序章 00
注意:初めての作品なので文章がメチャクタャになっているかもしれませんが、温かく見守ってください。
ヘベネリー国にあるエレントという町は王宮からほど近いが、日中は人通りが少なく、まるで王宮からほど遠い田舎のような雰囲気を漂わしている。
かと言って店がない訳ではない。やけに広い大通りの脇には店がところ瀬間しに並んでおり、その様子に少し圧迫感を感じる。
しかし、この町エレントが異様なのはこんなに店があるにも関わらず、どこの店も開いていないからである。
、この静けさは仮の姿でしかない。このエレントを知っているものはこの町をこう呼ぶ。
「夜の誘惑のエデン-エレント-」
-夜-
空には満月が上っており、周辺はまるでライトで明るく照らされているかのようである。遙か彼方で煌々と輝いている星星も僕たちの住んでいる星、クリストーネに一番近い星には勝てないらしく普段見られる星が姿を隠している。
しかし、田舎の町のように、街灯が余りない場所では少しは姿を隠している星がみれるかもしれない。
だが、エレントではそれがない。
日中あれほど寂れ果てていたはずのこの町が、息を吹き返したように活気づいている。
閉まっていた多くの店も、いまや開店をしている。
そして、それを待っていたかのように押し寄せてきた人々。
大通りには人が溢れかえり、さながら満員電車状態である。
外食をしながら、何気ない会話をする家族。居酒屋で酒を煽りながら、一緒に来た仲間と饒舌になる人。
周りを気にしながら、遊郭のようないかがわしい店にはいる人。
大通りで会話をしながらふらふらとお店を選んでいる人。
どこかでは何から始まったのか、掴み合いになっている人。
老若男女いとはず、多くの人々が集まっており、大きな祭りが催されているかのようである。
エレントはもはや日中のような雰囲気はなくなり、大陸全土を見回しても、有数の繁栄街となるのである。