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時間は僕を救いはしない

「青空」「唇」「触って」

チューリップの花弁を一枚むしり取り、そっと唇に挟んだ。キュウッと吸いつく感覚と花粉のような変な味が緊張を誘う。よく晴れた入学式の朝、ランドセルのまっさらなピカピカと花びらから溢れる小さな予感に、ふるり、体が揺らいだ。


「未来」「理解」「昔話」

僕は海に飛び込んだ。おじいちゃんが言っていたとおり、ここに僕のご先祖様が生きていたんだ。僕たちにそっくりな何かが悠々と泳いでいた。僕は未来の君たちなんだよ!興奮した僕は空気を全部吐き出してしまった。苦しい、君たちと僕はもう違うんだね。1匹のいきものが進化を理解した、そんな話。


「自分だけ」「愛」「渡さない」

「お兄ちゃん、あたしのアニーをとらないで!」「バカ、レイコは俺のだって!」やめろガキども、尻尾がちぎれるっつーの。俺は虎太郎三歳オス。アホな飼い主たちに取り合いをされるのは俺だけの特権。


「赤の他人」「背骨」「誰?」

抱きしめて気がついた。痩せた背中に浮かび上がる、骨のラインが赤の他人。この人は誰?

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