ?」


 「全部覚えた?」


 「ああ、親父が言ってた思考加速ってのがあるだろ?それを使って1年で貰える教科書は全部やり終わったよ」


 「そうなんですか。さすがお兄様は凄いですね」


 「そう言う奏はどうなんだ?」


 「私の場合は何か特殊な状態になってるらしくて、知識が勝手に入ってくるんです。なので心配ご無用です」


 「知識が勝手に入ってくる?」


 「セレナの話だと、世界に神として認められると全知の力が宿るそうなんです。その片鱗が出てるのではとの事です」


 「全知か、なら全能の方もあるのか?」


 「どうでしょう?セレナは知ってる?」


 「全能は無い筈だぞ?全知だって本当にすべての事を知ってる訳ではないからな。そもそも全知何て物があったら神は考える必要すら無くなるだろ?」


 「そう言われるとそうですね」


 「多少他より物知り程度に考えといた方がいいぞ」


 「そうします。それではそろそろ時間なので教室に行きますねお兄様」


 「ああ、行っておいで。俺達も教室に行くから」


 「はい、では放課後に」


 「あっ、そうだ。今日はアルのデバイスをマキナ先生に、改良してもらいに行くから少し遅くなる。適当に時間潰しておいてくれ」


 「はい、わかりました」



  そう言ってそれぞれ教室に行くのであった。


  教室に入り前と同じ席に着く。すると二人組が近寄ってきた。



 「ねえ、ミリス君さぁ。俺達と勉強しようぜ?」


 「そうそう、ルームメイトどうしでっ固まってちゃ友達も出来ないでしょ?」



 そう言いながら不愉快な目でミリスを見る。



 「なんなら、刹那君もどうだい?」


 「俺達と仲良くしようぜ?」



  言ってる事は間違ってないが目が怪しい光を湛えていたので言った。



 「俺達は好きで固まってるんだ。他の友達が欲しくなったら自分達で探すから遠慮させて貰う。ミリスもだよな?」


 「うん。僕も友達が欲しくなったら自分で探すから今回は遠慮しておくよ」



 刹那とミリスが断ると不機嫌そうにしながら文句を言ってくる。



 「折角こっちから誘ってやってるのに失礼じゃないか?」


 「ああ、俺達の事舐めてるんじゃないか?」


 「おい、おい、さっきから聞いてりゃお前らの勝手すぎだろ!これ以上グダグダ言うなら俺が相手になるぜ?」



 アルがそう言って2人の前に立つが2人はアルを見ながら笑い出した。



 「俺が相手になる?マギヌスの出来損ないがか?」


 「ははははは、出来損ないにできるならやってもらおうじゃないか?」


 「何だと?てめえら後で後悔するなよ!」


 「待てアル!」



  刹那の制止でアルが止まる。



 「何だ?邪魔するのか?」


 「お前もまとめて相手してやろうか?」


 「お前らもいい加減にしろ。さもないと…」


 「さもないと?何だって言うんだ」


 「可愛い顔した刹那君はどうするってんだ?」


 「こうするんだよ!」



 それと同時に刹那はありったけの殺気を放った。


  その瞬間絡んできた連中は立っていることすら出来なくなり、刹那を恐怖の目で見ていた。



 「いいか?俺達に無用なちょっかいをかけるな!さもなくばどうなるか分かっているな?」



  刹那は2人が気絶するほどの殺気を放つ。


  2人は恐怖にとりつかれたままただ頷く事しか出来なかった。


  そして、この殺気のせいでクラスの大半が恐怖で怯える事となるのであった。



 「おい、刹那。俺まで殺されるかと思ったじゃねぇか?」


 「アルならまあ大丈夫だろ?」


 「いや、あれは半端じゃないだろ…ナイトメア並みの殺気だったぞ?」


 「レーシャルなら多分もっと強い殺気を放てるだろ。俺の殺気なんてまだまだだよ」


 「あのなぁ」



  刹那とアルはそう言いながら笑って話していた。



 「刹那君ありがとね?僕は何もできなくてごめんね。アル君もありがと」


 「気にするなミリス」


 「そうだぜ!こういう時こそ俺の出番だからな!」


 「2人共ありがとう」



  3人は楽しそうに話していたが刹那の殺気にさらされた人々は悲惨だった。


  3人が談笑してる間殆どの者がまだ、殺気から立ち直れなくてブルブル震えていたのであった。


  ただ、1人はその殺気を受けて不敵な笑いを浮かべていたが、その時はまだ刹那達は気づいていなかった。


  そして、授業が始まる。


 「えー、このクラスは一般クラスになるので、転移者用の文字習得の授業は無いのでいいですね」



  その言葉に周りは何の事か首をかしげていた。だが次の言葉で皆に知れ渡る。刹那が転移者だと…



 「時乃宮刹那君。わからない場合は隣の者にでも聞くように。それでは授業を始めます」



  こうして、刹那は周りから転移者なのに一般入学になったその人だと知れ渡った。


  又、一緒に居るのがマギヌスの出来損ないというのも噂を広めるのを早くした。



 「これで授業を終わります。何か質問があらば職員室に来てください」



  何とか授業は終わったが随分と居心地の悪い教室になってしまった。



 「刹那、注目集めちまったな」


 「そういう、アルだってそうだろ?」


 「ミリスも違う意味で注目浴びてたな?」


 「確かに、ミリスも注目浴びてたぜ」


 「僕はいいけどう2人は悪口言われてたじゃないか!堂々と正面から言えないくせに何なんだよ」


 「まぁ、俺の場合は一般枠一つ減らしちゃった訳だし文句言われてもしょうがないだろ?」


 「俺もマギヌスと分かればこうなるのは分かってたしな」


 「2人がそう言うならいいけどさ、でも納得できないよ」



  ミリスは自分の事ではないのに随分と腹を立ててる様だった。


  そんなミリスに癒される刹那とアルであった。



 「2人共悪い、ちょっと職員室に用事があるんで行ってくる」


 「それなら、ついてくぜ?」


 「僕もついてくよ」


 「まぁ、好きにしてくれ」



  刹那はそう言うと職員室へ行くのだった。



 「刹那?職員室何かに何の用事があるんだ?」


 「教科書を貰おうと思ってな」


 「教科書なら持ってるよね?」


 「いや、今の教科書じゃなくて6年分の教科書全部貰おうかと」


 「何でまた?」


 「いや、さっき授業受けて分かったが俺には必要なさそうだ」


 「それって昨日全部覚えたからかな?刹那君」


 「ああ、ミリスの言う通り昨日で一年の教科は全部終わったからな、新しいのが欲しいんだ」


 「まぁ、くれるかどうかは職員室に行ってからだな」


 「そうだな」



  話している内に職員室に到着した。



 「すみません。O組の時乃宮と言いますが許可書の事について聞きたいことがあるのですが」


 「O組ですか、ちょっと待っててくださいね」



 そう言うと受付の職員は誰かを呼びに行った。


  しばらくすると入学式の時に会ったネスタ・グラフィーという教師が来た。



 「教科書について聞きたい事とはなんだね?時乃宮君」


 「刹那と呼んでくれて構いません。それでですね。今貰った教科書が全部終わったので出来れば6年分全部貰えないかと思いまして」


 「君は転移者ではないのか?文字を読むのもまだのはずだが?」


 「文字はちょうどグラフィー先生が説明してる時に全部覚えました」


 「私が?という事は入学式の時の説明の間にか!」


 「ええ、そうです。なので残りの5年分の教科書を貰えませんか?」


 「私の事はネスタと呼んでくれて構わない。それにしてもちょっと例外すぎて私には判断が出来ない。ちょっと学園長に聞いてくるので待っててくれ」



  そう言うとネスタは学園長の所へ行ってしまった。



 「おい、刹那。やっぱり無理があるんじゃないか?」


 「僕としては既に知ってる事を何度も勉強するのも微妙だし、刹那君にはどんどん知識を与えた方がいいと思うな」



  そうこうしている内に学園長を連れたネスタが現れた。



 「話しは聞きました。刹那君?本当に全部終わっちゃったの?」


 「はい、貰った分は全部終わりました」


 「本当なら普通に授業を受けて貰うのですが、才能を埋もれさせる程、この学園は馬鹿ではありません」


 「それでどうすればいいんですか?」


 「刹那君にはテストを受けて貰います。過去の全学期分のテストで合格出来たら次の学年の教科書をあげましょう」


 「テストはいつ受ければいいですか?」


 「今日の残りの授業は受けなくていいように計らいます。なのでその時間でテストを受けて下さい」


 「後の教科書は?」


 「これからしばらくは授業を受けなくて構いませんので、毎日テストを受けて貰います。それで全学期分のテストで合格点が取れたら次という感じに6学年分全部受けて貰います」


 「分かりました。では今日は何から受ければいいですか?」


 「とりあえず、一学期分を受けて貰います。とりあえず、そこの机を貸すから、全部終わったら私の所に持ってきてくれるかしら?」


 「はい。出来たら学園長まで持って行きます」


 「それじゃあ、刹那君は今日は一日テストを受けてください」


 「ついてきた君達は普通に授業を受けなさいね」


 「はい、わかりました。じゃあ、後でな刹那」


 「わかりました。学園長先生。また後でね刹那君」



  こうして刹那はテストを受ける事になり、アルとミリスは教室に戻って行くのだった



 「では刹那君はテスト頑張ってね」



  そう言うと学園長は自分の部屋へ戻っていった。


  しばらくしてテストが開始され、刹那はどんどん解いていった。


  刹那は驚異的スピードで問題を解いた為、直ぐに一学期分が終わってしまった。



 「学園長失礼します」



  扉をノックして学園長室に入るとエリザが書類仕事をしていた。



 「あら?もう終わったの?まだ1時間ちょっとしか経ってないけど?」


 「もう終わったので。出来れば次の学期分のテストを下さい」


 「それじゃあ、採点してる間に次の学期分のテストを受けていて下さい」


 「分かりました」



  刹那は次のテストも物凄い速度で終わらせ学園長へ持って行った。



 「失礼します。終わったので持ってきました」


 「刹那君?これはどういう事?」


 「何がですか?」


 「全教科が満点なのよ。貴方識別眼を持ってませんよね?」


 「神眼の類は持ってませんが?」


 「それじゃあ、知識が自然と入ってくる感覚とかある?」


 「全知もありませんよ」


 「それならこれは異常よ?貴方天才なの?」


 「それも違います。自分はただ思考加速を使ってるだけです」


 「思考加速って雷属性の魔力付加って事?」


 「雷属性の魔力付加は思考加速が付いてくるんですか」


 「えっ違うの?」


 「自分の場合は思考加速のみを使ってます」


 「でも思考加速って1秒を5秒位の思考時間にブーストする雷属性の戦闘術では?」


 「俺の思考加速も戦闘になれば1秒を10秒にするのが限界の様ですけど。平常時に集中すれば1秒を最大で1時間にまで伸ばせる様です」


 「つまり、数秒勉強しただけで数時間勉強してるのと同じって事ね?」


 「そうなりますね」


 「分かりました。そういう事ならこれからもテスト受けて合格したら教科書をあげましょう。でも刹那君ならすぐクリアしそうですね」


 「さぁ?どうでしょうね?」


 「まぁ、終わったらその時どうするか考えましょう。とりあえずこの調子なら今日中に2年の教科書を渡せるから、明日は2年のテストをします」


 「わかりました」



  そして、授業が終わる頃、刹那は全テストを満点で合格して2年の教科書を持って教室を目指していた。



 「ふぅ、なんとか2年の教科書は貰えたが思考加速も疲れるな」



  そんな事を言いながら教室に入るとアルとミリスが居た。



 「おい、2人共、無事終わったぞ」


 「おう、刹那。お前は順調そうでいいな」


 「おかえり、刹那君。アル君勉強が嫌いみたいでさっきからこんな調子なんだよ」


 「とりあえず、この学園は午後は自由選択になってるんだろ?自分の好きにしていいんだから、とりあえず俺達は飯食って冒険者にならないとな」



  それを聞いたアルは復活していた。



 「早く昼飯行こうぜ?学園にも食堂あるみたいだが、寮の方が割安だし帰って飯食って、準備してから転移門に行こうぜ?」


 「その前にデバイスをマキナ先生に見てもらわないとな」


 「あっ、そうだったな。それじゃあデバイス預けて飯食って。受け取ってから出発だな」


 「まぁ、そうなるな」


 「早く行こうよ2人共」



  ミリスに急かされ3人でデバイス研究所についた。



 「マキナ先生失礼します」


 「失礼します」


 「お邪魔します」



 そう言って入るとマキナが聞いてきた。



 「どうしたんだい?ミリス君の装備でもどうかしたのかい?」


 「違いますよ。ミリスの銃はまだ実戦で使ってません。今日使う予定ですが?」


 「なら、どうしたんだい?」


 「こっちのアルのランスを改良してもらいに来たんですけど」


 「改良?詳しく聞かせてくれるか?」



  そう言われたのでアルのランスのドリル化を話した。



 「そんな感じなんですが出来ますか?」


 「ランスの先端を尖らせて、螺旋状に溝を付けて、魔力を流すと高速で回転するか…できるとは思うけど、どういった効果があるんだい?」


 「まず、敵に接触した時に盾や剣等を弾き飛ばせるようになります。後は貫通力が上がります。ついでに投擲する時も溝と回転で距離と貫通力がアップするかと」


 「へぇ、面白いね。でこれって元々は掘削機だと言ってたね?ドリルだっけ?寧ろそちらの方の需要が計り知れないかも知れないよ?」



  マキナは目を輝かせながら刹那に詰め寄った。



 「君とは共同研究員の筈だ。是非このドリルの実用化の為に草案を作ってきてはくれないか?」


 「分かりました。時間ができたらドリルの草案を作ってきます。なのでアルのランスのドリル化をお願いします」


 「分かったけど何時までだい?」


 「昼が終わった頃にまた受け取りに来ます」


 「って事は僕は昼飯抜きかい?」


 「昼飯食べれるように頑張って下さいマキナ先生」


 「そんな無茶苦茶な」


 「ああ、分かりやすい様に模型作っておきますね」


 「模型?」


 「我が意に従い、我の望む物を彼方より此方へ顕現せん」

 「マジックルーフェン!」



  するとアルがドリル型のランスを装備してる人形が出来上がっていた。



 「こんな感じです。ではよろしく」


 「分かったよ。それにしても創造魔法はやはり便利だな」


 「それじゃあ、俺の武器をお願いします」


 「失礼しました。頑張って下さいマキナ先生」



  そう言って3人は寮の食堂に来た。



 「あっ…」


 「どうした、刹那?」


 「どうしたの刹那君?」


 「俺今日の朝飯で食堂のチケット終わってたんだった」


 「マジかよ」


 「いや、本当は昨日の夜で終わりだったんだが、昨日は外食だったし、色々あって結局稼げなかったからチケット買う金がない」


 「ははは、刹那は昼飯抜きか、まぁ頑張り給え若人よ」


 「アル君酷いよ!刹那君お金貸してあげるから昼食はちゃんと取りなよ?」


 「ああ、今日の稼ぎで絶対に返すから悪いけど貸してくれるかミリス」


 「うん、いいよ」


 「そうと決まればとっとと食おうぜ?」


 「僕、冷たい人間となんて食事したくないな」



  突然ミリスが変容した。



 「アル君は刹那君に色々と世話になってるのに見捨てるような人間なんだよね?そんな人はひとり寂しく食べてるといいよ!行こ刹那君」


 「えっと、まぁミリスがそう言うなら。自業自得だアル。飯食い終わったらデバイス研究所で待ち合わせな?」


 「おっ、おい。本当に俺を置いていく気か?刹那?ミリス?」


 「ふんっ!」



 ミリスはご機嫌斜めの様でアルを無視して料理を受け取って席についた。



 「ミリス、アルがちょっと可哀想じゃなかったか?」


 「僕の刹那君に酷い事しようとしたバツだよ」


 「おい、ミリス。僕の刹那って別にお前の物になった覚えはないんだが…」


 「えっ!あははははは、やだなぁ、言葉の綾だよ」


 「そうか」


 「それにしてもアル君また、とんでもない量を頼んでるね?」



  遠目に見えるアルはやけ食いなのかアル盛を超す、超アル盛を食べていた。



 「あいつ、セレナの時に食いすぎて痛い目みたのに反省してないな」


 「アル君だし、仕方ないんじゃない?」


 「アルが聞いたら絶対にアルって言うのを蔑称みたいに使うなと言われるな」


 「そうだね。だけど困ってる友人を見捨てるような人は僕嫌いだから」



  実際アルはそこまで悪い事はしていないが、ミリスにとって友人を見捨てるような行いはタブーの様であった。


  しかし、友人の筈のアルはよく酷い目に合ってるが、ミリスはあまり助けないなと密かに思う刹那だった。


  そして、食事を終えてデバイス研究所にミリスと2人で歩いて行く。



 「それにしても、ミリスは意外と怒る時は怒るのな」


 「うん、まぁね。でも刹那君だからってのもあるけど」


 「何でだ?」


 「コンダクトしたからね」


 「ああ、あの俺が馬鹿やった時に助ける為にしたっていう?」


 「そう。コンダクトした相手は自分の分身の様なものなんだよ。だから、刹那君が酷い目に遭えば僕も同じく辛いし、刹那君が馬鹿にされれば僕も同じ様に馬鹿にされている様なものなんだよ」


 「それでアルにあんな態度だったのか」


 「うん、まぁそうだね。でもそうじゃなくてもアル君は酷いよ!友達が苦しんでるんだから助けるべきでしょ?」


 「まぁな、だが、アルはあんな奴だからこれからもあんなだぞ?」


 「分かってるよ。ちょっとずつ分からせていけばいいんだよ!」


 「まぁ、頑張れミリス」


 「うん。アル君をきっと更生させてみせるよ」



  ミリスはそう言うとやる気を出していた。



 「そういえば刹那君と2人になるのも久しぶりだね?」


 「そうだな。アルが気力開放した時だけだからな2人だったのは」


 「食堂でとかお風呂で色々助けてくれてありがとうね?」


 「いいさ、今日なんてご飯も奢ってもらったしな!」


 「刹那君、奢ってないよ」


 「あっ、やっぱり?」


 「当たり前でしょ?」


 「流れで言えばいけるかと思ったんだが」


 「お金とかの貸し借りはしっかりしないと友情が壊れるっていうしね。でも刹那君なら今日の稼ぎで明日のご飯分位は稼げるよ」


 「そうかな?」


 「食券だって銅貨5枚でしょ?スライム討伐で銀貨1枚って言ってたし食事だけなら大丈夫だよ」


 「俺の場合学園の費用全部借りになってるから。結構稼がなきゃならないんだよ」


 「そうなんだ。でもアル君は昨日銀貨3枚と銅貨50枚分食べてたよね…」


 「ああ、食券70枚分食ってたな」


 「そう考えると学園側にとってアル君は敵だね」


 「まぁ、料金だけで考えるなら14倍だからな単純計算で」


 「でもお店の料理はひと品で銅貨5枚位はするからね…」


 「アルの場合は晩飯は1人で寮で食えばいいのにな?」


 「それはちょっと可哀想かも」


 「セレナは夜は量が足りないから仕方ないが、アルなら寮に帰ればアル盛が待ってるだろ?」


 「まぁね、あははははは」


 「とりあえず、マキナ先生の様子見に行こうぜ」


 「そうだね」



  こうして、マキナの元へ行くのであった。


  マキナはアルのランスの起動チェック中であった。



 「マキナ先生、お疲れ様です」


 「お疲れ様です。マキナ先生」


 「おお、君達か、ちょうど良かった。作動チェックしてたんだがこんな感じでどうかね?」



  そう言うとアルのデバイスのランスが超高速で回転して一つの壁に激突した。


  ガリガリ言いながら物凄い音で掘削して貫通したので刹那は見事だと思いながら、マキナに話しかけた。



 「マキナ先生良い感じですよ」


 「そうかい?でももうちょっと工夫すれば貫通力や掘削能力がアップすると思うんだが…」


 「あの〜先生。これは武器なので掘削能力はあまり考えていません」


 「ん?そうなのかい?」


 「ええ、掘削能力のあるドリルは他に色々あるんで時間がある時に教えます」


 「そうかね?まぁ、私は色々と君と発明したいから是非とも頼むよ。商品化すればいくらかお金も払えるはずだ」


 「本当ですか?」


 「ああ、それにミリス君に作った銃も色々と運用方法を考えたんだが、魔術刻印を入れた弾を使えば色々と役に立ちそうなんだよ。これはリボルバー式から考えたんだが」


 「そうなんですか…」


 「まぁ、君は欲しい物が出来たら教えてくれればいい。それを形にするのが私の仕事だからね。それに君の場合、創造魔法で実物を作る事も出来るから、プロトタイプなら簡単に作れるしね」


 「わかりました。色々と自分も必要と考えるものがあるので、折を見て相談に来ますね」


 「ああ、そういえば君の研究者ギルド員の会員登録は、私の権限で登録完了してるので、このカードに血を一滴垂らしてくれるかな?」


 「へぇ、冒険者ギルドカードに似てますね?」


 「いや、いや、こちらが最初だよ。その技術を冒険者ギルドに提供してるだけだからね」


 「あれ?研究者ランクがFですが、研究者ギルドは最低はGではないんですか?」


 「いや、Gランクだよ?君の場合は僕のパートナーとして登録したからね。パートナー登録は実績を残してFランクになった者しかなれないから、僕の特別推薦枠を使って最初からFランクにしてもらったんだよ」


 「そうなんですか?ありがとうございます」


 「いいんだよ。君の想像は僕達の上を行くからね。その想像力を借りられるならお安い御用さ。おっとアル君も来たようだよ?」



 言われて後ろを見ると扉を開けてアルが入って来た。



 「アル、飯は済んだのか?」


 「ああ、ひとり寂しくやけ食いしてきたぜ!」


 「ミリスを怒らせるからだろ?」


 「ちょっとからかっただけじゃないか…」


 「僕は冗談で人を傷つけるのはいけないと思うな」



  アルが現れるとミリスは不機嫌になった。しかし、実はアルが刹那と2人でいる時間を邪魔した事も、怒ってる対象になっている事はミリス以外知らなかった。



 「もう、アル君今度から気をつけてね。それとたまには他の人と食べればいいんじゃないかな?」


 「何でだよミリス。俺を仲間はずれにするなよ。今度は俺と刹那で食べて、ミリスは他の奴らと食べてくればいいんじゃないか?


 「僕は刹那君のコンダクトだからね。一緒に居る方が自然なんだよ〜だ」


 「何だよミリス。分かったよ。もう時々しかからかわないから許してくれ」


 「時々って、なら僕も時々アル君を除け者にするけど許してね?」


 「何でそうなるんだよ」


 「ふん。そんな事アル君に言う必要ないね!」


 「へいへい、分かりましたよ」



  こうしてアルとミリスは一応の落ち着きを取り戻すのだが、ミリスは何故自分がこんなにも刹那に肩入れしてるのか自分でも分からなくなっていた。


  ただ言える事は、コンダクトしてから、妙に刹那贔屓になってる気がしている事だった。


  だが、アルに辛く当たるのは普通にミリスの正義に反しているからだった。



 「で、俺の武器どうなったんですか?」


 「ふっふっふ、見たまえ」



  そう言うと新しく分厚い壁が用意され、アームに固定されているアルのランスが高速回転をする。



 「行くぞ!よく見た前」



 その言葉と共にアルのランスが壁に当たるが物凄い勢いで貫通した。



 「どうだい?素晴らしい貫通力だろ?盾や剣等は当たった瞬間に弾くから、切り結ぶことも難しいランスの完成だ。これは直ぐにでも実用化出来るから。武器の一種として登録するつもりなんだ」


 「へえ、俺専用って訳じゃなくなるのか」


 「それはそうだが、投擲武器なのは君のオリジナル技だろ?だから、別にいいじゃないか」


 「それとこのランスの名前はどうするかね?」


 「螺旋槌でいいのでは?」


 「まぁ、妥当な線かな?これなら破城槌にもなりそうだしね。まぁ、攻城戦なんて滅多に無いが、その時用にもっとでかいのも考えとこう」


 「それなら、わざわざ扉ではなくて壁を穴開けて奇襲できるような物を作った方が効果があるのではないですか?」


 「そうだね、刹那君。そのアイディアはいいね。確かに城門より隙のある横とかから侵入できれば有利になるだろうしね」


 「でも、戦争なんて早々ないですよね?それにそもそも攻城戦自体あるかもわかりませんし」


 「あれ?君は知らないのかい?学園生は高等科位からは色々な世界に召喚されて任務をこなすんだよ?それには戦争も含まれてるから、もしかしたら君も戦争に行くかも知れないよ?」


 「えっ、何ですかそれ、全然聞いてないんですけど?」


 「そりゃ、高等科からの試験クエストだからね。今の君達が知るはずないよ」


 「それなら知らないの当たり前じゃないですか?」


 「それもそうだね。それよりも時間はいいのかい?もう昼終わるよ?選択授業か何かやる事があるんじゃないかい?」



 そう言われて、刹那は時計を見た。一時になっていた。



 「今日は冒険者として魔物討伐に行くんでした。そろそろ行かないと待ち合わせに間に合わないので行きますね」


 「へぇ、刹那君は冒険者にもなったのかい?なら、頑張ってSランク目指しなさい」


 「何でですか?」


 「Sランクになれれば大学に優先的に入れるからだよ。そうすれば、大学の高等な授業も受けられるし、良い案が浮かぶかも知れないだろ?だから頑張ってくれたまえ」


 「分かりましたよ。ではこれで失礼します」


 「マキナ先生、ランス有難うでした!」


 「マキナ先生。また、今度デバイスの調整の時に来ますね。では」



  こうして3人は慌てて転移門に行くと奏達が待っていた。



 「すまないな。待たせた」


 「いえ、今来た所ですよ?」


 「何が今来た所だ。もう20分位いるではないか」


 「セレナ…こういう時は本当の事言わなくてもいいんだよ」


 「奏の好感度が上がっても私としては嬉しくないからな」


 「セレナも今来たところだから気にしないで程度の事言えばいいのに」


 「私は正直に生きる事にしてるんだ。いいだろ?これも個性だ。な?刹那。こんな私でも好きだよな?」



  そう言われて刹那は笑顔を向けながら答える。



 「ああ、そういう飾らず正直に生きてるセレナの事、俺は好きだぞ?」


 「ほれみろ、こういう器の大きな所が刹那の良い所なんだ」


 「お兄様…私は?」


 「お前の慎み深い所ももちろん好きだよ」


 「刹那君僕は?」


 「ああ、ミリスの俺の為に怒ってくれる優しい所は好きだぞ?って何でミリスまで混じってるんだ?」


 「えへへ、何となく混ざってみた」


 「紛らわしいからやめんかい!」



 そういってオデコをデコピンするとミリスは笑いながら嬉しそうだった。



 「えっと、私はどうですか?」


 「リースは自分をしっかり持ってる所が好印象だな」


 「何で、リースまで聞いてるんですか?」


 「そうだ。リースが聞く相手は刹那ではなくミリスだろ?」


 「えぇ、みんな刹那君に聞いてるし私も聞いてみたかったんだよ」


 「おっ、俺はどうかな?刹那君?」



  アルが媚びる様なキモい声で聞いてきたので答えてやった。



 「一度転生してくるといいと思うぞ?」


 「何で俺だけ評価がキツいんだよ?」


 「じゃあ、俺がアルに俺はどうかなって可愛らしく言ったらどんな評価するんだよ?キモいとか思うんだろ?」


 「刹那が可愛らしくか…有りかもな」


 「おい、有りって何だ?」


 「おい、刹那。前にこいつの心を読んだ時言っただろ?こいつは刹那とミリスを女装させたいと思ってるって…つまりは刹那ならイケる口なのかもしれないぞ?」


 「えっ?マジか?」


 「って、僕も?」


 「何だよ。刹那もミリスも、いきなり距離を取らなくてもいいだろ?」


 「お前が変態じゃないと証明できたら近づいても文句言わん」


 「僕も襲われた経験がある以上信用できるまでは近づかないで欲しいな」


 「うっさいな!俺は確かにお前達が女装したら可愛いだろうなとか、良いなとか考えてるが手を出そうとは思わん。俺の頭の中は女の事で8割使ってる自信がある」



  アルは微妙な言い訳を述べてきた。そこでセレナが神眼を使っていた。



 「おお、凄いな。よく自分の事を理解してる様だ。こいつの普通の状態は女の事を考えるのにちょうど8割使っておる。どんだけ女が好きなんだ感心する」


 「はっはっは。聞いたか?俺は女の事で頭がいっぱいなんだ。他の事は適当に考えてるからな!安心しろ」


 「それっていいのか?」


 「アル君それはそれで」



  それを聞いた刹那とミリスはアルの事が心配になった。そして、女である奏は警戒して、リースはやっぱり男の子は女の子の事で頭がいっぱいなんだねと理解を示す天然ぶりを発揮し、セレナはやれやれと眼帯と眼鏡を掛けていた。



 「それより、早く行かないとレーシャルが待ってるぞ?」


 「そうですね、お兄様急ぎましょう」



  そう言って転移して目の前の景色がアレスに変わるとちびっこい幼女がぷんすかしていた。



 「遅いのじゃ!私を待たせるでない!」



  そこに居たのはレーシャルだった。




 「あれ?レーシャル。何でこんな所にいるんだ?ギルドで待ち合わせだろ?」


 「そっそれはだな。私はちょっと暇しててな皆を待ってたのじゃ」


 「そうか、待たせて悪いなレーシャル」


 「分かれば良いのじゃ。それではギルドにクエスト受注に行くぞ?」


 「ああ、任せる」


 「やっほー!いよいよ冒険か!」


 「アル君はしゃぎすぎだよ」


 「お兄様、冒険…ワクワクしますね」


 「私もドキドキだよ」


 「私は冒険は慣れてるからそこまで喜べんが、あまりはしゃぎすぎるなよ?死ぬ危険もあるんだぞ?」


 「セレナの言う通りじゃ。それに今回はスライムに挑むがちょっとお前らに合わせていい感じのスライムと戦わせてやる」


 「いい感じのスライムってなんだよ?」


 「それは後での楽しみじゃ」



  そうこうしている内に冒険者ギルドへ着いた。


  扉を開けると冒険者がひしめいていた。



 「あっ、皆いらっしゃい!次の日から冒険とはいい心がけね?」



  アイナがとても嬉しそうに駆け寄って来た。



 「レーシャルちゃん。今回はちゃんと皆来てくれたじゃない」


 「いや、転移門まで迎えに行ったからな。でもいつどうなるかは分からない。それに私の考えに同調してくれるか…」


 「そうだね。レーシャルちゃんの異能は見方によっては嫌われる原因になるからね」



  アイナとレーシャルは何か話していた。そこでレーシャルに言われ皆がギルド会員のカードを渡すとしばらく待っててくれと言われた。


  なので刹那達は適当に歩き回ってた。すると数人が近寄ってきた。



 「おい、お前等新人か?レーシャルと一緒に居たがどうした?」



  急に話してきた男は歴戦の冒険者風の男だった。



 「悪い事は言わない。レーシャルと一緒に居ると不幸になるぞ?」


 「何でですか?」


 「アイツは非道な魔王だ。俺達みたいなのが関わらない方がいいんだよ。それより俺達のクランに入らないか?俺達のクランはCクラスで結構有名なんだぜ?」


 「結構です。レーシャルのクランで間に合ってますので」


 「悪い事は言わない関わりを断て」


 「それは自分達で決めます」


 「そうかよ。いつでも待ってるぜ。特に嬢ちゃん達な」



  レーシャルの悪口を言いながら勧誘してきた輩はさったが、直ぐに違う奴が話しかけてくる。



 「お前等レーシャルと関わらない方がいいぞ?アイツはクラン員を食い物にしてる悪い奴なんだ、関わらない方がいい」


 「情報提供有難う御座います。ですが、俺達はレーシャルのクラン員なので」


 「折角忠告してやったのに不幸になっても知らないぞ?」



  そう言って男は去っていった。そしてしばらく歩いていると、急にリースが転びそうになり咄嗟にミリスが庇っていた。



 「ちょっと大丈夫?リースさん?」


 「えっと、大丈夫だけど何か今足が?」


 「足がどうしたんだ?」



  そう言ってるとセレナが殺気を放ちながら席に座って酒を飲んでる男を睨んでいた。



 「おい、お前今リースに足を掛けたな?どういうつもりだ?事と次第によってはどうなるか分かってるのか?」


 「おっと、酔っ払ってて足がふらついただけだ。はっはっは。だがナイトメア何ぞに文句を言われたくないな?魔物風情が」


 「何だと?」


 「だってそうだろ?魔王の手下だ。魔物と変わらないだろ?」


 「おい、何言ってるんだおっさん!」



  刹那が男を睨む。



 「おっと、こちらのお嬢さんも怖い顔してどうしたんだ?」


 「俺は男だ!それに何がお嬢さんだ!ふざけるな!レーシャルの事も随分酷く言うじゃないか?」


 「レーシャルの本性を知らないからそんな事が言えるのさ。化物の味方しやがって」


 「これ以上レーシャルを侮辱するな!」



  刹那はちょっとだけ殺気を放つ。すると男はふんと言いながら酒を煽り始めた。


  その後も色々な者に絡まれ、レーシャルの罵詈雑言を聞かされた。


  刹那の怒りゲージは段々洒落にならないレベルになってきた所でレーシャルとアイナが来た。



 「どうした刹那?随分と殺気立ってるじゃないか?」


 「本当。刹那君?そんなに殺気を放ってると女の子が逃げちゃうぞ?」



  レーシャルとアイナは普通に接して来た。



 「いや、待ってる間色々な連中に声を掛けられて随分とふざけた事を言ってたのでつい頭に血が上ってました」


 「はぁ、早速か。どうじゃ?儂のクランを辞める事にしたか?」


 「何でだ?」


 「色々嫌な思いしたじゃろ?」



  確かに色々とレーシャルの悪口は言われるし、刹那たちまで色々と悪口を言われた。リース、ミリスは足を掛けられたりもした。だが刹那は気にしなかった。



 「レーシャルのクランに入ると決めたのは俺達だ。だからそう簡単に抜けたりはしない」


 「ほう、それはありがたいな。じゃが一言言っておくがこれからクエストに行くことになったがその後お前達は儂を恨むかもしれん。そしたらクランを抜けても構わない。それだけは言っておく」


 「レーシャルちゃん。弱気なのはよくないぞ?さて、皆には私がスライム討伐のクエストを用意しました!皆で力を合わせてスライムを倒してきてね。達成報酬は1人銀貨1枚。ドロップする粘液を採取してくれば一瓶銅貨50で買取ります。という事で頑張ってきてね」


 「はい、アイナさん。ありがとうございます」


 「いえいえ、私の為にも皆強くなってね?」


 「はい!では行って来ます」



  こうして、アイナに見送られて刹那達は転移門に来ていた。



 「とりあえず、皆にはアレスの近郊の転移門に行ける様に、ギルドカードを更新してきたので返すぞ」



  そう言うとレーシャルは冒険者カードを皆に返してきた。



 「行き先はアレス近郊を選択してくれ。転移する時に選択肢が増えてる筈だ。頭で念じればそこへ行く」


 「分かった。皆アレス近郊に転移して待ってろよ?」


 「転移だから一瞬だし大丈夫だよ刹那君」


 「そうだぜ刹那」


 「お兄様、大丈夫ですよ」


 「刹那君。私もちょっと心配だけど転移って一瞬だし大丈夫だよ」



  皆がそう言うがセレナだけが違う意見を述べた。



 「皆、転移は絶対ではないぞ?時に間違った場所へ飛ばされる事もあるし、転移事故というのもある。また、敵を引き連れて逃げてきた連中のせいで転移後直ぐに戦闘など希にある事だ。慎重になるに越した事はない」



 セレナは冒険者の様な事をしてたので他の物より用心深かった。



 「まっ、こっちにはレーシャルも居るんだぜ?何があっても安心だろ?」



  そう言うとレーシャルが申し訳無さそうに言う。



 「悪いが私は手助けできないぞ?Sランク冒険者である私は手出しできないのだ。倒した者の魔力パターンを冒険者カードは記録する。そのパターンで誰が倒したかギルドにはバレバレ何だ。だから私が手出しをするとクエスト失敗になる。せいぜい遠くから危なくなったら手助けする位だ…クエスト失敗と共にな」



  レーシャルは申し訳なさそうに言ってきたので刹那はレーシャルの頭を撫でていた。



 「レーシャル。何だかお前はずっと悲痛な表情を浮かべてるが安心しろ!俺達とは流石に言えないが、俺だけは何があってもお前の味方でいてやる」



  そう言ってサイドレーシャルの頭をなでるとレーシャルは照れながらくすぐったそうにして、嬉しそうに言ってくる。



 「ふん、べっ、別に心配などしとらんわ!とっとと行くのじゃ!じゃがの?スライム如きと油断だけはするなよ」


 「OKボス!」


 「何がボスだ!可愛い私をその様な感じで呼ぶでない!」


 「分かったよレーシャル。それじゃあ行ってくるな」



  刹那がそう言うと他の物がレーシャルに声を掛ける。



 「何か理由有りそうなのが俺には分かる。だが気にするな。俺にだって色々あるようにみんな色々あるもんだ。俺もお前を裏切らねえよ。寧ろ仲間に一度なったのに裏切るなんて俺自身が許せないからな行ってくるぜ?ちびっこ魔王様」


 「ふん。マギヌスの苦労人が優しさを見せおって。中々漢気があるではないか?」


 「ああ、俺様は真の漢だからな」



  そう言ってアルは刹那の後を付いて行く。



 「レーシャル。僕も絶対に裏切らないよ。僕達の種族は絆を大切にする。だから一度出来た絆は大切にするんだ!レーシャルは寂しがり屋みたいだし1人にしないよ。寂しがり屋の僕が言うんだから大丈夫だよ」


 「ミリス…ありがとうな。だが儂は寂しがり屋じゃないぞ!別に1人でも大丈夫じゃ。嫌になったらいつでも抜けてくれ」


 「そんな事言っても寂しがり屋同士、バレバレだよ。それに僕は刹那君が裏切らない限り、レーシャルを裏切らない。それは魂に誓って言える」


 「ほう、お主、まさかクロマソウ族か?」


 「えっ?どうして分かるの?」


 「あの種族は契約にうるさいからだ。ミリスは魂に誓ってと言ってたしな…そんな大それたこと言う奴らは限られておる。それにお前からは私と同じ匂いがしたからな?」


 「どういう事ですか?」


 「何じゃ知らんのか?元々クロマソウ族は魔族だぞ?人族と交わったから今ではどちらとも言えないがな」


 「へぇ、知らなかった。まぁいいや。とにかくレーシャルを悲しませないから安心してね。じゃあまた、後でね」



  ミリスはレーシャルに誓を立て刹那を追っかけた。



 「私もお兄様の行く道に付いて行くのでその道がレーシャルの道と違わない限りは絶対に裏切りませんよ。お兄様に誓ってもいいです」


 「気持ちは嬉しいんだが…お前の兄に誓われても困るんだが?」


 「何を言ってるんですか?お兄様の為なら神だろうと魔王だろうと私は戦いますし、お兄様が神に魂を売るなら私も、魔王に魂を売るなら私も売ります。お兄様は私の全てです」


 「うっ」



  あまりの気迫にレーシャルは押されてしまった。



 「分かった。奏が兄に誓を立てている以上刹那が裏切らん限りは裏切らないんだろ?その事を信じる事にするのじゃ」


 「分かればいいのですレーシャル。それでは行って来ます」


 「ああ、頑張れよ。後、お前は後衛じゃが十分に気をつけるのじゃぞ?いいな?」


 「ええ、では」



  こうして奏も刹那を追った。



 「レーシャル。私は絶対なんて言えないけど。レーシャルが裏切らない限りは裏切らないと誓えるよ。私から裏切る事は無いから安心して」



  それを聞くとレーシャルは悲痛な面持ちになった。



 「すまんな。もし、裏切ったら私を好きなだけ悪く言うと良い。ちょっとでもそれで気が晴れてくれればそれでいい」


 「レーシャル?そんな事言うって事は裏切る気なの?」


 「裏切る気は無いだが、そう思われるかもしれんのじゃ。だから詫びておる。すまんのう」


 「今から謝らないで。私が裏切ったと判断して糾弾してから謝ってよ」


 「分かったリース。その言葉を信じて待つことにするとしよう」


 「それじゃ、行ってくるね?」


 「ああ、いってらっしゃいじゃ」



  リースは爽やかな笑みを残して奏達の後に続く。



 「レーシャル…」


 「何じゃ?セレナ…いや、神眼のセレナよ」


 「私はこれからどうなるか知ってる…」


 「エフェソスの国立図書館の禁書か?」


 「そうだ…凍れる時の魔王の事は結構載ってたよ」


 「そうか…あ奴らを止めなくていいのか?それに私と共に居てもいいのか?」


 「私がクランに入る最終決定をしたのは知ってるだろ?レーシャルは神眼を躱す事も出来たのに心を見せてくれた。その誠意位には答えるさ」


 「分かった。魔眼のセレナよ。お前なら何が起きても大丈夫じゃろ。だから皆を頼む」


 「言われなくても任せておくんだな。私に掛かれば皆を守る事など容易い」


 「お前が居て本当に良かったよ。ありがとうセレナ・クロウリー」


 「それは無事帰ってきてから言ってくれ。それでは私も行ってくる。せいぜい戦果に期待しておけ」


 「ふん、お主も随分な変わり者だな」


 「お互い様だ。行ってくるレーシャル」



  そう言って最後にセレナが刹那達の所へ行った。



 「皆の者すまんな。随分な試練じゃが乗り越えてくれよ…願わくば儂の元から離れんでくれ…」



  レーシャルは手を握り締め祈りながら、刹那達の無事と自分のささやかな願いをするのであった。

後書き書いたので是非ご覧下さい。


如何だったでしょうか?


最初は刹那の勉強話からでした。


刹那は昨日の内に1年の教科書を全部読破&暗記してしまった困ったちゃん。


その為先生に無理を言ってどんどん教科書寄越せと脅迫。


その結果テストをして合格すれば次にチャレンジとなりました。


しかし、テストをしてみれば全教科オールグリーン。


つまり、全部満点というふざけた結果が残りました。


まぁ、そういう事で刹那君は既に2年生の教科書ゲッツ!


このまま刹那だけ勉強が数日で6年間の過程を修了してしまう模様。


でも、刹那は皆が勉強してる間研究をする事になってるのでその設定の為、


学校の勉強をすぐさま終わらせた、という作者の都合炸裂。


そして、昼食ですが、神超をしっかり読んでる人は覚えてるかな?


刹那君は教頭から、入学式までの食券と冒険者ギルド登録料の銀貨50枚しか持ってなかった事を。


学園長&教頭は入学式の夜までの食券しか渡してません。その後の食事は冒険者か闘技場で稼げと言っていた筈。


なので刹那はクラン員になったお祝いで入学式の夜だけ食券を使っていない…


だから、次の日の朝食は食べれた訳ですね。


けど、昼食の事をすっかり忘れてた刹那君。


奏は結構金持ってるのに刹那は一文無しという悲しい設定。


とうの奏は全て無料のパラダイス寮に入寮したのでお金なんて必要ありません。


奏さんも刹那の状況を知らないのでお金を渡すという選択肢がありませんでした。


結局アルは刹那の事を笑って、自分だけたんまり食べようとします。


それにキレたのはいつもはおどおどしてるミリス君。


というか、いつもミリスは自分の考えが正しいと確信した時は意外とキレてはっきりものを言います。


ミリスにより、刹那は昼食にありつけました。


そして、アルは1人寂しくやけ食い。


食事を済ませたらアルを置いてデバイス研究所にミリスと2人で行きますが道中ミリスの様子が変です。


何故か異様に刹那を意識してるような…そんな筈は無い…そんな筈は無い(大切なことなので2度言いました)


まぁ、コンダクトするとミリス君は忠誠を誓ってしまう様です。


刹那はコンダクトの重さをまだ全然知りません。


ちなみにミリスも実はコンダクトについては詳しくないんです。


結構後でこのコンダクトが意味を持ってきます。


その時をお楽しみにね♪


話しを戻しますがその後、アルのデバイスを見学。


アルのデバイスはドリルランスに進化しました。


効果は全ての物体を弾き飛ばす回転と分厚い壁でも貫通する力。


しかし、マキナは喜んでますが、真のドリル開発は後に本格化してきます。


そして、知らぬ間に刹那は研究者ギルドのFランク員になってました。


現在、刹那は2丁の拳銃型デバイスの開発とドリルの開発に協力中。


今後もどんどん発明していくので研究者としての刹那に乞うご期待。


ちなみに金の為に一生懸命研究してるのかと思いきやモロ自分の都合です。


そして、みんな集合して転移するとそこにはレーシャルがぷんすかしていました。


レーシャルを引き連れギルドへ。そこでレーシャルはアイナと今日のクエストのお話をしている間刹那達に待っててもらいます。


すると、色々な輩から絡まれ、レーシャルの罵詈雑言を吐かれ、リースとミリスは足を引っ掛けられる嫌がらせをされます。


ちなみに最初絡まれた時刹那は女と勘違いされてキレ気味です。(でもモブを責めてはなりません、全ては可愛すぎる刹那君が悪いんです。流石レジェンドオブヒロイン)


準備が済んで刹那達の元へ戻ったレーシャルは待ってる間どんな事が有ったかは予想済みの様でクランをやめるか聞いてきます。


ですが男気溢れる可愛い刹那君はきっぱりやめないと宣言。


その時、ナイトメア事、凍れる時の魔王様のお心は僅かに溶けます。(つまりは刹那に惚れるフラグ誕生♪)


しかし、レーシャルは不吉な事を宣言。レーシャルは皆から嫌われる理由があるのです。


それは今後明かされます。


そして、出発。


転移を気軽に考える輩にセレナさんより冒険者の予備知識講座がありました。


そして、皆無事に転移。


そこでアルはレーシャルが居る事で安心しきってる模様。(こういう奴程早く死ぬ)


しかし、冒険者ギルドはそんなに甘くありません。


上級冒険者等による手助けでクエストを簡単にクリアできない様にセーフティーがありました。


その為、レーシャルのSランク冒険者という肩書きが寧ろ邪魔に…


色々な訳があり、泣きたいくらい苦しんでいる魔王様の頭をなでなでする主人公刹那。


とことんいいタイミングで惚れられそうな行動をする刹那は正にO・N・NA・TA・RA・SHIでした。


そして、レーシャルの不安を取り除くべく刹那は約束します。


その後も皆それぞれ魔王様レーシャル優しい言葉を掛けます。


こうして、皆が旅立ちましたが、レーシャルは皆に謝り唯々純粋に祈りを捧げます。


これが今回のタイトルのレーシャルの祈りです。


この祈りはなぜ行われたのでしょうか?


次回に謎が解かれるかも?お楽しみに♪







それでは今回の能力値表記です。


主人公の学力とレーシャルのみ変化有り。


他は前回と同じです。見たことない人は是非見て下さい。


そうでない方も気が向いたら見てください。



まずは男性陣より




第一の男性キャラ 主人公

魔気混闘と神気による強化で人からもはや外れる化物!

現在奏とセレナの2人を篭絡!+α(ミリスもか?)ハーレムを着実に作っている

時乃宮刹那 4月12日生まれ。ブラットタイプB。


12歳の身体では普通の人間の頂点に君臨するレベル。

時守一族の異能者である為、身体の作りが人間離れしており、

気の力はセレナを恐怖させる化物級。

現在気力付加を完全マスター。

魔力付加はトリプルチャントまで。死にかけるのにトリプルチャントまで使っちゃうお馬鹿さん。

セレナより、魔力と気力を混合させて使う究極の技法、禁書に記述されし魔気混闘を習得。

さらに神の力である神気を習得。

気力付加、魔力付加、神気付加とトリプルブーストでやっとチートな主人公爆誕!

しかし、現在、能力的にはセレナがチートレベルでは段違いの模様


瞬刻永神流、基本技閃、これにはバリエーションがあり、一閃、翔波閃などがある。

他の瞬刻永神流の技は今の所画龍点睛と龍牙追。

神の一族の守護者として育てられた時に従者教育をされ執事の様になり、又、完璧執事に憧れるようになった。

その為、家事スキルは完璧な領域。炊事洗濯洗い物、なんでもござれの超絶執事。

しかし、料理で負けた奏がお茶を入れる事だけは負けまいと頑張った為にコーヒー^、紅茶、緑茶etcのスキルは負ける。

文献より得た技はクロノスシフト、クロノスドライブ、クロノスバインド、思考加速、アイテムを創造する技マジックルーフェンと消す技マジックラディーレン。


魔法

現在魔法力がまだ内包できる量のMAX値に到達してません。セレナによると魔力回路も錆び付いてるとか…。

その為フレイムアローもどんだけ強くなってるか不明

ダブルチャント、トリプルチャント。そしてフォースチャント。

ちなみにフォースチャントは命を削る技の為使用不可。

一応技としてはあるだけ。


学力

思考加速を使い、学力NO1キャラに躍り出る模様です。

現在はこの世界の文字を完璧に読める様に。

後は1年の教科書に書かれてる事は既に覚えちゃった模様。

天才刹那の誕生です。

先を急ぐ刹那は全部の教科書寄越せと脅迫。

その結果テスト次第で教科書ゲットに…その顛末はオール100点。

結局2年生の教科書をもらって帰る事に。

この調子で刹那はとっとと全学年の強化を制覇します。


変身

デバイスは時守一族の秘剣の大剣、名前はもうちょっと後で出てきます。

バリアジャケットは黒い服に黒いズボン、銀のプレートメイルに黒のロングコート、10本の剣付きスカート、黒い指出しグローブ着用。

これが刹那君のバトルスタイル


容姿

髪は相変わらず黒のショートボブ。目は黒。顔はやっぱり女の子に間違われるレベル。まだ女体化してないのにすでに可愛い。

体はまだ発展途上だが、現段階では限界まで鍛え上げた筋肉に包まれている。しかし、やっぱり筋肉質に見えない謎体型。

過去に女子寮で女の子達から格好良い女の先輩と勘違いされるという、刹那ならではのイベント発生。今後もご期待をば。


支持される層

遂にチート級主人公に成り上がった主人公。女の子にパンツを貢がれる体質。

まぁ前と同じなら 変態という名の紳士を受け入れられる人 ミリスと危ない関係になりそうでも気にしない人

妹や逢って間もないセレナとディープなキスをしてる所を想像しても萌える方。


キャラを表すと

王子のキスで目覚めるヒロイン体質 過去に女子寮で女に間違われてた男。現在2人とお付き合いしてる状態。でも女の子化すればやっぱりレジェンドオブヒロイン







第二の男性キャラ ルームメイト1号

読者的立場の人間。一応そういった役割 熱血大食い馬鹿野郎 フードファイター

アルフォート・マギヌス 8月31日生まれ ブラッドタイプA


強化素体の為刹那同様、普通の人間と違う作りで人間離れしている。通常時の力は刹那より上だが、気力付加状態の刹那には魔力付加しても敵わない。

気力は刹那の7割程度。魔力は一般人離れ。そして、魔気混闘習得。ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゜'・:*☆オメデトォ♪

気力付加状態の奏に倒されるレベル。セレナにはもっとこっ酷く倒されるレベル。力自慢が取り柄なのに既に置き去りにされ気味なアル君。


魔法

フレイムアローは属性的関係によりしょぼいと判明。しかし、ロックアローは刹那の通常フレイムアローと同程度だとか。

ただ、アルも魔力増幅は当然使えるわけで使い方次第でいくらでも強化できそう。しばらくは魔法は成長しません。残念。


学力

刹那を馬鹿友と勘違いしていた真なる馬鹿。

勉強は一応入学出来るレベルはあるがそこまで。

刹那とミリスにSOSを発信中。

無事に2学期にN組に行けるのか?


変身

全身鎧のガッチガチの盾職。盾は小さいのが着いるだけ。一応メイン盾装備ではありません。使う獲物はランス。しかも馬上で使うようなどでかい奴。


容姿

髪は短め、目と髪が黄土色。顔は男っぽさのあるちょっと残念なイケメン。

某医務室の方からのコメント追加。「黙ってればそれなりなんだけど」だそうで密かに好感度アップしてました。


支持される層

暑苦しい奴 馬鹿共 エレウィスからは好感度高し。実は年上に好かれる体質。ちなみに登場してくるモブは意外とアルの事が好きだったりする。

セレナとは良きライバル。煩悩全開で現在ヒロイン(ミリス含む)から最も支持されない男


キャラを表すと

モテ期が遠ざかりまくってる哀愁が良く似合う煩悩キャラ





第三の男性キャラ ルームメイト2号

セレナの神眼の被害者になりそうな魅了能力ヒロイン?

ミリスティム・セフィラム 3月14日生まれ ブラットタイプO


刹那の方針で3年で気力付加マスター計画発動。現段階ではキャラ中最弱。リースと仲が良くなり、一緒に気力を鍛錬する様です。

魔力付加は出来るがそこまで強くない。魔力増幅の方が得意。


コンダクトは主人公との契約。家事能力は結構ある。武術系統全般ダメポ。相手の力を利用する合気道すら使いこなせない残念さん。

ただし、いつかは男として見返すと息巻いているので暖かく見守っててください。でも技は全然追加されない。


魔法

ロウペンタゴンで魔力の変換資質を持ち、他属性を犠牲に一極化が可能。

それによるデメリットは一属性を使ってる間は他属性が使えない程度。

物語り後半では属性の混合が出てくるのでちょっと微妙な能力。

それでも十分強い2丁拳銃の魔法。


学力

秀才であるミリスは頭はとてもいいです。

テストは安心して見ていられますが、アルのお守りが大変そう。


変身

デバイスは自動拳銃の攻撃用デバイスとリボルバー銃のサポート用デバイスの2丁拳銃でした。バリアジャケットはやっぱり刹那作画の執事服に決まりました。

字は銃を使い続ける内に○○(魔弾)のコンバットバトラーと呼ばれる様に。


容姿

遂に判明。茶髪の長い髪をアップ気味に後ろでリボンを着けポニーテールに、目は皆を魅了する赤い瞳。

体は華奢で顔は小顔でとても可愛いのが特徴。


支持される層

男同士のキスが許せる方 腐な方々 魅了され始めた寮生一同 新たなるジャンルを開拓するベンチャーな方々






ヒロイン説明



レーシャル以外変更無しですが、是非おさらいがてら見てください。




ヒロイン1

遂に兄から女として見られる事になり歓喜で周りが見えてない(読者含む)。キングオブ妹ヒロイン

時乃宮奏 3月3日生まれ ブラットタイプAB


多少の気のコントロールすると3階から飛び降り、登ってく位は朝飯前な模様、意外?と強い。神気がセレナによって発現!

神気を纏った奏さんはヒロインにあるまじき力技を使う可能性有り。現在力を使わなくてもそれなりに戦える事が判明

気力付加のみでアル撃退、セレナ曰く、気力付加と神気付加でセレナより体術が上になる模様。

気力付加だけだとドルゲスよりパワーは下。しかし神気がまだ残ってるのでどうなるか。


素敵な笑顔をあなたに届ける。パーフェクトスマイルと。泣き顔しながら上目線の誘惑攻撃。現在技の追加は刹那と同時の予定。

体術は全般を学んでいる様です。合気道等を使っている模様。

アクロバティックな体術も使う模様。

回転闘舞なる体術を使います。


魔法

まぁ、どんな魔法もそつなくこなし、炎と雷系は正に神がかり的。そろそろ体調が回復してくる模様、実は旧型のスカウターは既にいくつもパリン済み。

魔法を使えばたちまち最強クラスの化物になる予定。


学力

元々頭はいいが、神々の末裔である奏はこの世界でも神々の恩恵である全知の片鱗が出ます。

その為、知らないはずの知識がスポンジが水を吸うが如く吸収していきます。

なのでテストで上位陣に入れる可能性あり。


変身

五角形の金色プレートに五芒星が書いてあり、そこに小さな水晶が5つと中心に大きな珠があるペンダントが収納デバイス。

現代風魔法少女物の様な姿の服が奏さんのバトルスーツ。

色は赤と黄色で炎と雷の模様が入った物で、武器であるデバイスは槍の様になった杖。色も服とお揃いで赤と黄色で先が金属。


容姿

髪は黒のロング。刹那とデート後に髪型帰るか検討中。瞳は刹那とお揃いの黒。顔はこの世で表現できる限り最高の顔…の一歩手前。なぜなら一番は主人公に奪われるから♪哀れなり奏さん

身長体重BWHは乙女の秘密。正し12歳にして既に男性をその気にさせる色香を纏っているのでご想像にお任せします。


支持される層

妹萌えの方々 妹萌えの方々妹萌えの…以下永遠と 真面目に書けば男も女も魅了するので全層射程のあいも変わらずスーパーヒロイン


キャラを表すと

遂に兄との恋を成就させた幸せ絶頂の妹。読者様に対しても「私を見て良いのはお兄様だけ」と言ってしまう危険物指定系妹







ヒロイン2

皆のアイドルお嬢様。聖女の如き微笑みになぜだか萌え〜な言葉遣い。ちょっとだけ刹那が気になりだしてる

リース・フラメル 2月16日生まれ ブラットタイプO


通常時ひ弱。魔力付加はミリスより上。使っても常人よりちょっとだけ動ける程度。気力をセレナの提案で学ぶ事に…だが、ミリス同様刹那の気力開放計画により3年で習得


魔法担当なので技がでない可能性あり。力も無く技もないが氷系魔法の腕だけは超逸品。

刹那君のちょっかいで技が完成するのか乞うご期待。


魔法

水の属性のハイシングルなので聖属性の氷を使える。とにかく回復はこの人にお任せというお助けキャラ。

回復系上位魔法 リジェクトヒーリングの使い手。(1日1回のみ)


学力

元々英才教育を受けていた為勉強は得意。

しかし、奏、セレナのチートぶりにちょっと自信喪失気味。

でもポテンシャルは秀才のミリスと同程度。

テストが楽しみなキャラ。



変身

胸に着けた青い雫の様なアクセサリーが収納デバイス。

青を基調に白い模様が入った、法衣をドレスにしたような衣装。

デバイスの方は大きな青い魔石が付いた大きな杖。

ある意味一番魔法使いっぽい装備。


容姿

見た目は先にウェーブが掛かった長めで水色に白を混ぜた様な色の髪に青い瞳。とてもおっとりとしている感じの顔立ちでとても可愛い。可愛さランクは10段階で8だがお好きな人には未知数。

身長体重BWHは乙女の秘密。まだまだ体は発展途上。餅をつく音が聞こえてくるような…


支持される層

何だか癒されたいと思う人々 言葉遣いが何故か萌える方々 普通に好みの方 ちなみに回復魔法を受けるともれなく惚れさせるスキル持ち


キャラを表すと

一見普通の美少女だが好みにハマると中毒になる可愛さ。言葉遣いもちょっと僕っ子よりなのが特徴のおっとりお嬢様。常に皆の心を癒す聖女様系ヒロイン。







ヒロイン3

眼帯してるのに眼鏡までしてる。眼帯メガネっ娘という新たなジャンルの開拓者。実は男性恐怖症だが、刹那と遂に恋仲になった

セレナ・クロウリー 2月14日 ブラットタイプAB


神眼により、肉体に宿る気力を操る謎の人。段々と能力が判明

気力と魔力を合わせて戦う技を魔気混闘と言うのを禁書より発見し実践してる人

ちなみにこの物語で最初に気力と魔力を同時行使した人。

力は常人の遥か上を行く天才児(天災児)

既に冒険者の様に魔物退治などしてる戦闘経験者。

魔気混闘状態ではアルを軽く足らうレベル。


神眼。ヒロイン2人の心と身体(下着)を丸裸にした能力者。

他にも神眼により色々出来る模様。

神眼 千里眼で熱紋照合機能付き、ちなみに暗視もできます。

透視眼 使いすぎると廃人化するので注意が必要

魔力眼 魔力を見通す眼

経絡眼 気を見通す眼

戦略眼 戦略系のあらゆる技能が詰まった眼

便利な眼


魔法

魔眼は魔法を使う為の物。神眼は技。魔眼は魔法。これが神超ルール。

魔眼を遂に使いました。使い方は目を凝らして相手の姿を捉えるだけ。

それで無詠唱で魔法が発動。結構チート気味なお方。

コヨーテタイプの魔物を幼くして火炙りにした元幼女。


学力

識別眼を使えばチートで満点可能。

だが自ら為にならないと識別眼は封印。

その代わり記憶眼というチートを使う。

結局チートにかわりないお方。


変身

ゴスロリ調の青黒いミニスカートドレスにニーハイソックスで絶対領域完備の衣装。アクセントに頭に小さい帽子が乗っかっている。、それがとても可愛らしい。

セレナは縞パンにニーハイソックス。


容姿

青っぽい黒髪に銀色の瞳。左目に眼帯をしていてその上にメガネを掛けている眼帯メガネっ娘という新たなるジャンル。ちょっとツンツンしてそうな顔立ちで、とても可愛い顔をしている。

ちなみに胸からは餅をつく音が聞こえてくる。つまり(ペッタンペッタンつる?かどうかは秘密)です。でも胸はペッタン。体は引き締まっており意外と運動できそう。


支持される層

重い過去に共感出来る方 中二好きの方々 眼帯属性の方々 メガネっ娘属性の方々 ボーイッシュ1号のセレナが好きな人々 このお方についていける方々。刹那との恋仲を許せる人。


キャラを表すと

ちょい格好良いけどとっても可愛いボーイッシュ娘。神眼と魔眼を持ってるので中二設定な女の子 技をコピーするチートな眼も保有 ちなみに天才故に天災を巻き起こすヒロイン。






NEW!!

ヒロイン4

凍れる時の魔王等という大それた名前にナイトメアと正に中二病満載の名前の実はとっても寂しがり屋の泣き虫魔王。

ロリババア(年齢は5000歳以上だけどただの可愛い幼女)。

冒険者クランマスター

レーシャル・ブランカ

ブラットタイプO


まだ未知数ですが、冒険者ランクS、闘技者ランクSの力はこの世界では最上位という事。


5000年以上生きてて技が無かったら笑い者確定。


魔法

魔王なのに魔法がしょぼかったら…やっぱり笑い者確定


学力

一応魔法大学卒業。

5000年以上生きてるから、そりゃあもちろん物知り。

でもセレナの識別眼には勝てない様で、分からない事があったらセレナに聞くと発言。


変身

もう、学生でないのでデバイスとバリアジャケットは作れない。

さて、どんな服装してるんでしょうか?魔法ですから白い服にツインテールでスター何とやらをぶちかますような感じかな?(えっ?魔王じゃないって?白い悪魔だったっけ?)


容姿

まだ、明かされてないが作中最高のロリキャラです。でも年齢を考えるとババアじゃんと言われそう。


支持される層

凍れる時の魔王なんて中二な名前についていける方。 ナイトメアなんて以下同文 レーシャル・ブランカなんて以下同文って違った( ゜д゜)ハッ!

ロリババアというジャンルが好きな方。 ロリっ娘最高と思う方。 ちっぱい素敵と思える方。以下etc


キャラを表すと

一応現在知られてる魔王でダントツに有名な魔王様。勇者キラーとも呼ばれるお方。でも5000歳を超えてもまだ成長途中な魔王様(この魔王の寿命はまだまだですので当分ずっとロリっ娘)

そんな、ロリババア魔王ヒロイン







残りのヒロインになりそうなお方


ヒロインになるのか? 受付嬢 アイナ・アンデル 現在29歳ですがエルフ族の血が入っている為見た目はある程度で止まってます。








さて、今回もボリュームとか関係なく時間に追われる事ばかりでした。


この後書きも0時20分に書いてるからね(*´∀`)♪



この後書きは書籍化しても載せられない部分も書いてあるので小説家になろう限定特典とも言える物です。


作者は後書きが長くなってしまう呪いに掛かってます。神父さんがいたら解呪をば。


さて、--------ここまで読んだ-------方々は勇者の称号を与えましょう。


それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。


目指せ書籍化!第二章スタート♪現在第17話です。パンパカパーン♪♪♪


現在ブックマークが増えて24人で安定中♪(感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)


まだまだ伸びたいので、ですので皆さん御慈悲を下さいorz


では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。


他の方もよければどんどん感想をば


今回はちょっとの変化をした後書きだけど使い回しと切りby貼るがありました。


というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))


最後の方も使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)


ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!


第二章はどうなるかまだまだ分かりませんね?とりあえず次を楽しみにしてて下さいな♪




追加!追加!追加!?♪


小説家になろうの『ネット小説大賞』に無謀ながらチャレンジ!すなわちエントリー(*´∀`)♪


そして『ネット小説賞感想希望』もしたので感想を書いた方はもれなく特典がもらえるかも工エエェェ(´д`)ェェエエ工


是非とも『ネット小説大賞』のノミネート作品になれる様に皆様ご協力をお願い致します。


後、感想がまた伸びたのですが、まだまだどんどん感想待っております。


目指せ書籍化!この調子でどんどん話を投稿するぞ!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!(。`・∀・´)⊃


結局木曜日0時23分にようやく前書き、本文、後書き完成さ!


遅れて本当にごめんなさいでした○┓ペコリ

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