プレイスタート
ここは剣と魔法の世界【ニール】。そして、とある街の冒険者ギルドにあるパーティがいた。【アルミ(久地)】、【プレイ(藍)】、【マザ(実弥)】、【カワ(皿場)】だ。
「よし! 早速冒険に出ようぜ!」パラディンのアルミは熱血漢だ。
「私はもっと修行したいわ」ソーサラーのプレイは慎重。
「ギルドの依頼をとりあえず見ないか?」シーフのマザは賢い。
「ぱ〇〇ふしてほしい」遊び人のカワ。
『黙ってろ(て)!』三人から突っ込まれるとは遊び人冥利につきるね。
とか、なんとか話してると店の主人が話し掛けてきた。
「最近、荷馬車を襲う狼の群れが現れて困っているんだが、お前ら、護衛してくれないか?」と。
「お安い御用だぜ!」
「私達も異論は無いよ」
「ぱ……」ぎゅー。マザがカワのほっぺを抓る。
「報酬は前金で【銀貨五枚】、目的地に着いたらそこから【金貨一枚】もらえるはずだ。じゃ、頼んだぞ」
ニールの通貨は【銅貨、銀貨、金貨】である。銅貨は一円玉、銀貨は百円玉、金貨は一万札だと思ってくれればいい。
朝。鶏が鳴いたらミッションスタート。目的地は山を一つ超えたところだ。
「しっかし、狼となると夜だな現れるのはよ!」
「そうね。お昼は寝ていた方が良さそう」
「私見張ってるわ」
マザはシーフのスキルを活かし警戒に当たる。
何事もなくおやつタイムに入る。
「タンマ!」
久地が流れを止める。何か疑問があるみたいだが。
「まず、何事も起きないのおかしくね? 遊び人の皿場がいて、寝てる藍がいるんだぞ? セクハラの一つもしないのか?」
確かに。
「コホン、我々コスモスはセクハラを考えていなかった事は認めよう。だが、いうなればそこらへんもアドリブでやってくれてもよかったのだが」
「あと、確認だが、初期装備はどうなっている? 俺は片手剣と盾、マントだが、その他の服は?」
「最低限の衣服は着てるよ」
「じゃあ、その実体験ってのは? 俺、剣持ってないから手に重みを感じないぞ?」
「では、利き手を握ってみてくれたまえ」
自信満々で冷静に対処された。
ズシッ! 久地の利き手に重みが。
「うおっ! なんだこれ?」
「ふふふ、これぞコスモスの開発した成果よ。本物は危ないから無理、VRでは得られない実物だよ」
満足したのか、久地は黙り込む。他の者も顔を見合わせてポカーンとしてる。
「じゃ、じゃあ、私も魔法使ってみたい!」
藍が申しでた。
「では、荷馬車の前に大きな木が倒れてたことにして、続けよう。いいかね?」