表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

芸能編第3話 いよいよ始まる現場

さて、時は流れいよいよゆうちゃんが明るくなった僕と君の吹き替えをする日がやってきた。ゆうちゃんが日々この仕事を成功で収めるために奮闘していたことを知っている私は母親としても社長としてもどこか誇らしげである。

午後13時から開始の予定であるが、十二分に余裕を持ってアフレコをする現場のあるビルに向かい無事に時間より早く着くことができた。その後に、私は実際にアフレコ現場までゆうちゃんに同行をして、現場の皆さんに挨拶を済ませたところで別室で待機となる。ゆうちゃんの成功を祈りながらも物静かなこの空間で待機していると、少しばかりの不安な気持ちから失敗したらどうしようという考えが脳裏によぎってしまうのが正直なところである。


だが、すぐにゆうちゃんなら大丈夫だという想いともし失敗しても優しく寄り添おうという前向きな思考を持つことができた。ここまで色々な苦悩、努力をしていたゆうちゃんそして、ゆうちゃんと私を支えてくれただいくんが傍にいたからこそ、悲観的な感情をすぐに切り替えられたのだろうと思う。


一方ゆうちゃんのほうは、現場にいる声優さんやスタッフさんに挨拶をすませると、ソファーの端に座り緊張を抑えきれずにいた。そのことを気にかけてくれた同業者であり憧れであった人がゆうちゃんに声をかける。「いざ現場を前にすると緊張しちゃうよね。私もそうだったけど、ここにいるみんなこの作品が良くなることを目標に頑張ってきた仲間だから安心してね。」と言ってくれたのが最近メイン声優として抜擢されることの多い、話題性があり人気の後を絶たない森谷 奏音 さんだった。彼女は人気がある声優さんであるのはもちろんだが、私の憧れの人でもある。正直、声をかけられたことに安心するというよりも嬉しいという気持ちが強く出てしまいそうだった。私は憧れの森谷さんを前に「緊張はしますが前向きに頑張ります。」と返答するのが精一杯だった。また私の森谷さん以外にも多くの声優さんがこの現場にいるのだが、名高い声優さんが多くいることから私と同様緊張を隠せずにいる者が多かったのである。だが名高い声優さんがいるのにも頷けるほどに明るくなった僕と君という作品は話題性があり愛された漫画が元になっているため、制作に力が込められている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ