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意外な展開
「これじゃあ通れないなぁ……」
「どおしたんですか?」
プレイが荷馬車の主人に尋ねる。
「ほら、見てくれよ」
一行が見ると大きな木が倒れていた。これでは通れない。「仕方ない、遠回りしよう」という主人を制し、プレイは魔法を使って木をどけるという。
「炎雷の魔法よ。我が杖に秘めし魔力を糧に、その真価を発揮せよ!」ゴゴゴゴ……。チュドーン! ビカビカビカ……。
「ちょっと待って!」
今度は藍がストップをかけた。全員揃って言ったのは。
『全身痺れるんですけど!!』である。
「そりゃ、コスモスの技術力が……」
「そういう問題じゃあない! 危険だ!」
久地が言った。
「そ、そうか? そんなにすごかったか?」
どこか嬉しそうなのが腹立つ。
「そこまでだ!」警察が続々と入ってきた!
「なんだ!?」驚く面々。
「お前らが違法な開発をしているのは、内通者から連絡が来てる! そうだな!? 皿場!?」
『!!?』久地達が驚く!
「ああ、間違いなくこれは違法な開発モノだ。全員から聴取しよう」
旅館にあんなにいた人々が、閑散として皿場だけが残った。
「これは、俺がもらう!」
完!