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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第二章 学園と冒険者と闘技場の日々編
15/70

♯15 2-2 冒険者としての刹那達と悪夢の到来

第二章第2話スタート。今回は遂にギルドへ乗り込みます!


そこでは又も試験が有りました。


この物語は割と試験が多いですねw


さて、無事みんな合格できるのか?


そして、新たなるキャラクター3人はどういった人物か?


遂にキーワードにあるロリババアが最後に登場!


それでは神超第15話「冒険者としての刹那達と悪夢の到来」どうぞご笑覧あれ。

 刹那達は装備のお披露目会を終え、早速冒険者ギルドへ行くべく、アレスの街へ来た。


 「凄いな、あの城」


 「ですよね。お兄様。私も初めて見た時はビックリしました」


 「あれ、奏は街来るの初めてじゃないのか?」


 「いえ、セレナが晩御飯が足りないと言って、街にまで食べに来まして…」


 「セレナが?」



  そう言ってセレナに視線を送ると恥ずかしそうに答えた。



 「私は昔から、少々大食いでな、寮のディナーコースはどれも物足りないのだ」


 「寮のディナー?普通にメニューって決まってんじゃないのか?それに大盛りとか、特盛とか、アルなんて多すぎてアル盛なんて呼ばれてるぞ?」



  それを聞くとセレナは羨ましそうにアルを見る。



 「なんだよ?セレナ」


 「お前はいいなぁ、好きなだけ食べられて。こっちなんてちんまりしたコース料理だけだぞ?」


 「おかわりすればいいじゃないか?」


 「おかわりも、量を増やすのもダメなんだ」


 「それはきついな…」


 「だろ?」



  セレナとアルはお互いに大食い気質なのでよく分かりあえる様だった。



 「あの、お兄様、とりあえず、先に換金に行ってもよろしいでしょうか?」


 「換金?奏は何かお金になりそうな物持ってるのか?」


 「ええ、この通り」



  奏は自分の持っている袋を刹那に覗かせた。


  そこには数々の宝石が入っているのだった。



 「おい、これどうしたんだ?」


 「お母様が私達の親から渡されていた物らしいです」


 「そうなのか?しかし、それだけあれば金には困らないんじゃないのか?」


 「どうでしょうか?でもお金が欲しくて冒険者になる訳じゃないですしね。私の場合は」


 「それもそうだな。所でどこで換金するんだ?」


 「前行った所で換金しようかと思いまして」


 「おい、奏。冒険者になるなら、その時に冒険者ギルドで換金してもらえるぞ?」


 「そうなんですか?」


 「ああ、冒険者登録の時に換金してもらえ。ちょっとは多めにもらえる筈だ」



  換金は冒険者ギルドでということになり、一行は冒険者ギルドに行くことになった。



 「ここがアレスの冒険者ギルドだ。この国の首都のギルドだけあってでかいな」



  セレナがそう言うと皆が同意した。



 「冒険者ギルドに寄った事なかったから知らなかったがでかいのな」


 「なんか僕は場違いな気がしてきた」


 「ミリス君も?私も何だか場違いな気がしてるんだ」


 「ミリスもリースも冒険者になるんだから気後れしてちゃダメだぞ?」


 「お兄様の言う通りですよ。確かに大きいですけど、別に冒険者になるんだから気にしていては駄目です」



  刹那と奏に言われて一同は冒険者ギルドの扉を開け入って行く。するととても騒がしく賑やかな所だった。


 皆、冒険者なのであろう、色々な装備をつけた威圧感のある者がたくさんいた。


  刹那はこの雰囲気に気分が高揚してきた。



 「早速、ギルドに登録しようぜ?」



  刹那がそう言うと受付に居た女性の1人が近寄ってきた。



 「どうも初めまして。君達は冒険者ギルドに登録に来たのかな?」


 「はい、そうです」


 「見た所、学園の制服着てるし新入生かな?」


 「ええ、そうですが何か問題でも?」



  その女性は刹那達を値踏みする様に見ていたがやがて頷きながら言ってきた。



 「冒険者ギルドへようこそ!冒険者ギルドは冒険者には欠かせないコミュニティになっております。」

 「色々な方より発注されるクエスト、迷宮の探索による成果、ハンドレッドエルフェンタワーへの挑戦など様々な冒険が待っています」

 「ですが、当然冒険には魔物を退治した時に出るクリスタル。魔結晶の換金や、ドロップアイテムの買取等、専門の買取所でなければ取引されない物もあります」

 「それらをサポートしたり、買い取ったり、冒険の情報を知らせたりするのが冒険者ギルドです。私達一同は新たな冒険者を歓迎します」

 「でも、最低限、冒険者としてやって行けるかの試験は受けてもらいますのであちらの扉より、審査場にてお待ち下さい」



  そう言うと、その女性は元の受付に戻っていった。



 「うんじゃあ、刹那。とりあえず審査場で待とうぜ?」


 「冒険者って金だけ出せばなれるんじゃないのか?」


 「刹那君違うよ?冒険者は時として命懸けの時もあるから、最低限の能力を要求されるんだよ」


 「そうだぞ、刹那。軽くなれる物では無いんだ。冒険者は」


 「だからこそ、学園の評価にもなるんですね?」


 「あっ、なるほど。だからかぁ〜」



  皆はそれぞれ冒険者について考えていると奥から異常な威圧感を持つ男が出てきた。



 「今回の審査はドルゲス・バルツァーが担当になった。まぁ、アイナの頼みだからな。それにしてもあいつは本当にガキが好きだな。だから、ナイトメアなんざの担当になっちまうんだ」



  審査官は何やらブツブツと言っていたがこちらに声を掛けて来た。



 「アイナはハーフエルフでな、査定眼の能力持ちだ。まぁ、とは言っても適正がある程度だから、外れる事も結構あるが、当りを引く時は凄まじい奴等を引くからな。それにハーフエルフだけあって可愛いんで、ついお願いされると引き受けちまうんだよな。ってそんなのはどうでもよかったな」


 「あの受付の方はアイナさんと言うんですね?」


 「何だ?まだあいつは名乗ってなったか。まぁ俺はこれでもSランク冒険者だぞ?あいつの頼みで見てやるが、半端な奴に用は無いからそのつもりでいろ。誰から審査を受ける?」


 「それでは俺からお願いします」


 「見た所皆、学園生の様だが装備はもちろん持ってるんだろうな?」


 「ご心配には及びません。ですが、どの程度の力で戦えばいいですか?全力だと、正直どうなるか分かりませんが」


 「Sランクの俺様にそんな口を聞くルーキーは初めて…いや、ナイトメアに続いて二人目だな。この殺気を浴びても堪えんか?」


 「ええ、殺気なら嫌というほど浴びてきたので」



  そう言うと、刹那とドルゲス・バルツァーは互いに笑い始めた。



 「お前何と言う?」


 「時乃宮刹那です」


 「そうか、刹那。とりあえずお前の適正属性と得意距離を教えて貰おうか?」


 「ちょっと残念がられるかも知れませんが適正属性は無しです。距離は近距離から中距離までですね」


 「それは残念だな。この世界は魔法が優劣を決める。俺としては見ての通り剣士だから魔法はサポート程度にしか考えてないがこれでも、炎と土のハイダブルと水のシングル持ちだ。まぁ俺の場合は殆どをサポートに使うがな」


 「そうですか。とりあえず、そろそろ初めてもらえませんか?後5人見ないといけないんですよ?」


 「そうだな。刹那の場合は俺と試合してもらう。それで俺が戦えると判断したらギルド員にしてやる」


 「分かりました。では。初めの合図をお願いします」


 「じゃあ、コイントスで行くぜ!それっ!」



  そう言うとコインが投げられる。


  刹那はコインが投げられた瞬間に気力を全開にして、刹那の一番の得意技。一閃を放つ準備に掛かる。


  一方のドルゲスは正眼の構えで刹那が剣を振るうのを待っている。だが、物凄い魔力の波動が伝わって来る。それだけの魔力で魔力付加を行っているようだった。


  その感覚を信じて、刹那は全力で技を放つ事に決めた。


  そしてコインが落ちる。次の瞬間刹那は一足飛びでドルゲスに斬りかかっていた。



 「瞬刻永神流、一閃!うぉおおおおおおお!」



  ガキィーンという音をたて剣と剣がぶつかり合う。その瞬間、ドルゲスは全力で剣を叩きつけていた。


  互いに一歩も譲らない一撃に皆が唖然とする。



 「おい、おい。今のは洒落になってないぞ?俺じゃなかったら重傷コースだ」


 「あなたから、とても強い魔力を感じたので手加減しませんでしたからね。でも受け止められない自信があったんですが、まだまだ精進が足りない様です」


 「いや、これで精進が足りないと言われると困るんだがな?まぁいい。中距離から一瞬で近接の間合いに入り一撃を放つ。その威力も凄かった。他に何か見せたい技はあるか?」


 「一応、これは近距離技ですので。ちゃんとした、中距離技を見せますよ」


 「力は大体分かったからあの的でも攻撃してくれ。中距離からな」


 「分かりました。行きます」



  そういうと、刹那は次は魔気混闘を使ってみる事にした。



 「瞬刻永神流、翔波閃!」



  その言葉と共に、気力と魔力の乗った飛ぶ斬撃が的を破壊して、壁を抉る。


  するとドルゲスが文句を言ってくる。



 「おまえ、それは遠距離技じゃないのか?それに壁をあんなに傷つけやがって!お前らの学園と違って、壁は自動で修復されないんだぞ?」


 「そうなんですか?てっきりこの世界の壁は魔力で保護されていると思ってたので遠慮しなかったのですが…それに遠距離にすると威力が落ちるので一応中距離技ですよ」


 「そんな事はこの際どうでもいい。あのなぁ、学園を基準に考えるな。あの施設はここの何百倍もの金がかかってる施設だ。出来が違うんだよ」


 「そうですか。それで、審査の方は?」


 「合格だ。だが、お前は属性無しだったな?一応規定で属性無しはギルド員になるには相当な実力がいる事になってる。だから残念だが、Gランク冒険者からになると思うぜ?」


 「冒険者にはなれるんですよね?なら、まぁ、最低限の条件はクリアしたので良しとします」


 「まぁ、アイナの査定もなかなか当たるじゃねぇか?次は誰にする?」


 「では、私がお相手します」



  そう言って、奏が次に立候補する。



 「今度は妙に色気のあるお嬢ちゃんか。おじさんも手加減しないとな?」


 「手加減無用です」


 「えっと、名前と適正属性、適正距離を教えてくれ」


 「時乃宮奏。適正属性はペンタゴンのハイダブルです。適正距離は近距離ですが、魔法を使える様になったので遠距離もできます」


 「お前は刹那の兄妹か?名前が同じだし、それにお前等この世界って言ってる所を見ると転移者か?」


 「そうですが?何か?」


 「いや、転移者にしてはなかなかやるなと感心しただけだ。それにペンタゴンのハイダブルとは恐れ入る。だが、まず近距離での戦闘を見せてもらう」


 「おっさんはSランク冒険者なんだろ?なら寝技とか決めてくれよ!それに女の子相手だし剣じゃなくて組手が見たいな!」



  アルがドルゲスに何故か寝技を勧める。



 「何だ?俺にこんな嬢ちゃんに寝技を決めさせたいのか?」


 「参考までに頼みますよ!」



  アルがドルゲスにそう言うと了承が返ってきた。



 「まぁ、いいだろ。ハンデ変わりだ。俺は寝技を決めれば勝ち。嬢ちゃんは寝技を回避すれば勝ちだ」


 「それでは参りますよ?」


 「OK。いつでも来な」



  そう言うと、奏は変身して、デバイスは収納したまま素手で気力付加を全開にして、待ち構える。


  そして、ドルゲスが襲いかかって来た途端に、アルが2度食らった技を繰り出していた。


  ドルゲスは背負い投げと同時にジャンプした奏に持ち上げられながら、頭と、背中に手と膝を当てられるが、腕を極めようとした瞬間に自ら身体を捻り、腕を極められる前に外した。


  奏はその直後に今度は首を極めようと、すぐに右手と左手で後ろから首を締めようとするが無理やり力で振りほどかれてしまう。そして地面が近づいた為に奏は極めるのを諦め退避する。


  するとドルゲスは地面に四つん這いで着地する。



 「おい、おい、嬢ちゃん。今の技は殺しの技じゃないのか?」


 「加減できるので大丈夫です。それより、決まらなかった方が悔しいです」


 「いや、俺の場合は嬢ちゃんよりパワーが有ったから無理やり剥がせたが、あんなの一瞬で外せる奴なんてそうはいないぞ?他にも技はあるのか?」


 「まだまだ、技はありますが、寝技に持ち込もうと飛び込んで来る相手には今の技が一番決めやすいので少々納得行きません」


 「そうだ!そんな攻略法で終わりかおっさん!あの技を交わしつつ寝技に持ち込む方法を教えてくれ!」


 「何故、お前はさっきから寝技に拘ってるのだ?」


 「それはこやつが今の技で2度女を襲おうとして返り討ちにあってるから、その攻略法が知りたかったんだろ?なぁアルよ」



  セレナに図星を指されてバツが悪そうに顔を背けるアルであった。


  そして、奏は技が決まらなかった事をかなり不満に思っている様でちょっと愚痴ってた。



 「いや、まぁ。対人戦闘なら、今の技はかなり有効だろう。だが、魔物相手ではこうは行かないぞ?」


 「別に極める技だけでやっていくつもりはありません。今度はちゃんとした組手で相手してもらってもいいですか?」


 「まぁ、いいが、ちょっとだけだぞ?」


 「では、参ります!」



  そう言って奏は走り出す。ドルゲスは普通に構えている。そこに物凄いハイキックが飛んでくる。


  ドルゲスがガードすると、そのまま反対に身体を捻り後ろ回し蹴りを食らわせる。


  しかし、ドルゲスは尚も防ぐのでそのまま肘で顔面を狙う。


  それも、ドルゲスは防ぐが身体が又反転して今度はロウキックが入る。それを食らっても倒れないので、今度はその反動で左の腹をミドルの回し蹴りで狙う。


  すると、ドルゲスは後方に飛び、ストップを掛ける。



 「おいおい、何だ今の技の連続性は?」


 「奏の得意な戦い方の回転闘舞という物です。基本的に常に右蹴りをしたらその後、連続して左後ろ回し蹴りをして、また右蹴りをしたり。」

 「右蹴りをせずに反動で左蹴りをもう一度入れたりと、常に回転の反動を利用した戦い方です」


 「そうか、まぁ、綺麗に技を繋げるものだな。とりあえず近接戦闘は合格だ。後はあの的目指して魔法を撃ってくれ」


 「分かりましたが、まだ、魔法については詳しく無いのでフレイムアローしか使えませんがいいでしょうか?」


 「別に攻撃手段があるなら大丈夫だ」


 「まだ、加減の仕方も知りませんがいいでしょうか?」


 「まぁ、実力を見るんだ。遠慮せずに撃ってくれ」


 「では行きます」



  そう言うと奏は杖のデバイスを出した後にフレイムアローを詠唱する。


 「我が求めに従い、我が敵を射んとする一条の炎の矢となりて、撃ち抜かん!」

 「フレイムアロー!」



  すると、フレイムアローの魔法陣はとんでもなく輝き、炎の矢は鳥の形をしたとんでもない物になり的を吹き飛ばし、後方の壁を大きく抉って破裂した。



 「はっ?」



  ドルゲスがぽか〜んとしている。


  他のメンバーもあっけにとられていた。


  奏のフレイムアローは明らかに以前より威力が上がり、異常性が上がっていた。



 「炎の矢が鳥の形になるなど…君は精霊を味方につけているのだな」


 「それは前にも言われましたがどういう事でしょうか?」


 「精霊とは見えない存在だが、魔法を使う時に味方させると様々な効果が追加される物だ。精霊は自由気ままで好きな相手にしか力を貸さない。だから、君は精霊に好かれているのだろう」


 「そうですか。まぁ。こんな感じですがいかがでしょうか?」


 「ああ、君なら問題なくFランクから冒険者になれる。もし魔法をもっと使えていたらEランクにしても良い位だ」


 「あの、私はGランクからでいいのですが?」


 「別に良いが?どうしてGランクからなんだ?」


 「お兄様がGランクから始められるのなら、一緒がいいので」


 「そうか、まぁ、個人の自由だ。合格してる訳だし、上のランクにしろという訳じゃないからな」


 「ありがとうございます」



  こうして、奏も無事に合格した。



 「次は誰だ?」


 「俺が行くぜ!」



  そう言うと、アルは意気揚々と変身して名乗り始める。



 「俺はアルフォート・マギヌス。土属性のシングルで水のロウだ。俺も刹那と同じ、近接と中距離が得意分野だ」


 「マギヌスの者か、まぁいい。とりあえず、お前は装備が近接型だからな。戦ってみよう」


 「わかった。行くぜおっさん!」



 そういうとアルとドルゲスの戦いは始まった。


  剣でドルゲスがアルを攻撃しようとするが器用にランスで捌く、逆にランスで攻撃してもドルゲスは簡単に捌く。


  2人の戦いはどちらも決め手を欠いて終了した。



 「そこまでだ。とりあえず、簡単に戦ってみたがちゃんと戦える事は分かった。近接戦闘は合格だ」


 「悔しいぜ、一撃も当てられなかった」


 「あのなぁ、私はこれでもSランク冒険者だぞ?君達みたいな子供にやられる程度じゃ務まらないんだよ」


 「それでも悔しいんだよ」


 「そう言うな。後は中距離攻撃を見せてくれ」


 「ああ、分かった。でもこれは簡単な技だぜ?」



  そう言うとアルはランスを投擲する。


  すると、又、壁にダメージが蓄積されていった。



 「今のはロックアローの応用か?」


 「そうですけど?」


 「威力も申し分ないのだが、先程から君達は遠慮なく壁を壊すな…これを直すのは私達なのだぞ?」


 「そんなの、言われても困るぜ」


 「まぁいい、合格だ。だが、マギヌスというのが問題だ。本当ならFランクでもいいのだが、他の者から審査が甘いのではと文句が出るのは避けられまい」

 「なので悪いが君の為にもGランクから始めてくれ。ランクを上げれば文句を言う者も少なくなろう」


 「別にいいさ。刹那も奏さんもGランクからなんだ。寧ろ好都合だ」


 「すまないな。では次の者は誰だ?」


 「私が行きます」



  リースは珍しく強い意志で前に出ていた。



 「君の名前と、適正属性、後適正距離を教えてくれ」


 「私の名はリース・フラメル。適正属性は水のシングル。ですが攻撃より、回復が得意です」


 「回復職か…自己申告になるが、どの程度の魔法が使えるんだ?」


 「回復系は全部使えます。リジェクトヒーリングも1日1回なら使えますが」


 「ほぅ、リジェクトも使えるか。なら回復職としては合格だな。後はやはり、自分の身を守れる程度の攻撃が必要だが…」


 「あまり攻撃は好きではありませんが、フリーズアローを使います」



  そう言うと、リースは変身して、杖を構えて詠唱を始めた。



 「我が求めに従い、我が敵を射んとする一条の氷の矢となりて、撃ち抜かん!」

 「フリーズアロー!」



  すると鋭く尖った氷の矢が物凄い勢いで的を射ていた。



 「これでどうでしょう?」


 「確かに素晴らしいフリーズアローだった。だが、君ならもっと違う魔法も使えるんじゃないか?」


 「使えますけど、使い勝手が悪いので使えないのと同じです」


 「そうか、まぁ、君も合格だ。だが、君の場合、力の全てを見たわけじゃないのでGランクからになるがいいかね?」


 「はい、それで結構です。やったよ、奏さん、刹那君、アル君」



  リースは合格した者たちに喜びを伝えていた。


  そして、次は誰かと言われてミリスが出て行った。



 「次は僕がやります」


 「では、自分の名前、適正属性、適正距離を言ってくれ」


 「名前はミリスティム・セフィラムです。属性はロウペンタゴンですが、少々特殊で属性の一極化でシングル以上の力を出すことも可能です。そして、距離ですが、銃の届く距離なので中距離戦闘が多分一番合ってると思います」


 「分かった。中距離の魔法型なら、的を狙った方がいいだろ?それじゃあ適当に的に向かって魔法を撃ってくれ。」


 「分かりました」



  するとミリスは変身すると攻撃用の右手の銃で的を撃ち始めた。


  炎の弾が連射されてどんどん的が砕けていく。



 「こんな感じですがどうですか?」


 「ああ、威力も確かにシングル以上の力が出てる様だ。しかし炎だけならそこらのシングルと変わらんぞ?」


 「では、こんな感じでは?」



  すると、次は氷の弾丸が飛び、風の弾丸が飛び、雷の弾丸が飛び、土の弾丸が飛ぶ。



 「一応、速度は落ちますが全属性をご覧の通りに撃てます」


 「ああ、素晴らしいな。ところでもう一つの銃は何に使うんだ?」


 「回復とサポートに使います。回復やデバフを与えたりできます」


 「そうか、各属性を一極化するなんて聞いた事もないが、ロウペンタゴンだから出来る技か…しかし、その力は少々特殊だ。もっと精進する様に君もGランクからスタートしたまえ」


 「はい、僕も皆と同じが良かったので寧ろ良かったです」


 「じゃあ、最後はそこのちびっこいのか?」


 「私の番か…」



  そこで、セレナが前に出ると、ドルゲスの態度が変わる。



 「その眼帯に眼鏡…君はエフェソスの街の出身ではないか?」


 「ふん、そうだが何か?」


 「名前はセレナ・クロウリーではないのかね?」


 「そうだが、適正属性は無しだぞ、遠距離も苦手だしな」


 「だが、大人でもかなわぬ魔物を退けたり、冒険者達を助けたりしていたのではないか?」


 「あれは邪魔だったから追い払っただけだし、鍛錬の為だ」


 「だが、冒険者ギルドでは君が12歳になって冒険者の資格を得たらすぐにでもギルドに入ってもらって、ギルドの公式特別会員になってもらう予定だったはずだぞ?」


 「そんなの知るか!私はそんな事聞いとらんわ」


 「いや、話しはいってる筈だが?」


 「なら、ギルド員になってやるからGランクの手続きをすぐしてくれ」


 「君は特例会員としてDランクからスタートする事になってたんだが?」


 「私はGでいいと言ってるだろ?お主もSランク冒険者ならそれなりの権力を持ってるだろ?私をGランクにしても立場が危なくなる訳ではないだろ?」


 「それはそうだが、いいのかDランクからなんて破格の条件だぞ?」


 「私は、冒険者ランクなどすぐに上げるから問題ない。それより、審査はせんでいいのか?」


 「それじゃあ、噂に名高い魔眼を見せてくれ」


 「じゃあ、あのでかい藁人形を魔眼の餌食にしてやろう」



  そう言うと、セレナは1人だけ変身せずに眼鏡と眼帯だけ外して、左目を瞑り、右目で的を睨む。


  すると、まず、炎で焼かれ、水がかけられた後に凍らされ、風でズタズタに切り裂かれて、雷で感電してもうもうと煙を上げ、最後に岩の弾丸でどでかい穴が空き終了した。



 「まぁ、こんな所だろ」



  その言葉と共に皆が声を失っていた。セレナは見るだけでとんでもない魔法を、いくつも繰り出していたのだから当然の反応である。



 「おい、皆戻ってこい!終わったぞ?」


 「ああ、セレナ凄いな」


 「刹那に言われると嬉しいな」


 「セレナ、本当はとても凄かったのね」


 「何だ?奏にそんな事言われると気味が悪い」


 「何です!その言い方は」


 「いや、お前とは色々とライバルだしな」


 「セレナ凄いね。私驚いちゃった」


 「僕もですセレナさん」


 「リースにミリスまで何だか照れるな」


 「セレナ!凄かったぜ!」


 「そうか」


 「何で俺だけ反応薄いんだよ?」


 「アルだからな」


 「だから、アルを蔑称の様に使うな!」


 「はいはい、分かった」


 「ぜってー分かってない…」



  こうして、セレナの圧倒的実力が明らかになるのだが…



 「こんだけすごいの見せられてGランクになんてするとか無茶だろ?」



  審査官が愚痴っていた。



 「別に見てたのは私達だけだろ?うまくやってくれ」


 「しょうがない。だが一つ貸しだからな。俺が困った時には一つ借りを返してくれ」


 「分かった。それじゃあ、私もGランクという事でこれで皆終了だな?」


 「そうだな。審査官ドルゲス・バルツァーの名を持って正式にここにいる者をGランク冒険者とする。ちなみにこれからは仲間だ。気軽にドルゲスと呼んでくれ」


 「「「「「「はい!」」」」」」



  こうして無事6人は冒険者になるのだった。ちなみにランクはSランクからGランクまである中の、最低ランクであるGランクになるのだった。


  ちなみに、本当ならセレナはDランクのしかも特別ギルド員の筈であった。特別ギルド員は特別に認められたギルドの中枢員になる要員の事でなりたくてもなれる物ではない。


  そんなのをあっさり蹴るセレナは大物である。後の皆は、奏がEランクかFランクかで、アルがFランク、リースは本気を見せればEかFで、刹那とミリスのみが純粋にGランクである。


  まぁ、つまりは皆が一緒がいいが為にランクが最低になっただけでそこらのEランク連中なんて目にならない程の戦力である。


  そして、冒険者登録が始まる。



 「お疲れ様皆〜私の思った通りこんなに小さいのに皆合格したんですね?」


 「はい、その節はお世話になりました」


 「やだなぁ、ちなみに、これから冒険者になる君達の担当は私になりました!実は自分の担当の冒険者が強くならないと出世できないから子供の冒険者って嫌われるんだよね」


 「えっ、そうなんですか?」


 「でも、私には分かるんだ!君達はきっと凄い冒険者になるって。だから私が担当になっちゃいました。私の名前はアイナ・アンデル。ハーフエルフで君達のアドバイザーでもあるから宜しくね」


 「わかりました。よろしくお願いします。アイナさん」


 「それじゃあ、皆の冒険者登録済ませちゃおうか?」



  そう言うと冒険者ギルドカードと呼ばれるものがセットされた台を差し出す。



 「これに一滴血を垂らしてね。そうすると個人のカードになるから」



  皆に針が渡され、チクッとしながら一滴の血を垂らすのだった。



 「はい、これで皆も冒険者だよ!だけどここで登録料を貰わなきゃなんだけど、即金とローンがあるけど皆はどうする?お姉さんのオススメはローンです。だって君達まだ子供だしお金ないでしょ?」



  そう言うと刹那とセレナは銀貨50枚入った袋を渡した。



 「えっと、君は?」


 「時乃宮刹那です。刹那でいいです」


 「刹那君と後は?」


 「セレナ・クロウリーだ!」


 「えっ!もしかして魔眼のセレナですか?」



  その声を聞いた周りの人々が騒ぎ出した。



 「ちょっと声が大きいぞ。確かに魔眼使いのセレナだが、周りにあまり知られたくないんだ。だから、静かにしてくれ」


 「わっ!わかったわ!それにしてもまさか魔眼のセレナが私の担当になるなんて、ナイトメア以来の大物ゲットかな?」


 「おっ、お前ナイトメアの担当なのか?」



  今度はセレナの驚く番であった。



 「ナイトメアって何だ?セレナ」


 「ナイトメアってのは字だ。凍れる時の魔王、ナイトメア。魔王の中でも最強類の魔王だ。今まで一度たりとも勇者に負けた事が無いらしい」


 「魔王と勇者か…でも魔王が勇者に負ければそりゃ死んじまうんだから。今まで生きてるならそりゃ一度も勇者に負けた事が無いんだろ?」


 「魔王は復活出来るものなんだ。だが、ナイトメアは一度も負けずに復活はした事が無いらしい。だから、魔王の中でも悪夢、ナイトメアと呼ばれているんだ」


 「そんなすごいのが何でまた、冒険者何かに?」


 「刹那君、冒険者何かとは何ですか!冒険者は凄いんですからね!」


 「いや、そういう意味でなくですね。何故そんな凄い奴が、急に魔王なのに冒険者になったのかなぁ〜と」


 「そうですね。それは魔王でありながら神の域に到達する勢いだった為に学園にスカウトされたからですね」


 「えっ、魔王が学園生なんですか?」


 「ええ、どんな種族だろうと、魔王だろうと才能があれば学園に入れますから」


 「でも学園で他の種族なんて見かけたか?」


 「いえ、お兄様、私は見てませんが?」


 「俺もだ、なんでだ?」



  刹那と奏が疑問に思ってるとアイナが教えてくれた。



 「あのですね、学園では色々な種族が混じってると厄介事がある為に他種族は人化の魔法を使ってますから、人しかいないように見えるだけですよ?」


 「というか、周りを見てください。色々な種族が居るでしょ?」



  そう言われて見ると確かに獣人、エルフ、ドワーフ等。ファンタジーチックな方々がおられた。


  というか、刹那と奏は異世界で冒険者ギルドなのでゲームの様な錯覚を起こしていて、他種族がいても全然気にしていなかった。


  そもそも、耳がちょっぴり尖ったハーフエルフのアイナさんですら人族ではなかった。



 「刹那君今まで気づいてなかったの?」


 「何か、フツーにスルーしてました」


 「とりあえず。刹那君とセレナちゃんは登録料を支払うと…後は皆ローンでいいかな?」


 「待ってください。私は宝石を冒険者ギルドで換金出来ると聞いて来たのですけど?」


 「えーと、貴方は?」


 「時乃宮奏です」


 「うん、時乃宮?というと刹那君の妹さん?」


 「はい、そうです」


 「あれ?でも年齢同じだよね?」


 「それは毎回聞かれますが。もう説明がめんどうなので血の繋がりが無いという事で納得して下さい」


 「うん。OK。とりあえず換金する物見せてくれるかな?」



  そう言われて奏はサファイアとダイアモンドが散りばめられたアクセサリーを渡した。



 「おお、こんなの売っちゃっていいの?」


 「構いません。で、いくらになるんですか?」


 「ちょっと待っててね?換金所に行ってくるから」



  そう言って、素早く鑑定を済ませ、アイナが戻ってくる。



 「えっとね。銀貨84枚と銅貨20枚で買い取るって。どうする?奏ちゃん」


 「それで結構です」


 「OK。ちなみに普通の所だと、銀貨79枚と銅貨50枚だろうって言ってたよ!結構お得でしょ?冒険者ギルドって」


 「そうですね。アイナさん有難う御座います」


 「いえいえ、でもね。何でこんなに高く買い取れると思う?」


 「商工者ギルドと提携してるからだろ?」


 「あぁ〜セレナちゃん、人のセリフ取っちゃ駄目だよ?えへん、冒険者ギルドは各ギルドと提携してるので色々と凄いんですよ?この冒険者カードも研究者ギルドからの技術協力で作られてますし」


 「確かに、収納デバイスみたいな感じですね」


 「でしょ?冒険者カードは各個人の情報が載ってるから無くさない様にね。自分の情報がバレちゃうよ?」


 「他にこのカードの機能は何ですか?」


 「そうだねぇ」



  カードに関しての説明はこうだ。


  まず生年月日、本名、血液型、適正属性、冒険者ランクなどが表記されてある。

 

  そして各エリアへの侵入を許可する装置が付いており、まず、フィールドに出る為には、転移ゲートから外に出る為の許可が必要である事。


  又、ハンドレッドエルフェンタワーの何階層まで辿り着いたかの記録など、色々と管理されているらしい。


  一般人がフィールドへ出る為には安全区画以外は役所で許可証を発行してもらう様だ。


  冒険者はそれらの手続きがギルドで出来る他に、色々と換金できたり。物を買う時も冒険者カードでお買い得になるらしい。


  冒険者ギルドは様々な所と提携してるので色々と便利だそうだ。



 「とまぁ、そんな感じでギルドカードは便利なんだけど、無くすと再発行に銀貨25枚掛かるから無くさないでね?」


 「そんなに掛かるんですか」


 「そうだよ。身分証明等色々と役得がある代わりに手数料が銀貨25枚。そしてカードを作るのに25枚。占めて50枚掛かるという訳」


 「わかりました。無くさない様にします」


 「はい。無くさない様に!それで、刹那君とセレナちゃん、奏ちゃんは分かったけど後の子は自己紹介してくれるかな?」


 「あっ、はい。僕はミリスティム・セフィラムと言います。ミリスで結構です」


 「ミリス君ね?何だか可愛いからミリスちゃんって呼んでもいいかな?」


 「えっと、僕は男の子ですよ?」


 「いいじゃない?可愛いんだし。よろしくねミリスちゃん」


 「うっ、はいアイナさん」



  ミリスはとても残念そうにしていた。刹那は頑張れと心の中でエールを送った。



 「次は?」


 「はい。俺はアルフォート・マギヌスです。アルって呼んで下さい」


 「マギヌスね〜魔眼にマギヌス、何だか凄い組み合わせね」


 「いや、セレナと同じにしないで下さいよ」


 「何だと?私こそ、馬鹿アルなんかと同じにされたくないわ!」


 「2人共仲悪いの?仲良いの?」


 「仲良く見えますか?」



  刹那は素朴な疑問を言っていたが面白い回答が返ってきた。



 「私の目にはとっても仲良しに見えるわよ?似た者同士って奴かな?」


 「へぇ〜」



  刹那はアイナの評価を上方修正した。意外と見る目があるなと感心したのだった。



 「後の子は?」


 「私はリース・フラメルです。リースって呼んで下さい」


 「リースちゃんね?よろしくね。それじゃあ、皆と挨拶済んだし、これからどうするか考えようか?」



  そう言うと刹那達のこれからの事を話し始めた。



 「まず、どういった事がしたいのかな?塔の攻略かな?それとも王道な迷宮攻略?それともフィールド系かな?」


 「えっと、自分はまずお金を稼がないといけないのでそういったクエスト無いですか?」


 「お金を集めるなら、モンスター討伐系はいいね。だけどごめんね。一応希望は聞いたけど君たち皆ランクがGでしょ?」

 「Gランククエストは…まぁ見てくれば分かるわ。そこの依頼掲示板のGランク板を見てみなさい。いいのがあったら言ってね?」



 そう言われたので6人はそれぞれ、Gランククエストを見ていく。



 「迷子の子猫探し、クエストポイント1で報酬が銅貨20枚…」


 「こっちは倉庫のねずみ退治でクエストポイント1で銅貨50枚だってよ」


 「店のお手伝い、クエストポイント1。銅貨歩合…」


 「刹那君。こっちも似たような物ばかりだよ?」


 「私の方もです」


 「残念じゃがこれが事実だろ…まぁ私は知ってたが」



  どうやら、Gランクというのはただのアルバイトレベルの様であった。


  そして、現実を目の当たりにしてアイナの所へ戻った。



 「どうだったかな?初心者の初心者と言われるGランクの凄さは分かったかな?」



  アイナさんがいたずらっぽい目で見てくる。



 「アイナさん、知ってたんですね」


 「ごめんね?刹那君。でもGランクってのはそういう物なんだよ…というか、何で皆Gランクなの?魔眼のセレナとかDの筈でしょ?」


 「それは、俺達と一緒がいいって断ってました」


 「もう!セレナちゃんは勉強不足ね!良い?Cランクになればクランを建てられるのよ?そうすればクランランクがGでも、クランの特典で一つ上のランクのクエスト受けられたのに」


 「それは、確かにそうだが。Cランクまでは1人でやらなきゃならないではないか?」


 「そんなの適当にパーティーに入ればすぐに上がるでしょ?魔眼のセレナなら引っ張りだこだったのに…」


 「私は人付き合いは苦手だ。Dランクになっても1人で寂しくクエストは嫌だ!」


 「いいじゃない?実力は既にBランクとまで言われてるんだし、1人でもCランクまでなら余裕でしょ?」


 「もう、既にGランクだ。時既に遅しだ!」


 「セレナちゃんの馬鹿!」



  そう言うとアイナは不貞腐れた。



 「まぁ、君達は早くクエストポイントを100にして、ランクをFに上げるのね?そうすればスライムとかゴブリン程度なら討伐するクエストもあるから」


 「そうなんですか?」


 「Fランクから討伐系のクエストがあるの。ただ、討伐は魔物と戦うから危険だけどね。その分クエストポイントとお金は入るわよ」


 「何とか、Fランククエスト受けられないかな?」



  刹那はそう呟くのだがアイナがまた、セレナに文句を言っていた。



 「やっぱり、今からでもDランクにしてもらって、Cランクになってクラン建てようよ」


 「ええい、鬱陶しいな!エルフの癖に潔が悪いぞ!」


 「だって私はハーフエルフですから!」



  大人な筈のアイナがとても幼く見えるので何だか和む刹那であった。



 「お兄様。とりあえず。ギルドに登録できましたし、私はまだ銀貨45枚と銅貨が90枚ありますから食事でもしながら相談しませんか?」


 「お前、そんなに金持ってるのか?」


 「ええ、お姉様の誕生日ですし、冒険者にもなれましたし、お祝いがてら皆で食事に行きましょう」


 「おい、腹いっぱい食ってもいいのか?」


 「今回に限り、全て私が持ちますから、セレナも付いて来て」


 「分かった!行く」


 「セレナが行くなら私も行きます」


 「刹那君?僕達もいいの?」


 「いいんじゃないのか?アルも行くだろ?」


 「おお、当たり前だ!今日は死ぬほど食うぜ!」


 「お前は払い別だからな?」


 「何で俺だけ別なんだよ?」


 「アル盛の値段がいくら位するんだ?」


 「それは〜気にするな!親友!」


 「誤魔化すな!じゃあ、アルはトリカブトの天ぷらと青酸カリのドリンクでいいな?」


 「それって美味いのか?」


 「お前がいい行いをしてれば、天国に行く程の味わいだ」


 「マジか!じゃあ俺はそれを死ぬほど食うぜ!」


 「ああ、遠慮せずに死ぬまで食え」


 「おい、刹那。それは両方毒だろ?」


 「アルは気づいてないみたいだしいいんじゃないか?セレナ」


 「まぁ、冗談も程ほどにな」


 「ああ、大丈夫だ」



  アルは何も気づかず天国への階段を上り始めた。


  そして、刹那とセレナはアルを憐れみながら見送る…のは酷なので一応トリカブトと青酸カリについて教えるとアルが怒り出した。



 「何で俺を殺そうとしてるんだよ!」


 「アル盛がどんだけコストパフォーマンス悪いと思ってるんだ?」



  こうして2人は睨み合っていたのだが何だかギルドの空気が変わった。



 「邪魔をするぞ?アイナ」


 「あっ、レーシャルちゃん。いらっしゃい」


 「私をちゃん付けしてくるのは貴様位だぞ?アイナ」


 「いいじゃない。可愛いんだし!」


 「で、此奴らは何じゃ?」


 「えへん!何と私の担当になった6人のスーパールーキーよ!」


 「ほう、して、ランクは?」



  それを聞かれ、勢いが良かったアイナはうな垂れなら言う。



 「Gランク…」


 「よく聞こえなかったが?」


 「Gランクよ!」


 「アイナ、こんな子供達を捕まえて威張ってるんじゃない!」



 レーシャルと呼ばれた幼女はアイナをからかっていた。その事にアルが文句を言う!



 「おいおい、いくらお嬢ちゃんでも言っていい事と悪いことがあるぞ?」


 「何だ?お主は?儂に何か文句でもあるのか?」


 「おお、無い胸の幼女!ある意味ストライクだが目上の者への態度がなってないぞ?」


 「儂に説教か?ふん!それじゃあ、挨拶がてら儂の力の片鱗でもみるか?」



  次の瞬間この世界の空気が凍りついた。物凄い殺気は皆から呼吸を奪い、冷や汗を流させる。


  だが、刹那は一瞬で変身してデバイスの大剣を構えた。


  そして、もう1人、なんとセレナまで眼鏡と眼帯を取って臨戦態勢に転じていた。


  この殺気の中、まともに動けたのはこの2人だけだった。アイナを除いて…


  皆が呼吸を出来ずに怯えているとアイナが1人とことこと歩いて行き、レーシャルという名の幼女にデコピンをしていた。しかも、された幼女が涙ぐむレベルの強打だった様だ。


  次の瞬間、凍りついた時が動き出す。



 「何をするんじゃアイナ!」


 「それはこっちのセリフですレーシャル!おいたが過ぎます!」

 

 「ふん、そこの小僧が儂を侮辱するのが悪いんじゃ」



 そこでようやく臨戦態勢が解けた刹那は質問していた。



 「あの、失礼ですがどなたですか?この娘」


 「レーシャルちゃんの事?さっき言ってた私の担当の子だよ?」


 「えっと、アイナさんの担当って言うと?」


 「なんじゃお主?アイナは儂以外に担当者はいないはずだぞ?知らんのか?」


 「えっと、今日からアイナさんに担当してもらう事になったものですから」


 「そうか…それにしてもお主はなかなかいい素材じゃな!儂の殺気をいち早く察知して臨戦態勢まで取るとは誠に天晴じゃ」


 「それは褒められてるのか?」


 「そうだ。儂に褒められるなぞ相当な名誉だぞ?」


 「そして、そこのちびっ娘もじゃ」


 「ちびっ娘とは私の事か?」



  セレナが殺気を放ちながら幼女を睨む。


  しかし、幼女は殺気など感じない様にさらっと言う。



 「そうだ!他にどこにお前ほどのちびっ娘がいる?」


 「目の前に居るだろ?」



  セレナは異常な程の殺気を放つ。殺気の方向を幼女に向けているからいいが、それでもリースとミリスはセレナの殺気に当てられていた。



 「セレナ、やめとけ。お前の殺気でリースとミリスが参ってる」


 「しょうがないな、ここらでやめとくか。すまんかったな刹那。そして、リースとミリス」



  そう言ってセレナが殺気を放つのをやめるとギルド内は静かになった。



 「それで?此奴らが担当になったそうだが…どうだ?使えそうか?」


 「私の目を信じるなら。この子達は相当凄いはずよ」



  それを聞いて値踏みをする様に刹那達を見る。



 「ふん、確かに、最初の2人はいい動きをしていたし、そこの黒髪の娘からは尋常ならざる魔力を感じる」


 「刹那君は分からないし、奏ちゃんの魔力も分からないけど、もう1人なら分かるわよ?」


 「有名なのか?」


 「魔眼のセレナよ?聞いた事位あるでしょ?」


 「ほぉ、確かエフェソスの神童か?」


 「そう、そのセレナちゃん」


 「つまり、あやつは儂に近い存在という事か」


 「なんでそうなるの?」


 「魔眼は魔に魅入られし者に与えられる眼だからな」


 「残念でした!セレナちゃんは神眼も持ってるって噂です!神眼は神に愛されし者に与えられる眼だから、神寄りでもあるのよ!」


 「ふん、そんなの知ったことか。それより、クランの事で話しに来た」



 何だか、アイナとレーシャルという子は親しげに重要な話しをしている様だった。


  刹那はレーシャルを危険分子として、認識して素早くこの場を離脱しようと試みるのだが、アイナの余計な助言でストップになる。



 「えっ?クランのメンバー居なくなったの?」


 「Cランクになったから、金で雇うのは禁止になったし、純粋にクランのメンバーを集めなきゃならなくなった」



  そう言って幼女は落ち込んでいたがアイナがいい事でも思いついた様に言う。



 「この子達なんてどうかな?私の担当だし、一気に6人入ればクラン戦も出れるわよ?」


 「此奴らが役にたつのか?此奴を審査した奴を呼べ!」



  何だかとても偉そうな態度の幼女だが。ギルドにいる皆が文句を言わない。


  変な空気を感じながら刹那はアイナを待った。するとドルゲスが連れてこられた。



 「やっぱりか?さっきのとんでもない殺気を放ったのはレーシャルか」


 「何だ?此奴らを見たのはドルゲスか?」


 「そうだが?何か文句でもあるのか?」


 「いや、文句ではなく此奴らが使えるかどうかを聞きたくてな?」


 「どうした?又、クランのメンバーでも抜けたのか?今何人だ?」


 「1人だ…」


 「えっ?聞こえないな?」


 「1人だと言ってるだろ!」


 「あははははは。マジかよ!お前程の者でもそれじゃあ意味無いな!」


 「何だと?やるか?」


 「いいや、今日は十分楽しんだんでな結構だ」


 「楽しんだ?つまり此奴らは?」


 「事情があって、Gランク員だが腕だけみりゃ総合でEランクじゃないか?」


 「特に刹那とセレナは飛びっきりの筈だぜ?」


 「アイナ。セレナは魔眼のちびっ娘だろ?刹那というのはどいつだ?」


 「さっき貴方が評価してた可愛い顔した男の子よ」


 「ほう、先程セレナの他に反応していた奴か。よし、いいな!此奴らを儂のクランに入れよう」



  刹那達を放置で話しがどんどん進んでいく。そこで刹那が口を挟もうとするがアイナが刹那に先に言ってきた。



 「刹那君達はすぐに討伐系のクエストとかFランクのクエストをしたいのよね?」


 「そうですけど?」


 「さっきセレナちゃんに話してた事聞いてた?」


 「クランに入ってるとワンランク上のクエストに挑めるってやつですか?」


 「そう。それの事。クランに入れば色々特典あるしいいと思うよ」


 「どういったメリットが?」


 「まず、クランに入ればクランランクによって特典が付きます。クランに所属する者はクランの責任でワンランク上のクエストを受けられる」

 「クランレベルのワンランク上の個人クエストならクランでチームを組む事により、クランの責任で挑む事が出来る事」

 「クランクエストという大規模クエストを受注出来る事。後はクラン戦に出場できる事等が挙げられるわね」


 「それで、簡単に言えばどういうことですか?」


 「レーシャルちゃんはクランレベルCのクランマスターなの。だから、普通にワンランク上のクエストを受けられるのと、Bランククエストをクランでチームを組めば出来ちゃう事ね」


 「そんなにいい条件なのに何で自分達みたいな初心者を勧誘するんですか?」


 「確かにクランはレベルが高ければ人気になるわよ。でもCランク以上のクランは傭兵などでメンバーを運用出来なくなるの」


 「つまり、今までは傭兵などでクランレベルを上げてたと」


 「そうね。でももう一つ問題があるの?」


 「それは何ですか?」


 「レーシャルちゃんを怖がっちゃう人が多くて入ってくれないのと、レーシャルちゃんについて行けないって感じかな?」


 「ついて行けないって?」


 「レーシャルちゃんってSランク冒険者のしかも特別会員なの。ついでに闘技者ギルドランクもSのダブルSランクギルド者ね。だから、凄いんだけど、攻撃が激しいのと強すぎてついて行けない人が続出しちゃって、後は名前が知れすぎてるのもあるわね」


 「名前?」


 「レーシャルちゃんの名前を聞いて怯える人とか、レーシャルちゃんを意図的に避けさせるように仕向ける者とか、とにかく敵が多いのよ。そう言う意味ではおすすめ出来ないけど。私はレーシャルちゃんなら大丈夫って思ってるから」


 「アイナ。ありがとうな…アイナはな、唯一私を怯えずにずっと冒険者ギルドのサポーターを務めてくれてるのだ。まぁ、流石は紅蓮のアイナと言った所だが」


 「レーシャルちゃんその事は言っちゃ駄目!」


 「紅蓮のアイナ?」


 「何だ?セレナは知ってるのか?」



  アイナとレーシャルが話しているとセレナがアイナの字を知っているようだった。



 「紅蓮のアイナは元Sランク冒険者で常に最前線で血塗られていて、真っ赤に染まっていたのでそう名が付いたと聞いた事がある」


 「えっ?このアイナさんがそんなに凶暴だったのか?」


 「ちょっと刹那君!お姉さんに凶暴とか失礼でしょ?」


 「いえ、すみません。ですが、そんなに凄い人だったんですね?」


 「昔の話よ?今はのんびり受付をしてるのが好きなの」


 「そうですか?それで、俺達をクランに入れたいのと、それによる俺達のメリットも分かりましたが何故みんなこの娘を怖がるんですか?」


 「君はさっきの殺気を放たれて違和感沸かなかった?」


 「そうですね。この様な幼い子にしては異常とも言える殺気でした」


 「もう、良いアイナ。私の名を聞けば全て納得する筈だ」


 「いいの?言ったらまた嫌われちゃうかも知れないよ?」


 「どの道誰かから聞く事になる。どうするか決めるにも早い方がいいだろ。私の名はレーシャル・ブランカ。5000年以上の時を生きる、凍れる時の魔王ナイトメアじゃ」



  その瞬間アイナは悲しそうにして、セレナは驚き、アルとミリスは怯えた。転移者である刹那、奏、リースは今一凄さが分からないが皆の反応で半端ない事だけは分かった。



 「どうする?儂の名を知り、それでもクランに入ってくれるか?」


 「アル、ミリス。お前達はどうする?」



  最も怯えた2人に聞いた。



 「俺は刹那に任せる。最初は怯えたが、そんなん怯えてるだけ無駄だろ」


 「僕は正直怖い。でも刹那君の判断になら従える。決めていいよ?刹那君」



  アルとミリスは刹那に全てを委ねてきた。



 「お兄様の判断に従います」


 「私も刹那君の判断を信じるよ」



  奏とリースも刹那に判断を委ねた。



 「セレナはどう思う?」


 「私は反対はしない。だが、いざという時に此奴とやりあえるか?」


 「正直、さっきのがまだ本気じゃないなら俺では太刀打ち出来ないだろう…でもどの道このままでもしょうがないと思う。セレナに任せる」



  いつもだったら刹那が決める場面でセレナが頼られた。


  その事を嬉しく思いつつも。慎重に神眼を使う。



 「セレナよ。儂に神眼は通じんぞ?だが、あえて心を読める様にしておこう」



  その言葉と共に先ほど前見えなかった心が見え始めて読める様になった。


  そして、読んだ心は自分がとことん恐れられる事、皆が離れていく事、その事になれない小心者の心が読める。


  セレナはこれが本当にナイトメアかと思ったが過ぎた力が恐れられ、又、孤独にしていく事をよく知っていた為にナイトメアを信じる事にした。



 「刹那。私はこの話に乗ってもいいと思う」


 「そうか、セレナがそう言うなら俺もいいと思う。皆いいか?」



  そう言って全員を見回すと皆が頷いてくれた。



 「私も安全を保証するわよ!」



  アイナさんが笑いながらそう言ったので決心がついた。



 「よし、俺達は今日からレーシャルさんのクランに入るぞ?」



  そう言うと皆が頷くがレーシャルが一言言ってきた。



 「おい、刹那?さん付けはやめてくれ、こそばゆい。それに何か仲間になった気がしないから呼び捨てにしてくれ」



  そんな事を照れて言う5000年以上の時を生きている幼女。すなわちロリババアは意外と可愛らしい一面を持つ幼女だった。



 「ちなみに、これから何処かへ行くようだったが何処へ行く所だったのだ?」


 「えっと、皆で食事に、今は此処に居ませんが、俺達の姉の楓という人が今日誕生日なのでそのお祝いと、冒険者になったお祝いに行こうと言う話しをしてて」


 「そうか?なら、クラン員入会の祝いも一緒にしよう!金なら儂が持っておる。好きなだけ飲み食いしろ!」



  そう言うと、アルとセレナは目が爛々と輝きだした。アルを見た刹那とミリスは怯えた。そして、セレナを見た奏とリースも怯えた。


  こうして恐怖の晩餐が始まるのであった。

第15話如何だったでしょうか?


今回はギルドへ入る為に皆の力が見られた話しでした。


刹那は今の所チート率はセレナに次ぐ2位をキープ。


アル、ミリス、リースはそれぞれ適度に力を見せてくれました。


中でも奏さんは何故か魔法より格闘技がお好きな様でよく戦いました。


そして、名が冒険者ギルドにまで知れ渡っているセレナとはいったい何者?


セレナの攻撃は魔眼なので1人だけ変身せずにバンバン魔法を放っておりました。


ちなみに新しく登場したドルゲス・バルツァーさんはSランク冒険者だけあって意外と強いです。


ギルドの愛らしいハーフエルフさんのアイナ・アンデルさんも登場。


これからはギルドに行くたびに彼女の微笑みが受けられます。


エルフの血が入っているので超美形です。


でも過去は血塗られており、字は紅蓮のアイナ。ちょっと怖いです。


そして、最後に入って来た。その名も凍れる時の魔王ナイトメア事、レーシャル・ブランカさんの登場。


この作品のロリババア担当者が遂に登場。実年齢不明の5000年以上の時を生きて来た。ある意味すごいお方。


でも見た目はロリな幼女です。しかし、力はこの物語の中ではダントツの力の持ち主。


冒険者としては既にSランクで中枢員である特別会員。


さらに、闘技場にて暴れた時期があり、その時全戦全勝の無敗でSランクに上り詰めた魔王様。


冒険者ギルドと闘技者ギルドでダブルSランクの偉業を達成してる超絶スペック魔王!


でもやっぱり見た目は可愛いだけのロリババア。見た目は刹那達とそんなに変わらないが年齢が…


そして、「わしっ娘担当キャラ」です。自分の事を儂と言うこのロリは大変な危険人物。


でも本人は至って無害の可愛い娘の様なキャラなので皆さんの愛を与えてあげて下さい。


そういう訳で、可愛い子が2人追加と熱い男1人追加された話でした。


次回は、食事をしながらクランの話と冒険者としてやっていく話しです。


さて、次回のお食事の代金はいくらになることやら?


次を楽しみにしてください。




能力値表記です。新キャラが出ましたが能力がまだ不明なので前回と同じです。

一応名前とかだけ表記。アイナさんとレーシャルの追加です

気が向いたら見てください。



まずは男性陣より




第一の男性キャラ 主人公 魔気混闘と神気による強化で人からもはや外れる化物!現在奏とセレナの2人を篭絡!+α(ミリスもか?)ハーレムを着実に作っている 時乃宮刹那 4月12日生まれ。ブラットタイプB。


12歳の身体では普通の人間の頂点に君臨するレベル。

時守一族の異能者である為、身体の作りが人間離れしており、

気の力はセレナを恐怖させる化物級。

現在気力付加を完全マスター。

魔力付加はトリプルチャントまで。死にかけるのにトリプルチャントまで使っちゃうお馬鹿さん。

セレナより、魔力と気力を混合させて使う究極の技法、禁書に記述されし魔気混闘を習得。

さらに神の力である神気を習得。

気力付加、魔力付加、神気付加とトリプルブーストでやっとチートな主人公爆誕!

しかし、現在、能力的にはセレナがチートレベルでは段違いの模様



瞬刻永神流、基本技閃、これにはバリエーションがあり、一閃、翔波閃などがある。

他の瞬刻永神流の技は今の所画龍点睛と龍牙追。

神の一族の守護者として育てられた時に従者教育をされ執事の様になり、又、完璧執事に憧れるようになった。

その為、家事スキルは完璧な領域。炊事洗濯洗い物、なんでもござれの超絶執事。

しかし、料理で負けた奏がお茶を入れる事だけは負けまいと頑張った為にコーヒー^、紅茶、緑茶etcのスキルは負ける。

文献より得た技はクロノスシフト、クロノスドライブ、クロノスバインド、思考加速、アイテムを創造する技マジックルーフェンと消す技マジックラディーレン。


魔法

現在この世界に来て4日目魔法力がまだ内包できる量のMAX値に到達してません。セレナによると魔力回路も錆び付いてるとか…。

その為フレイムアローもどんだけ強くなってるか不明

ダブルチャント、トリプルチャント。そしてフォースチャント。

ちなみにフォースチャントは命を削る技の為使用不可。

一応技としてはあるだけ。


変身

デバイスは時守一族の秘剣の大剣、名前はもうちょっと後で出てきます。

バリアジャケットは黒い服に黒いズボン、銀のプレートメイルに黒のロングコート、10本の剣付きスカート、黒い指出しグローブ着用。

これが刹那君のバトルスタイル


容姿

髪は相変わらず黒のショートボブ。目は黒。顔はやっぱり女の子に間違われるレベル。まだ女体化してないのにすでに可愛い。

体はまだ発展途上だが、現段階では限界まで鍛え上げた筋肉に包まれている。しかし、やっぱり筋肉質に見えない謎体型。

女子寮で女の子達から格好良い女の先輩と勘違いされるという、刹那ならではのイベント発生。今後もご期待をば。


支持される層

遂にチート級主人公に成り上がった主人公。女の子にパンツを貢がれる体質。

まぁ前と同じなら 変態という名の紳士を受け入れられる人 ミリスと危ない関係になりそうでも気にしない人

妹や逢って間もないセレナとディープなキスをしてる所を想像しても萌える方。


キャラを表すと

王子のキスで目覚めるヒロイン体質 今回は女子寮で女に間違われてた男。現在2人とお付き合いしてる状態。でも女の子化すればやっぱりレジェンドオブヒロイン







第二の男性キャラ ルームメイト1号 読者的立場の人間。一応そういった役割 熱血大食い馬鹿野郎 フードファイター アルフォート・マギヌス 8月31日生まれ ブラッドタイプA


強化素体の為刹那同様、普通の人間と違う作りで人間離れしている。通常時の力も刹那より上だが、気力付加状態の刹那には魔力付加しても敵わない。

遂に気力の力と魔力の力が確定。気力は刹那の7割程度。魔力は一般人離れ。そして、魔気混闘習得。ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゜'・:*☆オメデトォ♪

気力付加状態の奏に倒されるレベル。セレナにはもっとこっ酷く倒されるレベル。力自慢が取り柄なのに既に置き去りにされ気味なアル君。


魔法

フレイムアローは属性的関係によりしょぼいと判明。しかし、ロックアローは刹那の通常フレイムアローと同程度だとか。

ただ、アルも魔力増幅は当然使えるわけで使い方次第でいくらでも強化できそう。しばらくは魔法は成長しません。残念。


変身

全身鎧のガッチガチの盾職でした。盾は小さいのが着いてた模様。一応メイン盾装備ではありません。使う獲物はランス。しかも馬上で使うようなどでかい奴。


容姿

髪は短め、目と髪が黄土色。顔は男っぽさのあるちょっと残念なイケメン。

某医務室の方からのコメント追加。「黙ってればそれなりなんだけど」だそうで密かに好感度アップしてました。


支持される層

暑苦しい奴 馬鹿共 エレウィスからは好感度高し。実は年上に好かれる体質。ちなみに登場してくるモブは意外とアルの事が好きだったりする。

セレナとは良きライバル。煩悩全開で現在ヒロイン(ミリス含む)から最も支持されない男


キャラを表すと

モテ期が遠ざかりまくってる哀愁が良く似合う煩悩キャラ





第三の男性キャラ ルームメイト2号 セレナの神眼の被害者になりそうな魅了能力ヒロイン? ミリスティム・セフィラム 3月14日生まれ ブラットタイプO


刹那の方針で3年で気力付加マスター計画発動。現段階ではキャラ中最弱。リースと仲が良くなり、一緒に気力を鍛錬する様です。

魔力付加は出来るがそこまで強くない。魔力増幅の方が得意。


コンダクトは主人公との契約。家事能力は結構ある。武術系統全般ダメポ。相手の力を利用する合気道すら使いこなせない残念さん。

ただし、いつかは男として見返すと息巻いているので暖かく見守っててください。でも技は全然追加されない。


変身

デバイスは自動拳銃の攻撃用デバイスとリボルバー銃のサポート用デバイスの2丁拳銃でした。バリアジャケットはやっぱり刹那作画の執事服に決まりました。

字は銃を使い続ける内に○○(魔弾)のコンバットバトラーと呼ばれる様に。


容姿

遂に判明。茶髪の長い髪をアップ気味に後ろでリボンを着けポニーテールに、目は皆を魅了する赤い瞳。

体は華奢で顔は小顔でとても可愛いのが特徴。


支持される層

男同士のキスが許せる方 腐な方々 魅了され始めた寮生一同 新たなるジャンルを開拓するベンチャーな方々






ヒロイン説明



追加キャラ以外に奏の力と技のみ変更。他は変更無しですが是非おさらいがてら見てください。




ヒロイン1 遂に兄から女として見られる事になり歓喜で周りが見えてない(読者含む)。キングオブ妹ヒロイン 時乃宮奏 3月3日生まれ ブラットタイプAB


力 1文追加

多少の気のコントロールすると3階から飛び降り、登ってく位は朝飯前な模様、意外?と強い。神気がセレナによって遂に発現!

神気を纏った奏さんはヒロインにあるまじき力技を使う可能性有り。現在力を使わなくてもそれなりに戦える事が判明

気力付加のみでアル撃退、セレナ曰く、気力付加と神気付加でセレナより体術が上になる模様。

気力付加だけだとドルゲスよりパワーは下。しかし神気がまだ残ってるのでどうなるか。


技 1文追加

素敵な笑顔をあなたに届ける。パーフェクトスマイルと。泣き顔しながら上目線の誘惑攻撃。現在技の追加は刹那と同時の予定。

体術は全般を学んでいる様です。合気道等を使っている模様。

アクロバティックな体術も使う模様。

回転闘舞なる体術を使います。


魔法

まぁ、どんな魔法もそつなくこなし、炎と雷系は正に神がかり的。そろそろ体調が回復してくる模様、実は旧型のスカウターは既にいくつもパリン済み。

魔法を使えばたちまち最強クラスの化物になる予定。


変身

五角形の金色プレートに五芒星が書いてあり、そこに小さな水晶が5つと中心に大きな珠があるペンダントが収納デバイス。

現代風魔法少女物の様な姿の服が奏さんのバトルスーツ。

色は赤と黄色で炎と雷の模様が入った物で、武器であるデバイスは槍の様になった杖。色も服とお揃いで赤と黄色で先が金属。


容姿

髪は黒のロング。刹那とデート後に髪型帰るか検討中。瞳は刹那とお揃いの黒。顔はこの世で表現できる限り最高の顔…の一歩手前。なぜなら一番は主人公に奪われるから♪哀れなり奏さん

身長体重BWHは乙女の秘密。正し12歳にして既に男性をその気にさせる色香を纏っているのでご想像にお任せします。


支持される層

妹萌えの方々 妹萌えの方々妹萌えの…以下永遠と 真面目に書けば男も女も魅了するので全層射程のあいも変わらずスーパーヒロイン


キャラを表すと

遂に兄との恋を成就させた幸せ絶頂の妹。読者様に対しても「私を見て良いのはお兄様だけ」と言ってしまう危険物指定系妹







ヒロイン2 皆のアイドルお嬢様。聖女の如き微笑みになぜだか萌え〜な言葉遣い。ちょっとだけ刹那が気になりだしてる リース・フラメル 2月16日生まれ ブラットタイプO


通常時ひ弱。魔力付加はミリスより上。使っても常人よりちょっとだけ動ける程度。気力をセレナの提案で学ぶ事に…だが、ミリス同様刹那の気力開放計画により3年で習得


魔法担当なので技がでない可能性あり。力も無く技もないが氷系魔法の腕だけは超逸品。

刹那君のちょっかいで技が完成するのか乞うご期待。


魔法

水の属性のハイシングルなので聖属性の氷を使える。とにかく回復はこの人にお任せというお助けキャラ。

回復系上位魔法 リジェクトヒーリングの使い手。(1日1回のみ)


変身

胸に着けた青い雫の様なアクセサリーが収納デバイス。

青を基調に白い模様が入った、法衣をドレスにしたような衣装。

デバイスの方は大きな青い魔石が付いた大きな杖。

ある意味一番魔法使いっぽい装備。


容姿

見た目は先にウェーブが掛かった長めで水色に白を混ぜた様な色の髪に青い瞳。とてもおっとりとしている感じの顔立ちでとても可愛い。可愛さランクは10段階で8だがお好きな人には未知数。

身長体重BWHは乙女の秘密。まだまだ体は発展途上。餅をつく音が聞こえてくるような…


支持される層

何だか癒されたいと思う人々 言葉遣いが何故か萌える方々 普通に好みの方 ちなみに回復魔法を受けるともれなく惚れさせるスキル持ち


キャラを表すと

一見普通の美少女だが好みにハマると中毒になる可愛さ。言葉遣いもちょっと僕っ子よりなのが特徴のおっとりお嬢様。常に皆の心を癒す聖女様系ヒロイン。







ヒロイン3 眼帯してるのに眼鏡までしてる。眼帯メガネっ娘という新たなジャンルの開拓者。実は男性恐怖症だが、刹那と遂に恋仲になった セレナ・クロウリー 2月14日 ブラットタイプAB


神眼により、肉体に宿る気力を操る謎の人。だったが今回の話で能力が判明

気力と魔力を合わせて戦う技を○○○○と言うのを禁書より発見し実践してる人(○の中は魔気混闘でした)

ちなみにこの物語で最初に気力と魔力を同時行使した人。

力は常人の遥か上を行く天才児(天災児)

既に冒険者の様に魔物退治などしてる戦闘経験者。

魔気混闘状態ではアルを軽く足らうレベル。


神眼。ヒロイン2人の心と身体(下着)を丸裸にした能力者。

他にも神眼により色々出来る模様。

神眼 千里眼で熱紋照合機能付き、ちなみに暗視もできます。

透視眼 使いすぎると廃人化するので注意が必要

魔力眼 魔力を見通す眼

経絡眼 気を見通す眼

戦略眼 戦略系のあらゆる技能が詰まった眼

便利な眼


魔法

魔眼は魔法を使う為の物。神眼は技。魔眼は魔法。これが神超ルール。

魔眼を遂に使いました。使い方は目を凝らして相手の姿を捉えるだけ。

それで無詠唱で魔法が発動。結構チート気味なお方。

コヨーテタイプの魔物を幼くして火炙りにした元幼女。


変身

ゴスロリ調の青黒いミニスカートドレスにニーハイソックスで絶対領域完備の衣装。アクセントに頭に小さい帽子が乗っかっている。、それがとても可愛らしい。

セレナは縞パンにニーハイソックス。



容姿

青っぽい黒髪に銀色の瞳。左目に眼帯をしていてその上にメガネを掛けている眼帯メガネっ娘という新たなるジャンル。ちょっとツンツンしてそうな顔立ちで、とても可愛い顔をしている。

ちなみに胸からは餅をつく音が聞こえてくる。つまり(ペッタンペッタンつる?かどうかは秘密)です。でも胸はペッタン。体は引き締まっており意外と運動できそう。


支持される層

重い過去に共感出来る方 中二好きの方々 眼帯属性の方々 メガネっ娘属性の方々 ボーイッシュ1号のセレナが好きな人々 このお方についていける方々。刹那との恋仲を許せる人。


キャラを表すと

ちょい格好良いけどとっても可愛いボーイッシュ娘。神眼と魔眼を持ってるので中二設定な女の子 技をコピーするチートな眼も保有 ちなみに天才故に天災を巻き起こすヒロイン。






新キャラヒロインになるのか? 受付嬢 アイナ・アンデル 現在29歳ですがエルフ族の血が入っている為見た目はある程度で止まってます。


新キャラ2 この方はヒロインになる事請け合いの凍れる時の魔王事、ナイトメア。レーシャル・ブランカ もう5000年以上生きてるがまだまだ発展途上の肉体






さて、今回もボリュームの多さと時間と戦いながら結構行った。



この後書きは書籍化しても載せられない部分も書いてあるので小説家になろう限定特典とも言える物です。


作者は後書きが長くなってしまう呪いに掛かってます。神父さんがいたら解呪をば。


さて、--------ここまで読んだ-------方々は勇者の称号を与えましょう。


それでは毎度お馴染みのセリフと共にお別れしましょう。


目指せ書籍化!第二章スタート♪現在第15話です。パンパカパーン♪


現在ブックマークが増えて23人で安定中♪(感謝です感謝(*´ω`人)感謝(TдT) アリガトウ○┓ペコリ)


まだまだ伸びたいので、ですので皆さん御慈悲を下さいorz


では評価、感想お待ちしております。ちなみに感想くれた方ありがとうでした。


他の方もよければどんどん感想をば


今回はちょっとの変化をした後書きだけど使い回しと切りby貼るがありました。


というか最後の言葉はやっぱり書籍化目指して頑張るぞ(*´ノд) ダヨネー( ´゜д゜)(゜д゜` )ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー(書籍化を望む人が増えてる気がする!(作者の中でだけw))


最後の方も使い回しでごめんね?では神超をよろしくです♪♪♪(音符を増やしたw)


ちなみに第一章が終わったので第一章を読んでない方は要チェックや!


第二章はどうなるかまだまだ分かりませんね?とりあえず次を楽しみにしてて下さいな♪

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