魔王城潜入。
残念な人しか出てきません、お菓子と飲み物を片手にのんびり見ていただければと思います。
僕は勇者だ、勇者は村人のために魔王を倒さなくてはならない。
というのはまぁ実は上辺の設定で、実際は魔族を倒すとそれなりの収入も入るし、村人からも称えられるから、割といい仕事な訳で。
僕は今回、上級勇者として『魔王を倒しちゃえ作戦』という何とも間抜けな作戦のリーダーとして派遣された。派遣された。(大事なことなので二回言わせてもらう。)
派遣勇者に魔王を倒させるだろうか?王様の考えることは全くわからない。まぁ、ご立派な椅子に座って、経験値を教えてくれるだけの王様だ、言っちゃあ悪いが考えることは小学生並みである。
「馬鹿ばっかだよ。」
「あらあらぁ?勇者様は随分と余裕ね?」
「うるさいな、僧侶は黙ってろ。」
「はぁぁぁ!?私が居ないと回復できずにお釈迦になるのは誰よ!!!」
「はっ!!回復アイテムがあれば実際お前はいらない、それに俺は相手の攻撃を受けるような弱じゃない。」
魔王城の入口で口論する勇者と僧侶なんて、子供には見せられないな。夢をぶち壊す。
「だいったいねぇ!!私はあんたみたいなヒョロヒョロな勇者よりも、ボンッキュッボンのセクシー勇者といっしょが良かったんだから!!!」
なんだこのエロ僧侶は、一番有能な僧侶一人を頼むって言ったら、こんなやつ来ちゃうのか。世の中こんなんで通用しちゃうのか、心配だよ勇者さんは。
僧侶とは思えない露出の多い服で、腰まである金髪をバサバサ揺らしながら歩いてる。胸も尻もムチムチで、其の辺の勇者なら一発で心臓を射抜かれてメロメロだ。
「黙れエロ勇者、収入分けねぇぞ」
「ちょ、それはやめてよ。」
「じゃあ黙れよ、僕がボンッキュッボンの美少女勇者になれないことくらい分かってんだろ。」
まぁ僕は、こんなエロ僧侶のには屈しないけどな。
なんだかんだで、魔王城の中に入った僕たちだけど、この後、あんな魔王に出会うとは思っていなかった。
出来るだけ早く更新できるようにします、今後とも宜しくお願いします。