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芸能編第4話 現場と好き嫌い

芸能編第4話 ②

さて、いよいよ明るくなった僕と君の収録が始まる。この日のために各々が努力を重ね、研鑽してきたのは同じであろうと思いたいゆうちゃんだが、現実はそうでもないようだ。


男主人公の声を担当する桐ケ崎 史は天才声優と謳われていることで有名な人であり、本番が始まる前から今に至るまで、どこか近寄り難い雰囲気或いは風格のようなものを私は感じている。そして会って間もないこの男だが、正直に言ってしまうと大嫌いなピーマンをまるごと食べるかこの男と話をするかの2択で悩むくらいには心底苦手なタイプである。


本番前に全く練習をする素振りを見せることなくスマホでパズルゲームをしていたことが大きな要因である。本当に上手くやりこなせるのかという疑念を持ってしまった。だがそれとは裏腹にここに主人公の声を担当する声優である桐ケ崎 史としての存在感そして、実力は確固たるものである。


スタッフだけではなく、ほとんどの声優陣までもを魅了或いは圧倒するかの如く、低音で落ち着いた声が作品の世界観と適応していることも含め、存分に示された。だが、そのなかでも唯一、肩を並べているもしくは桐ケ崎 史を超えているのではないかという者がいた。


それが私の憧れである森谷 奏音さんであった。クールで綺麗な声が現場のすべてを魅了していた。他の脇役を始めとしたサブキャラクターを担当する声優はというと、正直緊張感を包み隠せずにいる者が多く私もその1人である。しかしながら、己の力を最大限に引き出すことができるように努めていると思う。そしてとあるシーンの収録に入る。

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