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好きだから。  作者: ぽんこつ


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大魔王再来

晴れて蓮くんの彼女になった私。

真っ先に麻耶に電話で報告したら。

信じられなかったみたいで、数分返事が返ってこなかった。

でも、とっても喜んでくれて。

今度ダブルデートしようって話しになった。

そん時はうきうき妄想してたけど。

デートだよ。

蓮くんと。

厳しい条件がでたけど。

一緒に遊びに行けるんだよ。

考えただけで、体中がくすぐったくて。

一人、声に出して笑ってた。

どうしよう。

誘っちゃう?

あの感じだと蓮くんから誘ってくることは……

たぶんない。

きっとない。

間違いない。


スマホを両手で握りしめて。

蓮くんのアイコン。

カメラ。

ひゃっ。

告白した後、一緒に帰った時に教えてもらった。

春休み、せめて一回はデート出来たらいいなあ。

時刻は21時を過ぎたところ。

「起きてますか? 今日はありがとう。聞きたいことがあるんだけど」

文字を打って。

送信ボタンを。

初めてのメッセージ。

こんなのでいいのかな?

もっとなんか、かわいい感じのはいいのかな?

写真の話題のが返してくれるかな?

でもでも。

デートに誘いたいし。

あ。

デートって何処にいくの。

のそのそと妄想大魔王がやってくる。

映画?

遊園地?

お小遣いで行けるところだよね。

ああ、でも蓮くんが写真とか撮れる所の方がいいかも。

そうなると。

動物園とか水族館とかかな。

公園でお花見なんかもいいかも。

うひゃ。

何着て行こう。

どんな感じの洋服が好みなのかな。

蓮くんが好きな格好してあげたいな。

そうしたら写真撮ってくれるかもしれないし。

ミニとか履いて挑発しちゃう?

きゃあ。

だめだめ。

暑い暑い。

顔を両手で仰いで。

かわいいって想ってくれるかな。


ピコン。

ん?

麻耶からだ。

『来週末、ダブルデートしようよ』

麻耶のほうが気が早い。

でもでも。

「うわ。もうするの? ちょっと待ってよ。最初は二人だけがいいかも」

『あ、そうだね。でもその前にデートしちゃえばいいじゃん』

「そうか。麻耶天才」

『じゃあ、烏丸くんに聞いといて』

「うん、分かった」

よし。

私は体を起こして、ベッドサイドに腰掛ける。


挿絵(By みてみん)


ピコン。

ん?

今度は横山くん。

『よかったね、橘さん。蓮からも聞いたよ』

横山くんにもお礼のメッセージを送っていたから。

親友の横山くんに蓮くん話したんだ。

へへ。

嬉しいな。

にやにやが止まらない。

「へへ。横山くんも色々応援してくれて、ありがとう」

『なにもしてないよ。橘さんの諦めない心が蓮を動かしたんじゃない。まあ、仲良くやりなよ』

「うん。頑張る」

『まだ、頑張るの。橘さんらしくていい。おやすみ』

「おやすみなさい」

だめだ。

にやけすぎて、ほっぺが落ちそう。

スマホを置いて両手で挟んだほっぺを持ち上げる。

あっ、そうだ。

肝心の蓮くんに送らなきゃ。

「起きてますか? 今日はありがとう。聞きたいことがあるんだけど」

よし。

私は布団の中に潜り込む。

画面を見つめながら蓮くんの返事を待つ。

うーん。

興奮してたから。

やっと願いが叶って、気が抜けちゃったのか。

瞼が重い。

ダメだ眠いかも。

返事来るまでは起きてないと。

目を大きく見開く。

蓮くんに触れられた脇に手をそっと挟む。

温かくて。

溶けてしまいそう――


――ピコン。

ビクッとして。

目が開いた。

暗闇の中で光るスマホを手に取った。

時刻は22時半になろうとしている。

横山くん?

『橘さん、誤爆したね。送り先蓮でしょ?(笑)』

ん?

わ!!

間違えて横山くんに蓮くんあてのメッセージを送っていたみたい。

「ごめんね。横山くん」

『全然大丈夫、あいつ寝るの早いから早く送った方がいいかもよ。おやすみ』

「そうなんだ、分かった。ありがとう横山くん。おやすみなさい」

私は慌ててメッセージを蓮くんに送る。

「遅くにごめんね。起きてますか? 今日はありがとう。聞きたいことがあるんだけど」

「ふー」

スマホを胸に抱きしめる。


――ピコン。

ビクッとして目を開ける。

また寝ちゃったみたい。

でも、10分位。

『なに?』

蓮くんから。

小さく息を吐いて。

「あの、今度の週末って空いてますか? 一緒に写真撮りに行きたいなって思って」

何回も読みなおして。

送信ボタンを。

ポチ。

既読がついて。

ピコン。

『ああ、悪いんだけど、春休み忙しくて無理』

うえ。

うう。

「そうなんだ。残念です。でもしょうがないよね」

『ごめん』

「あ、ううん。全然気にしないで。今日は遅いからまた明日メッセージします。おやすみなさい」

『おやすみ』

春休みデート計画は叶わなかった。

けど、でも。

蓮くんとメッセージしたよ。

そして、私は蓮くんの彼女なんだ。

そっと、目を閉じてスマホを抱きしめた。


挿絵(By みてみん)

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*人物画像は作者がAIで作成したものです。

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