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神々を超えし者を創りし世界  作者: 永澄水樹
第一章 入学騒乱編
1/70

♯1 プロローグ

小説家になろうに初めて投稿した作品です。


ただ、ど素人なので文章の段落の取り方がわからず苦戦しています。


物語を考えるのは得意だと思うのですが・・・


ですので色々助言とか励ましあると嬉しいです。


それでは「神々を超えし者を創りし世界」をどうぞ御笑覧あれ。

 「はっ、はっ、はっ……」


  痛い…


  苦しい…


  でも…守らないと……



 刹那(せつな)は後ろの二人を気にしながら謎の襲撃者に視線を向ける。


  とにかく、今は後ろの二人だけでも守りきらなければ自分の使命は守れない。


  それに…大好きなこの子達…いやこの子は絶対に守る!


 刹那は大きく息を吸い込み構えを取り直しつつ言った。



 「お前は何者だ!なぜ二人を狙うんだ!」



 「………」



 襲撃者は何も言わず威圧感がさらに増した。


  ものすごい殺気を放ちながら何も言わず睨み続けている。

 

  だが次の瞬間一言呟きが聞こえた。



 「二人ではない…三人だ…」 



  襲撃者は確かに言った。二人ではなく三人と。


  なぜ?

 

  最初に思ったのはそれだ。


  後ろの二人はこの世界の最後の神の末裔だ。だから狙われる可能性はある。


 だが自分はどうだ?時守の一族であるがそれだけだ。


 昔の時守なら理由は分かるが、今の時守一族は能力を失った、ちょっとだけ普通の人間と違うがただの人だ。


 なのに何故自分まで狙うのか…。


 理由はわからないが、自分まで対象になってるのでは二人を守るのは難しい。


 自分があえて敵に狙われれば、あるいは二人を助けられるのではと思った。


  なぜなら自分を囮に敵を攪乱(かくらん)すれば、逃げて助けを呼ぶ事も出来ると思ったのだ…。


  だが、敵は自分も襲撃の対象にしている。


 それならば自分を確実に殺しに来るので攪乱(かくらん)もなにも無い。



 そうしている内に敵は既に攻撃の体制に入っていた。


 やばい、間に合わない…こうなったらこの身を盾にするしかない。


  とっさに体を盾にする為二人の前で大きく手を広げた。



  その時。



 「だめー、せっちゃんを()らせない!」



 声と共に一つの影が飛び出した。



 それは刹那が自分の身を犠牲にして守ろうとしていた二人の内の一人、姉の(かえで)だった。



  そして、楓は敵の斬撃が生んだ衝撃波をもろに喰らい吹っ飛ばされていった。



 その瞬間、刹那の心は乱れ混乱した。なぜ?どうして?守ろうとした大好きな二人が……楓が俺を守るんだ?



 慌てて刹那は楓に駆け寄った。


 楓は既に虫の息であったがなんとか喋ろうとしていた。



 「せっちゃん無事だった?よかっ…た…(かなで)も無事?」



 自分が死にかけてるのにこんな言葉をかけるなんて。本当は俺が守らなければならなかったのに……。


 だがまずは楓を安心させなければ、そう思い刹那は声をかけた。



 「俺は無事さ、奏だって無事だぞ」



 奏は後ろで震えながらその光景を見ていた。最初の襲撃の時に狙われ。間一髪で刹那が剣で助けたのでそのショックでまだ立ち直れていなかった。


 そして、今の光景を見て泣きながら絶望していた。


  そんな姿の奏を見たあと、死に(ひん )の楓を見て言った。



 「大丈夫さ!奏はもちろん楓だって助けてみせるよ」



 しかし楓がこんな状況になったのは俺のせいだ……俺が守らなければいけないのに何故俺が守られてんだよ。


 刹那はそう思いながら立ち上がり敵を睨みつけた。



 「楓も奏も()らさせない。俺が二人を守るんだ!」



  そう言いながら相手めがけて、全力で自分が今できる最高の技を刹那は放った。



 「瞬刻永神流《しゅんこくえいしんりゅう 》、一閃!!!」



  己の肉体を気で強化し極限の抜刀により一瞬で敵を切り倒す技だ……だがその技を放った瞬間自分の胸に…刹那の胸に穴が空いていた。



  敵が不敵に笑いながら言葉を放ち始めた。



 「見事な技だが今の私、魔力(・・・)を内包していた分、俺に分があったな」

 「だが今の一撃を防ぎ、無理やり画龍点睛(がりょうてんせい)を放ったので魔力がそこを尽きたか…それに」



  その言葉を聞き終わる瞬間、人の気配がした……やっと助けが来たのである。


 そして刹那は安心しながら、後ろにいる楓と奏でを見て笑いながら……死んだ。



  敵は援軍が来るのを悟り最後に一言呟いた。



 「この歳でこの技…凄まじい才能だな…これで思惑通りに行けば…」



 そして敵は消え去った。



 「大丈夫か!おい!!」



 声をかけてきた男が他の奴に聞いていた。



 「楓様は…酷いな……でも奏様は無事だな」

 「刹那はどうだ?」



  男の問いに他の二人の内の一人が刹那を見ながら言った。



 「刹那は胸を貫かれている。もう助かるまい…」



  その声を聞いて楓と奏を見ていた男、刹那の父である逆鬼(さかき)は言った。



 「刹那には俺達時守の命運が掛かっている、それに助ける方法ならある!」



  その言葉にその場にいたほかの二人が驚いた。それもそうである。胸に穴を空けられ助かるとは思うまい。


 だが逆鬼は確かに助ける方法があると言った。



  そこで逆鬼が大声で言い放った。



 「とにかく三人を医務室に運び込むぞ」



 その言葉を聞いて援軍にきた三人は急いで子供達を刹那達を運んだ。



  医務室に着くと刹那の母である静那(しずな)が居た。



 「どうでした!?」



  静那の目が三人に向けられる。そして言葉が発せられた。



 「奏様は外傷もないし心が折れてるだけね。でも楓様はもう助からない…」

 「そして刹那はみんなも分かるだろうけど助からないわね…」

 

 「だが助ける方法が一つだけあるんだ…」



  突然、逆鬼が口を挟んだ。そして言った一言は、助ける方法があると……



 「でもあなた、刹那は胸を貫かれてるのですよ?どうすれば助かるの?」

 「ちょっと待って、あなたもしかして……」



  そう言うと、静那はふと気づいたように顔を驚かせて逆鬼を睨みつけた。



  そうすると逆鬼も険しい表情をしながら頷いた。



 「楓様は助からない、ならその心臓を刹那に移植する」

 『『『!!!』』』



  その場にいた全員が驚く、それもそのはず、神である楓の心臓を刹那に移植するなどというのだから当たり前である。



  そして皆が驚いている中、小さい声が聞こえた。楓である。



 「今の…話し聞い…てました」

 「本当に…せっ…ちゃんを…助けられ……るなら…おね… が…いしま…す」

 「どうか…私の心…臓で…せっちゃん…を助けて」

 「そして…せっちゃ…ん…に伝えて…生きてと……」



  その言葉を最後に楓は死んだ。



 その場に集まってきた人達も含め皆どうしようかと顔を見合わせていた。


 そしてそのままではどの道、楓も刹那も死ぬと理解した族長が言葉を発した。



 「楓様の最後の言葉、最後の願いぞ」

 「そして時守一族最後の異能者である刹那を助けられるなら、楓様の命を無駄にしてはならない」

 「族長の名を持って命じる」

 「刹那に時守一族の秘技による心臓移植を施すのじゃ」



  その言葉を聞き、ある者は驚き、ある者は怒り、ある者は悲しみ、ある者は喜んでいた。



  そして刹那とこの世界の神、時守一族の運命の歯車が動き出すのであった。

とまあ、プロローグでした。


この話では主人公の能力の根源となる元となる話しを書きました。


ポイントは女神の心臓、時守一族、瞬刻永神流の三つです。


この三つにより主人公の能力が開花するので、話しの続き楽しみにしていてください。


更新は毎週金曜日を期限に1週間ペースで見守って下さい。


ですができるだけ早く投稿したいので最初は出来上がったら

すぐに上げるようにしたいので3、4日で1話投稿するかもです。


あと評価よろしくお願いします。目指せ書籍化・・・ってまだプロローグだけどw

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[良い点] どうも初めて感想を書かせていただいております。TS?、妹、主人公最強、学園とかなりどストライクな要素が見受けられましたのでブクマさせていただきました。まだ最初の段階なので詳しい感想は書けな…
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